緋蘭戦争(ひらんせんそう)とは、南部レトリアで3167年から3169年まで続いたオーディシア・ルミノシア・アルクトーリンなどを中心とするオーディシア連合陣営と、カルディノ・ヴァレンチノ・ポルミタニアなどを中心とする南部連盟陣営との間で行われた戦争である。
南部レトリアにおけるヴァレンチノでの革命や、カルディナとヴァレンチノの関係悪化を背景とし、オーディシア王国によるヴァレンチノの植林地帯への放火を発端として始まった。
当初は南部レトリア連盟の国々が優勢であったが、北方のルミノシア帝国とアルクトーリン共和国が参戦すると、南部連盟は劣勢となり降伏した。
戦争はオーディシア連合陣営の勝利に終わった、その結果南部レトリア一帯はオーディシア王国、ルミノシア帝国、アルクトーリン共和国の領土となり、オーディシア王国は大きく領土を広げることとなり、同国による世界征服の最初の足掛かりとなった。
南部レトリアにおけるヴァレンチノでの革命や、カルディナとヴァレンチノの関係悪化を背景とし、オーディシア王国によるヴァレンチノの植林地帯への放火を発端として始まった。
当初は南部レトリア連盟の国々が優勢であったが、北方のルミノシア帝国とアルクトーリン共和国が参戦すると、南部連盟は劣勢となり降伏した。
戦争はオーディシア連合陣営の勝利に終わった、その結果南部レトリア一帯はオーディシア王国、ルミノシア帝国、アルクトーリン共和国の領土となり、オーディシア王国は大きく領土を広げることとなり、同国による世界征服の最初の足掛かりとなった。
緋蘭戦争 | |
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戦争 | 世界統一戦争 |
年月日 | 3167年〜3169年 |
場所 | レトリア大陸南部 |
結果 | オーディシア帝国の勝利。 南西部一帯の統一。 |
交戦勢力 | |
オーディシア王国 ルミノシア帝国 アルクトーリン共和国 |
南部連盟 カルディナ王国 ヴァレンチノ共和国 ポルミタニア王国 パナディア連邦 サバニア共和国 ヴォルガリア共和国 シルマニア連邦 |
指導者・指揮官 | |
シタルダ3世 カール・ノワール・ボ ムソン |
概略
戦争の発端は3167年6月12日に、オーディシア王国の兵士がカルディナ兵士に偽装し、ヴァレンチノの植林地帯であるレプラワージ全域に放火した放火事件であった。
これによって、領内に放火をされたヴァレンチノ共和国と、放火の責任をなすりつけようとされたカルディナ王国の怒りの矛先はオーディシア王国に向くこととなった。6月20日にはヴァレンチノ共和国の大統領であるカルサル・サッチャスは植林地帯への放火への報復としてオーディシア王国への攻撃を開始することを宣言。そしてヴァレンチノとカルディナは同盟を発表し、反オーディシア陣営である南部連盟が設立された。そしてカルディナはポルミタニアに対して同盟を理由に参戦を要請しこれによりポルミタニアも南部連合に所属することとなった。
3167年1月1日にルミノシア帝国、アルクトーリン共和国がボムソンの交渉により参戦。 これにより南部連盟の国々は北からの攻撃により大打撃を受け北部の国々から降伏していった。 その後3169年3月25日に南部連盟最後の国であるカルディナ王国が降伏したことから緋蘭戦争は終結した。
これによって、領内に放火をされたヴァレンチノ共和国と、放火の責任をなすりつけようとされたカルディナ王国の怒りの矛先はオーディシア王国に向くこととなった。6月20日にはヴァレンチノ共和国の大統領であるカルサル・サッチャスは植林地帯への放火への報復としてオーディシア王国への攻撃を開始することを宣言。そしてヴァレンチノとカルディナは同盟を発表し、反オーディシア陣営である南部連盟が設立された。そしてカルディナはポルミタニアに対して同盟を理由に参戦を要請しこれによりポルミタニアも南部連合に所属することとなった。
3167年1月1日にルミノシア帝国、アルクトーリン共和国がボムソンの交渉により参戦。 これにより南部連盟の国々は北からの攻撃により大打撃を受け北部の国々から降伏していった。 その後3169年3月25日に南部連盟最後の国であるカルディナ王国が降伏したことから緋蘭戦争は終結した。
参戦した国
オーディシア側
- オーディシア王国(3167年6月15日参戦)
- ルミノシア帝国(3169年1月1日参戦)
- アルクトーリン共和国(3169年1月1日参戦)
南部連盟側
- カルディナ王国(3167年6月15日参戦)
- ヴァレンチノ共和国(3167年8月23日参戦)
- ポルミタニア王国(3167年8月23日参戦)
- パナディア連邦(3168年10月5日参戦)
- サバニア共和国(3168年12月18日参戦)
- ヴォルガリア共和国(3168年12月20日参戦)
- シルマニア連邦(3168年12月15日参戦)
背景
24世紀後期に始まる大戦乱時代に、世界各地が戦乱に見舞われる中、レトリア大陸南部一帯は南部レトリア軍縮条約のもと、一定の平和と安定を享受してきた。しかし3159年にヴァレンチノ王国でカルサル・サッチャスが革命を起こすと、モンハム王を処刑しヴァレンチノ共和国を樹立し、基幹産業である木材の禁輸を実施すると、ヴァレンチノの森林資源に依存していたレトリア南部一帯の国々は深刻な被害を受けた。
森林資源を求め、各国がヴァレンチノに侵攻することを恐れたサッチャスは、国民皆兵制度を実施し、急速に軍備を拡張した。これに対抗し、カルディナ王国も国民皆兵制度の導入と軍備拡張を実施し、南部レトリア一帯に緊張が高まった。またオーディシア王国でも大規模な軍制改革が行われ、軍備を拡張したが、これはボムソンによる世界征服のためのものであり、こうした国家間の関係の悪化を隠れ蓑として実施された。
カルディナとヴァレンチノの外交交渉
3167年3月12日、直近の10年間で急速に関係が悪化していたカルディナとヴァレンチノの間で、輸出規制の撤廃や軍縮をめぐる外交交渉が始まる。カルディナ側はヴァレンチノの木材の輸出再開を条件に自国の軍備を縮小することを提案したが、ヴァレンチノはそれに応じず、かえって両国の関係が悪化する結果となった。
3月20日にはヴァレンチノが南部レトリア軍縮条約を離脱し、同条約加盟国を仮想敵国とみなすホボナイド宣言を発した。
各国の軍縮条約脱退と混乱
4月5日、東部のポルミタニア王国は、ホボナイド宣言を受け、戦争への参加を回避する姿勢を示すため、南部レトリア軍縮条約を離脱した。また同国と火薬の輸出などで緊密な関係にあったパナディア連邦も条約を離脱し、これにより、レトリア大陸の情勢はますます複雑になった。
この混乱を収束するべく、6月9日にリンパラランランベルクにて外交交渉が行われ、ヴァレンチノの木材の一部輸出再開と、両国の軍縮を行う事で合意した(リンパラ合意)。
しかし6月12日にカルディナ兵がヴァレンチノ南部のレプラワージの植林地帯に放火し、合計4ヘクタール、637本の木材が焼失する事件(レプラワージ放火事件)が起きると、カルディナ、ヴァレンチノ両国の関係は再び悪化した。ところが、後にヴァレンチノ軍が捕縛した兵士を尋問した際に、放火犯がカルディナ兵に偽装したカレアム・ボルテン率いる第3特殊工作中隊ということが発覚すると。両国の怒りはオーディシアに集中した。