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  • 鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」⑤

自分用SSまとめ

鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」⑤

最終更新:2011年08月09日 19:08

meteor089

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管理者のみ編集可

鈴「あっづー……」セシリア「な、何ですのコレは……」⑤

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310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/26(日) 23:44:46.15 ID:YKx4TtOz0


――――


「織斑」

冷たい声色が、この部屋にいる人間両方の名字を呼ぶ、

「……は、はい」

二人しかいなければ独り言か相手に掛ける言葉しかない。
学内唯一の男子生徒、織斑 一夏は教師、織斑 千冬の前で床に正座をしながら萎縮し、沙汰を待っていた。

「…………確かに、いい加減一人に絞れとは私も言った……言ったが」

すらりとした鼻筋から眉間を指で押さえながら、教師として、保護者として、姉として、
言うべき言葉を考えるほどに、自慢の弟の周囲に群がっていた小娘たちの今朝の姿がフラッシュバックする。
いざそうなった時に、こんな事になるのは判っていた、判ってはいたが……

「テスト前日に寮内でさかるとか貴様達はFランの大学生か?獣か?バカか?死ぬか?」

「いや……だからあれは……」

何度もした抗弁を口にしかけ、言葉を飲み込む。
徹夜のテンションがおかしかった事はあるけれど、正直理性は効いていたのかと問われて答える自信は無い。
手に残る柔肌の感触と、最後に見た酷く寂しそうな表情が忘れられない。

――もしあそこでラウラが入って来ていなかったら?

そう思うと、酷くのどが渇いて、一夏はこくりと喉を鳴らす。


「その代わり、土曜の放課後に関係者での3on3戦を行う事になった」

もしかしたら、弟が弁明する通り、笑ってしまうような事が真実なのかもしれない。
しかし既に真実は乱暴な言い方だがどうでもいい。事実が優先される。

国家代表候補生含む専用機持ち4人がIS学園の寮内でISの完全展開を行い、部屋の中で破壊行為を行った。
最悪、学園そのものの在り方さえ左右するかもしれない問題だ。
幸いにして怪我人は出なかったからいいものの、事が公になれば各国は黙っていまい。
こうして専用機持ち同士のプライドのぶつかり合いであった点を強調するように、専用機同士のエキシビジョンマッチを行う事で、
事が公になった場合の機先を制する。
この3on3にはそんな意味もあった。


317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 00:08:40.96 ID:ozxFYtUC0



それに、姉の勘が告げている、弟の言葉が真実であっても、もしあそこで騒ぎにならなかったのなら、きっと……

「皆には既に連絡をしてある……お前もこの件は決して口外するな」

見栄を切り、虚勢を振り上げ、高飛車な言動の目立つセシリアのそれが、
セシリア・オルコットを飾るドレスに過ぎない事は、少し彼女に触れた者ならばすぐに判る。
おだてに弱く、一度でも心を許した相手には賭け値無しの信頼をぶつけてくる素直さ。
明るい感情を大らかに表情に出し、良く笑い、良く怒る。年相応の、乙女の本質。

その笑顔から「何不自由なく育ったお嬢様」以外の彼女はなかなか想像ができない。
確かに何不自由なく暮らしていたセシリアは、早くに両親を事故で亡くしている。
幼かったセシリアに残されたのは莫大な遺産と貴族の流れを汲む家の名誉。

彼女はこれまで、どれほどの努力をしてきたのだろう。どれほどの大人の汚い部分を見て育ったのだろう。
どんな思いで、オルコットの誇りを維持し、国家の威信を背負い、今あんなに明るく笑えるのだろう。

同じように家族を只管に護り続けた自分はあんな風には笑えていない。
元々の性格の違いも環境の違いもあるにせと、と千冬は口中で小さく自嘲する。

(まぁ、真実如何にせよ良い女をつかまえたじゃないか……勿体無い程にな)



319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 00:19:26.73 ID:ozxFYtUC0



「口外なんて……」

一夏はそこまで言いかけて、感じた違和感に言葉を飲み込む。
早朝の寮内で放たれたシュヴァルツェア・レーゲンのレールカノンは部屋の内装を破壊し、外壁を見事に貫通した。
時間のせいもあってか、千冬より早く現場にいたのは、いつもの6人だけだったけれど、その破壊の跡は外側からも確認できる程の壮絶さだ。
口外も何もない、今朝一夏の部屋で何かがあり、部屋一つを破壊する火力の何かが使用されたことは明らかなのだ。
当然、そのような火力が使用された原因も公のものとしなければいけない、
それが寮長である姉の仕事ではないか。

「どうした、そんな目で教師を見るな」

「いや……っ!」

「……ふん、まだ全員からの聴取も終わっていないからな。手っ取り早い。
 それに、その方が対外的に都合がよい……まさか国家代表候補生同士が色恋沙汰で暴れたなど、どこに報告しても冷静な返答は帰って来なかろうよ」

千冬の言葉が、一夏自身を含めたその周囲の背負う物を改めて実感させる。

「千冬姉……俺は」

「織斑……いや、一夏…………心配するな。お前は何も間違っていない」

一夏と、そう言葉にする千冬の言葉は、姉として、ただ一人の家族として、
自分と、その抗弁の向こうに抱え、言葉にできなかった『もしも』までも見透かして、その上で、その世界を護ると、そう宣言してくれているようで。
それが一夏はとても嬉しくて、でも、いつまでも、本当の意味で守られてばかりの自身が不甲斐なくて、今はただ拳を握り締めるしかできなかった。



323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 00:29:17.74 ID:ozxFYtUC0



――――――


「3on3……ですの?」

「ええ、第一アリーナ、今週の土曜の放課後よ」

「アタシとアンタと一夏のチームと、シャルロット、ラウラ、箒のチーム」

「……」

「はぁ、予想はしてたって顔ね」

ボスン、と音を立てて、寮の部屋に不釣り合いな天蓋付きのベッドへ、
先程の一件ですっかり気落ちした様子の親友の隣に鈴は腰を下ろす。

試験勉強をしていた筈の年頃の男女は夜明け近くに二人きりでベッドの上にいた、
今は気品を感じさせる制服に身を包んでいる親友は、自分が踏み込んだ時はバスローブを羽織っただけの姿だった。
それが何を意味するかは、いくらなんでも鈴にも理解できた。
本当は、一夏の得意なマッサージをしていただけかもしれない。バスローブ一枚でマッサージという時点で十分いかがわしい事だが、親友は暴走しがちな色仕掛けを行う傾向がある事はよーく判っている。
きっと、今事情を聴けば、親友は洗いざらいを話してくれる。
それが例え、年頃の男女がベッドの上で裸同然で行うものであっても、マッサージであっても。
でも、聞かない。子供っぽい感情ではあったけれど、

「…………聞かないわよ」

「……」

もう何度も告げた言葉。
きっと、親友が自分に何か聞いて欲しい事があるのだと凰 鈴音には判っていたけれど、
とても聞く気にはなれない。
付き合いはまだ短い、親友と思える彼女が片思いの幼馴染と寄り添う姿が浮かんでは消える。

「笑えないわ」

足を組んで、膝に頬杖を突く。
祝福したい気持ちはあっても祝福などできないかもしれない、以前そんな事で心を痛めていた事もあったけれど、いざとなると、それどころではない。
不意に洩れてしまった呟きにぴくりと肩を跳ねさせて、押し黙る横顔を見つめていると、
部屋に踏み込んだあの瞬間、確かに沸き上がった感情が今も鈴自身を苛む。

「――あー!やめやめ!セシリアもいつまでもそんな気分落としてんじゃないわよ!」

「で、ですが」

「やめろって言ってんの!ほら立って!シャワー浴びてガッコ行くわよ!」

はずみをつけてベッドから降りると、ぎゅっと線の細い手を握って立たせようと引く。
生返事のまま、引かれるがままのセシリアをシャワールームに連れて行きながら、

この手はもう幼馴染のものなのかと、そんな風に感じて、鈴は少し泣きたくなって。

二人で一緒に入るシャワーが今はこんなに寂しい事が互いに辛くて、二人はいつの間にか泣いていた。



324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 00:42:32.07 ID:ozxFYtUC0


――――――


テスト終了の鐘が鳴る。実際に鐘を鳴らしているわけではないし、
明らかに合成音声を再生しているだけだが鐘は鐘。
しんと静まり返っていた教室内は、一気に解放感に包まれ、一気に喧騒が戻って来た。
朝からずっと聞きたかったんだと跳ねながらやって来た布仏本音、通称のほほんさんが間延びした声で一夏に質問を投げかけるのを皮切りに、クラスメイトのほぼ全員が一夏に詰め寄って来た。

「おりむー、大丈夫?」

「部屋凄い事になってたね、何があったの?」

「はは……いや、大したことじゃ……」



「……ふん!一夏が悪いのだぞ!」

答えに詰まる一夏の傍に箒がやって来て、一夏を口撃し始める。
はじめ、まさか箒は全て言葉にしてしまうのではないか、そんな不安を感じたけれど……それは杞憂であったと気付くのはすぐだった。

「全く貴様と言う奴は……あれだ!!あれなのだ!!」

この幼馴染は、自分たち二人が争ったのだと、そういう形にしようとしている。

「ほ、箒……だからってお前な!やって言い事と悪い事があるだろう!?」

姉から、どのタイミングで話を聞いているのかは知らないが、
いつもはこの様な口喧嘩をすぐに止めに入るシャルロットも、ラウラも、セシリアも動けない。
代表候補生である自分自身が当事者であってはいけないのだから。

「ええい!うるさい!大体貴様は、いつもいつも誰にでも……だから私は……それなのに」

(あれ……?)

箒の声の様子が変わる。訝しがる一夏の前に、箒を庇うようにラウラが割って入って来たのはその時だった。

「我が嫁一夏よ、今のはお前が全面的に悪い!」

「そうだね、ひどいよ一夏……箒、大丈夫?」

続いて、シャルロットも箒の肩を持つ。絶妙のタイミングでの乱入によってこれで対立構図が生まれた、ここまでの計算なのだろうか、それとも打ち合わせをしたのだろうかと思うと、一夏はぞっとしたものを感じざるを得なかった。

「な、なんだよお前ら、俺の何が悪いって……」

(あれ、でもこのままじゃ……俺が三人にぼこぼこにされる展開じゃないか?)



325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 00:53:40.28 ID:ozxFYtUC0



「お待ちなさい。確かに一夏さんに問題は沢山ありますけれど、箒さんも悪くてよ?」

そんな一夏の不安を和らげる凛とした声が響く。
セシリアが一夏のサイドに着いた……。一瞬、寒気のする気配も周囲に広がる。ラウラとシャルロットからだ。
これが打ち合わせの上のものだとすれば、セシリアもそこに加わっていたというわけだ。
今朝の箒、シャルロット、ラウラの剣幕を知る一夏にとって、それは女の怖さを感じる寒気だった。
けれど、それはドアを勢いよく開けて乱入してきた鈴の声によってかき消される。



「話はきかせて貰ったわ!私は一夏につく!箒!謝んなさいよ!!」



水を打ったように静まり返る教室。
聞かせて貰ったと言い切る鈴は、どう考えても今教室に来たばかりなのだから。

「ぶっふ……」

(おいいいいい!その登場の仕方はどうなんだ!?ラウラとか口元抑えてうずくまってんじゃねーか!?)

「……おりむー、今のはおりむーが悪いよ!」

「織斑君!私は織斑君の味方だよ!」

「篠ノ之さん、元気出して?ね?」

鈴の宣言を合図にしたように、クラスメイトが立ち位置を宣言し始めて二分する。幸いにして普段から一組に出入りしている事が多いせいか、誰も鈴の唐突さと不自然さには気づいてないようだ。

(鈴はこんな事計算してない、絶対)

ガラリと教室の戸をあけて、この三文芝居のトリがやってくる。
千冬は専用機持ち全員に一発づつ拳骨を一周入れてから、トドメとひときわ強い拳骨を一夏に食らわせて、

篠ノ之 箒、ラウラ・ボーデヴィッヒ、シャルロット・デュノア vs 織斑 一夏、凰 鈴音、セシリア・オルコット
異例の3on3戦の告知がされたのは、テストを終えた日の放課後だった。



326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 01:05:17.25 ID:ozxFYtUC0


――――――


篠ノ之箒           織斑 一夏
ラウラ・ボーデヴィッヒ VS 凰 鈴音
シャルロット・デュノア    セシリア・オルコット

三年生の専用機持ちは一人、二年生が二人に対して、一年の専用機持ちは七人いる。
その七名のうち、六名での3on3が行われると聞き、第一アリーナは通路まで満員の観客で埋まっていた。
たった一人の男性IS操縦者織斑 一夏の白式・雪羅は、数多くの謎を秘めたいかなる国家にも属さない機体だ。シールドエネルギーを無効化するワンオフアビリティ零落白夜は全てを切り裂く。

篠ノ之箒が駆る紅椿は、近接戦闘と射撃戦を同時に補う万能機。

第二世代機にして並いる第三世代機達を抑え、一年最強と噂されるフランスの代表候補生シャルロット・デュノアのラファール・リヴァイブ・カスタムⅡ。

ドイツ軍に籍を置く同国の代表候補生であるラウラ・ボーデヴィッヒのシュヴァルツェア・レーゲンには、PICを応用した新機構、AICが積まれ、砲戦機の欠点であった近・中距離においても強さを見せる。

中国の代表候補生凰 鈴音が駆る甲龍は近距離を重視した機体でありながら、射角、射撃姿勢を問わない上に砲弾だけではなく、砲身すら目に見えない龍咆を搭載。設計思想から抜群の継戦能力を持つ。

特殊なレーザー兵装、BT兵器を搭載したイギリス代表候補生セシリア・オルコット専用機はBTそのものの名称、ブルーティアーズを与えられている。

簡単な各機の情報が電光板に掲示されている。
今回の試合は各国からの視察団が訪れるタイミングで開催された為、
念の為、白式・雪羅と紅椿が第四世代機である事や篠ノ之束が手掛けた機体である事は伏せられ、それに伴い、紅椿には絢爛舞踏の使用が禁止されていた。
自分だけでなく仲間のシールドを含めたエネルギーを瞬時に回復させる絢爛舞踏を使用した場合、全く勝負にならない事が明白だからというのも使用禁止の要因だった。



327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 01:17:27.50 ID:ozxFYtUC0


――――――


「絢爛舞踏は無しか……」

「一対一の模擬ならまだしも、集団戦で使われたらたまったもんじゃないわよあんなの」

ISスーツのまま、ドックで最終チェックを行う。
何も聞かず、何も言わず、セカンド幼馴染は一夏を、セシリアの味方でいてくれる。
家庭の事情で中国に帰った時も、そんな様子はとうとう再会するまで一度も見せなかった。

「鈴……ありがとな」

「はあっ!?ば、バカじゃないの!アンタの為じゃないわよ……」

その意思の強さは、真っ直ぐさは、一途さは、不器用な態度の下で、何度も何度も壁にぶつかって、
傷だらけになって何度倒れても、何度でも立ち上がり、またまっすぐに走りだす。
そんな鈴の意思を貫き通す為の力、第三世代IS甲龍を完全展開し、お先に、と言いながらエントリーカタパルトへ鈴が向かっていく。その背中は、一夏にとって、とても頼もしいと憬れさえ感じるものだった。


328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 01:19:18.33 ID:ozxFYtUC0


「…………」

「…………」

残された二人は、無言のまま、互いに顔を合わせずにいた。
あれから、付け焼刃の連携訓練は行っているから、全く言葉を交わさないわけでもない、
クラス内でもいつものようにクラスメイト達と談笑を交わしていた、
しかし、あの一件以来、一人になるとこうして押し黙っている事が増えたし、
それを一夏は知っていた。

「……すまない、セシリア」

「…………謝る事が……ありますの?」

「いや、そういうわけじゃ……謝ってるんじゃなくて……いや、謝っているのか?」

一夏は、もどかしそうに頭を掻く。こうなった原因は何だと、ここ数日はいつも考えているけれど、
どうしてもこれという答えが見出せずにいた。
全く同じ事をセシリアもまた問い続ける、一人になる度に塞いでいるのは、決して沈む気持ちを起因とする訳では無かった。
それを考えた結果、沈んでしまう事が殆どなのだけれど。

(テスト勉強をしていれば?いいえ、それでは誰か他の人が私と同じ道をたどってきっとここにいらっしゃったのでしょうね。一夏さんは……誰にでもお優しいですもの……。わたくしは幸運を享受しただけ……それでも……ラウラさん達の怒りは尤もですわ。……きっと。その上で進む為の何かが必要なのに……わたくしは一夏さんに好印象を持って頂く事ばかり考えて……一夏さんの判断を尊重すべきでしたのに……一夏さんが謝罪すると言う事は、きっと……舞い上がったのは私ですのね)

戦闘前の緊張がそうさせるのか、考えるほどにネガティブな答えが次々生まれる。

(どちらにせよ……私はラウラさん達の怒りを受け入れるべきですわ)

「………一夏さん。有難う、ございました……」

「!?」

鮮やかな蒼の機体、第三世代ISブルー・ティアーズを完全展開したセシリアが一夏に背を向ける
一夏はその背中に手を伸ばす、口を開くが言葉が出ない、何かを思いついてはその言葉が消えていった……。




329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 01:21:50.97 ID:ozxFYtUC0



(ございまし……た?)

鮮やかな蒼は空の中にあって映え、すっきりとまとまったデザインは派手すぎず、地味すぎず、それでいて、パイロットのプロポーションによる印象の補助もあるにしても、女性的なシルエットを確りと全体に残している。
初めて戦った時、高慢なこの女を乗せたブルー・ティアーズは、鮮烈なイメージを焼き付けるほどに美しかった。

いつからだった、それを……。

いつからだった、ずっと……。

カタパルトを踏みこみ、真っ青な空へ昇って行く涙。見送ることしかできなかった一夏の耳に、姉の声が響く。



「織斑!おい!織斑!!聞いているのか!!」

「ッは!はい!!」

「……織斑、どうした」

「い、いや、なんでも……」

微かな声の変化に、スピーカーから聞こえる姉の声は、とても優しくなる。他人が聞けば気付かないような変化だけれど、唯一の肉親である弟がわからないのでは情けない。心配をかけまい、ただでさえ今回の件では支えて貰っているのだから。
一夏はISを展開して、カタパルトへの移動を始める。

「もう全員上がっている、お前もさっさと上がれ!」

「はい!」


でも……他人が聞けば気付かないような変化、唯一の肉親である姉もまた、わからない筈が無くて。


「…………何度も言わせるな。お前は間違っていない。」

「!!」

「さあ、話は終わりだ!さっさと行け!……行って、お前の意思を見せて来い」


「千冬姉……。 白式・雪羅、 織斑 一夏! 行きます!」





完全展開された第四世代相当IS、白式・雪羅が、決戦の空へとカタパルトから飛び立っていった。






331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/27(月) 01:47:00.00 ID:IPcqADNAo
鬼姉!鬼姉!嫁き遅れ!やることなすこと小姑臭い!
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 01:50:42.02 ID:ozxFYtUC0
331

千冬「死にたいようだな……」

山田「だめですよ!?」

334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/27(月) 02:04:33.32 ID:ozxFYtUC0
331が一夏の声で再生されました。

337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/28(火) 00:04:53.14 ID:XJVUzEZ20


第一アリーナの空に、6機のIS、それも専用機が空に展開している。

燃費こそ悪いが超性能を誇る、あまり公に出来ぬ第四世代
白式・雪羅と紅椿

遠近をカバーし、優れた安定性が磐石の戦果を生む万能機
甲龍とラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ

超射程の主武器と、特異なサブウエポンによるオールレンジを実現したワンオフ機
ブルー・ティアーズとシュヴァルツェア・レーゲン

6機の専用機が決戦の空を翔け、攻防を繰り広げていた。

「っ!!あたしだって……負けらん無いのよ!!!」

「鈴ッ!お前は……許せるのか!?」

紅椿と崩山装備の甲龍が幾度も幾度も交差する。
二刀に分割した双天牙月で鈴が迫れば、
激しい剣戟を縫うように雨月・空裂の刀身から放たれるエネルギー刃を放つ箒。

「そんなのわかんないわよアタシにだって!!……でも……セシリアに……セシリアに!アタシの親友に!!!これ以上寂しそうな顔なんかさせるわけにいかないでしょうが!!!」

鈴が崩山装備の炎を纏った拡散衝撃砲を放つ。砲門が4つに増えた事でその範囲は大きく広がっており、近距離戦の間合いでは文字通り逃げ場は無い。箒は第四世代の機体性能を頼りに被弾しつつも後方に下がり、大きく高度を下げて回避する。

「くっ!思った以上に……!!」

「箒!援護するよ!!」

今回の試合が発表された時、箒は勝利を確信していた。
紅椿のワンオフ・アビリティ絢爛舞踏は自身のだけではなく、他者のチャージも行う事が出来る。
相性問題で白式に使用する事が望ましいけれど、それでも、ただ一人、己の力で勝利を引き寄せられるのは自尊心を満たしてくれる。
しかし、あまりにも強力すぎるその性能は、公開試合となったこの戦闘では使用を禁止されている。
絢爛舞踏がなければ紅椿は持て余すほどの火力、機動力、シールドの全てと引き換えに、
極めて燃費の悪い欠陥機同然だった。

(くそっ……無様だな私は!)



338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/28(火) 00:21:50.36 ID:XJVUzEZ20


シャルロットの両手に握られたアサルトライフルから、3点バーストで交互に弾丸が発射され、鈴に迫る
巧みに間隔と射角を変える射撃は、単純な掃射よりも読みにくく、避け難い。

「鈴!そちらの要は鈴だ、開始早々で悪いけれど落ちてもらうよ!」

「何でもかんでも、そう上手くいくと……!」

致命打こそ避けながらも、このままシャルロットの弾雨に身を置くことは3on3であるこの戦いに於いては不利。
鈴はスラスターを吹かしての離脱を試み、シャルロットは……その離脱をすんなりと許した。

「……しまった!!」

鈴がその意図に気付いた時、地表で射撃姿勢をとった黒の機体が吼える。

「鈴!覚悟ッ!!」

二門のレールカノンが回避運動で大きく動いた鈴に狙いをつける。
大きな動きにはどうしても慣性が発生する為、次の回避運動が遅れがちになる。
始めからそれを狙っての攻撃だったと鈴が気付き、口惜しげな視線をシャルロットに向け、それにシャルロットが笑みで応える。チェックメイトだ。

「うあああああッ!!」

しかし、爆音の中に叫んだのは、硬く目を閉じ衝撃に備えた鈴ではなく、今まさに発車しようとしていたレールカノンの砲身を天から降り注いだ光条に撃ち抜かれ、その誘爆に呑み込まれるラウラだった。
上空から一気にシュヴァルツェア・レーゲンに間合いを詰める蒼い機体。

「ラウラさん……!私をお忘れでなくって?」

「来たか……セシリアァァッ!!!!」



339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/28(火) 00:25:22.84 ID:XJVUzEZ20
今まさに発車しようとしていたレールカノンの 

えー……レールカノン、発射です。ダァ シエリイェス。

340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/28(火) 00:55:29.20 ID:XJVUzEZ20



砲身を失ったレールカノンをパージしながら、ワイヤーブレードを展開してラウラが降下してくる憎い恋敵を迎撃に飛び立つ。
正直に言えば、あの晩、二人が同じベッドに居る。それだけしか確認できていない。一夏の部屋へ潜入した己の目に飛び込んできた二人の姿と、セシリアの嬌声に逆上したのは、相手がセシリアだからだ。敵と認めうる存在だからこそ、慌てた。この女にアドバンテージを握られては危険、シャルロットの事件の際からそれを強く感じていたから。
ターゲット周囲に展開されたビットなど、機動性を犠牲に装備された物理シールドで凌ぎ切る。わざわざ居場所を知らせた上に、ショートブレード、インターセプターを展開しながら突撃してくる実験型、試作型の狙撃機など、量産化の目処こそついていないとは言え軍用機として正式採用されているシュヴァルツェアシリーズの相手ではない。

(相手ではない……?いや……こいつまさかッ!!)

あまりにも無策、無謀、これが鈴や一夏、シャルロット相手ならば己の不利を覚悟する事だが、相手はセシリアとブルー・ティアーズ。
何よりラウラにその予想を確信させたのは、大型シールドのような肩部にはっきりと4つのビットが着いたままだったからだ。

「この馬鹿者が!!贖罪だとでも言うつもりか!!!」

ワイヤーを鞭のようにしならせて、ラウラはセシリアを迎撃する。
ワイヤーの尖端に取り付けられたブレードが変幻自在の動きで迫る。当たり所が悪ければ遠心力を乗せて打ち込まれるそれは致命的な威力となる。

「良かろう、貴様をココで終わらせてやるよ!」

「さぁせるかあああああ!!!」

ワイヤーが辿り着くよりも早く、セシリアに瞬間加速で体当たりする白の機体があった。
専用機同士の派手な戦闘に沸いていた観客席も、二対一の戦いで鈴を追い詰める箒とシャルロットも、追い詰められる鈴も、目の前でセシリアが轢き飛ばされるのを見ていたラウラも、全員が唖然とした表情を浮かべ、アリーナは一瞬静寂に包まれた。
身体をくの字にして弾き飛ばされたセシリアが壁に叩きつけられた爆音が大きく響き、そのままズルズルと蒼のシルエットが地表に崩れ落ちる。

「…………ぉい」

突然の事態に、ファースト幼馴染の頬が引き攣る。

「……あーあ……」

フランスからやってきた美少女は、溜息をつきながら首を振り

「せっ……セシリア……!?」

裂帛の気合で今まさに貫こうとした相手を襲った衝撃に、怒りも忘れてその様子を目で追い

「なっ!!な、な、ななななな」

味方は二の句が次げずに言葉を震わせ。

「セシリア!大丈夫かッ!!」

「「「「お前が言うな!!」」」」

戦場と観客席に生まれた一体感が、お前が言うなの大合唱を第一アリーナに響かせた。



「…………」

「…………あの、織斑先生?」

「山田君」

「は!はい!」

「酒持って来い……」




342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 01:04:41.58 ID:Cs/P+WIvo
メガネ!メガネ!山田の子!やることなすことトロ臭い!

347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/28(火) 14:09:15.62 ID:6FtXdFIDO
鈴がかっけえ!

348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/28(火) 23:46:34.72 ID:XJVUzEZ20


突然の事態にアリーナに動揺が満ちる。
イギリス代表候補生セシリア・オルコットがドイツ代表候補生ラウラ・ボーデヴィッヒと交戦状態に入るや否や、唯一の男性IS操縦者である織斑一夏があろうことか味方であるはずのセシリアを瞬間加速≪イグニッション・ブースト≫からの体当たりで吹き飛ばしたのだ。
予想外からの角度で吹き飛ばされた蒼い機体は憐れ姿勢制御もままならず障壁に叩きつけられ、ずるずると地表へと崩れ落ちていた。
イギリスからの来賓がこの事態に激昂しながら学園関係者に詰め寄っている他は、あまりの展開に茫然としていた。ただ一人、事の張本人である織斑一夏をのぞいて。



「……く……うっ……な、なんですの、一体……」

辛うじて意識は保っていたものの、ブルー・ティアーズのシールド残量は今の一撃で大きく削られてしまった。手にしたスターライトmk-Ⅲを杖代わりに何とか立ちあがり、機能損傷のチェックを行う。スラスター系のいくつかに僅かにエラーとセンサー系に障害が発生しているが、BT管理系は正常を示していた。
ブルー・ティアーズが自動で機能修復を行っている事を示すインジケーターの動きは、障壁に叩きつけられた主人を護り尚、まだ戦えると健気に奮い立つブルー・ティアーズ自身の意思を見た気がして、セシリアは俯く。

「わたくしは……勝利を捨てた戦いをしておりますのよ……」

ISには意思のようなものがあると言われている。
それは人格のようなものとは似ているようでまた違うらしいが、生憎と対話をした事は無い。
以前におかしな夢を見たと織斑一夏が漏らしていた言葉。もしかしたら、それは彼が自らのISと対話したのかもしれない。
ブルー・ティアーズはどんな人格なんだろう、話す事ができたなら、何故負けようとする主人の為にそうまでするのかを聞きたかった。



349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/28(火) 23:58:51.74 ID:XJVUzEZ20



「セシリア!」

「……一夏さん……!?」

機能の自己応急処置を待つセシリアの元に、今しがた自分自身を轢き跳ばした人物が真剣な表情でやってくる。もしかして心配しているのだろうかなんて思ってしまった自分へ否定するように首を左右に振る。
そんなわけがない。彼はごめんと謝った、あの日の事で仲間と戦う事になったセシリアに謝った。

(私が後悔していると思うから?私が勘違いしていると思うから?一夏さんが私に迷惑をかけたと思うから?何が迷惑?私の願いを聞いてくれた事が私に迷惑だったと?)

それとも、試合を投げようとしている事に気づいて、それに怒っているのだろうか。自分から敗北を受け容れるなど最低の行為だ、それは自覚している。
ましてやこれは3on3のチーム戦。己の負けは直接の敗北にこそ繋がらないけれど、一人が落ちた瞬間に。人数差が生まれる。チーム戦とはいえこの小人数ではたった一人の人数差が大きい。

何より、セシリア自身を苛むのは、正直なところセシリアにとってはこんな戦いの勝敗などどうでもいいという事。
それよりも、自分達をかばった為にシャルロット達から敵と誤解されている鈴、自分がした要求によって責められ続ける一夏。二人が、三人と仲直りする事が大事なのだ。
ならば、三人の憤懣は誰かが引き受ければいい。

(一夏さんに謝らせるくらいなら、学園にだって未練はありませんわ)

陰鬱としていた思考の末にセシリアが導き出した回答は、敵にも味方にも失望され、罵倒され、完膚なきまでに自身を破壊して貰う事だった。
幸いというわけではないけれど、もしここでIS学園を追われ祖国に帰ったとしても、祖国は別の代表候補生を送り込むだけだろう。

BT計画二番機であるサイレント・ゼフィルスが奪われ、一番機であるブルー・ティアーズが完敗したとあれば、BT計画は頓挫してしまうかもしれない事は申し訳ないけれど、
優れたエンジニアである彼らはきっとBTに代わる技術を生み出し、それを搭載したISを駆る自分に代わる代表候補生が、一夏達と共にサイレント・ゼフィルスを破壊してくれるはず。

自分自身はどうなるだろうか、ブルー・ティアーズは剥奪され、代表候補生からも外され、またあの汚い大人たちに囲まれた日々が始まる。
以前のようにはいかないかもしれない。国家の名に泥を塗ったオルコット家を援助するような者はいないだろう。やがて、チェルシーたちとも別れ、オルコット家はどこかに呑み込まれ、自身も共に堕ちてゆくのだろう。

(まるで一夏さんの部屋で見つけた本のようですわね『悶絶隷嬢咽び何とか』だったかしら……)

今回の発端となった本の名前をふと思い返す。つまらない事が原因で、沢山のかなしい事があった。一夏は、こんな自分に引導を渡してくれるのだろうか。

彼が何を否定しようとしたのか、現れた彼の顔を見た瞬間から、思考がぐるぐると回る。回り続ける。
相当長く、思案にふけっていたのだろうか何度も名前を呼ばれながら、その手が肩を掴むまで呼ばれた事にもセシリアは全く気が付かなかったようで。
肩を掴まれた感覚にハッと顔を上げたセシリアは、眼の前に彼の顔が現れた事に頬だけでなく耳まで熱を感じていた。



350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/29(水) 00:19:05.91 ID:f0W8eAsi0

「――リア!セシリア!おい!セシリア!!」

「っは!はい!」

「あっ……ああ、良かったぜ、変な所打ったかと……」

(あれ?体当たりしたの一夏さんでしたわよね……?)

「その……あああ!だめだ……何を言えばセシリアが喜ぶかがわかんねえ!」

「……えっ」


「でも、これだけは聞いてくれ……! 千冬姉の受け売りだけれど……セシリアは、セシリアは何も間違っちゃいない!!セシリアが望んだ事も、何一つ間違ってなんかいない!!」


「一夏……さん……」


ISのアームで肩を掴まれると結構痛い。勿論シールドは有効だし、もしも怪我の危険がある力が加えられても別条は無いけれど、とにかく痛い。ISの先端が細い指が、肩に微妙に食い込む。

「だから、セシリア……」

「い、痛いですわ……一夏さん」

痛みを訴えるセシリアの声に、一夏ははっとして両手を離す。

「す、すまん!……あ、いや、すまんっていうのは、思い切り掴んじまった事で……」

出撃前のピットでの事を思い出し、一夏が困り顔で繕うのを見て、セシリアが小さく噴き出す。

「ふ……ふふっ……」

「セシリア……」

陰鬱とした気持ちが、あれほど思いつめた事が、自分でも驚くほどの速さで崩れていく。鈴にこの話をしたらちょろすぎと言われるのだろう。自分でも可笑しいくらいにちょろい。

「一夏さん、一つ伺ってもよろしいですか?」

「お、おう?」

「どうして先程、謝ったんですの?」

「あ、あれは……揉め事になるのは、俺だからで。だから……いつも苦労をかけてすまないなって意味で……セシリアに悪い事をしてるとか!そういう事じゃないんだ!信じてくれ!」

「……良かった。私は迷惑なんて思っていませんのよ?だって、わたくしも一夏さんも……何も間違ってないのですから」

何も間違っていない、一夏が千冬に言われ、一夏がセシリアに言った言葉。自身を苛む全ての全否定。最後に残っていた雲が晴れ、セシリアの心は今日の青空の様に晴れ渡っていた。

「ほんと、いつも苦労をかけられますわ♪」

「う……すまん」

「一夏さん……」

「セシリア……俺は…」

何かを言おうとした一夏の声は、此方に急接近する橙色の機体が空気を切り裂く轟音にかき消された。



354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/29(水) 00:33:12.88 ID:Q+4YwI1DO
悶絶隷嬢……これかww

http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/3245357/s/~6b19cf0ce


ドHENTA-ICHIKAだな
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/06/29(水) 00:35:46.79 ID:xa7apu28o
本当にある本かよww
そしてよく検索しようと思ったなww

359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/06/29(水) 18:18:50.23 ID:kK/M18REo
乙
一夏さん変態やww
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/29(水) 23:32:30.23 ID:f0W8eAsi0



「――ッ!? シャル!!」

「僕とした事が……戦闘中だっていうのに呆けちゃったよ……もしかしてそれも一夏の作戦?」

肩を竦めて、微笑を見せる。両手にブルパップ式の、銃剣付きアサルトライフルを出し、一方の銃口を一夏に、もう一方を突撃を受けいまだ満足に動けないと見えるセシリアの眉間へ向けながら。

「はい……そこまでだよ?」

朗らかな声で、終演を告げる。こんなものは茶番だ、続ける価値なんてあるわけが無い。

「くっ……!」

セシリアを庇うように立とうとする一夏の腕、それをそっと下ろさせたのは、庇おうとする相手。駆動系にも僅かな違和感がある、ゆっくりと一歩前に出て、セシリアは銃口の前に身を晒した。

「……セシリア、贖罪のつもりなの? 呆れ「いいえ!」

凛とした声が、シャルロットの言葉に食いつく。ぴくりと眉を顰めながら、シャルロットは埃に汚れた金髪を靡かせる、強い意思の篭る蒼い瞳を睨み付けた。
以前から、危険だと薄々感じていた。どんなに尽くし、どんなに行動を起こそうとも、高く聳える幼馴染の壁を何度も感じていた。そしてそれとはまた別に……危険を感じる程ではないと思わせる言動、御気楽にいつも笑っていて、何不自由なく育ってきたお嬢様丸出しのくせに、料理が壊滅的に下手で、造形センスは3歳児なのに、どんなに引き離した筈でも、いつの間にか幾度も攻めた自分と同じ位置にいる女、セシリア。

「キミは……本当に……」

言い終える前に、フルオートで弾丸を発射する。不意を突いた連射は、綻びだらけの蒼い機体に致命傷を負わせる……筈だった。

「……ッ!!」

杖代わりに着いていたライフルを、銃口を地面につけたまま発射する。溢れる大出力のBTエネルギーが行き場をなくし、長大な砲身を内側から炸裂させれば、その勢いで若干のダメージと引き換えにセシリアの身体が跳ぶ。未だに離陸できるほど右足のスラスターは回復していなかったが、一度跳んでしまえばあとは左足だけでも辛うじて滞空は出来る。
まさか自身の主武器を失う事になってでも回避を優先するとは思って居なかったシャルロットの反応が遅れ、その隙にブルー・ティアーズのバインダーからビットが分離される。

「ビットを切り離したからって!!」

舌打ちと共に、飛び立つビットに照準を合わせ、ライフルを撃つ。しかし、緩慢な動きのセシリアと違い次々に放たれる弾丸は機敏な機動を見せるビットにかすることも出来無い。その隙にシャルロットを包囲した4基のビットは、シャルロットから最も反応の遠い位置からだけなく、容易に反応できる位置もあわせ、単純な連射ではなく、一基一基が緩急をつけた射撃を行ってくる。

「なんだって!?こんな……回避しきれない!?」

それは、以前のセシリアには無かった技術。主武器を失った事で増した集中力がそうさせるのか、それとも、単純に枷の無い、背負う気負いがないセシリア・オルコットの本当の実力なのか。

蒼の光条が次々と襲い来る、こう機敏で読みにくい機動をするビットの攻撃を完全に回避しきる事も出来ず、シャルロットは徐々に被弾が増えていく。これではまるで敵がたった一人ではない。小隊を相手にしているかのような感覚。

実際には一夏もいるにはいるが、何を想ってか彼は動かず、セシリアの一歩後方でじっと戦いの行方を見守っている。



361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/29(水) 23:43:33.81 ID:f0W8eAsi0


「付き合ってられないよ!」

堪らず間合いを離すが、ぴたりとその動きを追ってくるビットが相手では安全な距離など何処にもありはしない。シールドエネルギーがゆっくりと、徐々に削られてゆく。

「この……ッ!! うっとおしいよ!!セシリア!!」

苛立ちが頂点に達したシャルロットが高速切替≪ラピッド・スイッチ≫で武装をアサルトライフルから携行手持ち式ミサイルランチャーに切り替え、ビットからの被弾覚悟で滞空しているセシリアを狙う。小型弾頭のミサイルだが、追尾性も高く何より弾速が速いモデルだ。
ビットで迎撃されるならそれはそれも良し、自身から照準を外したビットをやり過ごしてセシリア本体を狙うのみ。
今のブルー・ティアーズならば落とせる筈。肩部のシールドを破壊されながらもロックオンを終え、小型のミサイルが8つばら撒かれた。

「させないよ!!」

シャルロットの背後から声が響くと共に、紅蓮の炎が打ち出されたばかりの弾頭を8発丸ごと巻き込んで、シャルロットの目の前で爆発を起こす。
ハイリスク・ハイリターン。賭け、に近かった攻撃を介入で文字通りの灰燼に帰された。それどころか爆発のせいで更にシールドを削られてしまう。

「鈴……ッ よくも!!」

背後に視線を向けるけれど、黒と赤紫の機体は己を無視して無防備な姿を晒しながら、自分の横を通り過ぎてゆく。
その代りに、少し遅れて紅椿、箒の機体が近付いてくる姿だけが見えた。

「な……完全……無視……?!」


「セシリアッ!!大丈夫!?」

鈴は滞空するセシリアを寄り添うようにして支え、必死の形相で問う。鈴に接近された事で、ビットの攻撃までが止む。シャルロットは安全圏に辿り着いたのだった。

「鈴さん……ごめんなさい、わたくしは……わざと負けようとして……」

寄り添ってくれる友の暖かさに、申し訳なさそうに眉根を寄せて、己の選択に振り回してしまった鈴へ謝罪を告げようとする。けれども鈴はその言葉を聞く前に、力いっぱい首を左右に振って。

「そんな事……そんな事言われなくたってわかってるわよ!わかるに決まってんでしょ!そんなことどうだっていいのよ!勝ち負けなんかどーだって!!バカ!!バカセシリア!バカリア!!」

「ば……ばかりあって……鈴さん……」


「アンタがわざと負けようがどうしようが!あたしはセシリアが決めた事ならいつだって、いつだってずっとそばで……!ずっと、ずっと、ずっと!!ずっと一緒なんだから!!」


気がつけばいつも一緒に居た。一組と二組の合同練習では、大抵ペアを組んでいた。
一夏にご飯を食べさせてあげるときも同じタイミングだったし、買い物を尾行する時も、どちらが言い出したわけでもなく一緒に居た。
IS訓練を放課後にしようと思えば、同じアリーナに同じタイミングで出会って、当人の居ないところで一夏を賭けて何度も戦った。
タッグマッチのときも、一夏をボコれるパートナーと考えれば自然と互いが頭に浮かんでいた。

エアコンが壊れた時だって、本当は一夏の所になんて行っていなかった。いつも、いつでも、いつだって。

いつの間にか、セシリアと一緒にいることが、鈴にとっての大切な時間になっていた。

大粒の涙が、鈴の瞳から溢れ落ちる。



362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/29(水) 23:47:34.22 ID:f0W8eAsi0


「僕を無視して戦闘中にお涙頂戴かい?そのまままとめて仲良く……!!」

シャルロットが連発式のグレネードランチャーを両手で構え、寄り添う二人へと向ける。この武器ならば直撃させなくとも爆風で削ることができる。鈴は助かるかもしれないが、もうセシリアには耐え切る力もない筈だった。
しかし、トリガーを引こうとした瞬間に今度は雪羅を展開した白式が射線に割り込む。誰も彼もが、どうしてこう自分のチャンスを潰すのか、シャルロットは悔しさに唇を噛むしかなかった。

「俺を忘れてないか?シャル!」

「ふ、ふふ、いつもいつも……でも、一夏も忘れてないかい?これは3on3だって! 今だよ!箒!!」


「一夏ーーーッ!!!!」


シャルロットが大きく左に動くと、その背後から、両肩の展開装甲を開いて、全開まで出力をチャージした穿千を構えた箒が現れる。

「っげえっ!!箒!!!」

「貴様、貴様は……セシリアに何をした!この不埒者ォォッ!!!」

あれから箒は、上辺だけで他者と言葉をこそ交わしても、一夏と「言葉を」交わす事だけはなかった。
それは、織斑一夏にまつわる時々の問題のたびにそうであったから、一夏本人もこうして試合が決まった以上それに向けての事だろうと気にすることはなかったし、それはクラスメイト達もそうだった。
誰一人気づかない変化、それが今爆発する。怒りの矛先、一夏に向けて。



363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/29(水) 23:51:30.61 ID:f0W8eAsi0

「う、うおおおおおっ!!!!」

一夏は雪羅からエネルギー爪を発生させる。白式第二形態・雪羅最大の特徴である多機能左腕の能力のひとつであるその爪は、その全てがあらゆるエネルギーを無効化する零落白夜を発動させている特徴を持つ。穿千の最大出力ブラスターもエネルギー兵器、この爪に切り裂けぬ筈は無し。
対する穿千は戦闘経験を積んだ箒に応える様に展開された二門のブラスターライフル。その火力はラウラのレールカノンに匹敵、いや、最大出力ならばそれもゆうに超えてしまうだろう。この火力ならば、エネルギー爪で切り抜けることができる一夏はともかく、その背に守られた鈴とセシリアは無事には済まないだろう。

「頼む!応えてくれ白式!!俺は……護りたいんだ!!」

だから一夏は、更に零落白夜のバリアシールドを傘のように展開させた。

「い、一夏!?そんな事をしたら……!」

鈴が叫ぶが、その瞬間に穿千の砲門からエネルギーの放出が始まった。奔流は一夏の左腕によって何条かに切り裂かれ、逸れたエネルギーもバリアによって無効化される。
自身のエネルギーと引き換えにあらゆるエネルギーを無効化する特徴を持った零落白夜の多重展開。完全に防御しているようにしか見えなくても、一気に白式のシールドエネルギーは減少してゆく。

「判ってる!長くはもたない!! だから……セシリアを頼むぜ!鈴!!」

「一夏さん!鈴さん!箒さんは絢爛舞踏を使えませんわ、穿千を撃てばもうエネルギー切れも同然の筈……ですから……!」

「嫌だね」「嫌よ」

セシリアの言葉を遮り、鈴と一夏の声がハモる。まだ何か言おうとするセシリアを他所に、鈴と一夏は一度視線を合わせ、互いに頷いた、言葉などなくても、思春期を共に過ごした幼馴染同士だから、言いたいことは判っているし、何かあるなら後でいくらでも聞く。

「だから、私の事は構わずにげてくださいましぃー、って?悲劇のヒロインのつもり?バッカじゃないの」

「そ、そんないい方してませんわッ!!」

呆れ口調の鈴が正面からセシリアに抱きつき、そのままセシリアごとその場を離れる。



364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/06/30(木) 00:02:11.92 ID:nlPppA320

―――――――


「……さてと、このまま脱落したんじゃ千冬姉に後でシメられそうだ……箒……悪いな、言いたいことがあるなら後でゆっくり聞いてやるよ」

セシリアが一夏を呼ぶ声を尾のように引きながら二人が穿千の射線から離れたのを確認して、バリアの展開を止めると、シールド減少の速度が少しだけ緩やかになる。バリアがなくとも自分だけならば突き出した左腕の爪に切り裂かれ、エネルギーが白式に届くことはない。

「くっ!一夏!私は…私は貴様に怒っているのだぞ!!」

「だから、悪いなって……後で聞くよ!」

その声は、箒の耳には、ずいぶん近くで聞こえた気がして、気付いたときには、エネルギーの奔流を切り裂きながら接近してきた一夏の爪が、眼前にあった。

「これでリタイアだな。箒」

すべきことをした、満ち足りた笑顔でそう言われてしまうと、セシリアにあんな事をしたことが許せない相手であっても、間違いなくこの男が自分の幼馴染で、でも、セシリアの事はとても好ましくて、でも、セシリアは鈴の親友で、鈴もとてもいいやつだけれど二組で。考えるのが苦手な自分にこんなにでもでもと考えさせる一夏にもセシリアにも後で一言言わないと気が済まない気がしてきて……とりあえずは。



「大体が一夏!貴様がセシリアに……――――」



動けなくなった者同士、地上で擱座したまま一言でも二言でも共に擱座している一夏にたっぷりとぶつけるとしようと、箒は思った。







篠ノ之 箒【IS:紅椿】 12分30秒 シールドエネルギー:0 戦闘不能


織斑 一夏【IS:白式・雪羅(正式名称:白式第二形態・雪羅)】 12分31秒 シールドエネルギー:0 戦闘不能





 ×篠ノ之箒           ×織斑一夏
  ラウラ・ボーデヴィッヒ VS  凰鈴音
  シャルロット・デュノア     セシリア・オルコット






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