第二章
第二章「序幕」
マレク | じゃ、オラはここまでだよん 気をつけて行くんだよん! |
アリン | マレク、ありがとん! とても助かったよん! |
マレク | ワッハハ〜アリンはホント愉快な奴! じゃあまたねん! |
アリン | バイバ〜イ! |
クレブ | またいつか会いましょうゾ! マイフレンド! |
マレクは大きく手を振りながら、 地平線の向こうへ去っていったーー | |
アリン | いつのまにかマレクと友達になってたんだなクレブ なかなかのコミュ力じゃないか |
クレブ | ええ、短い間でしたが、 友情が生まれたのです |
その時、村の奥の方から悲鳴が聞こえてくる… どうやら強盗が発生している様子ーー | |
アリン | よし…クレブ、 お前のコミュ力で平和的に解決して、 人間達から人気を得るのだ! |
クレブ | コミュ力で解決?マスター… 被害者と仲良くなりたいのか、 あるいは強盗と仲良くなりたいのか、 どちらでしょう? |
アリン | まあ、いつも通り、 出たとこ勝負だな!行こう! |
2-1ガルカの谷「成敗」
ルター | おいみんな急げ! あの剣士に奪われた物を取り戻すんだ! |
アリン | オイーッス!取り込み中かな? 強盗にあってしまったのか? |
ルター | むっ!ヴァンパイアか!? たしかヴァンパイアには… 高額の懸賞金がかけられていたな! |
ルター | みんな! このヴァンパイアを捕まえれば、 盗られた分も余裕で取り返せるぞ! |
クレブ | こうしてみると、クレブのコミュ力など、 マスターの敵作り力の前では、 出る幕すらありませんな… |
アリン | 何故すぐこうなるのだ… 解せぬ… |
2-3沈黙の峡谷「賞金首」
アリン達が先へ進むと、 いきなり矢がヒュッと風を切って飛んできて、 アリンの足元に刺さったーー | |
クレブ | マスター、大丈夫ですか! |
アリン | 危ないじゃないか! 出て来い! |
アリナ | はぁ…長い間食べてないと、やはり力がでない… いつもの調子なら絶対当てられるのに |
一人の女弓使いと数名の部下が現れたーー | |
アリナ | 秘蔵のプリンが奪われてよう… あ〜むっかつく!! |
アリン | 何を言っているのだ! 狙われたのはこっちだぞ! 怒るのはこっちの方だろ! |
アリナ | うっるさいわね〜! 何日間もプリンを食べてないから、 アタシはムシャクシャしてるんだよ! |
アリン | ムシャクシャしてやっただと!? 何て勝手な奴だ!反省しろ! |
アリナ | ヴァンパイアは賞金首、退治して何が悪い? さっさと降参しなさいよ アタシはさっきの奴らほど甘くはないよ! |
アリン | また懸賞金のためか… |
アリン | まったく、何で次々と襲ってくるんだよ… |
アリナ | あん? だから懸賞金のためだって |
アリン | お金お金って… そんなにお金が大事なのかぁ! お金で代えないものは無いのですかぁ! |
アリナ | そりゃ大事だろ、食べるためにはね なんせアタシは何日間も… |
アリン | プリンを食べてないんだろ!? デザートじゃん! 食べなくても死なないじゃん! |
クレブ | マスター、とはいえ彼女達も、 奪われたと言ってましたゾ 負の連鎖が起きているようですな… |
アリン | ああ、秘蔵のプリンが奪われたんだっけ? 犯人はどんな奴だったんだ? |
アリナ | 空を飛べる少女だったね 妙な小さな生き物を連れていた… |
クレブ | あっ(察し)… シフォン様ですな… このエリアに来ていたとは… |
アリン | なるほど、シフォンは甘い物に目がないからな… ご愁傷様としか言えないし、 オレを狙うのは筋違いだ!他を当たってくれ! |
アリナ | あの女と知り合いなんだろ?… 責任を取ってもらいたいねえ! |
2-5ガルカの関所「力戦」
強盗達をやっつけたことで、 アリンは結果的に村人達から感謝を受け、 村を後にして行ったーー | |
アリン | 編和的に解決する予定だったのに… なんだかんだで戦いになっちゃったなあ… |
クレブ | まあ、結果オーライということで、 よろしいのでは?マスター |
アリン | 懸賞金がかけられているせいなんだよなあ… 結局、賞金首ハンターは全員敵になるな |
バッド | おい! 賞金首ハンターは敵だと言ったな? |
アリナ | バッド!そいつらだよ! アタシ達をやってくれたヴァンパイアは! |
アリン | またかよ!めんどくさいけど、 返り討ちにしてやるぞ! |
バッド | こいつ達を捕えろ! 賞金は山分けだ! |
アリン | これだけ敵の数が多いと、 さすがに結構きついな… |
クレブ | まだあまり多くの配下を 集められておりませんからな… |
アリン | むう…人間達から人気を得て、 支配下の者を増やす計画だったのだが… |
クレブ | なかなかどうして… 一筋縄ではいきませんな |
アリン | Victory〜!! やはりオレは選ばれし者なのでは? |
クレブ | マスター、倒した者達の扱いはどうされますか? 血を吸い上げて、もう襲ってこれないようにする という選択肢もございますゾ? |
アリナ | いやっ!ヴァンパイアにはなりたくない… アンタの配下になるからさ、 それは勘弁してくれよ |
バッド | もうダメだ… 女の子にもヴァンパイアにも勝てないし、 どうせオレなんて誰かの下につくしか… |
アリン | ネガティブな奴だなあ… で、クレブ、血を吸うってどういうことだ? |
クレブ | えっ? マスターの質問の意味がよくわかりませんが…? |
アリン | 血を吸うって何なんだ? ヴァンパイア=吸血と言われてるのは知ってるが、 具体的にどういうことなのか昔からよくわからん |
クレブ | なんですと!それは… 美味しそうな人間を見つけて、 首筋に口を付けて… 牙を刺して、血を吸うのです… |
アリン | なんだそれは!変態か! 大体なんだ美味しそうな人間って、 完全にサイコさんじゃないか! |
クレブ | いや、それが吸血鬼というもので… あ、これはマスターのジョークですね? クフフフフ、笑えますな! |
アリン | いやジョークじゃないよ じゃあ手本として吸って見せてくれ |
クレブ | クレブはヴァンパイアじゃございませんゾ! え?ではマスターはいつもどうやって食事を? |
アリン | 普通にごはんをよく噛んで食べてますけど? 100回噛むのを心がけてますけど何か? |
クレブ | いや… 真祖であっても、そうでなくても、 ヴァンパイアは血を糧にして生きるはずなのですが… |
アリン | 血? ステーキはレアが好きだが、 血だけ飲んだって美味しいわけないだろ! |
クレブ | マスターにそんな秘密があったなんて… 正直驚きましたゾ! |
アリン | いや秘密も何もないだろ 血よりごはんの方が美味しい、ただそれだけだ! そもそもな… |
アリンの話が終わらないうちに、 突如、ドラゴンの咆哮が遠くから響き渡るーー | |
アリン | な…なんだ?… |
第二章「終幕」
バッド | ド…ドラゴンの鳴き声! まさか、伝説の炎龍ファージャが現れた? |
アリン | ここにはドラゴンがいるのか? 先に言ってくれよ!危ないじゃないか! 知ってたら来なかったのに… |
アリナ | 地響きが…だんだん大きくなってるわね… |
アリン | 怖っ! 一体何が起きるんだ? |
一瞬の静寂の後、巨大な爆発音が響き、 空一面が黒く染まっていったーー | |
バッド | か、火山が噴火した! 何百年も噴火してなかったのに… もうダメだ…この世の終わりだ… |
アリン | 噴火ってなんだ? どうなるんだ? |
アリナ | 火口から灼熱の溶岩が噴出して、 溶岩が触れたらすべてのものを溶かしてしまうのさ |
アリン | ヤバ過ぎるだろ!うわっココにいるだけでも熱い… 逃げるぞ!脱出だ!脱出! |
クレブ | あ、マスター!置いてかないでください! |
アリン達は火山から一刻でも早く離れるべく、 で駆けていくーー |