【元ネタ】Fate/EXTRA CCC
【CLASS】アルターエゴ M
【マスター】BB
【真名】パッションリップ
【性別】女性
【身長・体重】156cm・1t
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力A+ 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
トラッシュ&クラッシュ:EX
id_es(イデス)と呼ばれる、アルターエゴたちが生まれながらに持つ特殊能力。
スキル『怪力』から進化したチートスキル。
どれほど巨大な容量であろうと“手に包んでしまえるもの”なら何であれその爪で潰し、
圧縮する事ができる。
圧縮されたものは五センチ四方のキューブとなるが、その質量は圧縮前の十分の一ほどしか
軽量化できない。
圧縮したものは、以後ダストデータとして扱われる。
圧縮できるものはリップの手より小さいものだけ―――ではなく、彼女の視点上において
“手に収まるもの”なら対象として扱われてしまう。
たとえば、対象が『アリーナ』といった巨大構造体(メガストラクチャ)であった場合、
アリーナを一望できる場所にいれば条件は成立してしまう。
遥か遠方の、小さく一望できるアリーナに手をかざし、その手の上にアリーナの全体像が
すっぽりと収まった時点でリップは『捉えた』と認識し、圧縮を可能とする。
遠近法を無視した平面的な物理干渉だが、さすがに大きなものほど圧縮には時間がかかるようだ。
【固有スキル】
気配遮断:A+
姿を隠して行動するスキル。
アサシンのクラスが基本能力として持つスキルだが、
その性格からか、パッションリップも取得しているようだ。
その臆病さ、慎重さから優れた
気配遮断を発揮するが、
巨大な爪が邪魔をしてすぐに発見されてしまう。
爪さえなければ優れたストーカーになっただろう。
余談ではあるが、誰も気づかなかっただけで早い段階から岸波白野を尾行し、
陰から監視・見守っていたとかなんとか。
被虐体質:A
集団戦闘において、敵の標的になる確率が増すスキル。
マイナススキルのように思われがちだが、強固な守りを持つサーヴァントが
このスキルを持っていると優れた護衛役として機能する。
若干の防御値プラスも含まれる。
Aランクともなると更なる特殊効果が付き、攻撃側は攻めれば攻めるほど冷静さを欠き、
ついにはこのスキルを持つ者の事しか考えられなくなるという。
【宝具】
『死がふたりを分断つまで(
ブリュンヒルデ・ロマンシア)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
BBがアルターエゴに与えた宝具。
対象への愛情が深ければ深いほど、命中精度とダメージ数値を増していく宝具。
たとえそれが一方通行のものであったとしても、愛した相手は決して逃さない。
材料になったサーヴァントは『ヴォルスンガ・サガ』に登場する
ワルキューレ、
ブリュンヒルデ。
自分を裏切り、その名誉を傷つけた夫シグルズへの復讐のために振るわれた愛憎の槍。
厳密には、槍そのものではなく、
ブリュンヒルデのシグルズに対する深い愛情と憎悪が
槍の形を取ったもの。
『ヴォルスンガ・サガ』において、恐れを知らぬ英雄シグルズ(ジークフリート)は、
炎に囲まれて眠る
ブリュンヒルデを妻とする。
しかしその後、シグルズは彼女を裏切り、義兄弟の妻として差し出してしまった。
ブリュンヒルデは当初、シグルズが記憶を失う酒を飲まされたためと考え、
運命だから仕方がないとそれを受け入れた。
だが、後に実際にはその時、シグルズはすでに記憶を取り戻していた事を彼女は知ってしまう。
結果として
ブリュンヒルデは、この世で最愛の夫を陰謀の末に殺害し、
自らもまた己の命を絶ってその後を追ったという。
【キーワード】
【ブレストバレー】
単なるトラッシュボックス。
不必要なデータファイルを一時的に収納し、保管する機能。
ごみ箱とも。
パッションリップの場合、そのアイコンがなぜか胸の中心に設定されている。
端的に言ってしまえば、ゴミならいくらでもため込める虚数空間ポケット。
パッションリップが潰したダストデータであるなら、どんな容量であろうと無限に収納できる。
矛盾しているが、リップ本人のメモリ量を越えるモノすらこの谷に棄てる事ができるようだ。
一見すると便利な機能に見えるが、ダストデータは元のカタチには戻らないため、
まったくもって無意味な機能。
パッションリップは感情を内に溜め込み、自壊/自傷するタイプの少女像である事から、
このような特殊構造を獲得したと思われる。
【複合神性】
アルターエゴは英霊複合体として創造された
ハイ・サーヴァントである。
BBはムーンセルのサーヴァントアーカイブにアクセスし、
その中からエゴと適合する女神を選び、データを再現。
アルターエゴを女神の複合体として成立させた。
パッションリップに組みこまれた女神は三体。
一神目はインドにおける美の女神
パールヴァティー。
盲目的に、そして献身的に夫である破壊神シヴァを愛した女神である。
二神目は戦いの女神
ドゥルガー。
パールヴァティーの側面とされる
ドゥルガーは、十本の神授の武器を持っている。
パッションリップの巨大な爪はその十の剣を具現化したもの。
三神目は北欧の戦いの女神ブリュンヒルト。
恋した勇者と結ばれず、哀しみから破滅を呼んだ女王。
ワーグナーの楽劇においては
ブリュンヒルデとされ、
死者の魂を天界に送る戦乙女(
ワルキューレ)として登場する。
言うまでもなく、こちらの顛末も愛に絶望し、愛する者をその手にかける悲劇だった。
【認識障害】
多くの人間は自分を客観視する事ができない。
それは精神的なものだけでなく、肉体においても起こりえる事だ。
人間は自分を見る事ができない。
いや、正しくは“偽りのない自分の姿”を直視し、受け入れる公平さに乏しい。
人間は知恵あるが故に、目の前の現実から都合のいい情報だけを真実とする。
情報の取捨選択ばかりでなく、情報のねつ造、改変まで無意識のうちに行う事もある。
パッションリップの認識障害はその最たるものだ。
彼女は自らの両手のカタチを認識できない。
醜い自分の姿から“脳”が目をそらし、いたって普通の少女の腕として脳内変換している。
彼女には自分の爪は「普通のもの」にしか見えていないのだ。
このため、リップは“自分がなぜ怖がられるのか?”の理由が分からない。
自分の体が醜いから、という理由が分からず、それを指摘されても首をかしげるばかりだ。
「どうしてそんな嘘を言うんですか?」
「嘘をついてまだわたしをいじめたいんですか?」
◆
巨大な爪と認識障害に関しては、パッションリップは完全な被害者だ。
認識障害が逃避から生まれたものだとしても、彼女の心には欺瞞も嘘もないのだから。
誰しも、自分の醜い部分と向き合うのは難しい。
鏡を見た時、そこに映った自身の姿を本当に正しく、脳は観測してくれているだろうか?
【愛憎の果て】
BBの「求愛欲求」「愛憎」から作られたエゴ。
男性が劣情をもよおさずにはいられない、蠱惑的で清純な少女像。
両手の爪は“男性に狙われやすい”自分を守るための心が具現化したものと思われる。
◆
ある理由で岸波白野に好意を持っていたが、迷宮内での対話をきっかけにより深い好意を抱く事になった。
近くにいたい、触れあいたい、話したい、と願っていたが、彼女の性格的にそれは一度もかなわなかった。
話しかけたいけど(なぜか怖がられるので)
話しかけられない、
近寄りたいけど(なぜか逃げられるので)
近寄れない、
愛してほしいけど(どうしても嫌われるので)
愛してもらえない。
そんなジレンマから愛情はより深化していくが、岸波白野の拒絶によって愛情は哀しみに転化。
感情の負荷に耐えられず、その原因を敵視・憎む事で、かろうじて精神の崩壊を防ぐ事になった。
正気では耐えられない現実に向き合う心の働き―――
即ち、狂気による暴走である。
◆
この世界でただひとり好きだった相手が、ただひとり優しい言葉を投げかけてくれた。
その奇蹟を、パッションリップは永遠に抱き続ける。
……たとえその後に、心を砕くほどの絶望が待っていたとしても。
【元ネタ】Fate/EXTRA CCC
【CLASS】アルターエゴ
【マスター】
【真名】パッションリップ
【性別】女性
【身長・体重】 156cm・1t
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力A+ 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
単独行動:C
マスターの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
Cクラスならマスター不在でも1日は現界していられる。『ある存在の別側面』として存在するアルターエゴはマスターなくしても単独で活動できるが、リップは燃費が悪い為ランクは低めになっている。
気配遮断:A+
アサシンクラスの基本能力で、姿を隠して行動するスキル。
その臆病さ、慎重さからスキルランクが非常に高いが、巨大な爪が邪魔をしてすぐに発見されてしまう。
爪さえなければ優れたストーカーになっただろう。
女神の神核:C
生まれながらにして完成した女神であることを現すスキル。
精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。あらゆる精神系の干渉を弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。
【固有スキル】
ブレスト・バレー:A
単なるトラッシュボックス。
不必要なデータファイルを一時的に収納し、保管する機能。ごみ箱とも。
パッションリップの場合、そのアイコンがなぜか胸の中心に設定されている。端的に言ってしまえば、ごみならいくらでも溜め込める虚数空間ポケット。
パッションリップが潰したデータであるならどんな容量だろうと無限に収納できる。
一見すると便利な機能に見えるが、ダストデータは元のカタチには戻らないため、まったくもって無意味な機能。パッションリップは感情を内に溜めこみ、自壊/自傷する タイプの少女像である事から、このような特殊構造を獲得したと思われる。
被虐体質:A
パッションリップのイデススキル。
集団戦闘において、相手の敵意(ヘイト)を自分に集め、攻撃対象になる確率を増す。
トラッシュ&クラッシュ:EX
イデス。『怪力』から進化したチートスキル。
どれほど巨大な容量であろうと“手に包んでしまえるもの”ならその爪で潰し、圧縮する事が出来る。
圧縮されたものは一センチ四方のキューブとなるが、その質量は圧縮前の十分の一ほどしか軽量化できない。圧縮したものは、以後ダストデータとして扱われる。
圧縮できるものはリップの手より小さいものだけ──ではなく、彼女の視点上において“手に収まるもの”なら対象として扱われてしまう。
遠近法を無視した平面的な物理干渉だが、さすがに大きなものほど圧縮には時間がかかる。電脳空間ならではの騙し絵的な圧縮技法(コーディック)。
リップは破壊に特化しており、相手が動かないもの……地形や建物ならBB以上の破壊力を発揮する。
もっともサーヴァントやマスター相手だと、すぐに危険を察知されてリップの視界から離脱→鈍重なリップは追いつけない、というオチになるのだが。
【宝具】
『死が二人を別離つとも(
ブリュンヒルデ・ロマンシア)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ: 最大捕捉:10人
アルターエゴたちの宝具は正規の宝具を違法改造したもので、材料になったサーヴァントは『ヴォルスンガ・サガ』に登場する
ワルキューレ、
ブリュンヒルデ。自分を裏切り、その名誉を傷つけた夫シグルズへの復讐のために振るわれた愛憎の槍。
パッションリップの宝具もその性質……相手に抱く愛が深ければ深い程強力になる……を持っていたが、それは過去の話。
かつて『死が二人を分断つまで』と叫んでいた心は、いま『死が二人を別離つとも』と願うに変革した。
別れは必ず来るもの。それが破局であれ裏切りであれ、愛そのものを否定はしない。
「どんな別れであっても、それまでの愛は真実で、永遠だと信じます」
そんなリップの願い通り、愛するものを憎むのではなく、愛するものを守るための力となった。
正に純粋無垢かつ大人な聖女パワー。
『その愛楽いたみは流星ほしのように(ヴァージンレイザー・パラディオン)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:10~1000 最大捕捉:1個
女神アテナの槍を模した、パッションリップと
メルトリリスの合体宝具。パッションリップという弓で、
メルトリリスという槍を撃ち出す女神の槍。パラディオンの勝利の槍。
城門を超えて都市の中央まで飛来・着弾し、都市を破壊する光の槍。
パッションリップのトラッシュ&クラッシュの空間圧縮を射出装置(カタパルト)とし、流体変化により全身を宝具と成した
メルトリリスを撃ち出す超遠距離狙撃宝具。
パラディオンとはギリシャ神話において、城塞都市トロイを守護していた女神アテナの像のこと。
この像があるかぎりトロイは不落とされたが、敵軍の策略によって像は奪われ、トロイは陥落したという。
『都市を守るもの』として強力無比だったパラディオンは、その実、失われれば都市は滅びるしかないという運命を提示するものだった。
【解説】
最終更新:2022年12月05日 13:20