【元ネタ】旧約聖書
【CLASS】ルーラー
【マスター】
【真名】モーセ
【性別】男性
【身長・体重】177cm・63kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A+ 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運B+ 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:EX
揺るぎない信仰心によって高い抗魔力を発揮する。
ただし、魔術を逸らして(かわして)いるだけなので、広範囲魔術攻撃の場合、助かるのは基本的にルーラーだけである。
真名看破:B
直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。
ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要になる。
神明裁決:A+
ルーラーとしての最高特権。
『十戒』によりブーストされ、聖杯戦争に参加した全サーヴァントに三回令呪を行使することができる。
他のサーヴァント用の令呪を転用することは不可。
【固有スキル】
ヤコブの手足:A
ヤコブより受け継がれし古き格闘法。極まれば大天使にさえ勝利する。
伝説によればルーラーもまた、蘇った『破壊の天使』と対峙しこれを撲殺している。
葦の海を割り受難の民を導いた彼の拳は、このスキルにより敵をも穿つ一撃として放たれる。
預言者:A
神と契約し、その神意を民に伝え導く者。聖人、啓示、カリスマの複合スキル。
ルーラーは多くの宗派で偉大なる預言者として認定されている。
奇蹟:A
時に不可能を可能とする奇蹟。
星の開拓者に似た部分があるものの、本質的に異なるものである。適用される物事についても異なっている。
【宝具】
『天破裂海(エクソダス)』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
受難の民を導く為に海を割り、律法を授かるべく破壊の天使を退けた拳。
真名解放後、上体を揺らしながら突撃し射程内に入った後、渾身の正拳突きを放つ。
その大海をも割った一撃は矮小なる人体に向けて放てばいかなる護りも貫き、敵を跡形も無く消し飛ばす。
その拳の向こうには開かれし葦の海が如き光芒がどこまでも伸びて行く。
『契約の箱(アーク)』
ランク:EX 種別:契約宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:900人
ルーラーが授かった十戒が刻まれた石板、兄アロンが所有する杖、『天賜の糧(マナ)』の入った壺を収めた木箱。
しかし宝具として召喚される場合、何らかの原因により石版以外の収蔵物が喪失してしまう為、原状回復としてマナ、即ち小魔力を回収する性質を持つ。
この箱に触れた者の魔力は例外なく瞬時に枯渇するため、生物であれば絶命し、サーヴァントであれば消滅する。
但し、『契約の箱』に容量以上の魔力が蓄積する、もしくは事実上魔力が無尽蔵である神霊が接触するとこの宝具は暴走し、周囲一帯が崩壊する。
危険ではあるが、この箱は天が示した「触れてはならない」という禁忌を遵守する人間への信頼の証と見なすべきであろう。
【解説】
旧約聖書の『出エジプト記』などに現れる古代イスラエルの民族指導者。「神」の名を知る者。
ホレブ山にて「神の声」を聞き、受難の民をエジプトより救い出すべく姉や兄と共に立ち向かい、
海を割る等数々の奇跡を起こしてイスラエルへと脱出した聖者にして預言者。
イスラエル人のレビ族の父アムラムと母ヨケベドとの間に生まれたが、
ある不遜なファラオの迫害政策の結果三ヶ月でナイル川に捨てられてしまう。
その後、ファラオの王女が沐浴中に彼を助け上げ義母となり、また実母を乳母として迎え入れた。
一説によればその王女はオジマンディアスの母トゥヤであり、モーセは彼の義兄弟、そして最高の友として共に育った。
しかし、ある日モーセはエジプト人に虐待されている同胞を助けようとして誤ってそのエジプト人を殺害してしまう。
ミディアンの地へ亡命することとなりそこで羊飼いとして生きることとなった。
だがある時、モーセはホレブ山の燃え盛る柴の茂みの中にて「ある者」から声を掛けられる。
「ある者」は彼に真名を名乗り、三つの徴(しるし)を与え、イスラエル人を約束の地カナンへと導くよう伝えた。
エジプトに戻ったモーセは兄アロンと共にファラオとなったオジマンディアスに面会し、イスラエル人の開放を要求。
しかしファラオは旧友の願い出を拒絶した為、アロンは徴の一つである杖を振るい、エジプトに十の災厄を与えた。
過越の夜、エジプト人およびその家畜全ての長子が絶命する阿鼻叫喚の中ファラオはモーセらの出立を許可。
イスラエル人は恐怖に煽動される形でエジプトでの430年の生活の最後の日にここを脱出した。
だがファラオは心変わりして葦の海へと進むモーセ一行に軍勢を差し向ける。
ここで行く手を阻む葦の海は水が割れ、イスラエル人たちはそこを渡ることで脱出に成功する。
なお、後を追ったファラオの軍勢は光芒を湛えた葦の海に飲み込まれ帰らぬ人となった。
そして、モーセはシナイ山にて神との契約、即ち神と人との関係と人と人に関する法である『十戒』を授かった。
この後、一行は土地の王と戦いつつカナンの地へ至ったが、戦いに関しては怖じ気づく者が多数存在した。
戦いの後「ある者」はその臆病を咎め、ヨシュアとカレブの二名を除く成人全てのカナン入りを拒絶した。
無論モーセもまたついに入ることは叶わず、彼は子供としてエジプトを出立した民を40年に亘って導き、
ついにその最期、ピスガの頂きにて約束の地を目に収めながら120年の生涯を終えた。
海を割る奇蹟の他に、飢えに苦しむ民のために祈り「マナ」と呼ばれる食糧をもたらすなどして導いたモーセであったが、
信仰の対象を見失いかけた民が兄に作らせた黄金の子牛の像を粉々に砕くといった、腕力を示すエピソードが複数存在する。
口承伝承によれば十戒を授かるべく天に昇った際、かつてヤコブが撲殺したとされるカマエルが立ち塞がったためこれを撲殺し、
また息子の割礼を欠かしてアフとヘマーの巨大な天使兄弟に飲み込まれ吐き出された際には片割れのヘマーを撲殺している。
そして晩年にはいち早くモーセを天へと導こうとしたサマエルを撃退し、受難の民を最期まで導いたという。
最終更新:2023年11月03日 23:00