忘却の彼方に花色の風を(ぼうきゃくのかなたにはないろのかぜを)とは、
さいほうへいきによるネット小説である。ジャンルはローファンタジー。
概要
不明な理由から『
思い出されることを待つ道』という異空間へ転移した
凬巻散理が、自身の忘れてしまった記憶をそこで探すという内容。
予告では前作に当たる
あの静けさに淡蒼の風をと同じく、おおよそ四話+αで完結する短編とのこと。
卵のブログおよびカクヨムでほぼ並行して連載され、小説家になろうにおいて短編として投稿された。
前作ではリンク等のちょっとした小ネタなど、卵のブログ版とカクヨム版では若干の差異があったが、今作ではそういったものはない。
タイトル名は、主人公の散理の髪色(正確にはメッシュ)が花色であることから。卵のブログ版でのサムネイルでも同様の色が使われている。
あらすじ
ある事情からふと『思い出されることを待つ道』へと迷い込んでしまった青年、
凬巻散理。広く伝わっていた話によれば、そこは誰かから忘れられたさまざまな『記憶』が、主に思い出してもらうために集う異空間だという。
散理が忘れてしまったものとはいったい何なのか――とりあえず、彼はその道を歩んでみることにした。
登場人物
イテゾラブラッドでも主人公を務めた、傍若無人な天才ジャーナリスト。ただし今作では傍若無人さはやや鳴りを潜め、話の筋に関係しないためかジャーナリストであることなどは説明されていない。
固有能力『テセウスの夢』は今作でも登場している。
『サミュライ』
デスクトップPCに目と手足がつき、刀を持ったマスコットキャラクターのような見た目の不思議な存在。誰かに忘れられた存在と思われる。
散理に斬りかかり大いに苦しめるも、最終的に散理に撃破された。
部外者である散理には敵対的だが、
思い出されるのを待つ道?の住民であるマルタなどには親身で、どこか年長者のような雰囲気も帯びている。
再び訪れた散理に斬りかかろうとしてマルタに静止されるシーンも。
とはいえ完全に現在の散理を毛嫌いしているというわけではなく、幼い散理から現在の散理宛のノートを預かっておいたり、行動原理は未だよく分からない部分も多い。
幼い散理
散理が忘れていた、子供時代の自分自身。おおよそ小学生低学年時点である。
現在の散理同様に非常に博識で、かつ授業を抜け出しては趣味にふけっていたなど、現在の散理との共通点も多い。
性格もですます口調、一人称は『僕』、二人称は『あなた』、と似ているが、笑ったり涙を見せたりと感情を表に出すことが比較的多い。
得意教科は化学。それ以外もとてもできる。
ウィンドチャイム塔を始めとしたさまざまな大規模建造物を設計、建築したのも彼で、エレベーターとしての機能を持つウィンドチャイム塔でエレベーターボーイを務めていた。
現在の散理がマルタと出会ったときのために、彼女を紹介するノートをまとめておくなど、先をいろいろ見据えて動いていたようだ。
凬巻マルタ
幼い散理の『妹』。幼すぎる時点でここに来たため、散理を親代わりにして育った。家族の記憶もないためそれに強いあこがれをもっており、散理の妹として凬巻の姓を名乗っている。
現在の散理も事情を知り、とりあえず妹として受け入れた。
幼い散理が消滅した後は、彼の管理していたウィンドチャイム塔を継ぎ、エレベーターガールとしてのしごともしている。
アキヅキ
十中八九
秋月ミントのこと。
散理が再訪する少し前に『思い出されることを待つ道』に来ており、マルタや『サミュライ』に花を配っていた。
マルタに『変な人』呼ばわりされている。
関連項目
最終更新:2025年12月11日 10:03