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岸辺露伴は動かない-雛見沢- その⑳
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岸辺露伴は動かない-雛見沢- その⑳
117 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:00:51.39 ID:RGGpyKaB0
2008年(平成20年)
6月22日(日)
6月22日(日)
- 北海道札幌市北区北海道大学病院----
1人の男が、病室の部屋番号をキョロキョロと探しながら歩いていた。
その男は、ひとつの病室を見つける。
入口の横にあったホワイトボードに彼が見舞う人物の名前があることを確認する。
その名前は、"大石蔵人"。男は間違いがないことを確認すると、病室のドアを開けた。
その男は、ひとつの病室を見つける。
入口の横にあったホワイトボードに彼が見舞う人物の名前があることを確認する。
その名前は、"大石蔵人"。男は間違いがないことを確認すると、病室のドアを開けた。
赤坂「失礼します。」
大石「おんやぁ、その声は・・・。」
赤坂「お久しぶりです、お体は大丈夫ですか?」
大石「なっはっは、心配には及びません。
大学病院だと、若い学生さんがいっぱいいましてねぇ。
それが楽しみで退院を伸ばしちゃってるんですよぉ。」
大石「おんやぁ、その声は・・・。」
赤坂「お久しぶりです、お体は大丈夫ですか?」
大石「なっはっは、心配には及びません。
大学病院だと、若い学生さんがいっぱいいましてねぇ。
それが楽しみで退院を伸ばしちゃってるんですよぉ。」
大石の性格からすると、半分本気で言っているとも思えるような発言。
だが、以前会ったときと比べて目に見えてやつれた様子を見ると、
赤坂にはそれはただの強がりにしか聞こえなかった。
だが、以前会ったときと比べて目に見えてやつれた様子を見ると、
赤坂にはそれはただの強がりにしか聞こえなかった。
118 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:01:39.96 ID:RGGpyKaB0
赤坂「はやく退院してください。
私に社交ダンスを教えてくださるのではなかったですか?」
大石「んっふっふっふ。どうしましょうかぁ。
若い女の子にダンスを教えるほうが楽しいですからねぇ。」
赤坂「それだけ言えるなら、本当にお元気なようですね。」
大石「なっはっはっは。若い子達と遊ぶようになってから、最近は調子がいいんですよ。
生き甲斐がないと、だめですねぇ、人間ってやつはぁ。」
赤坂「生き甲斐・・・ですか。」
大石「えぇ・・・。」
赤坂「まさか、あんなに早く真相を暴くとは・・・。」
大石「本題に入りましょうか。岸辺さんの件なんでしょう?」
赤坂「えぇ。裏が・・・、取れました。」
大石「・・・そうですか。では、あの漫画に描いてあることが事実なんですね?」
赤坂「私の捜査では、確認できない部分もありましたが・・・。
概ねは、あの漫画が事実です・・・。決め手は・・・。
知人の紹介でなんとか巡りあえた、山狗の1人です。」
大石「そりゃぁ・・・確定ですねぇ。」
赤坂「えぇ、公にはしないという約束でなんとか話して頂きました。」
大石「そうですか・・・。」
私に社交ダンスを教えてくださるのではなかったですか?」
大石「んっふっふっふ。どうしましょうかぁ。
若い女の子にダンスを教えるほうが楽しいですからねぇ。」
赤坂「それだけ言えるなら、本当にお元気なようですね。」
大石「なっはっはっは。若い子達と遊ぶようになってから、最近は調子がいいんですよ。
生き甲斐がないと、だめですねぇ、人間ってやつはぁ。」
赤坂「生き甲斐・・・ですか。」
大石「えぇ・・・。」
赤坂「まさか、あんなに早く真相を暴くとは・・・。」
大石「本題に入りましょうか。岸辺さんの件なんでしょう?」
赤坂「えぇ。裏が・・・、取れました。」
大石「・・・そうですか。では、あの漫画に描いてあることが事実なんですね?」
赤坂「私の捜査では、確認できない部分もありましたが・・・。
概ねは、あの漫画が事実です・・・。決め手は・・・。
知人の紹介でなんとか巡りあえた、山狗の1人です。」
大石「そりゃぁ・・・確定ですねぇ。」
赤坂「えぇ、公にはしないという約束でなんとか話して頂きました。」
大石「そうですか・・・。」
120 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:02:52.67 ID:RGGpyKaB0
赤坂と大石には、数ヶ月前に露伴から1冊の漫画本が届いた。
いや、漫画本というより、同人誌という表現のほうが近いかもしれない。
赤坂と大石の為だけに用意され、公の場には発表されていない露伴手作りの本だったからだ。
そしてその漫画の内容は、雛見沢大災害の真実を描いたものだった。
いや、漫画本というより、同人誌という表現のほうが近いかもしれない。
赤坂と大石の為だけに用意され、公の場には発表されていない露伴手作りの本だったからだ。
そしてその漫画の内容は、雛見沢大災害の真実を描いたものだった。
彼らははじめ、それを信じられなかった。
だが偶然、赤坂は過去に、当時の自衛隊関連の資金の流れを調査したことを思い出す。
その調査結果を露伴の漫画と照らし合わせると、漫画の内容を笑って誤魔化すこともできなくなった。
そして今日まで、赤坂は独自に調査を進め、その報告を大石に伝えに来たところだったのだ。
だが偶然、赤坂は過去に、当時の自衛隊関連の資金の流れを調査したことを思い出す。
その調査結果を露伴の漫画と照らし合わせると、漫画の内容を笑って誤魔化すこともできなくなった。
そして今日まで、赤坂は独自に調査を進め、その報告を大石に伝えに来たところだったのだ。
赤坂「漫画の裏については、これくらいなんですが、もうひとつ。
裏をとっているうちに知ったことがあります。」
大石「ほぅ、なんですかな?」
赤坂「竜宮礼奈が、病院を退院したそうです。」
大石「そ、それはまた・・・彼女、治ったんですか?」
赤坂「えぇ、看護婦に詳しい話を聞いたところ、
岸辺露伴を名乗る男が面会に来た直後、心身喪失状態から回復したそうです。」
大石「それも超能力の仕業ですかねぇ。」
赤坂「さぁ・・・。」
裏をとっているうちに知ったことがあります。」
大石「ほぅ、なんですかな?」
赤坂「竜宮礼奈が、病院を退院したそうです。」
大石「そ、それはまた・・・彼女、治ったんですか?」
赤坂「えぇ、看護婦に詳しい話を聞いたところ、
岸辺露伴を名乗る男が面会に来た直後、心身喪失状態から回復したそうです。」
大石「それも超能力の仕業ですかねぇ。」
赤坂「さぁ・・・。」
大石と赤坂は、もう言葉を口にできなかった。
岸辺露伴。彼は、大石達の望みどおりに真相を暴いた。
だが、真相は、大石や赤坂にとって、受け止めるには重過ぎるものだった。
岸辺露伴。彼は、大石達の望みどおりに真相を暴いた。
だが、真相は、大石や赤坂にとって、受け止めるには重過ぎるものだった。
122 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:04:31.97 ID:RGGpyKaB0
- ××県鹿骨市雛見沢----
1台の外車が荒れた野原に入ってくる。
いや、ここは本当は野原ではない。グラウンドなのだ。
小学校のグラウンド。もう25年も誰にも使われていないが。
ここはグラウンドなのだ。
いや、ここは本当は野原ではない。グラウンドなのだ。
小学校のグラウンド。もう25年も誰にも使われていないが。
ここはグラウンドなのだ。
車はそのまま、グラウンドの端にある、崩れかけた建物に近づいていく。
建物の横に車が停車したとき、どこから現れたのか1人の女性が、車に近づいてきた。
建物の横に車が停車したとき、どこから現れたのか1人の女性が、車に近づいてきた。
??「遅かったですね。」
露伴「すまないね。ちょっと高速が混んでたんだ。」
露伴「すまないね。ちょっと高速が混んでたんだ。」
車からは露伴が降りたった。
そして、この露伴に話しかけた女性は、
そう、竜宮礼奈だった。
そして、この露伴に話しかけた女性は、
そう、竜宮礼奈だった。
露伴「だいぶ前から着いてたのかい?レナちゃん。」
礼奈「いえ、私も遅れてきたんです。」
露伴「そうか、それならよかった。」
礼奈「いえ、私も遅れてきたんです。」
露伴「そうか、それならよかった。」
124 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:05:36.05 ID:RGGpyKaB0
露伴は車の助手席を開けて荷物を取り出す。
花束と、封筒をひとつ。それからコンビニの袋をひとつ取り出した。
花束と、封筒をひとつ。それからコンビニの袋をひとつ取り出した。
礼奈「あ、持ちましょうか?」
露伴「いや、自分で供えさせてくれ。」
露伴「いや、自分で供えさせてくれ。」
露伴は既に花束がひとつ置かれている場所へと近づいていく。
露伴「あぁ、君らの教室はここだったね。」
礼奈「はい。だから、ここにお供えすることにしました。」
礼奈「はい。だから、ここにお供えすることにしました。」
露伴も花束を供える。
そしてコンビニの袋をゴソゴソといじり始めた。
そしてコンビニの袋をゴソゴソといじり始めた。
礼奈「どうしたんですか・・・あれ?」
礼奈は露伴が持つものに疑問の声をあげる。
露伴の手には、ジッポライター用のオイルの缶が握られていた。
露伴の手には、ジッポライター用のオイルの缶が握られていた。
125 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:06:54.33 ID:RGGpyKaB0
礼奈「それ、どうするんですか・・・?
お線香なら、余ってますよ?」
露伴「ははは、これはこうするんだよ。」
お線香なら、余ってますよ?」
露伴「ははは、これはこうするんだよ。」
露伴は、そう言うと、持っていた封筒にオイルをかける。
そしてそれを花束の前に置き、火を点けた。
そしてそれを花束の前に置き、火を点けた。
封筒が燃え始めると、中身が少し覗かれる。
封筒の中には、紙がぎっしりと入っていた。
だが、その紙も炎に炙られ、黒くなり。
元がどんな紙だったのかすらわからなくなっていった。
封筒の中には、紙がぎっしりと入っていた。
だが、その紙も炎に炙られ、黒くなり。
元がどんな紙だったのかすらわからなくなっていった。
礼奈「何が入ってたんですか?封筒の中。」
露伴「今の時代は便利になっててね。
漫画の原稿っていうのは、手書きで書いてもすぐにデータに取り込めちまうんだよ。」
礼奈「それじゃあ、漫画の原稿だったんですか?」
露伴「あぁ、データは出版社にもう渡してあるけどね。
いま燃えているのは、オリジナルの原稿さ。」
礼奈「いいん・・・ですか?」
露伴「あぁ。もう、沼が埋め立てられて沢はないからね。
綿流しの代わりだよ。」
礼奈「それで、今日を選んだんですね。」
露伴「あぁ、6月の第三か第四日曜日。それが綿流しの日。
毎年、来る約束をしたんだ。」
礼奈「そうですか・・・。」
露伴「今の時代は便利になっててね。
漫画の原稿っていうのは、手書きで書いてもすぐにデータに取り込めちまうんだよ。」
礼奈「それじゃあ、漫画の原稿だったんですか?」
露伴「あぁ、データは出版社にもう渡してあるけどね。
いま燃えているのは、オリジナルの原稿さ。」
礼奈「いいん・・・ですか?」
露伴「あぁ。もう、沼が埋め立てられて沢はないからね。
綿流しの代わりだよ。」
礼奈「それで、今日を選んだんですね。」
露伴「あぁ、6月の第三か第四日曜日。それが綿流しの日。
毎年、来る約束をしたんだ。」
礼奈「そうですか・・・。」
127 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:08:06.57 ID:RGGpyKaB0
原稿が燃え終わるのを見届けると、露伴は立ち上がる。
露伴「さて、これで終わりかな。」
礼奈「あれ、帰っちゃうんですか?」
露伴「まぁ、用事は済んだからね。」
礼奈「よかったら、少しお散歩しませんか?雛見沢を。
タクシーの人が迎えに来てくれるまで、まだ時間があるんです。」
露伴「・・・まぁ、特に予定があるわけじゃないが。」
礼奈「一緒に歩きたいんです。雛見沢を知ってる人と。」
露伴「・・・。
僕でよければ、ご一緒しよう。」
礼奈「あれ、帰っちゃうんですか?」
露伴「まぁ、用事は済んだからね。」
礼奈「よかったら、少しお散歩しませんか?雛見沢を。
タクシーの人が迎えに来てくれるまで、まだ時間があるんです。」
露伴「・・・まぁ、特に予定があるわけじゃないが。」
礼奈「一緒に歩きたいんです。雛見沢を知ってる人と。」
露伴「・・・。
僕でよければ、ご一緒しよう。」
露伴と礼奈はグラウンドを抜けようと歩き出す。
「ありがとう。」
そう、声が聞こえた気がして露伴は振り返った。
露伴「今の声は・・・。」
礼奈「どうかしたんですか?」
露伴「あぁ、いや、なんでもない。」
礼奈「どうかしたんですか?」
露伴「あぁ、いや、なんでもない。」
露伴は少しだけ嬉しそうな顔をして、再び歩き始めた。
128 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:09:02.48 ID:RGGpyKaB0
岸辺露伴はこの後に短期連載の漫画を雑誌に連載する。
その漫画は、今までの露伴の作風とはまったく異なるものだった。
その漫画は、今までの露伴の作風とはまったく異なるものだった。
田舎の色を強く残すとある村。
そこで生きる8人の少年少女の友情を描いた作品。
そこで生きる8人の少年少女の友情を描いた作品。
従来の露伴のファンからは否定の声も出たが、
連載直後から話題を呼び、一大ブームを巻き起こす。
連載直後から話題を呼び、一大ブームを巻き起こす。
短期連載ということもあり、今でも続編の執筆が望まれる声が絶えない。
その、作品の名前は、
その、作品の名前は、
――――――――――――「ひぐらしのなく頃に」
138 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:12:49.97 ID:RGGpyKaB0
■TIPS
- もうひとつの2008年6月22日----
岸辺露伴は、戸惑っていた。
彼が、初めてそれを体験したからだ。
彼が、初めてそれを体験したからだ。
露伴「これが・・・デジャヴってやつか・・・?」
露伴はとある村に来ていた。××県鹿骨市雛見沢村。
この村で過去に4年連続で起きた連続怪死事件を漫画の題材にするため、彼はこの地を訪れた。
また、明日はこの村の名物になっている綿流しの祭りの日でもある。
そちらを取材するという目的もあった。
この村で過去に4年連続で起きた連続怪死事件を漫画の題材にするため、彼はこの地を訪れた。
また、明日はこの村の名物になっている綿流しの祭りの日でもある。
そちらを取材するという目的もあった。
だが、彼は初めて来たはずのこの村で、既視感を感じていた。
露伴「たしか・・・こっちに行くと、園崎家が・・・。
園崎家・・・?なんだ?そりゃあ。」
園崎家・・・?なんだ?そりゃあ。」
自分でもわけがわからなくなりながら、足を進める。
すると、自分の予想通りの大きな門構えの家が見えてきた。
すると、自分の予想通りの大きな門構えの家が見えてきた。
140 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:13:54.80 ID:RGGpyKaB0
その門の前には二人の男女が立っている。
男のほうが近づいていく露伴に声をかけてきた。
男のほうが近づいていく露伴に声をかけてきた。
??「こんにちわー。初めてお会いしますね。
他所の方ですか?」
露伴「あ、あぁ、仙台から来たんだ・・・。
(馴れ馴れしいやつだな。いや、田舎の連中ならこんなもんか?)」
??「へぇ、仙台からわざわざ。
私はこの村に住んでる前原圭一と言います。
それで、こっちが妻の、」
??「礼奈です。はじめまして。」
露伴「あぁ、僕は露伴だ、岸辺露伴という。」
圭一「露伴・・・どこかで・・・。
あッ、も、ももももしかしてーッ!」
露伴「あぁ、多分その、もしか、だ。
漫画家の岸辺露伴だよ。」
圭一「うおぉおおーーー、まじかよぉ!!
偶然露伴先生に会えるなんてぇぇええええーーーッ!!」
他所の方ですか?」
露伴「あ、あぁ、仙台から来たんだ・・・。
(馴れ馴れしいやつだな。いや、田舎の連中ならこんなもんか?)」
??「へぇ、仙台からわざわざ。
私はこの村に住んでる前原圭一と言います。
それで、こっちが妻の、」
??「礼奈です。はじめまして。」
露伴「あぁ、僕は露伴だ、岸辺露伴という。」
圭一「露伴・・・どこかで・・・。
あッ、も、ももももしかしてーッ!」
露伴「あぁ、多分その、もしか、だ。
漫画家の岸辺露伴だよ。」
圭一「うおぉおおーーー、まじかよぉ!!
偶然露伴先生に会えるなんてぇぇええええーーーッ!!」
141 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:14:35.99 ID:RGGpyKaB0
圭一が年に似合わず、おおはしゃぎする。
もう40近いであろうおっさんが大はしゃぎするのを露伴は冷ややかな目で見ていた。
もう40近いであろうおっさんが大はしゃぎするのを露伴は冷ややかな目で見ていた。
ゴトリ
扉の閂が抜かれる音がする。
そして扉の中から、礼奈よりも背の高い女性が顔を覗かせた。
そして扉の中から、礼奈よりも背の高い女性が顔を覗かせた。
??「お待たせー。今、沙都子と梨花が来ててねー。
って、あれ、お客様?」
圭一「おい、魅音、聞けよ!この人があの漫画家の岸辺露伴先生だぞ!!」
魅音「え・・・え・・・ぇぇぇえええーーーーッ!!」
って、あれ、お客様?」
圭一「おい、魅音、聞けよ!この人があの漫画家の岸辺露伴先生だぞ!!」
魅音「え・・・え・・・ぇぇぇえええーーーーッ!!」
露伴は彼らに歓迎され、家へと上がらされる。
取材をしたかった露伴にとっても好都合だった。
取材をしたかった露伴にとっても好都合だった。
146 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:20:16.57 ID:RGGpyKaB0
圭一「それじゃあ、露伴先生。来年も来てくださいね!!
連載のほうも期待してますよ!」
魅音「露伴先生!新連載も単行本買うから、ガンガン連載しちゃってよ!」
詩音「おねぇ、そろそろ漫画本は卒業してください。」
礼奈「あはは。先生、すみません、主人が子供で・・・。
でも、色々お話が聞けて楽しかったです。また雛見沢に来てくださいね。」
梨花「来年も来ないと、オヤシロさまに祟られるわよ。」
沙都子「・・・また来てくださいませ。露伴さん。」
連載のほうも期待してますよ!」
魅音「露伴先生!新連載も単行本買うから、ガンガン連載しちゃってよ!」
詩音「おねぇ、そろそろ漫画本は卒業してください。」
礼奈「あはは。先生、すみません、主人が子供で・・・。
でも、色々お話が聞けて楽しかったです。また雛見沢に来てくださいね。」
梨花「来年も来ないと、オヤシロさまに祟られるわよ。」
沙都子「・・・また来てくださいませ。露伴さん。」
露伴は取材も終え、綿流しの祭りを堪能した後に圭一たちに見送られる。
取材の成果もばっちりだし、彼らはとても露伴によくしてくれた。
露伴は来年もまた来ようかな、なんてことを思いながら、手を振って別れる。
取材の成果もばっちりだし、彼らはとても露伴によくしてくれた。
露伴は来年もまた来ようかな、なんてことを思いながら、手を振って別れる。
沙都子「・・・ありがとう。
・・・私達を幸せにしてくれて。」
沙都子が、露伴の姿が見えなくなる直前に、誰にも聞こえないようにボソリと呟く。
だが、隣にいた梨花にはそれが聞こえてしまっていた。
だが、隣にいた梨花にはそれが聞こえてしまっていた。
147 名前: ◆rp2eoCmTnc [] 投稿日:2008/03/29(土) 23:21:07.75 ID:RGGpyKaB0
梨花「うん?どうしたの?沙都子。
なにかあったの?」
なにかあったの?」
梨花が沙都子のほうを見ると、沙都子の瞳からは一筋の雫がこぼれ落ちていた。
梨花「沙都子・・・?」
沙都子「昔、梨花は、圭一さんやレナさんに、
別の世界を覚えているか?と聞いていましたわね。」
梨花「・・・?」
沙都子「別の世界のことを覚えているのは、
圭一さんやレナさんだけではないということですわ。」
沙都子「昔、梨花は、圭一さんやレナさんに、
別の世界を覚えているか?と聞いていましたわね。」
梨花「・・・?」
沙都子「別の世界のことを覚えているのは、
圭一さんやレナさんだけではないということですわ。」
沙都子は涙を手でぬぐい、露伴の方向を見る。
すでに露伴の姿は見えなかった。
すでに露伴の姿は見えなかった。
― 完 ―