ポンペイ

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ポンペイ
【性別】女性
【身長・体重】160cm・52kg
【属性】混沌・中庸(本来は混沌・悪)
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具A+
【クラス別スキル】
狂化:EX 
 パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
 ディオニュソスの神性を取り込んだ影響か常に酩酊しており、一応は言葉を交わせるが返答は全て曖昧な物となる。
 …バーサーカーにはかつての住人たちの無念が混ざり込んでおり、それを酩酊で抑えている節がある。

【固有スキル】
道具作成:B++
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 バーサーカーは宝具により道具を発掘する事が可能であるが、それとは別に女神ウェヌスを模した機械人形を製作可能。
 これはバーサーカーがウェヌスの起源に通じる遺物と関係している為に可能な芸当。

陣地作成:EX
 都市の擬人化であるバーサーカーの陣地作成は最高ランクのものである。
 バーサーカーの手に掛かれば人々の喧騒が絶えない"交易都市"を作成する事などお手の物。

神性:A+
 神霊適性を持つかどうか。
 サーヴァントとしてのバーサーカーは主に愛と美の神ウェヌスの神性と、
 酒と狂気の神ディオニュソスの神性を持つため、とても高い。

情報抹消:B
 かつては繁栄を謳歌した古代都市であったが火砕流によって都市は地中に埋もれた事から獲得したスキル。
 対戦が終了した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶からバーサーカーの能力・真名・外見特徴などの情報が消失する。

果実の酒気:B++
 声音や吐息に蕩けるような果実の酒気が香り、対象を泥酔させる。
 魔力的防御手段のない存在(一般の人間や動物)であれば、たちまち思考が蕩けてしまう。
 カリスマと魅了の複合スキル。サーヴァントであっても、防御手段がなければ魅了を受ける可能性がある。
 ウェヌスとディオニュソスの神性を持つ事で、魅了効果にプラスボーナス。
 最終的には対象を狂気に陥れることも可能。

【宝具】
『懐燼灰都(コルネリア・ ヴェネリア・ポンペイアノルム)』
ランク:E~A 種別:対陣宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 大噴火によって一夜にして埋もれた港湾商業都市・ポンペイの都市機能を現世に復元する宝具。
 かつてのポンペイから当時使用されていた道具や建築物を“発掘”することで
 発掘物に内包された神秘を行使することが可能となる。
 都市の守護神・ウェヌスをはじめとするローマの神々やエジプトのイシス女神などの外来の神々を祀る神殿、
 大小の劇場や浴場、闘技場などの娯楽施設、ポンペイ型グラディウスなどの武器、
 或いは湾岸に漂着した守護神ウェヌスの起源に通じる巨なる器、その欠片など……
 商業の中心都市であり、信仰にも寛容であったポンペイが内包する神秘は多岐に渡る。

『汝、星を糾す激情(マインドバーン・ヴェスヴィオ)』
ランク:A+ 種別:対星宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 ヴェスヴィオ噴火によって犠牲になった住人の無念が、彼の地に漂着した巨なる神秘の器と呼応することで発動した宝具。
 膨大な無念の精神情報を汲み取った機体が魔力によってその瞬間を再現する。
 魔力によって再現された大噴火はその破壊力もさることながら、その本質は多大なる無念という情報による汚染であり、
 対象となった生物の精神はおろか世界の認識すら歪曲させうる可能性を秘めている。
 大自然の猛威に曝された『住民の痛み』が集合した宝具であるため、星に由来する存在に対して強力に作用する。

【Weapon】
『ポンペイ型グラディウス』
 バーサーカーが愛用する剣。噴火によって埋もれたポンペイからの出土品。
 当時の剣闘士が使用したとされ、バーサーカーは剣闘士の闘争心にも似た狂気を籠めて剣を振るう。

【解説】
 西暦79年のヴェスヴィオ山の噴火によって埋もれてしまった古代都市。
 ポンペイは紀元前6世紀に建設されたとされ、エトルリア人による占領、サムニウム人による征服を経た後、
 紀元前80年以降に政務官ルキウス・コルネリウス・スッラによって征服され、ローマの傘下に入った。
 当時のポンペイは地中海貿易の拠点である商業都市であり、整備された大きな港がある海洋都市でもあった。
 長らく噴火のなかったヴェスヴィオ山の斜面ではブドウなどの栽培が営まれ、
 ポンペイでは羊毛加工と並び、ワインの醸造が主要な経済活動のひとつとなっていた。
 またローマ傘下のポンペイは『ウェヌスに献呈されたコルネリウスの植民市』と呼ばれ、
 街の守護神は、美と恋愛の女神ウェヌスであり、快楽の都市として娼婦館のような施設が栄えたという。

 しかし、1世紀には地震が頻発するようになり、ポンペイを初めとする都市は壊滅的な被害を受けた。
 当時の人々は大地震が災害のピークだと誤認しており、都市の再建作業も続けられていたが、
 震災からの復興の途上でヴェスヴィオ山が大噴火し、ポンペイの街に一昼夜に渡って火山灰が降り注いだ。
 その後、火砕流が発生しポンペイは一瞬にして、住民もろとも完全に地中に埋まった。

 噴火によってポンペイが壊滅した後は1000年以上その地に集落が作られることはなかったが、
 散発的に古代の品が発見されたので、下に都市が埋まっていることは知られていた。
 周辺の遺跡と共に埋もれたままになっていたポンペイだが、16世紀には水路建設の途中で建物の一部が発見された。
 このときはまだ遺跡の全体像は認識されていなかったが、その後に噴火によって共に埋まっていた
 ヘルクラネウムの遺跡が発掘されると、それを契機としてポンペイの発掘調査も始められた。
 ローマの神だけでなくギリシャやエジプトの神を祀る神殿、ディオニュソス秘教の秘儀荘、
 大小の劇場や広場など次々に重要な建造物は発見された。
 現在のポンペイ遺跡は全体の8割が発掘されていると言われている。
 残りの2割の発掘はあまり行われておらず、新しい発掘よりも、既存の出土品・遺跡を
 後の時代へと伝えていくことの方が重視されるようになっているという。
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最終更新:2023年10月30日 01:06