《掬うべきではない夢 へいき》

掬うべきではない夢(Enough To Desire) へいき VR 水文明 (20)
クリーチャー:すごい人/にゃんこ/エターナル・ローダー/クリスタル・コマンド 25000
第九の夢の跡(各ターン9回まで、このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のシールドを1枚ブレイクする)
■すべてのゾーンにある自分のクリーチャーに「ブロッカー」と「G・ストライク」を与える。
■このクリーチャーが攻撃する時、相手の山札の上から2枚を墓地に置く。
■相手がメインステップか攻撃ステップを終える時、このクリーチャーがタップしていれば、攻撃してもよい。そうしたら、次からひとつ選ぶ。
▶このターン、このクリーチャーはシールドをさらに9枚ブレイクし、その「G・ストライク」は使えない。
▶相手のコスト5以下のクリーチャーをすべて、持ちの手札に戻す。
THのカード。2025年9月6日に公開された、水のすごい人/にゃんこ/エターナル・ローダー/クリスタル・コマンド。

さいほうへいきをカード化した超大型クリーチャー。
コスト20という、たくさんのブーストや軽減なしでは手打ちできそうにないコストをしている。

その反面性能はゲームエンド級。ありとあらゆる能力が強烈である。
固有キーワード能力の第九の夢の跡は各ターンに9回まで発動する真・エスケープの亜種と言えるもの。回数制限こそついたが、シールド改修がただのブレイクとなったため「S・トリガー」なども問題なく使うことができる。
1ターンに9回も除去されるのはパワーマイナスくらいしかないため、この効果を有効に使うには積極的な盾追加があると心強い。

次の能力は純粋なブロッカー・Gスト付与。ただしすべてのゾーンに効果が及ぶため、一応《ヘブンズ・ゲート》でありとあらゆるクリーチャーを出せるようになったりもする。ねじ込めるかどうかは別問題だが。
G・ストライク付与は一見地味だが、上記のブレイク能力で小さくも無視できない貢献をしてくれるだろう。

次の能力は攻撃時に相手の山札を2枚削る。これだけでもちまちまとLO狙いを視野に入れられるが、次の能力と組み合わせることでさらにLO戦術を大幅に強化できる。

最後の能力は超強力なカウンター
相手がメインステップ、攻撃ステップを終える時に即座に追加攻撃が可能である。メインステップは《終末の時計 ザ・クロック》などを使わなければ必ず終わるため、ほぼ毎ターン1回の追加攻撃は確約されている。
さらに相手のクリーチャーが攻撃するたびにカウンターを発動することもできる(攻撃ステップは毎回の攻撃ごとに発生するため)。相手がビートダウン系のデッキだった場合、大量に並んだクリーチャーに毎回カウンターを撃つとほぼ確実にダイレクトアタックまで持っていける。

さらに追加攻撃を発動すると、『+9枚ブレイク』か『小型バウンス』を選択可能。もともとシングルブレイカーなため、最初はブレイク増加を使うことになるだろう。追加攻撃が簡単に停止してしまうG・ストライクを無効化できるのも大きい。
高頻度で撃てる小型バウンスも非常に強力なものの、このクリーチャーの追加攻撃を使うための要件である『相手が攻撃する』回数が大幅に落ちてしまうリスクも孕む。破壊置き換えや、着地までの展開でシールドが減りすぎたピンチのときに選ぶとよいだろう。

難点はなんといってもその重さ。ビッグマナですら出すことが難しいほどの20コストで、しかも自己軽減や踏み倒しのたぐいは持ち合わせていない。ブーストの得意な自然と色が合わないのも痛い(まあ2色程度ならそう難しくもないが)。
なんとか条件の合う踏み倒しを調整するか、徹底的に軽減していくハイパーキャリーデッキを組むのがベストか。
既存デッキのサブプランにするには構築が歪みすぎてしまう恐れがある。

イラストの元ネタは崩壊:スターレイルの登場人物『ファイノン』の必殺技。
ネタバレになるため、気になる人は各自で調べられたし。

関連項目



最終更新:2025年09月06日 11:58
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