ロドピス

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】ロドピス
【性別】女性
【身長・体重】162cm・51kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力C 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
気配遮断:D
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 隠密の逸話を持たず、己の美貌を隠さずにむしろ利用するアサシンのランクは非常に低く、サーヴァントならば立ちどころに気配を察知するレベル。

【固有スキル】
黄金律(富&体):B
 玉輿と妖艶、二種の“黄金律”が複合した特殊スキル。
 神殿は寵愛で得た貢物で満ち溢れ、その美貌は薔薇の如く咲き誇る。
 後世の歴史家がニトクリスアサシンを混同する程の類稀なる容姿。

魅惑の媚声:C+
 魅惑の美声の亜種スキル。話術を含む複合スキルでもある。
 男性に対しては魅了の魔術的効果として働くが、対魔力スキルで回避可能。
 対魔力を持っていなくても抵抗する意思を持っていれば、ある程度軽減することができる。
 が、持ち前の美貌、遊女としての手練手管、そして本スキルが組み合わさることで神王たるファラオであっても抵抗は難しくなる。

騎乗:B+
 ファラオの妻となる際の逸話が後にシンデレラの原型ととされたことで獲得したスキル。
 かぼちゃの馬車をはじめ、他者が用意した騎乗物に“乗せてもらう”ことが出来る。

可能性の光:A
 星の開拓者に似て非なるスキルにして、無辜の怪物によく似たスキル。
 実際に自分が手掛けた偉業も、実際には関わりのない伝説も、すべてを一身に受け止めた偶像が英霊ロドピスであり、現界した彼女は「期待」と「可能性」の具現として振る舞う。
 可能性の光、ガラスの靴の如く。彼女と出会った者は、その立ち姿に御伽の国の姫を幻視する事になるだろう。

【宝具】
『微睡に沈め、砂漠の薔薇(ロドーピス・ピューラミス)』
ランク:A 種別:対城宝具/対人宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:500人
 アサシンと結び付けられたファラオ・メンカウラー王のピラミッドが宝具となった物。
 発動条件としてアサシンが人々を魅了し、一定量の魔力を集め捧げる必要がある。
 発動後はメンカウラーのファラオとしての特権を借りる事が可能となる。
 代表的な物にはアサシンに擬似的な時間停止による不死化を授ける不夜の加護がある。
 この加護は神造兵装、神霊規模の魔術による突破は可能だが、それ以外の攻撃には非常に高い防御性能を誇る。

『奉納鉄串(スブラ・アナテマ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
 アサシンが記念品として多数作らせ、デルポイの神殿に奉納した巨大な鉄串。
 アサシンは戦士ではない為、メンカウラー王の特権を借り受けている間は多少の武芸をもって振るう事ができるが、
 通常時は攻撃手段としてはこの鉄串を振り回す程度しかできない。
 この宝具の真価は鉄串を任意の数捧げる事で発動可能な未来予知である。
 予知できる未来の範囲、精度は捧げる串の本数に比例し、多く捧げる程遠く確かな未来を見る事ができる。
 また魔力を消費する事で鉄串を新たに補充する事も可能である。

【解説】
 ギリシアで有名であった紀元前6世紀頃のトラキア人の遊女。
 ヘロドトスの『歴史』に曰くとあるサモス人に仕えた女奴隷であり、エジプトに来ると媚を売って生計を立てていたという。
 そしてある時女流詩人サッポーの兄カラクソスに大金で身請けされ自由となり、その後はエジプトに留まった。
 その妖艶さから莫大な富をなし、ギリシアに何か記念品を残す為に資産の十分の一を費やし、牛の丸焼きに使えるほどの鉄串を多数作らせた。
 そしてそれらを聖域たるデルポイの神殿に奉納した。
 またギリシア人の伝説の中にはエジプトの三つ目のピラミッドをロドピスが造ったという物があったらしいが、ヘロドトスは否定している。

 ディオドロスの『歴史叢書』ではピラミッドの最後の一基はロドピスの墓であり、
 何人かの彼女の愛慕者たちが共同でこのピラミッドを完成させたという話も紹介されている。
 ストラボンの『地理誌』では、ある時ロドピスの入浴中に鷲が彼女のサンダルを侍女から奪い、メンフィスに運んでいった。
 サンダルはファラオの膝の上に落ち、その形に心打たれたファラオはサンダルの持ち主を探させた。
 ファラオはロドピスを見つけるとそのまま妻とし、彼女が死ぬとピラミッドに葬ったという。
 この物語はシンデレラ物語の原型とも言われる。
+ タグ編集
  • タグ:
  • 実験産
  • アサシン
  • 伝承
  • ギリシャ
  • エジプト
最終更新:2023年09月12日 21:18