殺人連鎖 -a chain of murders-(後編) ◆b8v2QbKrCM




橋から数百メートルほど離れた場所に、小規模なレストランが軒を構えている。
それなりに広い駐車場は、今は一台の車もなく、ただ広いだけの空き地となっていた。

「まずいな……まさかあの二人が戦っているなんて」

駐車場の隅の植え込みの陰から、切嗣は橋上の様子を窺った。
道具の力を借りずとも、この程度の距離であれば魔力で強化した視力で事足りる。
崩落寸前まで痛んだ橋の上では、真夜中にショッピングモールで遭遇した砂人間と、
英雄王イスカンダルことライダーが苛烈な戦闘を繰り広げている。
切嗣は自身の巡り合わせの悪さに歯噛みした。
モールでの下準備を終えて、人と情報が集まるであろう中心街を目指した早々にこれだ。
砂人間だけでも『厄介』だというのに、そこにサーヴァントが加わっては、正面からでは手の付けようがない。
ライダーが黒尽くめのスーツという珍妙な格好をしているのは、とりあえず無視することにした。
イスカンダル大王には征服地の民族衣装を好んで着ては側近を困らせたという逸話が残されている。
この場で似たようなことをしていても別に不思議ではない。

「どうかしたんですか?」

植え込みの脇から美琴が顔を出す。
ショッピングモールのアウトドアショップで調達してきた双眼鏡をデイパックから取り出し、接眼レンズを覗き込む。

「どうやら、このままじゃ橋は渡れないみたいだ」
「……ですね」

この橋を渡らずに南下しようと思うなら、川の源流である北西の山を通過するか、
東回りに大きく迂回するかのどちらかしかない。
来た道を戻って地図南端から北上するという手段もあるにはあるが、幾らなんでも遠回り過ぎる。
それに川の深度や危険性が分からないうちは、泳いで渡るという強行突破手段も選びたくない。
決着を待とうにも、現在の戦況を見るに、放っておいたら際限なく殴り合い斬り合っていることだろう。
自然、切嗣の思考は一点に収束する。


どちらか一方を斃すのか、或いはここで双方を斃すのか。


切嗣にとって幸いだったことは、ライダーが宝具を使用していないことだった。
どうやら宝具も『武装』と看做されて、本人の手元から奪われているらしい。
ライダーの宝具"神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)"の威力は切嗣も一度目の当たりにしている。
激しい紫電を放つ、二頭の神牛に曳かれたチャリオット――
さも当然のように空を駆け、ただ走り抜けるだけでバーサーカーを打ち倒していた。
もしあんな代物が使われていたら、あの橋は確実に崩落していたことだろう。
ライダーが有するもう一つの宝具"王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)"は"神威の車輪"のように没収できる類のものではない。
しかし固有結界とは発動と維持に莫大な魔力を必要とする代物だ。
切り札としてぎりぎりまで出し惜しむに違いない。

そして、もう一人。
モールで遭遇した砂人間についても、切嗣は既にある程度の対抗策を練っていた。
確実に有効だという確証はないが、無策で挑むよりは格段に勝算を期待できるだろう。
だが、切嗣にはその策の遂行に必要な類の能力が備わっていない。

「……美琴ちゃん、頼みたいことがあるんだ。嫌なら断ってくれても構わない」
「断りませんよ」

一瞬、切嗣は我が耳を疑った。
要請の内容を伝えるよりも先に承諾されるなど、予想もしていなかったことだった。
足元で屈んでいる美琴へ視線を落とす。
双眼鏡を目元から外し、肉眼で橋の上を見据えているようだった。
この位置からではろくに見えはしないだろう。
しかし少女は、どこか沈んだような、しかし毅然とした眼差しを橋上の死闘に傾けている。

「あの人達を倒さないと先に進めないんでしょう? 断ったりなんか、しません」

美琴は切嗣の方を見ることなく、淡々と言葉を継いだ。
切嗣は少しだけ――本人にも分からないほどに――哀しそうな顔をして、頷いた。



   ◇ ◇ ◇



これで何度目の衝突だろうか。
変わり果てた橋の上で、ライダーの拳がクロコダイルを打ち据える。
腕を翳して防御したというのに衝撃を殺しきれず、骨格が軋み、身体ごと一メートルほど後ろへとずり下がっていく。
だが、クロコダイルを殴り飛ばした腕も無傷ではなかった。
インパクトの直前に義手の刃が走り、ライダーの腕に決して浅くない傷を残している。
全身の其処彼処に傷を受け、幾度も骨を軋まされていながら、それでも両者の動きは鈍らない。
ライダーが再び拳を握る。
それに応じて、クロコダイルが左腕の短剣を構え――


――カンッ! カランッ!


重みのない金属音が転がり込む。
両端を密閉された、短い鉄パイプ。
それが二つほど、いつの間にかクロコダイルとライダーの真横に転がっている。
異物の存在に戦場の主役達が気付いた瞬間、鉄パイプが炸裂音を立てて炸裂した。
撒き散らされる黒煙と熱風。
加えて無数の金属片が散弾の如く飛び散っていく。
それらはロギア系能力者であるクロコダイルどころか、ライダーにとっても致命傷に成り得ない程度の威力だったが、
両者の注意を引いてその場に釘付けるという役割は充分に果たしていた。
路上での炸裂を皮切りに、直下の水面で本命が爆発する。
鉄パイプに詰められていた黒色火薬など比較にならない衝撃力が巨大な水柱を立て、橋すらも大きく揺るがせる。
一瞬の間を置き、爆発によって打ち上げられた多量の水が、気まぐれな通り雨のように降り注いだ。

「……アイツか!」

全身をしとどに濡らされながら、クロコダイルは橋上の人影を睨んだ。
橋の末端部分、丁度ライダーが背を向けている方角。
ライダーどころかクロコダイルと比べても小さく華奢な少女が、明らかな害意を込めた眼で立ち塞がっていた。
少女の手に電光が奔る。
刹那、濡れそぼったライダーとクロコダイルの肉体を高圧の電撃が駆け巡った。

「ガッ……!」
「ぬおっ……!」

電撃は肌を焼き、服を焦がし、路面の水を伝って鉄の欄干をも加熱させていく。
全身に水を浴びたクロコダイルは動きを封じられ、成す術もなく電流に晒される。
一方、イスカンダルは美琴に背を向けていたため反応が遅れたものの、電撃を受けたのだと察してからの行動は速かった。
手近な位置に落ちていたデイパックを鷲掴みにして、捻じ曲がった欄干を飛び越える。
百三十キロにも達する質量が水面を打ち、そして沈む。
ライダーは逃がしたか――
切嗣は川の沿岸から作戦の顛末を見守っていたが、標的の片方が離脱したことを確認し、土手を駆け上りだした。
元よりこれくらいのことでサーヴァントを仕留め切れるとは思っていない。
残りの一人へ全力を傾けるよう、思考を切り替える。
ライダーが美琴へ攻撃を加えずに離脱したのは、攻撃するだけの余裕がなかったのか、
或いは少女へ攻撃することを躊躇ったからなのかは分からない。
そもそも切嗣にとっては興味のないことだ。

少女――御坂美琴と切嗣が交わした作戦は、こうだ。

モール内での戦闘から、切嗣は砂人間ことクロコダイルに通常攻撃が通じないことを把握している。
切嗣がそれに対抗する策として考えたのは『砂の一粒一粒に至るまで、満遍なく攻撃を加える』ことであった。
美琴の能力を知る前はガソリン等による焼却を検討していたが、その案だと攻撃の実行に至るまでのプロセスが厳しすぎる。
そのため、美琴に対して協力を仰いでいたのだ。
硝安から造った爆薬をありったけ注ぎ込んだ急造の爆弾で水飛沫を上げたのも、美琴の電撃をより確実に行き渡らせるための措置だ。
客観的に見れば、この水撃こそがクロコダイルに対しての決定打なのだが、そこまでは切嗣といえども気付いていない。
しかし過程に多少の読み違いこそあったものの、結果としては切嗣が期待した通りの展開になっていた。

戦っていた二人にしてみれば、決闘に水を差す不埒者といえるだろう。
弱ったところを狙う卑怯者と謗る者もいるかもしれない。
騎士の誇り、戦士の矜持、敵への敬意――
そういった感傷は、切嗣の戦い方とは決して相容れないものだ。
魔術師殺し。
切嗣に与えられたその異名は、彼が魔術師に対して致命的な"魔弾"を有しているというだけで付いたのではない。
科学技術を軽視し、儀礼に則って魔術を駆使する決闘こそを戦いと考える魔術師を、
近代兵器と悪辣な手腕を駆使して数多く葬り去ってきたが故の異名である。
手段を選ばず――衛宮切嗣の戦闘理念を一言で表すとすれば、それ以外にはあるまい。


そんな切嗣の行いを目の当たりにして、誰が『この世の全てが幸せであってほしい』という純粋な願いの果てであると理解できるのだろうか。


切嗣が土手の頂上に差し掛かったとき、橋の方から些か異様な量の砂を含んだ強風が吹き寄せた。
それはクロコダイルが下半身を砂に転じさせ高く跳躍した余波に他ならなかった。
橋の周辺を俯瞰したクロコダイルは、美琴だけでなく切嗣の姿をも視界に捉えていた。

「やっぱりもう一人いやがったか! まとめて押し潰れろ!」

クロコダイルの周囲に発生した砂嵐が、急激に右掌へと収束していく。
切嗣の誤算は二つ。
一つは、通電による加熱がクロコダイルの動きを戒めていた過剰な水分を蒸発させてしまったこと。
水がスナスナの実の弱点であると知らない以上、これは止むを得ない事態だろう。
もう一つは、電流が欄干や飛び散った水へと拡散し、クロコダイルに流れる電撃が減少したこと。
無論、それを考慮に入れても常人にとっては多大なダメージとなるはずだ。
だというのにこうして反撃に転じているのは、クロコダイルの超人的なタフネスあればこそといえるだろう。

「Time alter ― double accel(固有時制御、二倍速)」

ごく短い詠唱を口にし、切嗣は一気に加速した。
魔力による身体能力の強化と相乗して、その速度は生物の限界に迫らんとする。
奴はこんな状況でありながら攻撃を選択したのだ。
クロコダイルが放とうとしている一撃は、奴の切り札と見てほぼ間違いない。
まさか電撃で斃しきれないどころか、行動不能にすら追い込めないとは。
砂になることによる攻撃の無効化を排除しても、奴の耐久力は怪物染みている。
作戦は失敗だ。
美琴を抱えてでもここから離脱するより他に――

「ああああああっ!」

美琴の手に稲妻の束が集う。
錯乱でも恐慌でもなく、明確な意志の篭った眼差しで、遥か上方のクロコダイルを睨んでいる。
加速した感覚の中、切嗣は美琴の意図を理解した。
クロコダイルの渾身を、自分自身の渾身で迎え撃つつもりだというのか。
切嗣は身を翻し、コンデンター・カスタムを構えた。
十四インチという長さを持つその銃は、シリンダーもスライドも持たない、中折れ式の薬室の単発式拳銃である。
即ち、一度の装填で放てる弾は一発限り。
使用される30-06スプリングフィールド弾の威力は大型軍用ライフル用の弾丸をも上回り、
拳銃の範疇を大きく逸脱した破壊力を誇るが、そういった類の破壊はクロコダイルに対して意味を成さない。
しかし、切嗣はトリガーを引く。
美琴を止められないのならば、せめてクロコダイルの頭を撃ち抜いて、奴が狙いを逸らすことを期待するしかない。
コンデンター・カスタムの内部で雷管が作動した瞬間、クロコダイルの右腕が唸った。



「砂嵐『重』ッ!!」



放たれる弾丸。
繰り出される砂嵐の球。
それらはぶつかり合うことなく宙ですれ違い、そして――



地から天へと『落ちる』稲妻に追い抜かれた。



紫電の槍がクロコダイルを打つ。
全身を細胞の一辺に至るまで焼き焦がす電撃を浴びても尚、クロコダイルは眼下の標的を睨み続ける。
しかし、如何に彼自身の頑強な肉体が耐えられようとも。
その身を縛る首輪は二度に渡る灼熱によって既に限界を迎えていた。
小規模な、しかし致命的な爆発が、クロコダイルの頸部を破裂させる。
刹那の間を置いて、スプリングフィールド弾が額を撃ち抜いた。


解き放たれた"砂嵐『重』"が地上を薙ぎ払う。
崩壊寸前だった橋はその圧力に耐え切れず、無残にも崩落していく。
川の水は弾き飛ばされ、露わになった川底に巨大なコンクリート塊が突き刺さる。


暴風が吹き抜け、やがて静寂が訪れる。
水のクレーターは新たに流れ込む水に埋め尽くされ、泡と渦を残して消えてしまう。
そこに残された光景は、もはや以前の面影を留めてはいなかった。
橋は北側の半分がごっそりと崩れ落ちていて、残された半分もひどくひび割れ、今にも全壊しそうである。
断面から落ちた細かな破片が、水面に小さな波紋を刻んだ。


美琴は北岸の河原に横たわり、ぼうっと空を見つめていた。
クロコダイルの放った"砂嵐『重』"は、狙い過たず美琴へと襲い掛かってきた。
その毒牙から美琴を救ったのは切嗣であった。
切嗣は美琴の華奢な身体を抱え込み、着弾の直前に土手を滑り降りたのだ。
しかしそれは直撃を免れただけであり、破壊から完全に逃れられたわけではない。
土手の中ほどで爆風に追いつかれ、身体が宙に浮き上がり、気がついたらこうして河原に倒れていた。
石や瓦礫の上は決して寝心地がいいものではないだろう。
それでも美琴は空を見つめ、何かを掴もうとするように腕を伸ばす。

「諦めない……。絶対に生き残ってやる……」

あの怪物みたいな相手を倒せたんだ。
邪魔をするのなら、誰だって――
暗い決意を口にする美琴。
その顔に当たる陽光を、不意に誰かの影が遮った。

「……衛宮さん?」

美琴の傍に立ち尽くしていた切嗣の手からコンデンター・カスタムが滑り落ちる。
そして、河原に膝を突き、倒れ伏した。

「衛宮さん!」

美琴は身を起こし、切嗣の身体を揺すろうとした。
だが切嗣の背中を見て反射的に腕を止め、大きく目を見開く。
切嗣の背には鉄筋の断片らしき金属の棒が深々と刺さっていた。
スーツに赤黒い血液が溢れんばかりに染み渡り、傷の深さを物語っている。


薄れゆく意識の中、切嗣は自らの名を呼ぶ少女の声を聞いていた――






【サー・クロコダイル@ワンピース 死亡】






【B-4 河原(北岸)/一日目 午前】

【衛宮切嗣@Fate/Zero】
[状態]:全身にダメージ(大)、疲労(大)、背中に深い傷、出血中、意識不明、令呪残り二画
[装備]:コンテンダー・カスタム@Fate/Zero 、防災用ヘルメット
[道具]:コンテンダーの弾薬箱(スプリングフィールド弾27/30) 、基本支給品一式
    ロープ×2、消火器、防火服、カッターナイフ、鉄パイプ爆弾×2、黒色火薬入りの袋、ライター
[思考・状況] 基本:なんとしてでも元の世界に帰る
1:ループを作り出しているだろう基点を探す。
2:情報を得るため中心街を目指す。
3:美琴には慎重に接する。
4:圭一が心配だが後回し。
5:ライダー、特にアーチャーには絶対出会いたくない。
【備考】
※ 会場がループしていると確信。
※ クロコダイルの名前は知りません。
※ スナスナの実の大まかな能力を知りました。
※ 美琴に自分たちが並行世界の人間であること、自分が魔術師であることを話していません。
※ 暗示の魔術の制限によく気づいていません。


【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
【状態】:疲労(大)
【装備】:なし
【道具】:基本支給品、起源弾@Fate/Zero(残り28発)、不明支給品0~2 、鉄パイプ爆弾×2
     双眼鏡、医薬品多数、コイン入りの袋(残り100枚)、ライター
【思考・状況】
 基本行動方針:脱出狙い。
0:衛宮さんが……!
1:脱出の邪魔になる相手は排除する。
2:当面は切嗣に協力。
3:同時に切嗣を若干警戒。
4:“あいつ”の事は……
5:自分が素性を喋ったことに対して疑問(暗示には気づいていません)
【備考】
 ※ 参加者が別世界の人間とは知りません(切嗣含む)
 ※ 会場がループしていると知りました。
 ※ 切嗣の暗示、催眠等の魔術はもう効きません。


【黒色火薬】
世界最古の火薬。花火にも利用されている。
材料さえ揃えば簡単に製造可能だという。
威力はかなり低い部類で、煙が多いという欠点もある。
火薬全般に言えることだが、密閉状態でなければまともに機能しない。
ただ火をつけても派手に燃えるだけである。

【鉄パイプ爆弾】
鉄パイプの中に黒色火薬と金属片を詰めて密閉したシンプルな爆弾。
黒色火薬は爆薬としては低威力だが、直撃すれば常人ならば殺傷可能で、
破片効果による周辺へのダメージも期待できる。
導火線で起爆するように造られたので、耐水性は低い。

【切嗣手製の爆弾】
硝酸アンモニウムを使用した爆薬による爆弾。
使用した爆薬はアンホ爆薬かスラリー爆薬であると思われる(どちらもダイナマイトに迫る威力)
切嗣はひとつしか造っていなかったので、既に全て使い果たしたことになる。
切嗣が所持するスプリングフィールド弾の残弾数が使用回数以上に減っているのは、
雷管等の部品ををこれの起爆装置に流用したため。



   ◇ ◇ ◇



水面が突如として持ち上がり、飛沫を上げる。
現れたのは身長二メートルを超える巨漢であった。

「ふぅ……水練にはちと早かったな」

岸に上がり首を振るライダーの姿は、濡れ鼠などといった生易しいものではない。
渡河を強行したバイソンのような荒々しい雰囲気だ。
身体に張り付いた黒いスーツも、猛牛の黒々とした体毛を思わせる。
ライダーの全身には幾つもの傷が刻まれ、皮膚には電流が流れた火傷の痕が残されているが、
どれも生命に関わるほどに重いダメージではないようだ。
美琴が放った電撃を浴びた直後、ライダーは自ら川へと飛び込んでいた。
そうやって電撃から逃れ、すぐさま岸に上がり戦闘を続行するつもりだったのだ。
しかし、クロコダイルが地面に向けて繰り出した"砂嵐『重』"の余波で大波が発生し、
流れに揉まれているうちに現在の位置すら見失ってしまっていた。

「些か血を流しすぎたかもしれん。あいつらと合流する前に止血くらいはしておくか」

川岸に腰を下ろし、デイパックの中に腕を突っ込む。
今のところは行動に支障が無くとも、ダメージはダメージだ。
手当てもせずに放置すると悪化しかねない。
……と、ライダーが顔をしかめる。

「なんだぁ、こりゃ」

デイパックから引きずり出されたのは、奇妙な模様の果物らしき物体であった。

【?-? 川岸/一日目 午前】

【ライダー(征服王イスカンダル)@Fate/Zero】
[状態]:疲労(中)、全身に傷(小~中)および火傷(小)、出血中  腕に○印
[装備]:張維新の衣装とサングラス@BLACK LAGOON 包帯
[道具]:基本支給品一式、拳銃の予備弾30発、ウシウシの実・野牛(モデル・バイソン)@ワンピース
     スモーカー大佐の十手@ONE PIECE
[思考・状況]  
 1:バトルロワイアルで自らの軍勢で優勝。
 2:レッドたちと合流する。
 3:レッドを従え『ノルマ』を達成し、レナ達に自らの力を示す。
 4:四次元ポケットとバイクを回収しに図書館へ戻りたい。
 5:首輪を外すための手段を模索する。
 6:有望な強者がいたら部下に勧誘する。
 7:次の放送までに劇場へ向かう。
 8:アーチャー(ギルガメッシュ)、クロコダイルを警戒する。

【備考】
※ヤマハV-MAXセイバー仕様@Fate/Zeroは図書館入り口に停めてあります。
※四次元ポケット@ドラえもんは図書館の中に放置されています。
※原作ギルガメッシュ戦後よりの参戦です。
※臣下を引きつれ優勝しギラーミンと戦い勝利しようと考えています。
  本当にライダーと臣下達のみ残った場合ギラーミンがそれを認めるかは不明です。
※レッド・レナ・チョッパー・グラハムの力を見極め改めて臣下にしようとしています。
※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。
※自分は既に受肉させられているのではと考えています。
※クロコダイルが倒されたことはまだ知りません。
※現在位置については次の書き手にお任せします。





※クロコダイルの荷物とライダーの荷物が入れ替わりました。
 ライダーの本来の荷物はB-4の橋入り口の前(北側)に落ちています。

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最終更新:2012年12月02日 22:54