シナリオ:
序章
──異端の騎士が現れる
心と願いを歪ませた、星喰の騎士が現れる
此度の決闘、願いの決闘場に咲き乱れるは、青のアザミ、白のコスモス、淡緑のヒルガオ
そして舞台の中央に咲くは一輪の歪な白のアマランサス
心と願いを歪ませた、星喰の騎士が現れる
此度の決闘、願いの決闘場に咲き乱れるは、青のアザミ、白のコスモス、淡緑のヒルガオ
そして舞台の中央に咲くは一輪の歪な白のアマランサス
銀剣のステラナイツ
願いあるならば剣をとれ
二人の願い、勝利を以て証明せよ──
二人の願い、勝利を以て証明せよ──
青の騎士の物語
第一幕
第二幕
白の騎士の物語
第一幕
第二幕
淡緑の騎士の物語
第一幕
シチュエーション
喫茶店にて美味しいご飯を食べる
喫茶店にて美味しいご飯を食べる
レニはこの日、ジェイデンのおすすめの喫茶店に連れてきてもらっていた。
「レニくんついたよ!ここが俺のおすすめのカフェ」
広々とした庭にはよく手入れされた花が咲き乱れ、その奥に見えるカフェテラスは白木の机とテーブルで統一され爽やかさを演出していた。おおよそレニが普段よく利用するファーストフードチェーンでは見られない光景だった。
「お、おおおおおおぅ……、なんかこう、敷居が高そうなんだが、俺が入っでいいのか?」
「いらっしゃいませー…?」
レニは恐れおののいて店の前で立ち尽くしていると、二人を客と認識した店員の方から声をかけられた。
「大丈夫だよ、ここはよく俺が行くところなんだ。しかも今日は俺が持つし。」
「えっ…、なんか申し訳ねぇけどありがとなジェイデンさん」
「大丈夫大丈夫、このカードがあればね」
そう言ってジェイデンが懐から取り出したのは黒く光るカードだ。
「このかーど?」
「お客様2名様でよろしいでしょうか〜?」
「はーい、大丈夫です」
「ご案内しまーす」
レニがそれに不思議そうな顔をしながら釘付けになっている間に、ジェイデンはレニの腕をとり、店の奥へと進んだ。
「レニくんついたよ!ここが俺のおすすめのカフェ」
広々とした庭にはよく手入れされた花が咲き乱れ、その奥に見えるカフェテラスは白木の机とテーブルで統一され爽やかさを演出していた。おおよそレニが普段よく利用するファーストフードチェーンでは見られない光景だった。
「お、おおおおおおぅ……、なんかこう、敷居が高そうなんだが、俺が入っでいいのか?」
「いらっしゃいませー…?」
レニは恐れおののいて店の前で立ち尽くしていると、二人を客と認識した店員の方から声をかけられた。
「大丈夫だよ、ここはよく俺が行くところなんだ。しかも今日は俺が持つし。」
「えっ…、なんか申し訳ねぇけどありがとなジェイデンさん」
「大丈夫大丈夫、このカードがあればね」
そう言ってジェイデンが懐から取り出したのは黒く光るカードだ。
「このかーど?」
「お客様2名様でよろしいでしょうか〜?」
「はーい、大丈夫です」
「ご案内しまーす」
レニがそれに不思議そうな顔をしながら釘付けになっている間に、ジェイデンはレニの腕をとり、店の奥へと進んだ。
席まで案内された二人。レニは早速飲み物を頼もうとメニューを開く。しかしそこに並んだ金額はどれも500円以上で絶句してしまう。
「えっ、この値段、なのか?」
「えっこれでも安いほうだと思うよ〜?」
「安い?どれも500円以上だぞ!?500円あったら何ができると思うんだよ、なんでもできるぞ?!?」
「レニくんの頭の中だとうまい棒がたくさん買えるくらい?」
急にうまい棒に例えられ、レニはとっさに考え込んでしまった。
「えっと、500円あったら?うまい棒が5本、10ぽん……50本も買えるぞ!うまい棒タワーができるじゃねぇか!!」
「そうだね〜うまい棒タワーはちょっと憧れでもあるんだけどね〜」
ジェイデンはニコニコとしながら相槌を打っているが、話が脱線してしまっていることに気づいたレニは改めてきちんと向き合って話を進めた。
「この代金もジェイデンさんが出してくれるのか?」
「もちろんだよ〜全然少ない方だよこれでも」
「少ない方……?でもジェイデンさんがそう言うなら俺は信じるしかないなぁ」
「うん、ぜんぜんいいよ、俺はレニくんよりも年上だし、パートナーだからね」
「あああああああジェイデンさん天使〜〜〜〜!」
嬉しすぎてついジェイデンに抱きついてしまった。そんな突飛な行動に出たのにどうしてかジェイデンは動揺もせず、ただ笑ってレニを見守っていた。
「えっ、この値段、なのか?」
「えっこれでも安いほうだと思うよ〜?」
「安い?どれも500円以上だぞ!?500円あったら何ができると思うんだよ、なんでもできるぞ?!?」
「レニくんの頭の中だとうまい棒がたくさん買えるくらい?」
急にうまい棒に例えられ、レニはとっさに考え込んでしまった。
「えっと、500円あったら?うまい棒が5本、10ぽん……50本も買えるぞ!うまい棒タワーができるじゃねぇか!!」
「そうだね〜うまい棒タワーはちょっと憧れでもあるんだけどね〜」
ジェイデンはニコニコとしながら相槌を打っているが、話が脱線してしまっていることに気づいたレニは改めてきちんと向き合って話を進めた。
「この代金もジェイデンさんが出してくれるのか?」
「もちろんだよ〜全然少ない方だよこれでも」
「少ない方……?でもジェイデンさんがそう言うなら俺は信じるしかないなぁ」
「うん、ぜんぜんいいよ、俺はレニくんよりも年上だし、パートナーだからね」
「あああああああジェイデンさん天使〜〜〜〜!」
嬉しすぎてついジェイデンに抱きついてしまった。そんな突飛な行動に出たのにどうしてかジェイデンは動揺もせず、ただ笑ってレニを見守っていた。
「ふふふ、レニくんほんとうに犬みたいだね」
「性格だけじゃねぇんだけどな」
「ん?」
「いやなんでもない!」
「そう?」
(そうだ、ジェイデンさんは俺が獣になれること話してなかったな……下手に話して引かれたらイヤだ)
そう思ったレニは下手な詮索を避けるためにも、話題を変えるためにメニューに手を伸ばした。
「とりあえず、ドリンクはこれと…、」
「うん」
「そういや他のメニューは……」
パラリとページをめくる。
信じられないことに、次のページは全品1000円以上のしかもよく分からならないメニューで埋め尽くされていた。びっくりしてつい周囲の視線を忘れて叫んでしまう。
「ハァ!?これもいいのか?」
「うん、もちろん!」
「ひええええ……ん?すまないジェイデンさん、これカタカナでよく分かんないメニューなんだが」
「これはサーモンのマリネで、これはパンケーキ、これは……うーん、オムレツだね!あとはムニエルもあるね」
「何でもあるな」
レニはしばらく考え込んだ後にメニューの一つを指差した。
「これ!オムレツ」
「そうかー、そんな安いのでいいの?」
「えっ……?」
ジェイデンさんは1000円以上もするのに『安い』とはその安いの言葉は果たして俺の知っている『安い』と同じなのだろうか。いや絶対に違う。概念が違いすぎることで混乱したレニは遂に考えることを放棄して、本能に従うことにした。
「もうちょい頼んでいいのか?」
するとやさしく微笑み頷くジェイデン。
「じゃ〜あ、これと、これと、これもつけて!」
「全然大丈夫!」
「やったーーーーー!」
「この機会だからいっぱい食べようよ」
「性格だけじゃねぇんだけどな」
「ん?」
「いやなんでもない!」
「そう?」
(そうだ、ジェイデンさんは俺が獣になれること話してなかったな……下手に話して引かれたらイヤだ)
そう思ったレニは下手な詮索を避けるためにも、話題を変えるためにメニューに手を伸ばした。
「とりあえず、ドリンクはこれと…、」
「うん」
「そういや他のメニューは……」
パラリとページをめくる。
信じられないことに、次のページは全品1000円以上のしかもよく分からならないメニューで埋め尽くされていた。びっくりしてつい周囲の視線を忘れて叫んでしまう。
「ハァ!?これもいいのか?」
「うん、もちろん!」
「ひええええ……ん?すまないジェイデンさん、これカタカナでよく分かんないメニューなんだが」
「これはサーモンのマリネで、これはパンケーキ、これは……うーん、オムレツだね!あとはムニエルもあるね」
「何でもあるな」
レニはしばらく考え込んだ後にメニューの一つを指差した。
「これ!オムレツ」
「そうかー、そんな安いのでいいの?」
「えっ……?」
ジェイデンさんは1000円以上もするのに『安い』とはその安いの言葉は果たして俺の知っている『安い』と同じなのだろうか。いや絶対に違う。概念が違いすぎることで混乱したレニは遂に考えることを放棄して、本能に従うことにした。
「もうちょい頼んでいいのか?」
するとやさしく微笑み頷くジェイデン。
「じゃ〜あ、これと、これと、これもつけて!」
「全然大丈夫!」
「やったーーーーー!」
「この機会だからいっぱい食べようよ」
そしてレニが注文の品を決めると、ジェイデンはすぐにボタンを押して店員を呼んだ。
レニは先程決めたメニューを店員に次々に告げていく。
「俺はこれと、ドリンクはこれで」
「そんな少なくていいのかジェイデンさん!?」
「うん。俺はこれでお腹いっぱいだから」
レニは先程決めたメニューを店員に次々に告げていく。
「俺はこれと、ドリンクはこれで」
「そんな少なくていいのかジェイデンさん!?」
「うん。俺はこれでお腹いっぱいだから」
「ご注文以上でよろしいでしょうか?」
「俺はこれでいいけど……」
「お願いします」
少しだけ食いぎみにジェイデンが答える。
「お時間少々かかります。それまでしばらくお待ちくださいませ〜」
「俺はこれでいいけど……」
「お願いします」
少しだけ食いぎみにジェイデンが答える。
「お時間少々かかります。それまでしばらくお待ちくださいませ〜」
料理が届くまでの間、手持ち無沙汰になっていたのと、今までになく沢山食べれることに浮かれていたレニはジェイデンに対してつい気になっていた事をきいてしまった。
「ところでさ、何でジェイデンさんは俺にこんなに目をかけてくれるんだよ」
「なんでだろうね。なんか気づいたらレニくんがすごく魅力的だなって感じたから……後は、レニくんの耳がね前飼っていた犬に似てるんだ」
「魅力的ってのもよく分かんねぇし、耳も?そうなのか」
「そう、だからレニくんと話してるとさ、飼っていた犬を思い出すんだ。とっても可愛くて、賢くて、すっごく楽しかった記憶さ。」
そこでジェイデンはわずかに目を伏せて笑った。
「そっか、ジェイデンさんの力になれたのか、俺は」
「その通りだよ!レニくんのそういう性格とかに、俺はすごく救われているんだ」
「ところでさ、何でジェイデンさんは俺にこんなに目をかけてくれるんだよ」
「なんでだろうね。なんか気づいたらレニくんがすごく魅力的だなって感じたから……後は、レニくんの耳がね前飼っていた犬に似てるんだ」
「魅力的ってのもよく分かんねぇし、耳も?そうなのか」
「そう、だからレニくんと話してるとさ、飼っていた犬を思い出すんだ。とっても可愛くて、賢くて、すっごく楽しかった記憶さ。」
そこでジェイデンはわずかに目を伏せて笑った。
「そっか、ジェイデンさんの力になれたのか、俺は」
「その通りだよ!レニくんのそういう性格とかに、俺はすごく救われているんだ」
「へへ……」
自分の預かり知らないところでジェイデンを勇気づけていたと知って、嬉しかったがそれは正直自分がしたくてしていることではなかったので素直に受け取っていいのか迷ってしまった。そんなモヤモヤした感情のせいか次の言葉もやはり自信のないものになってしまった。
「ジェイデンさんは俺の夢に共感してついてきてくれたじゃないか。ってことはさ、ジェイデンさんの元々の夢を俺が奪っちまったんじゃねぇのってずっと引っかかってたんだよ」
一言ひとことを詰まるようにぼそぼそと話したレニとは逆に、その言葉対しジェイデンはまるで気にしていないかのように軽快かつはっきりと答えた。
「レニくんが気に病む必要はないよ、俺が勝手にレニくんのために動いてるだけだもの」
「ジェイデンさんがそういうなら……」
何となくそれはレニが欲しかった答えではなかった。じゃあ何が欲しかったんだと聞かれるとそれも分からない。所在のなさは動作にも現れて、いつの間にかソファの上で尻尾をパタパタと動かしていた。その尻尾の動きをみて向かいのジェイデンは顔を輝かせた。
「その尻尾もいいね!やっぱり好きだよ!」
「そうか?この耳と尻尾のせいで学校で馴染めなかった出来事が多くてさ、そんなことを言うジェイデンさんはやっぱり面白いな」
「ふふふっ」
その姿にレニは深い安心を覚えた。ジェイデンさんが好きと言うならそれでいいじゃないか。と一応結論づけると、その後は学校の話題を出してしまったこともあり、最近な学校でのでの出来事についてしばらく駄弁った。
自分の預かり知らないところでジェイデンを勇気づけていたと知って、嬉しかったがそれは正直自分がしたくてしていることではなかったので素直に受け取っていいのか迷ってしまった。そんなモヤモヤした感情のせいか次の言葉もやはり自信のないものになってしまった。
「ジェイデンさんは俺の夢に共感してついてきてくれたじゃないか。ってことはさ、ジェイデンさんの元々の夢を俺が奪っちまったんじゃねぇのってずっと引っかかってたんだよ」
一言ひとことを詰まるようにぼそぼそと話したレニとは逆に、その言葉対しジェイデンはまるで気にしていないかのように軽快かつはっきりと答えた。
「レニくんが気に病む必要はないよ、俺が勝手にレニくんのために動いてるだけだもの」
「ジェイデンさんがそういうなら……」
何となくそれはレニが欲しかった答えではなかった。じゃあ何が欲しかったんだと聞かれるとそれも分からない。所在のなさは動作にも現れて、いつの間にかソファの上で尻尾をパタパタと動かしていた。その尻尾の動きをみて向かいのジェイデンは顔を輝かせた。
「その尻尾もいいね!やっぱり好きだよ!」
「そうか?この耳と尻尾のせいで学校で馴染めなかった出来事が多くてさ、そんなことを言うジェイデンさんはやっぱり面白いな」
「ふふふっ」
その姿にレニは深い安心を覚えた。ジェイデンさんが好きと言うならそれでいいじゃないか。と一応結論づけると、その後は学校の話題を出してしまったこともあり、最近な学校でのでの出来事についてしばらく駄弁った。
しばらくして料理が到着した。
「お待たせいたしました、ごゆっくりどうぞー」
机いっぱいに並べなれた料理に、感動したれにはキラキラと目を輝かせた。尻尾も絶好調に揺れる。
「おおおおお!!すっげーー!夢みたいだ!!いいのか!これほんとに食べていいのか!!」
「もちろんだよ!」
「じゃあいっただっきまーーーーーす!」
「ああ、俺のやつ食べたくなったらいつでも食べていいからね?」
「んぐぅ、ジェデンサンノヲオレガタベル?」
何を言っているのだ?ジェイデンは「食べ物恨みは恐ろしい」という言葉を知らないのだろうか。レニは内心首を傾げた。
「いいよ〜どうぞ?」
「そんな!ありえないだろ!元からジェイデンさんは細いのに、それ以上食べないでどうやってステラバトルで戦えるんだよ」
「大丈夫だよ、だって俺は武器じゃない?」
「うっ、それを言ったらなんも反論できねぇ……でもさー、でもさぁぁぁぁぁ」
武器以前に、生物としてその量で生活できるのかよ?と言葉を続けようとしたが、その前にジェイデンは笑顔でレニの言葉を遮ってしまう。
「レニくんが気に病む必要はないよ」
「うぇぇぇぇ……もういい、分かった、なら俺がジェイデンさんに食べさせてあげればいいんだ」
「ちょっと待って!?そこまでしなくっていいってば」
「さっきジェイデンさんは俺に気にしなくていいって言ってくれた!なら、俺もジェイデンさんに対してしたいことをしたいんだ!だからありがたく受け取ってくれ!食え!」
そう言うと、オムレツをひと匙ジェイデンの前までぐっと差し出した。
「もっと食って俺を安心させてくれよ〜〜〜!」
「俺を心配してくれるなんて、レニくんはやっぱり本当に優しいねぇ」
「お待たせいたしました、ごゆっくりどうぞー」
机いっぱいに並べなれた料理に、感動したれにはキラキラと目を輝かせた。尻尾も絶好調に揺れる。
「おおおおお!!すっげーー!夢みたいだ!!いいのか!これほんとに食べていいのか!!」
「もちろんだよ!」
「じゃあいっただっきまーーーーーす!」
「ああ、俺のやつ食べたくなったらいつでも食べていいからね?」
「んぐぅ、ジェデンサンノヲオレガタベル?」
何を言っているのだ?ジェイデンは「食べ物恨みは恐ろしい」という言葉を知らないのだろうか。レニは内心首を傾げた。
「いいよ〜どうぞ?」
「そんな!ありえないだろ!元からジェイデンさんは細いのに、それ以上食べないでどうやってステラバトルで戦えるんだよ」
「大丈夫だよ、だって俺は武器じゃない?」
「うっ、それを言ったらなんも反論できねぇ……でもさー、でもさぁぁぁぁぁ」
武器以前に、生物としてその量で生活できるのかよ?と言葉を続けようとしたが、その前にジェイデンは笑顔でレニの言葉を遮ってしまう。
「レニくんが気に病む必要はないよ」
「うぇぇぇぇ……もういい、分かった、なら俺がジェイデンさんに食べさせてあげればいいんだ」
「ちょっと待って!?そこまでしなくっていいってば」
「さっきジェイデンさんは俺に気にしなくていいって言ってくれた!なら、俺もジェイデンさんに対してしたいことをしたいんだ!だからありがたく受け取ってくれ!食え!」
そう言うと、オムレツをひと匙ジェイデンの前までぐっと差し出した。
「もっと食って俺を安心させてくれよ〜〜〜!」
「俺を心配してくれるなんて、レニくんはやっぱり本当に優しいねぇ」
第二幕
「おーいジェイデンさん、準備できたかー?」
「あっ、待って待って、あとちょっと……うん!オッケーできた!」
「その……この前ジェイデンさんに美味しいお店に連れてきてもらっただろ?それでさ、も舌に合うかどうかは分からねぇんだが……俺の気に入ってるお店を紹介したいんだ、いいか?」
「えっ……?いいの?」
そう言うとジェイデンは突然立ち止まり考え込み始めてしまった。
「あっ、待って待って、あとちょっと……うん!オッケーできた!」
「その……この前ジェイデンさんに美味しいお店に連れてきてもらっただろ?それでさ、も舌に合うかどうかは分からねぇんだが……俺の気に入ってるお店を紹介したいんだ、いいか?」
「えっ……?いいの?」
そう言うとジェイデンは突然立ち止まり考え込み始めてしまった。
「ええっと?ジェイデンさん?おーい」
不安になったレニが声をかけると、ジェイデンはぱちぱちと瞬きをしてようやく気がついてくれたようだった。
「あっごめん、少し考え事をしてたんだ」
「それで、行けるのか?」
「もちろんだよ」
不安になったレニが声をかけると、ジェイデンはぱちぱちと瞬きをしてようやく気がついてくれたようだった。
「あっごめん、少し考え事をしてたんだ」
「それで、行けるのか?」
「もちろんだよ」
言葉に合わせて、ジェイデンは大きく首を縦に振った。
「じゃ、行こうぜ!」
「じゃ、行こうぜ!」
「でさ、ジェイデンさんってたしか犬飼ってたって言ってたよな」
歩きだしてしばらくして、レニはそんな質問を投げかけた。
「そうだよ、それもレニくんの耳がそっくりなね。とっても可愛い犬だったよ」
「それって今はもう居ないので間違いないのか……」
「そうだね、レニくんの言うとおり。ずっと前に死んじゃった」
歩きだしてしばらくして、レニはそんな質問を投げかけた。
「そうだよ、それもレニくんの耳がそっくりなね。とっても可愛い犬だったよ」
「それって今はもう居ないので間違いないのか……」
「そうだね、レニくんの言うとおり。ずっと前に死んじゃった」
「あ……悪りィ。ヤなこと聞いちまったな」
「全然大丈夫。もう前のことだから」
ジェイデンはそのことをたしか『とっても可愛くて、賢くて、すっごく楽しかった記憶さ。』と言っていた。
(だったらもしかすると俺はジェイデンさんをを元気づけることができるのではないだろうか。そうだったら嬉しい)
そう考えたら自然と口が言葉を放っていた。
「もし良ければなんだが、俺実はさ……」
「うん?」
その言葉に身長差からレニを見上げ疑問を示すジェイデン。その目を瞬間、人から犬になることに嫌悪感を顕にした周囲を思い出してしまった。
(そんな目を俺はジェイデンさんにしてほしくない……!)
でもそれなら、どうしたらいいだろう。
迷った末、レニは持っていたかばんをジェイデンに押し付けて、
「やっぱりちょっと、待ってくれ!かばん持ってもらっていいか?」
「あっ、いいよ?」
ジェイデンは突然のことに驚いていたが素直にレニの鞄を受け取った。レニはそれを見届けるとすぐさま学校方向に走り、ジェイデンの姿が見えなくなったところで適当な草むらに身を隠した。
「全然大丈夫。もう前のことだから」
ジェイデンはそのことをたしか『とっても可愛くて、賢くて、すっごく楽しかった記憶さ。』と言っていた。
(だったらもしかすると俺はジェイデンさんをを元気づけることができるのではないだろうか。そうだったら嬉しい)
そう考えたら自然と口が言葉を放っていた。
「もし良ければなんだが、俺実はさ……」
「うん?」
その言葉に身長差からレニを見上げ疑問を示すジェイデン。その目を瞬間、人から犬になることに嫌悪感を顕にした周囲を思い出してしまった。
(そんな目を俺はジェイデンさんにしてほしくない……!)
でもそれなら、どうしたらいいだろう。
迷った末、レニは持っていたかばんをジェイデンに押し付けて、
「やっぱりちょっと、待ってくれ!かばん持ってもらっていいか?」
「あっ、いいよ?」
ジェイデンは突然のことに驚いていたが素直にレニの鞄を受け取った。レニはそれを見届けるとすぐさま学校方向に走り、ジェイデンの姿が見えなくなったところで適当な草むらに身を隠した。
(レニくん、急に何処か行っちゃったけどトイレかな……)
かばんを預かったまま、ジェイデンは道の端に立ち尽くしていた。
すると、ワンと犬の鳴き声が聞こえた。
その声にはじかれたように振り向くと、そこ現れたのはレニではなく全体的白い大型犬だった。それは昔ジェイデンが飼っていた犬と似た雰囲気をしていたが、眉間から鼻すじにかけてと胸毛が白緑色から白にグラデーションしている珍しい毛色をしていた。
「わ〜〜〜〜〜!わんわん!!わんわんだ〜〜〜〜〜〜あははっ!」
思わずジェイデンは近くに鞄を置くと、その犬を正面から顔を埋めて抱きしめた。
突如挙動不審になり言葉も幼くなった高校生に、その犬はなぜか動揺もせず、撫で回されるままになっている。
(おおおおお?マジかよ?)
それもそのはず、それの正体は犬なったレニだからだ。正直な話、ジェイデンの撫で方がうますぎて動きたくとも離れがたいというのもある。仕方ない、俺は人間じゃないしと言い訳をしながらジェイデンの好き放題にさせていると、ポツポツとジェイデンが話しかけきた。
「わんわん、かわいいね、あーぁ、こんなときだったらぼーるもってくればよかったな。でもきょうはがっこうだったからね、ぼーるとかはもってけなかったんだよ、ごめんね。だからいっぱいなでてあげる!」
その言葉通り、ジェイデンはもふもふと耳の下あたりに手を置くと、頬に軽いキスを送った。
「あっ、そうだわんわんきいてよ。ぼくね、あした、すてらばとるっていうのがあるんだって。だけどねぇぼくねぇ、すごくしんぱいなんだ」
そう言いながら、ジェイデンはぽろぽろと涙をこぼした。レニは焦り慌ててジェイデンの腕から抜け出そうとするが、レニの動きを先読みしたかのように、ジェイデンはさらに力を込めて抱きしめた。
「ぼくはね、なんかよくわかんないのになるけど、ぼくのともだちがね、たたかってくれるんだって。だけどね〜、だけど、しんぱいなんだぼくすごく!だけどね、しんぱいだったんだけど、わんわんがきてくれたからね、すごくはっぴーになれたんだ!」
その言葉を聞いてレニはぴたりと動きをとめ、代わりに額をジェイデンはの胸あたりにおしつけた。
(大丈夫、俺は絶対勝ってくる)
「わんわん〜〜ありがとう〜〜」
それから暫く、ジェイデンが泣き止むまでレニは犬のままずっと側に居た。
すると、ワンと犬の鳴き声が聞こえた。
その声にはじかれたように振り向くと、そこ現れたのはレニではなく全体的白い大型犬だった。それは昔ジェイデンが飼っていた犬と似た雰囲気をしていたが、眉間から鼻すじにかけてと胸毛が白緑色から白にグラデーションしている珍しい毛色をしていた。
「わ〜〜〜〜〜!わんわん!!わんわんだ〜〜〜〜〜〜あははっ!」
思わずジェイデンは近くに鞄を置くと、その犬を正面から顔を埋めて抱きしめた。
突如挙動不審になり言葉も幼くなった高校生に、その犬はなぜか動揺もせず、撫で回されるままになっている。
(おおおおお?マジかよ?)
それもそのはず、それの正体は犬なったレニだからだ。正直な話、ジェイデンの撫で方がうますぎて動きたくとも離れがたいというのもある。仕方ない、俺は人間じゃないしと言い訳をしながらジェイデンの好き放題にさせていると、ポツポツとジェイデンが話しかけきた。
「わんわん、かわいいね、あーぁ、こんなときだったらぼーるもってくればよかったな。でもきょうはがっこうだったからね、ぼーるとかはもってけなかったんだよ、ごめんね。だからいっぱいなでてあげる!」
その言葉通り、ジェイデンはもふもふと耳の下あたりに手を置くと、頬に軽いキスを送った。
「あっ、そうだわんわんきいてよ。ぼくね、あした、すてらばとるっていうのがあるんだって。だけどねぇぼくねぇ、すごくしんぱいなんだ」
そう言いながら、ジェイデンはぽろぽろと涙をこぼした。レニは焦り慌ててジェイデンの腕から抜け出そうとするが、レニの動きを先読みしたかのように、ジェイデンはさらに力を込めて抱きしめた。
「ぼくはね、なんかよくわかんないのになるけど、ぼくのともだちがね、たたかってくれるんだって。だけどね〜、だけど、しんぱいなんだぼくすごく!だけどね、しんぱいだったんだけど、わんわんがきてくれたからね、すごくはっぴーになれたんだ!」
その言葉を聞いてレニはぴたりと動きをとめ、代わりに額をジェイデンはの胸あたりにおしつけた。
(大丈夫、俺は絶対勝ってくる)
「わんわん〜〜ありがとう〜〜」
それから暫く、ジェイデンが泣き止むまでレニは犬のままずっと側に居た。
「あっ、あれ?俺今なにかしてた?」
「えっ?犬と遊んでたんじゃないか?」
犬から人に戻ってきたレニは、てっきりジェイデンがさっきの事を覚えていると思い、そこから自分が犬になれることを話そうと思っていた。
「そうだったのかな。一瞬眠くなっちゃってよく覚えてないかも。でも……なんか心の重荷が少し軽くなった気がする。もしかしたらいい夢でも見てたのかな?」
「うん……だと良いな」
ジェイデンに正直に話せるチャンスを失ってしまい。レニは何故か心にぴりっとした痛みを感じた。しかしそんな自分のことよりも、今は先程の言いたかった言葉をきちんとジェイデンに伝えたかった。
「明日ステラバトルだろ」
「そうだね」
「俺、絶対勝つから!」
「ぜひ勝ってほしいな。この戦いはレニくんのためでもあるし、俺のためでもある」
そこでジェイデンは一度言葉を切り、しっかりとレニを目を見つめた。
「絶対勝って、幸せな世界にしよう。レニくん」
「ああ……んで、勝って願いを叶えたらさ。ジェイデンさん、俺の故郷に来てくれないかな。復興すればすごく素敵なところなんだ」
「いいの?」
「えっ?犬と遊んでたんじゃないか?」
犬から人に戻ってきたレニは、てっきりジェイデンがさっきの事を覚えていると思い、そこから自分が犬になれることを話そうと思っていた。
「そうだったのかな。一瞬眠くなっちゃってよく覚えてないかも。でも……なんか心の重荷が少し軽くなった気がする。もしかしたらいい夢でも見てたのかな?」
「うん……だと良いな」
ジェイデンに正直に話せるチャンスを失ってしまい。レニは何故か心にぴりっとした痛みを感じた。しかしそんな自分のことよりも、今は先程の言いたかった言葉をきちんとジェイデンに伝えたかった。
「明日ステラバトルだろ」
「そうだね」
「俺、絶対勝つから!」
「ぜひ勝ってほしいな。この戦いはレニくんのためでもあるし、俺のためでもある」
そこでジェイデンは一度言葉を切り、しっかりとレニを目を見つめた。
「絶対勝って、幸せな世界にしよう。レニくん」
「ああ……んで、勝って願いを叶えたらさ。ジェイデンさん、俺の故郷に来てくれないかな。復興すればすごく素敵なところなんだ」
「いいの?」
ジェイデンは本当に嬉しそうに目を真ん丸にして言った。
「俺の家族にも会わせたいしな!」
「ありがとう〜!レニくんの家族のことだからすっごく可愛いんだろうね!楽しみだな〜!」
果たして、可愛いと言われると疑問だ。飯時の獲物を狩る目をするアイツらを見てもジェイデンは可愛いと言うのだろうか。
「うちのきょうだい結構凶暴だぞ?」
「レニくんが優しいからみんないい子なんじゃないの?」
自分のことについて純粋な目で言われてしまうと否定しにくい。
「………まぁアイツらがなんか騒ぎ出したときは俺が全力でジェイデンさんを守ればいいか」
「そこまで思ってくれるんだ……嬉しいなぁ」
「俺の家族にも会わせたいしな!」
「ありがとう〜!レニくんの家族のことだからすっごく可愛いんだろうね!楽しみだな〜!」
果たして、可愛いと言われると疑問だ。飯時の獲物を狩る目をするアイツらを見てもジェイデンは可愛いと言うのだろうか。
「うちのきょうだい結構凶暴だぞ?」
「レニくんが優しいからみんないい子なんじゃないの?」
自分のことについて純粋な目で言われてしまうと否定しにくい。
「………まぁアイツらがなんか騒ぎ出したときは俺が全力でジェイデンさんを守ればいいか」
「そこまで思ってくれるんだ……嬉しいなぁ」
ジェイデンさんが笑う。緊張感がないふわりとした笑み。笑顔はいつも見ているはずなのに少し前に泣き顔を見てしまったせいか、特別な感じのする笑顔だった。
「そっか、俺は貴方の笑顔も守りたいのか──」
気づけば、先に口から言葉が出てしまっていた。
「ん?レニくんなにか言った?」
「いや!何でも!さぁ俺オススメのクレープの店行こうぜ!」
そんな自分が恥ずかしくて、慌てて目的の店に向かって駆け出していた。
「そっか、俺は貴方の笑顔も守りたいのか──」
気づけば、先に口から言葉が出てしまっていた。
「ん?レニくんなにか言った?」
「いや!何でも!さぁ俺オススメのクレープの店行こうぜ!」
そんな自分が恥ずかしくて、慌てて目的の店に向かって駆け出していた。
星喰の騎士の物語
第一幕
「ラスティマ、きょうもいいてんきだね」
「やっぱり、こえがきこえないのはつらいなあ」
「ラスティマはさ、まえはさ、どんなにぼくがわることをしても、いいことをしても、ぜたいこえをかけてくれたじゃない?そのこえがいとおしくなるんだよね」
「でもさ!それっていいことじゃない?ラスティマのさ、きもちがさ、わからなくてもさ、ぼくがこうやってラスティマといっしょにいられるってすごくしあわせなことだとおもうんだ!」
「ねえラスティマ、ラスティマっていまなにをおもっているの?」
「ラスティマはさ、ぼくのかんがえにさんどうしてくれたりもするけど、たまにひていしてくれたりもするよね。いまはどっちつかずで、ぜんぜんわからなくて、けっきょくさ、ぼくがひとりでただたんたんとこくうにむかってしゃべってるようなものじゃん?もうちょっとこえがききたいなあ」
「……さいきんさ、がっこうにいくとね、なんかラスティマのことをせめるこえがいっぱいきこえてくるの!だからさ、ぼくどんなにはんのうしたくてもさ、ラスティマがまえに、ちょっとわるいこといったときにとめてくれたから、そのためにぼくちょっとがまんしてるんだ」
「……ねえ、ラスティマ、」
「なんてかんがえてる?いま……、ぼくはラスティマのきもちがしりたいよ。ラスティマのこのからだどうやったらなおるのかなあ…」
「あ!ねがいをかなえてもらったらなおるかなあ?」
「うーん、いまとなってはラスティマもさ、もうてがちょっとうごいたりくびがうごいたりするだけでさ、もうラスティマのえがおがしばらくみられないとなると、……かなしいなあ」
「あ!そういえば!もしかしたらあのねがいのけっとうじょうにまたわるいやつがでてくるかもしれないね!そのときはラスティマ!てつだってね!」
「ぼくとラスティマのためにもね、おねがいだよ」
第二幕
「ラスティマ、きょうのがっこうどうだった?」
「ぼくはねえ、ちょっとおもうところがあってさ」
「もうね、みんなみんなみんなみんなみーんな!ラスティマとぼくのわるぐちをいうんだよ!もう、こわくてさ……」
「でもそれってすばらしいことだとおもうよね!だってみんなぼくのことをさ、きらいとかそういうかんじょうとかできにかけてくれているんだよね」
クークラの乾いた笑いが、響く
「ねえラスティマ、ラスティマはさ、いまのがっこうせいかつどうおもってる?なにもみえないし、てもうごかせないっぽいし、ラスティマってどうやってじゅぎょうきいてるのかなあ?」
「……ていっても、こたえてくれないよね……、しかたないことだよね、うん」
「まあ、おちこんでてもさ、もうしかたないから、きょうあったせいとのはなしをするね!」
「あのね、まずね1じかんめね、ちょっとけんかしている、なんかみみがすごいとくちょうてきなこと、あと、ピアスしてるむらさきのジャージをきたこが、すごくね、いいあらそってたの!なんだろうな~っておもって。でも、あのふたりっていいあらそうかんじじゃなさそうだなっておもうんだけど、ただなにか、いいあらそってたよ、なんだろうなあ、でもわすれちゃった!」
「でね!ひるやすみがおわってから、つぎのじゅぎょうにでようとおもっていたらね、めのすっごいきれいなひとと、せのおおきいひとが、ふたりでなかよくおべんとうもってでてたんだ!すごいね!あんなふうにぼくたちもなりたかったなあ」
「うーん、がっこうでなにかいいことみつけようとおもったらそれくらいかなあ」
「あとはねえ、なにがあったかなあ~……、うーん……」
「おもいつかないから、むかしのはなししようか!」
「むかしね、ラスティマがぼくにいっぱいこえをかけてくれて、すっごいうれしかったんだ~!ぼくがね、なんかほかのひととちがうってすごくいわれていたのをね、ラスティマはね、ほめてくれもしたしとがめてくれもしたし、それがすごくうれしかったんだ!」
「……でもね、ラスティマのこえがきこえないいま、ラスティマがなにをおもっているのかまったくわからない。ぼくにきこえるのは、ぼくたちをばとうするこえばっかりだよ。」
「ぼくさ、つぎのね、バトルでかって、ねがいがかなえられたら、みんなのえがおがみたいってもちろんおもっているんだけど、ラスティマのえがおがみたいな!」
「ラスティマがまたわらってくれるのをみたらもう、ぼくはそれでうれしいからさ」
「ラスティマはどうおもうのかなあ?ラスティマは、いまでもみんなのえがおをのぞんでいるのかなあ」
「ラスティマがこうなったりゆう、ぼくよくわかってないんだけどさ、でも、おもいあたるふしがなかったとはいいきれないんだ。もし、それがぼくのせいだってわかったときには、ぼく、どうしたらいいんだろうね」
「ねえ、ラスティマのこえがききたいよ、みんなのばとうするこえでぼくはおしつぶされそうだよ!もう……」
「こころなんてないとおもってた、だけどね、あるみたい。でもたぶんこれはラスティマがくれたものなんだろうね」
「だからラスティマ、もっといっぱいしゃべろうよ、もっといっぱいすてきなせかいをみようよ」
「はあ……いっぱいはなしたらちょっとねむくなってきちゃったな……ラスティマ、そろそろねようか」
「おやすみ」
幕間
青の騎士達
白の騎士達
淡緑の騎士達
二人は少し街から離れた公園で戦いに呼ばれるまでの間、つかの間の休息をしていた。
「ジェイデンさん」
「なぁに?」
励ましたらいいのか、戦にいくから意気込みでもすればいいのか、分からなくなったレニは遂に公園の真ん中で1人叫んでしまう。
「その、あーっと、えーーっと!ああ!こういう時なんて言ったらいいか分かんねぇ!」
「レニくんってばかわいいね〜!」
そんなレニをみてジェイデンは朗らかに笑った。逆にレニはその反応で昨日の出来事を思い出した。故郷を復興させることで、この人を笑顔にできるなら。なら言うべきことはこれしかないだろう。
「……とにかく、俺らのやることは一つ。絶対に勝つこと。そうだよな?」
「そうだね」
「そのためにはジェイデンさん、アンタの力を借りるぜ」
レニがそう告げると、ジェイデンはレニの片手を恭しく持って、そこには確かな絆があると示すように指を絡めた。
「もちろん。俺もね、レニくんの力になりたいから、いくらでも使ってね?」
そして絡めた指に力がこもる。
「それが身体に代償が残るものでも、それでレニくんが勝てるなら構わないから」
「ジェイデンさん」
「なぁに?」
励ましたらいいのか、戦にいくから意気込みでもすればいいのか、分からなくなったレニは遂に公園の真ん中で1人叫んでしまう。
「その、あーっと、えーーっと!ああ!こういう時なんて言ったらいいか分かんねぇ!」
「レニくんってばかわいいね〜!」
そんなレニをみてジェイデンは朗らかに笑った。逆にレニはその反応で昨日の出来事を思い出した。故郷を復興させることで、この人を笑顔にできるなら。なら言うべきことはこれしかないだろう。
「……とにかく、俺らのやることは一つ。絶対に勝つこと。そうだよな?」
「そうだね」
「そのためにはジェイデンさん、アンタの力を借りるぜ」
レニがそう告げると、ジェイデンはレニの片手を恭しく持って、そこには確かな絆があると示すように指を絡めた。
「もちろん。俺もね、レニくんの力になりたいから、いくらでも使ってね?」
そして絡めた指に力がこもる。
「それが身体に代償が残るものでも、それでレニくんが勝てるなら構わないから」
「……っ!」
この戦いは二人の戦いなんだ。決して独りよがりで戦ってしまっては駄目だろう。
(……でも願いを叶えなければ、この人を笑顔にできない、そのための代償を俺は認めることができるのか)
レニは考えを巡らせるが、一向に答えが出なかった。そもそも自分は常に行動してから考えるタイプである。今現在起きてない状況にたいしての自分の感情なんて分からないじゃないか、と途中で考えを放棄した。
この戦いは二人の戦いなんだ。決して独りよがりで戦ってしまっては駄目だろう。
(……でも願いを叶えなければ、この人を笑顔にできない、そのための代償を俺は認めることができるのか)
レニは考えを巡らせるが、一向に答えが出なかった。そもそも自分は常に行動してから考えるタイプである。今現在起きてない状況にたいしての自分の感情なんて分からないじゃないか、と途中で考えを放棄した。
そして、ある予感が身体の中に奔る。
「──来た。ありがとう。ジェイデンさん。アンタのためにも俺の夢は絶対に叶えるから」
「……………うん、頑張ろう」
「変身、しようか」
「うん」
「……………うん、頑張ろう」
「変身、しようか」
「うん」
「我が同胞に勝利と繁栄を!」
「そして、永遠の幸を我らに」
「そして、永遠の幸を我らに」
その言葉を言い終えると、キラキラとした粒子が二人を包み込む。
次に粒子が消え去ると、そこには手から腕にかけて鉄甲を装着し、薄緑を基調にした和服とアジアンの中間のような衣を纏って変身を完了させたレニが立っていた。
「行くぞ!」
決意を顕にしたレニはそう言うと戦場への一歩を踏み出した。
次に粒子が消え去ると、そこには手から腕にかけて鉄甲を装着し、薄緑を基調にした和服とアジアンの中間のような衣を纏って変身を完了させたレニが立っていた。
「行くぞ!」
決意を顕にしたレニはそう言うと戦場への一歩を踏み出した。
星喰の騎士達
「ラスティマ、やっぱり、ぼくはねがいをかなえたい」
「きょうはもしかしたらだけど、てきさんがいっぱいくるのかもしれないね!そしたら、みんなやっつけて、いっぱいねがいごとをかなえるためのものをもらって、それでみんなをえがおにしようね!」
「じゃあ、いくよ」
「にんぎょうげきが、はじまるよ!」
そして、継ぎ接ぎや目玉があしらわれた、禍々しいステラドレスを着たクークラは、願いの決闘場たどり着く。
「やっぱりすごくきれいなはながいっぱいさいてる!」
「きょうもがんばろうね!ラスティマ!」
決闘、星喰の騎士
とうとう来たわね、ロアテラに支配されし者
そしてよく来てくれたわ、星の騎士たち
剣をもって示しなさい、この世界はまだ戦えるのだと
――いざ開け、願いと可能性の舞台
そしてよく来てくれたわ、星の騎士たち
剣をもって示しなさい、この世界はまだ戦えるのだと
――いざ開け、願いと可能性の舞台
騎士たちが願いの決闘場にたどり着くと、そこには1人の人影。それは、こちらに気付くと、笑顔で手を振る。
「こんにちは~てきさん!きょうもたおされにきてくれたんだね!」
「へえ~いいシュミしてるなお前~」
「へへへ」
「悪趣味だ」
「そんなこといわれてもなあ~、だっててきさんたちたおされにきたんでしょ?しかもじぶんのいしをもっているというのに、なんでぼくをきずつけようとするのかなあ」
「御託はいいからさっさとはじめようぜ~?」
「貴様を切除する」
「あんたがオレの敵って言うなら容赦しないぜ!」
「いいよ、みんなかかってきて
……ぼくがぜんぶたおしてあげるから」
以下 ▼減少 △回復 防:防御点 耐:耐久力 イレギュラー戦
Round1
S-1 クークラ防御5
S-1 クークラ防御5
R1-1 クークラ
- 裏切りの不凋花→クークラ耐▼1 シリウス耐▼3
R1-2 シリウス
予兆A-1
予兆A-1
- 私に触らないで、独立国家・わたし、思考の渦→クークラ防4・耐▼4・移動
- 蒼天の架け橋→シリウス移動 クークラ耐■0
- 予兆発生 レニ 耐▼5
R1-3 ディアン
予兆A-2
予兆A-2
- 騎士の嗜み→ディアン移動 クークラ耐▼1
- 二重に響け白刃→クークラ耐▼3
- 痛みの先の空→ディアン耐▼1 シリウス耐△4 レニ耐△4
- 予兆発生 ディアン耐▼5
R1-4 レニ
予兆A-3
予兆A-3
- 大樹の槌→クークラ耐▼4・移動
- 大樹の槌→クークラ耐▼4・移動
- 予兆発生 シリウス耐▼1 ディアン耐▼1 レニ耐▼1
Round2
S-2 シリウス耐▼4 ディアン耐▼4 レニ耐▼4
S-2 シリウス耐▼4 ディアン耐▼4 レニ耐▼4
R2-1 クークラ
- 撲滅の賦→ディアン輝きの盾→シリウス耐△1・防御4・耐▼1 レニ耐▼2
- 騎士の嗜み→クークラ移動 シリウス耐▼1
- 騎士の嗜み→クークラ移動 レニ耐▼2
R2-2 シリウス
予兆A-4
予兆A-4
- 私に触らないで、独立国家・わたし、思考の渦→クークラ防3・耐▼5・移動
- 蒼天の架け橋→シリウス移動 クークラ防▼4
- 予兆発生 ディアン耐▼6 戦闘不能、イモータルライフ 耐△6 レニ ゼロセヴン 耐▼3耐△2
R2-3 ディアン
予兆A-5
予兆A-5
- 二重に響け白刃、ゼロセヴン→クークラ耐▼6
- 予兆発生 シリウス耐▼4 ディアン耐▼3 レニ耐▼3
R2-4 レニ
予兆A-1
予兆A-1
- 戦場の華→クークラ耐▼4 レニ耐△1
- 未知なる森に夢を求めて→シリウス耐△3 ディアン耐△3
- 騎士の嗜み→クークラ耐▼1 レニ移動
- 予兆発生 レニ耐▼4 戦闘不能、異形化 耐△4
Round3
S-2 シリウス耐▼5 ディアン耐▼4 レニ耐▼3
S-2 シリウス耐▼5 ディアン耐▼4 レニ耐▼3
R3-1 クークラ
- 騎士の嗜み→レニ舞い踊るヒルガオの花でディアンダメージなし
- 撲滅の賦→ディアン輝きの盾ディアン耐△1・防御5・耐▼1
R3-2 シリウス
予兆A-2
予兆A-2
- ゼロセヴン アタック判定ダイス上昇
- 蒼天の架け橋→シリウス移動 クークラ耐▼5
- 私に触らないで→クークラ耐▼3・移動
- 蒼天の架け橋→シリウス移動 クークラ耐▼5
- 深海の剣→クークラ耐▼8
- 深海の剣、思考の渦→クークラ耐▼9
- 予兆発生 ディアン輝きの盾 ディアン耐△1・防御5・耐▼1
R3-3 ディアン
予兆A-3
予兆A-3
- 騎士の嗜み→ディアン移動 クークラ耐▼5
- 二重に響け白刃→クークラ耐▼2
- 予兆発生 ディアン純潔の砦でシリウス防6 シリウス耐■0 ディアン耐▼1戦闘不能、イモータルライフ耐△11点 レニ耐▼2 レニその一瞬をあなたと生きるために レニ耐△5 シリウス耐△1
R3-4 レニ
予兆A-4
予兆A-4
- 未知なる森に夢を求めて→シリウス耐△8 ディアン耐△8
- 騎士の嗜み→クークラ耐▼4 レニ移動
- 予兆発生 シリウス耐▼3 ディアン耐▼3 レニ耐▼3
Round4
S-2 シリウス耐▼3 ディアン耐▼3 レニ耐▼5 戦闘不能、異形化 レニ耐△4
S-2 シリウス耐▼3 ディアン耐▼3 レニ耐▼5 戦闘不能、異形化 レニ耐△4
R4-1 クークラ
- 撲滅の賦→ディアン純潔の砦でダメージなし
- 裏切りの象徴→ディアン輝きの盾 シリウス耐△1防御 レニ耐▼3 シリウス耐▼2 ディアン耐▼2
R4-2 シリウス
予兆A-5
予兆A-5
- 深海の剣、思考の渦→クークラ耐▼6
- 私に触らないで、思考の渦→クークラ耐▼4・移動
- 騎士の嗜み→クークラ耐▼4 シリウス移動
- 騎士の嗜み→クークラ耐▼2 シリウス移動
- 騎士の嗜み→クークラ耐▼4 シリウス移動
- 予兆発生 シリウス耐▼3戦闘不能 ディアン耐▼1 レニ耐▼1戦闘不能
R4-3 ディアン
予兆A-1
予兆A-1
- 閃光の突撃→ディアン移動 クークラ耐▼5
- 二重に響け白刃→クークラ緊急回復耐▼2・耐△4
- 二重に響け白刃→クークラ耐▼3
- シリウスイモータルライフ シリウスライフ耐△5
- 痛みの先の空→ディアン耐▼4シリウス耐△7
- 予兆発生 シリウス耐▼4
R4-4 レニ
戦闘不能状態のためスキップ
戦闘不能状態のためスキップ
Round5
S-2 シリウス耐▼4点 ディアン輝きの盾耐△1・耐▼5
S-2 シリウス耐▼4点 ディアン輝きの盾耐△1・耐▼5
R5-1 クークラ
- 裏切りの不凋花→クークラ耐■0 シリウスディアン輝きの盾防4耐△1、耐▼3
- 裏切りの不凋花→クークラ耐▼2 シリウス耐▼5、イモータルライフ 耐△9
R5-2 シリウス
予兆A-2
予兆A-2
- 私に触らないで→クークラ耐▼3・移動
- 騎士の嗜み、思考の渦→シリウス移動 クークラ耐▼3
- 深海の剣、思考の渦→クークラ耐▼7
戦闘終了
終章:それぞれの道
青の騎士達
白色の騎士達
淡緑の騎士達
戦場から解放されたレニが真っ先に目にしたのは、地面に倒れ付すジェイデンだった。
「──────!!ジェイデン!!」
敬称も忘れて側に駆けつけ、急いで体を抱き起こす。
「おい!聞こえるか!しっかりしろよ!」
「あれ?れにくんだ……あっいたいた!……なんかね、こっちがわみえなくなっちゃって……えへへへ」
「──────!!ジェイデン!!」
敬称も忘れて側に駆けつけ、急いで体を抱き起こす。
「おい!聞こえるか!しっかりしろよ!」
「あれ?れにくんだ……あっいたいた!……なんかね、こっちがわみえなくなっちゃって……えへへへ」
抱き起こされたジェイデンは、そう言ってささいなミスを誤魔化すような笑い声をあげる。
「なんでそんな笑うんだよ」
そんな受け止め方があるだろうか、とレニは信じられず、つい強い口調で問いかける。
「ほら、いったじゃないか。おれは『それがからだにだいしょうがのこるものでも、それでれにくんがかてるならまわないから』って」
ジェイデンは出来の悪い生徒に教え聞かせるように優しく静かに語った。
「ッ!」
確かに、ジェイデンはそう言っていた。けれど驚きと現実を受け入れたくない気持ちで言葉が詰まる。
「だぁいじょうぶ。めはもともとかくれてたほうだし、うでもかたほうだけうごかなくなっただけだからさ」
そんなレニを勇気づけるかのように、ジェイデンは明るい声で話を続けた。
「そんな、嘘だろ。「だけ」で済むような問題じゃねぇよ」
「……?うでいっぽんぐらいへいきだよ、ほら」
その言葉と同時にジェイデンは立ち上がろうとする。反射的にレニも支える手を離してしまうが、腕から思うように動かせないせいかふらつき、すぐに再び地面に向かって倒れ始めた。
「ほら!言っただろう!」
咄嗟にジェイデンを支える手を戻し、落下を防ぐ。が、上から覗き込んだジェイデンの顔には不満の色が浮かんでいた。
「あーあ、やっぱりうでいっぽんじゃばらんすがうまくとれないのか。つぎはうまくできるから、だいじょうぶ、れにくん、て、はなしてくれていいよ」
「なにが大丈夫なんだよ……。いくらジェイデンさんがそう言っててくれてたとしても!ジェイデンさんが今の状態なのは俺のせいなんだぞ。もっと責めてくれてもいいのに」
空いている手を固く握りしめる。自分の無力が悔しい。ジェイデンが自分をみて寂しそうな顔をするのが辛い。そんな感情でいっぱいでぐちゃぐちゃになった挙げ句、ぼろりと雫となって落ちた。
「そんなにおもいつめないで、れにくん。れにくんのみになにかおこったわけじゃないんだから」
ジェイデンは動かせる左手を伸ばして、レニの頬に触れる。
「ごめんなぁ……ごめん、ジェイデンさん……」
「なんでそんな笑うんだよ」
そんな受け止め方があるだろうか、とレニは信じられず、つい強い口調で問いかける。
「ほら、いったじゃないか。おれは『それがからだにだいしょうがのこるものでも、それでれにくんがかてるならまわないから』って」
ジェイデンは出来の悪い生徒に教え聞かせるように優しく静かに語った。
「ッ!」
確かに、ジェイデンはそう言っていた。けれど驚きと現実を受け入れたくない気持ちで言葉が詰まる。
「だぁいじょうぶ。めはもともとかくれてたほうだし、うでもかたほうだけうごかなくなっただけだからさ」
そんなレニを勇気づけるかのように、ジェイデンは明るい声で話を続けた。
「そんな、嘘だろ。「だけ」で済むような問題じゃねぇよ」
「……?うでいっぽんぐらいへいきだよ、ほら」
その言葉と同時にジェイデンは立ち上がろうとする。反射的にレニも支える手を離してしまうが、腕から思うように動かせないせいかふらつき、すぐに再び地面に向かって倒れ始めた。
「ほら!言っただろう!」
咄嗟にジェイデンを支える手を戻し、落下を防ぐ。が、上から覗き込んだジェイデンの顔には不満の色が浮かんでいた。
「あーあ、やっぱりうでいっぽんじゃばらんすがうまくとれないのか。つぎはうまくできるから、だいじょうぶ、れにくん、て、はなしてくれていいよ」
「なにが大丈夫なんだよ……。いくらジェイデンさんがそう言っててくれてたとしても!ジェイデンさんが今の状態なのは俺のせいなんだぞ。もっと責めてくれてもいいのに」
空いている手を固く握りしめる。自分の無力が悔しい。ジェイデンが自分をみて寂しそうな顔をするのが辛い。そんな感情でいっぱいでぐちゃぐちゃになった挙げ句、ぼろりと雫となって落ちた。
「そんなにおもいつめないで、れにくん。れにくんのみになにかおこったわけじゃないんだから」
ジェイデンは動かせる左手を伸ばして、レニの頬に触れる。
「ごめんなぁ……ごめん、ジェイデンさん……」
「だから、そんなにあやまらないで。そんなにあやまられたらおれだってつらくなっちゃうでしょ」
「そうだよな、ごめ……いや、違うんだよな」
ジェイデンに言われたことを思い出し、途中で止めたが、結局何も思い浮かばなくて、レニはジェイデンに泣きつくことしか出来なかった。
「……じゃあ俺、どうしたらいいんだよ。俺がこんなことを願わなきゃ、ジェイデンさんはこんなに苦しまなかったはずだろう!?」
「ううんちがうよ、おれはぜんぜんくるしくない。れにくんのちからになれるなら。それはおれのよろこびだ。それにね」
そこでジェイデンは一度言葉を切った。
「───願いに代償はつきものだよ」
「あ………」
そう言えば、そんなことをあの女神様も言っていた。レニは思い出す。
(忘れていたのは俺の落ち度だ。
その覚悟を持ち得なかった、俺の罪だ)
願いは叶えるとはこういうことだった。レニはさらに自分に問い続ける。
(ステラバトルの参加者は皆、死にものぐるいになるのも当たり前だ。エクリプスだったアイツのあの馬鹿げた強さがアイツの願いの強さなのだとすれば、俺の願いは、やっぱり諦められるはずがない!)
そう結論づけると、ぎり、と歯をくいしばった。
「そうだったな。ごめんな、ジェイデンさん。でも謝るのはこれで最後だ。これ以上ジェイデンさんを傷つけないためにもこの先の戦い、絶対に負けないから」
「それでいいんだよ、れにくん!つぎかってくれればいいし、いちおうこんかいのもしょうりしたし、ねがいのもとはたまったでしょ?このちょうしでいけばねがいもかなえられるだろうし、はりきってがんばろ〜!」
「ああ、そうだな。アンタの笑顔のためにも俺は────」
そう言うと、レニはジェイデンの背に回していた腕に力を込めて二人の間の距離を縮めた。
「ふふふっ、ありがとう。けど、もっかいいうね、つぎばとるするときはおれのことはどうなってもいいからぜったい、かってね」
耳元で聞こえた笑い声はは微かに震えていた。その言葉がレニの胸に深く突き刺さる。さらに力強くジェイデンを抱きしめて耳元で囁いた。
「全力で、勝つ」
その言葉を聞いて安心したように、ようやくジェイデンは目を閉じた。
「そうだよな、ごめ……いや、違うんだよな」
ジェイデンに言われたことを思い出し、途中で止めたが、結局何も思い浮かばなくて、レニはジェイデンに泣きつくことしか出来なかった。
「……じゃあ俺、どうしたらいいんだよ。俺がこんなことを願わなきゃ、ジェイデンさんはこんなに苦しまなかったはずだろう!?」
「ううんちがうよ、おれはぜんぜんくるしくない。れにくんのちからになれるなら。それはおれのよろこびだ。それにね」
そこでジェイデンは一度言葉を切った。
「───願いに代償はつきものだよ」
「あ………」
そう言えば、そんなことをあの女神様も言っていた。レニは思い出す。
(忘れていたのは俺の落ち度だ。
その覚悟を持ち得なかった、俺の罪だ)
願いは叶えるとはこういうことだった。レニはさらに自分に問い続ける。
(ステラバトルの参加者は皆、死にものぐるいになるのも当たり前だ。エクリプスだったアイツのあの馬鹿げた強さがアイツの願いの強さなのだとすれば、俺の願いは、やっぱり諦められるはずがない!)
そう結論づけると、ぎり、と歯をくいしばった。
「そうだったな。ごめんな、ジェイデンさん。でも謝るのはこれで最後だ。これ以上ジェイデンさんを傷つけないためにもこの先の戦い、絶対に負けないから」
「それでいいんだよ、れにくん!つぎかってくれればいいし、いちおうこんかいのもしょうりしたし、ねがいのもとはたまったでしょ?このちょうしでいけばねがいもかなえられるだろうし、はりきってがんばろ〜!」
「ああ、そうだな。アンタの笑顔のためにも俺は────」
そう言うと、レニはジェイデンの背に回していた腕に力を込めて二人の間の距離を縮めた。
「ふふふっ、ありがとう。けど、もっかいいうね、つぎばとるするときはおれのことはどうなってもいいからぜったい、かってね」
耳元で聞こえた笑い声はは微かに震えていた。その言葉がレニの胸に深く突き刺さる。さらに力強くジェイデンを抱きしめて耳元で囁いた。
「全力で、勝つ」
その言葉を聞いて安心したように、ようやくジェイデンは目を閉じた。
星喰の騎士達
決闘場から帰還したクークラは大の字にねそべり、ため息をついた。
「あーあ、まけちゃったなあ。これじゃあぼくのねがいもかなえられないのかなあラスティ……」
「……?」
「ラスティマ?ねえ、ラスティマ!?」
ここでクークラは気付く。今まで自分がステラバトルでしてきたことは、ラスティマの体に傷をつけていたことを。
「そうか、ラスティマがこうなったのって、ぼくが、いっぱいわざをつかったからなんだよね?……そうだよね、だってそうでないとこんなにあっかしないもんね、ねえ……」
「ごめんね、ラスティマ……」
「どうすればいい?もう、ラスティマが、ラスティマのきもちをかくににんするしゅだんがなにもないよ、どうすればいいの」
「このまま、もし、チャンスがあたえられても、ぼくはまたおなじあやまちをくりかえすことになるとおもうから、だから、」
「もう、ステラナイトにはならないよ」
「そのかわりぼくがんばるから!またラスティマのえがおをみるために、ぼくは、おいしゃさんになる!」
「……だから、ラスティマ、みえなくてもきこえなくてもうごけなくても、僕の事見守っててね、お願いだよ」
クークラは、ラスティマの額に優しく口づけをした。
その後、クークラは勉学に勤しんだがラスティマの体は治ることはなかった クークラのせいで自分すら救えなくなってしまいました あーあ