ヘルギ

【元ネタ】北欧神話
【CLASS】アルターエゴ
【マスター】
【真名】ヘルギ
【性別】男性
【身長・体重】180cm・80kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
ハイ・サーヴァント:C
 英霊複合体であることを示すスキル。
 サーヴァントとして現界するにあたり、自身に縁ある霊基をその身に取り込んで強化を図った。
 転生した自分自身、戦乙女ワルキューレの力を取り込んでいる。

対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師ではアルターエゴに傷をつけられない。
 アルターエゴは原初のルーン(支援)によってランクが大きく向上している。

神性:B
 神霊適性を持つかどうか。
 二回目の人生では大神オーディンを祖に持つヴォルスングの血統を有する他、
 それぞれの人生でアルターエゴと愛し合った戦乙女ワルキューレをその身に取り込んでいる。

【固有スキル】
原初のルーン(支援)
 原初のルーンによる支援攻撃。
 アルターエゴの場合、戦乙女スヴァーヴァ、シグルーン、カーラによる支援が見込める。
 宝具『死もふたりを分断てず』が発動する度により魔力容量の大きな個体に切り替わり、更に強力な支援となる。
 なお、伝承によると彼女達もアルターエゴと同じく転生した同一個体とされるが、
 実際は記憶を同期した別個体(彼女達は同一個体と言い切るだろうが)である可能性がある。

名も無き勇士:A
 戦乙女スヴァーヴァと出会ったことをきっかけにフローズマル王、巨人ハティを倒すなど多くの手柄を立てた一度目の人生の具現。
 王殺し神秘殺しを含む複合スキル。

フンディング殺し:-(A)
 宝具『死もふたりを分断てず』の一回目の発動後に使用可能となるスキル。
 ヴォルスング一族の息子として生まれ、父シグムンドと不和のあったフンディング王を軍船を率いて討ち取り、
 その後、戦乙女シグルーンの不本意な婚姻相手と親兄弟をほぼ鏖殺し結ばれるも生き残りの弟ダグによって討たれた人生の具現。
 元から有する王殺し、神秘殺しとしての性質が強化される他、嵐の航海者を含む複合スキルでもある。

ハッディンギャルの勇士:-(A)
 宝具『死もふたりを分断てず』の二回目の発動後に使用可能となるスキル。
 戦乙女カーラと結ばれ共に勇士フロームンドと戦うも、二人とも討たれた人生の具現。
 アルターエゴクラスとして自身と融合したカーラを分離、召喚することでより直接的な支援を受けられる。
 英雄の介添を含む複合スキルでもある。

武芸百般:A~A++
 多岐にわたり培われた戦闘技術により、あらゆる戦闘状態に対応することが可能。
 空中戦や水中戦と言った尋常ならざる戦闘や、未知・未経験の状況にさえ、培われた技術と経験を駆使することで即座に対応してみせる。
 戦士として三度の生を経験したアルターエゴは『死もふたりを分断てず』によって蘇生する度に自身の戦闘技術を向上させる。

 【宝具】
『死もふたりを分断てず(ヘルギ・ロマンシア)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 アルターエゴの転生の逸話が宝具となったもの。
 その正体は彼と愛し合った戦乙女(ワルキューレ)達による祝福の不正使用。
 本来は死せる勇士の魂をヴァルハラへ送る戦乙女の機能によって、彼の魂は地上において二度の転生を果たした。
 宝具としては死亡時に最大二回まで蘇生し、それに伴い
 「フンディング殺しのヘルギ」、「ハッディンギャルの勇士ヘルギ」としての能力が追加されるものとなっている。
 三度目の生で幽鬼王スラーイン殺しの英雄フロームンドに討ち取られ、
 その後の転生はなかったことから亡者や霊体を捕捉する死霊特攻、或いは半神である戦乙女の加護を上回る
 神性特攻によってこの祝福は打ち破られる。

『鼎の血蛇(スリヴァルディ・ブローズオルム)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~3 最大捕捉:3人
 アルターエゴが三度の転生により手にしたそれぞれの剣が習合して生まれた古き魔剣にして新生魔剣。
 剣が重なり合って誕生したこの魔剣は概念的には同時に三本存在している。
 それによりアルターエゴの意思で剣の間合いを三倍に拡張する、同時に三方向からの斬撃を発生させる、
 単純に剣でのダメージ数値を三倍に引き上げるなどの効果を発揮することができる。
 複数の効果を任意で選択し発動するため、たとえ能力が相手に知られていても対応は困難を極める。
 変幻自在の剣技で近接戦闘では圧倒的な優位性を誇るが、他者との共闘に際しては
 味方を自身の斬撃に巻き込まないよう立ち回りに注意が必要となる。
 また、アルターエゴが誤って戦乙女をこの剣で引き裂き絶命させてしまったため、神性特攻を獲得している。

 【解説】
 北欧神話が記された『エッダ』を含む北欧の伝承に登場する英雄の一人。
 三度の転生を果たした英雄であり、どの人生においてもある美女と出会い、恋に落ちる運命をたどっている。

 一度目の生ではノルウェー王ヒョルヴァルズルとシグルリンとの間に生まれた。
 幼少期になっても言葉を発さなかったため、名前を与えられなかった。
 ある時、墳墓へ出掛けた際にワルキューレの軍勢と出会い、その中にいたスヴァーヴァから「ヘルギ(聖なる者)」という名を授かり、初めて言葉を発した。
 さらにスヴァーヴァから魔剣のありかを教えられたヘルギは、その剣を手に入れ、以後彼女を意識するようになる。

 魔剣を得たヘルギはフローズマル王を討ち取り財宝を得た。
 その後、霜の巨人ハティを討伐するが、その娘フリームゲルズが現れる。
 ヘルギは巨人が一定の時刻になると石になることを知っており、彼らと長い口論を続けて時間を稼ぎ、石化するのを待ったという。

 幾多の冒険によって名声を得たヘルギは、スヴァーヴァの父であるエイリミ王に認められ、彼女と結婚する。
 ある時、ユールの祭が行われた際に、ヘルギの異母兄弟ヘジンが女トロールの求婚を断り呪いを受けてしまった。
 その呪いの結果、ヘジンはスヴァーヴァを手に入れると誓わされてしまい苦悩する。
 それをヘルギに打ち明ける。
 ヘルギはヘジンを心配させまいと「これは呪いなのだから仕方ない」と答えた。

 やがて、かつて討ったフローズマル王の息子アールヴが復讐のためヘルギに決闘を挑む。
 決闘は三日間に及び、アールヴを倒すが、ヘルギも致命傷を負ってしまった。
 死に際、ヘルギはスヴァーヴァに「自分のことは忘れ、ヘジンと結婚してほしい」と伝え、息を引き取った。

 肉体を失ったヘルギだが、転生を果たしヴォルスング一族の息子として生まれ変わる。
 生まれた際、父シグムンドから領土と「血の蛇」という名の剣を授けられる。
 ある時、シグムンドと不和のあったフンディング王のもとへ偵察に赴くが、バレて追跡される。
 困ったヘルギは女奴隷に変装してなんとか難を逃れた。
 帰還後、ヘルギは軍船を集めフンディング王を討ち取り、「フンディング殺しのヘルギ」と呼ばれるようになる。

 ブルナヴァーガルを訪れたヘルギは、ワルキューレのシグルーンと出会い言葉を交わす。
 その後も英雄として敵を打ち倒し名声を得たが、やがて自分を探してきたシグルーンと再会する。
 シグルーンは、父ホグニによってホズブロッドという青年との婚姻を定められていたが、真に愛しているのはヘルギであると告げた。
 それを知ったヘルギは異母兄シンフィヨトリと共に、ホズブロッドとホグニ、さらにシグルーンの兄弟たちを一人を除き全て倒した。

 シグルーンと結婚したヘルギは多くの子をもうけるが、生き残ったシグルーンの弟ダグによって槍で貫かれ、命を落とす。
 その後、幽霊となったヘルギはシグルーンに死を伝え、別れを告げた。

 最後の転生では、ハッディンギャルの勇士ヘルギとして生まれ変わる。
 そこでも、スヴァーヴァやシグルーンの転生体であるワルキューレ・カーラと結ばれる。
 やがてフロームンド・グリプスソンという勇士と戦い、カーラと共に討たれてしまう。

 また「フンディング殺しのヘルギ」が死亡した際、ヴァルハラへ導かれ、多くのエインヘリヤルを率いたという逸話も残されている。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年11月05日 15:34