プラットフォーム：COLLEC TV、BAWBAW、ガンジスプライム、チューブフリークス、関東民放キー局
ジャンル：SFソーシャル・クライムサスペンス
■概要
文、はたて、龍の3人が、電脳世界と現実世界を行き来し、SNSや動画サイト及び現実世界に溢れかえる『ワイト』と、大量発生の元凶を相手に、2つの世界での攻防を繰り広げる。
物語はワイト大量発生からワイトウォーズ終戦までの半年間を描く。1シーズン全10話構成、シーズン3まで配信された。シーズン3から翌半年間の攻防を描いたシーズン4が現在配信中。Cp.2「第2次ワイトウォーズ勃発」まで配信されている(関東民放キー局は2ヶ月遅れでの配信。但し、CMがかなり多く苦情が絶えないとの事)。
■登場人物
射命丸文
自称社会派ルポライター。本作では自身の書いた記事が"キリタ"の不興を買った事で命の危険に晒される。その後、"キリタ"から「筆舌に尽くし難い屈辱」と「圧倒的に不利な条件」を呑まされ、"キリタ"の『犬』として活動を余儀なくされる。ワイトウォーズ発生の折、誰の援助も受けられぬまま単身で今回の事件の解決に乗り出す。
姫海棠はたて
念写ニュースサイト『スケアクロウ・ニュース』をやっている妖山学園大学部３年。ワイトウォーズ発生の折、文とは別行動で今回の事件の解決に乗り出すも、自身の抱く想定をはるかに超える事態に言葉を失った。奇跡の戦士の立場として、文の今回の行動を訓戒する場面がある。
飯綱丸龍
妖山学園の教授。文の元恩師で、はたての現恩師。二人の教え子の動向を見守る立場ながら、フィールドワークを通じてワイトウォーズの元凶を探る。事件解決後、文は"キリタ"から解放されたと彼女は語るが、監視は引き続き行われているようで、文の一連の様子を『やぶ蛇』と表現した。
犬走椛
上海アリス弦樂学園・青龍組の生徒のひとり。実直で真面目な剣術少女。今作ではコメディリリーフで、ワイトにされそうになるなど、散々な目に遭う。
徳雀坊紫鸞
オンライン動画共有プラットフォーム
Miratubeの表の経営者。ワイトウォーズの折、目先の利益を優先し「出来て当たり前の対策」を一向に行わなかったため、文たちから『無能』と断じられる。しかしそれは「苦悩」と「限界」の表れであり、可能な限りの知略と対策を講じてきたが、ワイトはそれをはるかに凌駕している。作中でのタイトルコールでも散々な言われ様だが、水面下でありとあらゆる対策を試行錯誤している。
宇田智妖
芸能界の裏側に強い極道組織『紅鶴会』の総帥にして芸能プロダクションの社長。ワイトウォーズ発生の折、真っ先に同じ
合翼連盟のハッカー集団『爻凰会』の犯行を疑う。しかしそれがきっかけで、爻凰会といがみ合うことに。それ以降はバンシーの活動もあり、自身や所属タレントの芸能活動に支障をきたしている。
夢島(むとう)乃亞
バーチャルMiratuber事務所・[だいさんげん]所属のXIIber。バンシーと、彼に便乗するアンチによって活動に支障をきたしている。シーズン3ではそれらに起因する心労で倒れ入院していた。
BAN-SEE／バンシー
日本の芸能方面で迷惑行為を続ける迷惑系
Miratuber。
日本での活動が不能になった事と命の危険からドバイへ退避し、引き続き迷惑行為を続けていたが、彼の配信は全て数秒以内でBANされ活動不能に陥っていた。しかし、ワイトウォーズの混乱に乗じて活動再開。
Miratubeでのワイト大量発生の際、その性質を悪用し配信を通じてターゲットを誹謗中傷していった。日本の芸能分野はこれにより活動に支障をきたしており、これに便乗するアンチもこの流れに乗った。
シーズン1の最終話の最後にシルエットで登場、シーズン2の最終盤では彼が
Miratubeでのワイト大量発生の一端を担った描写がある。シーズン3では"キリタ"の送り込んだヒットマンによって暗殺されるが、ワイトの完全駆除には至らず、ワイトウォーズの終結まで彼の動画は大量に拡散された。
マスク・ド・エノク
名前の由来はエノク書から。元プロレスラーという肩書きのベンチャー企業社長。紫鸞を失脚させ、サエズッターの乗っ取りを画策したが、自身の承認欲求と詰めの甘さから失敗を繰り返している。シーズン2で初登場するも、次のシーズン3では上記理由からコメディリリーフに甘んじた。
Wight／ワイト
この場合の「ワイト」は、ファンタジー小説に登場するアンデッドクリーチャーを指す。
指輪物語における「ワイト」は『バロー・ワイツ』と呼ばれ、王族を葬る神聖な場所に悪霊たちがやってきて、王族の死体に乗り移ったゾンビである。存在そのものが邪悪であり、視線は冷たく光り、声には人を眠らせる効果がある。捕まったら儀式の末に同じワイトにされる。ホビットのフロドも捕まるが、なんとか脱出した。
対して本作中に登場する「ワイト」は、各種SNS上で支離滅裂な情報の発信を繰り返す
"幽霊のような"発信元不明・不特定多数のアカウント群のことを指す。
そもそも、このワイトが出現したのは、本作シーズン1の冒頭、三河沖で発生した巨大津波による災害である。サエズッターでの第一報に前後して、この時既にワイトによる過剰な投稿とインプレッションにより報道不能となり、以後様々なニュースやトレンドにワイトが溢れかえり情報共有が成り立たない状況に陥っている。
この「ワイト」の震源地は南アジア一帯で、特に最貧国に属する国で多く見受けられた。時間の経過と共にワイトは急拡大し、アフリカや中南米にもワイトの姿が確認された。
一方で"キリタ"は「都合の悪い話題を報道させないために、権力者や業界の大御所等が高報酬で『ワイト』を雇っている」と指摘。事実、日本国内でスキャンダルや事件事故が起きた際、それらの記事に「ワイト」が蔓延っていた。そのインプレッション内容は記事とは全く無関係の内容で、情報共有が出来ない状態になっている。
また、
Miratubeでも「ワイト」が出現している。こちらは迷惑系
Miratuberを発端とし、その震源地は中東である。この場合、迷惑系
Miratuberの動画配信を数秒～数分でBANするが、それがトリガーとなり同様の動画が瞬く間に溢れかえる状況となる。
対策が追いつかず
Miratubeのサーバーがパンク状態となり、ワイトを一掃出来ない状況となる。これを好機とし、迷惑行為を繰り返す迷惑系
Miratuberが後を絶たない。作中では芸能方面で迷惑行為を続ける日本人の迷惑系
Miratuberが誹謗中傷動画配信を続けていた。
そうしている間、今度は現実世界で、ファンタジーに登場する「ワイト」そのものの姿の怪物と化す怪現象が発生する。
共通するのはワイトと化したものの殆どが特定の層、かつSNSを利用している最中に、何らかの形でワイトと化している。はたては当初、異変の元凶がそこにあると踏んでいたが、元凶を突き止める事はできなかった。そうこうしている間にもワイトは爆発的に増加していく。
ある日、はたては息抜きのためにプレイしたゲームがワイトの発生源である事に気付き、それが元凶である事を突き止めるも、そこにたどり着くには困難を極めていた。
ウンミースタン
ウルドゥー語で「希望」を意味する単語と、ペルシャ語で「国」「土地」を合わせた造語で、直訳すると「希望の国」となる。
ワイトウォーズの震源地。シーズン2でその所在地が明らかとなる。その所在地は、"キリタ"曰く南アジア、AF国・PK国・TJ国に囲まれたミクロネーションであるという。しかしその実態は国家を名乗る武装勢力で、南アジア一帯とその国境地帯、及びアラビア半島のペルシャ湾沿岸地域を活動圏としている。
ワイトウォーズの目的は明らかになっていないが、宇田は「これが『彼奴』の指摘どおりなら…」と、意味深に呟いている。
▼配信リスト
本作は2000年代初頭に大ヒットした連続ドラマ「a few moments later」に準えており、作中、リアルタイムで物語が進行する。Cpのタイトルは日時と時間を表しており、その時間の出来事が描かれる。
▽シーズン1
- Cp.1 - 20xx12312109「天狗は"走狗"になりにけり」
- Cp.2 - 20xx01011518「ワイト大量発生」
- Cp.3 - 20xx01020001「ワイトウォーズ勃発」
- Cp.4 - 20xx01111154「紫鸞は知らんと知らん振り」
- Cp.5 - 20xx01242013「権力とワイト」
- Cp.6 - 20xx01261118「社会的底辺弱者の言い分」
- Cp.7 - 20xx02030546「効果無き対策」
- Cp.8 - 20xx02140000「爻凰はこう分析する・前編」
- Cp.9 - 20xx02210758「爻凰はこう分析する・後編」
- Cp.10 - 20xx02251601「迷惑系Miratuber」
▽シーズン2
- Cp.1 - 20xx02281401「またしても何もしない紫鸞」
- Cp.2 - 20xx03011900「『バンシー』」
- Cp.3 - 20xx03062011「第2波」
- Cp.4 - 20xx03091216「いがみ合う爻凰と紅鶴」
- Cp.5 - 20xx04010007「震源地・南アジア」
- Cp.6 - 20xx04091312「ワイトの『光』」
- Cp.7 - 20xx04111400「最大瞬間風速100m」
- Cp.8 - 20xx04140300「焼却」
- Cp.9 - 20xx04170900「一瞬しかない静寂」
- Cp.10 - 20xx04200000「ワイトに支配されたMiratube」
▽シーズン3
- Cp.1 - 20xx04201800「この事態、誰が得する？」
- Cp.2 - 20xx04241907「バンシーの絨毯爆撃」
- Cp.3 - 20xx04250428「いつまでも何もしない紫鸞」
- Cp.4 - 20xx05010930「宇田智妖は頭が痛い」
- Cp.5 - 20xx05031330「XIIberの涙」
- Cp.6 - 20xx05040037「バンシーの最期」
- Cp.7 - 20xx05200724「死屍に業火を」
- Cp.8 - 20xx05271200「ワイト完全駆除」
- Cp.9 - 20xx05301815「終戦」
- Cp.10 - 20xx06312359「再燃の火は末端から」
▽シーズン4
- Cp.1 - 20xx07071900「技術は悪用するためにある」
- Cp.2 - 20xx07111446「第2次ワイトウォーズ勃発」
最終更新：2024年06月29日 09:23
