ハトシェプスト

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ハトシェプスト
【性別】女性
【身長・体重】167cm・54kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久A 敏捷C 魔力A 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:A(D)
 『神授の息吹』により、A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師ではライダーに傷をつけられない。

騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。

【固有スキル】
神性:A
 エジプトの神々によってデザインされたライダーは高い神霊適性を持つ。

皇帝特権:A
 本来所有していないスキルを短期間獲得することが出来る。
 該当するスキルは多岐に渡り、Aランク以上であるため、肉体面の負荷をも獲得する。
 ライダーは本来は不得手な戦闘をこのスキルで補っているため、皇帝特権スキルが本来有する圧倒的な性能は発揮できない。

為政:B-
 状況の統治、運営に際しての手腕。戦場に於ける“カリスマ”ではなく、国内に於ける“支持率”。
 ライダーが統治した時代のエジプトは異国の地と交易遠征を成功させ、国内のあらゆる文化を発展させた事からこのスキルを保有する。
 煽動、話術、交渉術と言ったスキルを内包し、鼓舞や戦意高揚とは真逆の“秩序”を広げる治世スキルとなる。
 しかし、死後ライダーが行ったとされる功績が抹消された事からランクが低下している。

神授の息吹:A
 アメン神の命を受けたクヌム、ヘケト両神によって形作られ生命を宿したとされる肉体。
 各種バッドステータスを無効化し、高い治癒力に加え同ランクの自己回復(魔力)を備える。
 身体強度も神造に恥じぬものを誇るが、何らかの要因により当スキルが失われた場合、無効化した状態異常が再発する可能性がある。

【宝具】
『神域へ至る日輪(タ・ネチェル)』
ランク:A 種別:対界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:500人
 "神の国"プントへの交易遠征を成功させた功績と『太陽の船』が融合した宝具。
 あくまで交易船であるため、攻撃能力・速度共に多くのファラオのそれには及ばないが、
 神々の加護により英雄を以ってしても進行が困難な領域を難無く突破し、異界にすら到達可能な航行能力を保有する。
 また、交易船の本領として船自体にAランクの黄金律に相当する加護が宿っており、遠征地の富を高効率で獲得可能。

『豊饒を齎せ、隠匿せし大聖殿(ジェセル・ジェセルー)』
ランク:C~A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:500人
 ハトシェプスト葬祭殿。嘗ては「崇高なものの中の崇高」と称えられた聖所。
 サーヴァントとして現界するにあたって後世の風評からか、損壊した状態でこの宝具は展開される。
 当初は下級幻獣に零落したスフィンクス、神秘の塊であるだけの列柱(オベリスク)群に加え、
 奉られた諸神の加護も微弱なものであり、強大なファラオであるライダーの切り札としては貧相な武力しか持たない。
 しかし、陣地作成の要領による修繕、『神域へ至る日輪』によって獲得した戦利品や魔力等を捧げる事で完全な形へと再生する事は可能。
 完全体に至った暁にはスフィンクスは神獣としての姿を取り戻し、列柱群は神威を奮う防衛機構と化し、ライダーと自軍には万全な神々の加護が齎される。
 その他にも葬祭殿に納められたプントを始めとする各国から蒐集した神代の魔術礼装含む交易品が解禁される、
 「アメンの神妻」としての権限によりアメンの力の一端が行使可能となるなど解放される機能は多様にして強大。

『壽がれよ、雌獅子の王聖(マアトカラー・ウベン)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~60 最大捕捉:400人
 『豊饒を齎せ、隠匿せし大聖殿』が完全体を成した際に顕現するライダーの顔を持つスフィンクス。
 スフィンクスを統率する一体のみの王種であり、雌雄を除き個体能力はスフィンクス・ウェヘムメスウトに相当する。
 奥の手として生誕神話に纏わる諸神の加護というバックアップを前提に、ライダーの霊基を取り入れる儀式が使用可能。
 神獣の肉体にサーヴァントの魂を取り込む作業は神秘の力を以てしても莫大な時間を費やし、失敗すればライダーの霊基は粉砕されるために危険なリスクを伴う。
 しかし、成功すれば神獣と化したライダーは神獣以下の神秘を全て無効にする他、怪力などの人の身では決して扱えないスキルが使用可能。

【解説】
 古代エジプト第18王朝のファラオにして女王。
 夫トトメス2世の崩御後、後継者であるトトメス3世が未だ若年である事から共同統治者として即位する。
 トトメス3世を補佐役とし、実権を握ったハトシェプストは自身の葬祭殿に代表される建築事業に着手。
 古代エジプト屈指の繁栄を誇った第18王朝時代に於いても有数の事業者として名を遺した。
 また、異民族ヒクソスの跳梁により断絶した交易網を整備し、周辺諸国との貿易を再開。
 その過程で中王国時代を最後に断絶された神の国プントへの交易遠征を試み、艦隊を組織する。
 今日で云う所の月旅行に匹敵すると後世で評された難業は成功し、没薬の木や乳香といった多くの希少物資を獲得した。
 その統治は至って平穏なものであり、目立った戦闘も少なくトトメス3世の軍事的キャリア・能力を磨く下地となるのみであった。
 晩年は多くの難病に悩まされており、ミイラからもその痕跡が窺える。
 死後、女性ファラオであった彼女への反発が表面化し、少なくない史跡が破壊され、名前・業績を抹消せんとする動きがあった。
 主導者は軍事に意欲的で、内政を重視したハトシェプストと意見を違えたトトメス3世とされたが、
 実際は両者の間に目立った対立は見られず、軍権を任される信頼があった事から、むしろ良好な関係を築いていたという説が近年は有力視されている。
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最終更新:2023年10月31日 06:18