柘榴石(石榴石、ざくろいし、garnet)はケイ酸塩鉱物(ネソ珪酸塩鉱物)のグループ。宝石としてはガーネット、または紅榴石の名前でよばれる
一般式はA3B2(SiO4)3または、A3B2C3O12と表される。主成分は、Aとしてカルシウム・マグネシウム・鉄(二価)・マンガンなど、Bとして鉄(三価)・アルミニウム・クロム・チタンなど、Cとしてケイ素・アルミニウム・鉄(三価)などが入る
硬度は 6.5 - 7.5、比重は 3.1 - 4.3
特に透明度の高い赤色、橙色、黄色、緑色のものを宝石として装飾用に使用する。丸く磨き上げられたものはカーバンクルと呼ばれる
鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)(almandine(アルマンディン))
Fe2+3Al2(SiO4)3。変成岩、火成岩、ペグマタイトなどに産する。
苦礬柘榴石(くばんざくろいし)(pyrope(パイロープ))
Mg3Al2(SiO4)3。
満礬柘榴石(まんばんざくろいし)(spessartine(スペッサルティン))
Mn3Al2(SiO4)3。マンガン鉱床に産する。
灰鉄柘榴石(かいてつざくろいし)(andradite(アンドラダイト))
Ca3Fe3+2(SiO4)3。スカルンに産する。
灰礬柘榴石(かいばんざくろいし)(grossular(グロッシュラー))
Ca3Al2(SiO4)3。スカルンに産する。
灰クロム柘榴石(かいくろむざくろいし)(uvarovite(ウヴァロヴァイト))
Ca3Cr2(SiO4)3。クロム鉱床に産する。
knorringite
Mg3Cr2(SiO4)3。
majorite
Mg3(Fe,Al,Si)2(SiO4)3。
calderite
(Mn2+,Ca)3(Fe3+,Al)2(SiO4)3。
灰バナジン柘榴石(goldmanite)
Ca3V2(SiO4)3。
kimzeyite
Ca3(Zr,Ti)2(Si,Al,Fe3+)3O12。
森本柘榴石(morimotoite)
Ca3TiFeSi3O12。森本信男にちなむ。
ヒブシュ柘榴石(hibschite)
Ca3Al2(SiO4)1.5-3(OH)6-0。
加藤石(katoite)
Ca3Al2(SiO4)3-x(OH)4x。加藤昭にちなむ。
最終更新:2010年03月18日 16:47