第7話

二つの影が鮮やかに


~前回までのあらすじ~

ナイジはブリーダー修行を始めた

~そしてバビュンと飛ばして2ヵ月後・・・ファーム~

ナイジ「よし! 今日は長老達に呼ばれてるから行ってくるよ
    多分遠征だからしばらく留守番よろしく!」
リトバ「行ってらっしゃいませ~」
フラセール「気をつけてな」

ナイジ「じゃ 行ってくる! 行くぞチモック!」
チモック「キィユ」

フラセール「や~ アイツも見違えたなぁ」
リトバ「ホント 最初は頼りない人だなぁと思いましたけど
    今じゃ立派にブリーダーのお仕事してますもんね」
フラセール「ま それもこれもオレたちの力添えあってのことだけどな」
リトバ「そうですね!家の増築もみんなでお金出し合いましたし
    家庭菜園始めようと思ってたのに・・・」

フラセール「おっと もうこんな時間か オレは神殿に行くとするよ」
リトバ「また私一人で留守番ですか・・・」
フラセール「そういうなって 夜食 楽しみにしてるぜ☆ミ」
リトバ「は はいっ がんばります!行ってらっしゃいませ!」
フラセール「(扱い易いトコがいいな)」

~タウン~
ウル「おぉ ナイジや よく来てくれたの」
ナイジ「まぁブリーダーの務めですよ で 何の御用で」
ウル「うむ おぬしのここ最近の躍進をみて
   長老達3人から 新たな海域への出航許可を出そうと思っての」

シェマ「もちろん タダでとは 言いませんけどね」
ロンガ「ガッハハ!例によって調査遠征で成果を出してもらうというわけだな!」
ナイジ「調査・・・ 行き先はどこでしょう」

ウル「ラーディナ島じゃ 温暖な気候と豊かな植生が美しい塔じゃの
   そこで採集ができれば 島の暮らしはより豊かになる
   その場所の調査と安全確保が今回のおぬしの仕事じゃ」
シェマ「あそこは比較的遠い海域になりますからあまり調査もされていません
    くれぐれも気を抜かぬようにしていただきたいものですね おっと
    船はもう手配してあります これが ラーディナへの出航許可です」

ナイジ「はい あれ この船はデーボさんのじゃないですね」
ロンガ「ガッハ! デーボはいま他のブリーダーと一緒に遠海へ赴いてる!
    お前も早くそいつらのように遠海で活躍できることを祈ってるぞ!」
ナイジ「っはい! では! 行ってまいります!!」

ウル「・・・たくましくなったものじゃのう・・・」
シェマ「ここ1ヶ月 エルナ様が付きっ切りで指導したのですから当然でしょう」
ロンガ「ま! オレは信じとったぞ! 必ず立ち直るとな! ガッハハハ!」

~船着場~

ヒューリ「お ナイジか 今日は遠征だったな」
ナイジ「はい! これ許可証です!」
ヒューリ「たしかに じゃ 3番港だよ 親父は出払ってるからね
     別の船を手配したよ あと今回は同乗者がいるから挨拶しろよ」
ナイジ「同乗者? 誰だろう・・・ あ じゃ 行って来ます!」
ヒューリ「がんばってこいよ」

~3番港~

ナイジ「この船か レシオネは普通サイズ・・・ デーボさんとこのがでかいだけか」
モルグ「ふははははは!!」

ナイジ「すいませーん ラーディナ行きの船ってこれですか?」
モルグ「ふははははは!!」

船長「そうだよ すぐ出航できるよっ」

ナイジ「はい じゃあお世話になります よいしょ」
モルグ「コラアアア! 無視するなあああ!!」

ナイジ「あれ おっさん 居たのか」
モルグ「いたわー! 笑ってたわー!」

ナイジ「で なんか用っすか」
モルグ「キミに用はぬぁい 私はラーディナに用があるのだYO!」

ナイジ「じゃあヒューリさんが言ってた同乗者って・・・」
モルグ「私だ」
ナイジ「あんたか・・・」


~ラーディナ島~

ナイジ「・・・で ここがラーディナ島・・・ 結構かかったな・・・
    帰りは明日かなー・・・」
モルグ「ふははは まぁキミはキミの仕事をしたまえ
    私は私の仕事をこなすから いくじょシンムゥゥ!」
シンム「ワムッシャッシャッシャ!」

~塔内部~

ナイジ「うおっ すげぇ! 床も壁もツルツルじゃん!」
チモック「キューキュキー!」

モルグ「わーい 早速アミツルクサがこんなにあるぞー!」
ナイジ「あぁ おっさんは採集が目的なのか」

モルグ「NO!」
ナイジ「じゃ じゃあ何しに・・・」
モルグ「花だ」
ナイジ「花?」

モルグ「ここの最上階にフジ色の花が群生しててねー
    それをシンムと一緒に見るのだー!」
シンム「シャッシャッシャ!!」

ナイジ「か・・・観光目的かよ!」
モルグ「そうだよ だって私ブリーダーじゃないし」
ナイジ「まぁ・・・ ノラモンが出てきたら戦ってくださいよ」

モルグ「フッフッフ~ン 私の実力を知ったら目玉が飛び出すだろうな・・・」
ナイジ「マジかよ・・・」
モルグ「それは見てからのお楽しみということで」
ナイジ「・・・ まぁ さっさと調査するか・・・」

~第2階層~

ナイジ「ん あれはムスチアか チモック!」
チモック「キッ!」


ナイジ「よし 追っ払ったな ん?
    おっさん目玉飛び出してるぞ! 戻せ戻せ!」
モルグ「ふ ふふ・・・ 腕をあげたようですね 私ほどではありませんが」すちゃ

ナイジ「目玉飛び出させといて・・・ でも~ムスチアか・・・
    近くに巣があると面倒だな・・・ ん おっさん何拾ってんだ?」
モルグ「ぎくっ」

ナイジ「あ!記石じゃないか!さっきのヤツがもってたのかー ラッキー」
モルグ「こ これは私が拾ったのだ だから私のものなのだ」

ナイジ「いやいや! でもムスチアを追っ払ったのはオレだから!オレのだろ!」
モルグ「うぐぐぐぅううう・・・!証拠隠滅ファーーーイ!!!」ブンッ
ナイジ「あっ!こら!」

シンム「(煙)」

ナイジ「このやろー!!せっかくの記石をおおお!!」
モルグ「しらんしらんしらーんもーん!!」
チモック「キュー・・・」

~第5階層~

ナイジ「はぁ・・・はぁ・・・ くそ・・・ なんでこんなに疲れるんだ・・・」
モルグ「うわーい!なんか噴水みたいなのがあるじょーーーー」バシャバシャ
シンム「シャッショシャッショシャーー」ザバザバ

ナイジ「・・・考えるまでもないか・・・ まぁチモック オレたちも休憩だ」
チモック「きゅーん♪」

ナイジ「よいしょ・・・ ・・・」

モルグ「んぉ? おやおやおやー? それはなんですかな?」
ナイジ「報告書だよ 協会に提出する ブリーダーの義務なの」

モルグ「っへぇー なかなかがんばっておられますなー ナイジどん」
ナイジ「そりゃどうも・・・ 5階層までは危険なモンスター特になし
    塔の状態は概ね良好と・・・」

モルグ「はっ!今5階か!! なら次が最上階かな!」
ナイジ「よし じゃあサクッと調査して帰るかな!」
チモック「キー」

~第6階層~

モルグ「ワーオ!ビューリホー!」
ナイジ「へー こりゃすごいな・・・ 天井一面花だらけだ・・・」
チモック「キューーーン♪」

モルグ「どうよー!綺麗でしょー!いい香りでしょー!!
    ユタトラに行くなら絶対ここには来たかったんだー!」
ナイジ「でもこんなに綺麗な花がたくさんあるのに 周りにぜんぜんムステとかいないな
    おなじ巨虫でもムスチアが少し居ただけだし・・・」

モルグ「まぁまぁ 平和なことはいいことじゃないですかい
    っはー いやぁー しかし美しい ここに住みたいくらいですな」
ナイジ「・・・なんかひっかかるな・・・ 前もどこかで感じたことのある・・・」

モルグ「ランナさんから買った干し肉でも食べるじょー ナイジキュンにも1つあげよう」
ナイジ「あぁ どうも ・・・考えすぎかな・・・」
モルグ「100SP]
ナイジ「金とんのかよ!!」

ガサッ

ナイジ「!?」
モルグ「うーん ハネウシはやっぱり塩だけだと味が・・・」
ナイジ「やっぱり 何か居る!チモック!」
チモック「キッ!」

モルグ「あーでもやっぱりトリだとタンパク過ぎるから丁度いいかも・・・」
ナイジ「おっさん! 肉食ってないで上上! 何か居るっての!」
モルグ「んー 別に大したモンスターじゃないでしょ」

バサァッ!!

ナイジ「! でっっ・・・!!」
モルグ「んー? どうせムステかなにか・・・」


ダー・ミスラ「ギギ!ギャアアアー!」


ナイジ「・・・」
モルグ「・・・」

2人「でたああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

ダー・ミスラ「ギィギギギギャギョギョッ ギョギョッ」

ナイジ「こ こんなでっかいムステがいんのかよ・・・!!」
モルグ「か 髪の毛があああ」

ナイジ「! 静電気・・・ 雷属性のモンスター・・・!なら・・・
    苦手だけどやるしかねぇ! チモック! ウォーターガンだ!」
チモック「キキィーー!!」

ドッ・・・ザパァン!

ダー・ミスラ「ギギギュッ」

ナイジ「くそっ だめか! おっさん! あんたもなんか技! おっさん!」
モルグ「・・・ふっふっふ・・・ ついに私の強さを見せるときが来たようだな・・・」

ナイジ「おっ・・・!おっさん!」
モルグ「一撃で決めるぞ!ガッツ全快だァ!!!」

ナイジ「うおっ な・・・なんかスゴそう・・・!」

モルグ「刮目せよ!ウルトラスーパーハイパーシャイニングデラックス
    エクストラハリケーンサイクロンデリシャスプリンアンビリーバボー
    アンドカタストロフィーオブザデストロイマークツードリームゲホッ
    グランドアトミックスペシャルギガハラペコリーナビッグバン
    アルティメットオールオーバーザファンタジーゴッドストライキング
    メテオファイナルゥゥゥゥゥ・・・」

モルグ「針!」

ナイジ「・・・」

モルグ「・・・」
ナイジ「・・・」

ダー・ミスラ「ギギュギャアアアアアアアアアアアアオオオオ!!!」

モルグ「逃げろオオォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
ナイジ「アンタ何がやりたかったんだよオオォオオオオ!!!」

ダー・ミスラ「ギィギュッ」カッ

モルグ「シビレバビレブウウウウウウウウウウウ!!!!」ババシィイイ!
ナイジ「おっさああああああああああああん!!!」

モルグ「か 肩こりが きえ・・・ がくっ・・・」

ナイジ「だ ダメだ あんなのに期待したオレがバカだった!」
チモック「キュッ!!」

ナイジ「! そうだな・・・ あの時のオレとは違う・・・!
    エルナさんとの修行を思い出すんだ・・・ 勝つぞ!チモック!」
チモック「チュキッ!!!」

ダー・ミスラ「ギュギャアアアアアアアアア!!!」

つづく!!
最終更新:2011年09月28日 02:26
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