ディオクレティアヌス

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ディオクレティアヌス
【性別】男性
【身長・体重】191cm・106kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷C 魔力A 幸運E 宝具B+
【クラス別スキル】
狂化:EX
 理性と引き換えに身体能力を強化するスキル。
 バーサーカーの場合、理性は失われておらず、正常な精神を維持している。
 しかし、ローマ・ギリシャの神々とは異なる神を信仰する者と対峙した場合のみ、
 異常なまでの攻撃性を露わにし、制御不能状態へと陥る。
 特にキリスト教に由来する神性を持つ存在と対峙した場合、生前以上の迫害を躊躇うことなく実行に移すだろう。

【固有スキル】
自己神化:B-
 自らを神と同等に扱わせる理論構築、或いはプロパガンダ。
 同ランクの神性(に等しい補正)を得る。
 バーサーカーはユピテルの子を名乗り、皇帝崇拝を徹底させた。
 しかし、無辜の怪物によって獲得した神性に歪みが生じている。

四帝領権:A
 テトラルキア。
 バーサーカーが行った四名の皇帝による分担統治の名を冠したスキル。
 同ランクの皇帝特権を自身含め最大四名と共有して使用可能。
 ただし、各々が同時に行使した場合は人数に合わせてランクが除法的に低下する。
 皇帝特権で獲得できる主な該当するスキルは剣術、魔力放出(雷)、拷問技術、等。

無辜の怪物:A
 淵の竜(アヴィスス・ドラコーニス)。
 生前の行いから生まれたイメージによって、過去や在り方をねじ曲げられた怪物の名。
 能力・姿が変貌してしまう。
 バーサーカーの場合はキリスト教徒を迫害した悪しき暴君という悪評、
 そして竜退治の聖人を処刑した経歴から肉体は竜の特徴を持つ魔人と化している。
 このスキルを外すことは出来ない。

【宝具】
『聖徒滅せし覇者の霹靂(トニトルス・ドミナートゥス)』
ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1~4 最大捕捉:1人
 バーサーカーによるキリスト教徒の鋸挽きの逸話や聖人を処刑した逸話。
 ローマの神々を崇拝するよう義務付け、ユピテルの子であると宣言した逸話。
 それらが合わさり昇華された事により得た宝具。
 鎖鋸の如き姿をしており、真名を解放せずとも強力な斬撃を放つ事ができる。
 そして真名を解放すれば、ローマ以外に属する神性及びそれらを信仰する存在への特効能力が解放され、雷を纏った斬撃を放つ。
 この時攻撃対象がキリスト教徒であればダメージは更に加算される。

『陽光喰らいし万魔殿(ブティオス・ドラコーン)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:0~100 最大捕捉:1000人
 殉教紀元とも渾名され、教徒によってデモナイズされたバーサーカーの治世の具現。
 生前に建立した宮殿及び大浴場を融合させた絢爛なる行楽地として展開されるが、その実態は万魔殿の一言。
 内部は自律行動する拷問器具や悪魔の類が闊歩し、湯殿に至っては沸騰する血の池地獄の如き様相を呈する。
 また、バーサーカーがセルビアにおいて太陽を奪った悪神として反映された事と太陽エネルギーを利用した浴場の設計から、
 光・聖性やそれに属する加護を奪い、湯殿及びバーサーカーへと還元する性質を持つ。

【解説】
 ローマ帝国の皇帝、ガイウス・アウレリウス・ウァレリウス・ディオクレティアヌス。
 帝国の安定化に努め、四分割統治(テトラルキア)を導入した。
 「ディオクレティアヌス」というのは皇帝になる際につけた名で、本来はディオクレスという。
 元々は一兵卒の出であり、そこから出世していき、先帝ヌメリアヌスの崩御後、軍に推戴されて皇帝に即位した。
 広大なローマ帝国の統治と防衛を単独で行うのは困難だと考えたディオクレティアヌスは軍の同僚だったマクシミアヌスに皇帝権を分与した。
 彼を西方正帝、自身を東方正帝とし、更にそれらを補佐する「副帝」を任命し、帝国は事実上4人の皇帝によって統治されるようになった。

 また皇帝権力の強化と愛国心の定着を図るため、自らをユピテルの子であると宣言し、皇帝崇拝と合わせ民衆にローマの神々を礼拝することも義務づけた。
 更にキリスト教徒増加による混乱を防ぐため、ローマの神々を礼拝すればキリスト教の信仰を保ってもよいとするなど融和的な政策を行った。
 だがキリスト教徒は皇帝崇拝を無視しローマの神々を礼拝することもなく、キリスト教徒兵士が軍から離脱するなどの反逆行為が多発した。
 これによりディオクレティアヌスはキリスト教徒の強制的な改宗、聖職者全員の逮捕および投獄などの勅令を発した。
 国家に対し公然と反抗したと見なされるキリスト教徒は処刑され、その数は全土で数千人を数えたという。
 これらは「最後の大迫害」と呼ばれ、彼は長年にわたり暴君としての評価を受けていた。

 またディオクレティアヌスはかの聖人ゲオルギウスにも関わりがある。
 伝説においてはゲオルギオスはキリスト教を嫌う異教徒の王、すなわちディオクレティアヌスに捕らえられ、拷問を受ける。
 王妃がゲオルギウスの信念に感化され改宗しようとしたため、王は怒りに駆られ王妃を惨殺し、ゲオルギウスもまた斬首されたという。
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最終更新:2023年10月31日 21:09