小鳥の遊び ◆/1LLBq1Ub2
「う~~ん、こ…ここは、一体」
なんて言いながら俺は意識を取り戻した
「おっ、目ぇさましたみてーだな」
意識が戻っていれば悪い夢でしたで済んでいた。
なんて甘い考えも虚しくやはり殺し合いの会場の中に捕われたままだった。
勿論、あの不良と共に……
俺が意識を取り戻すやいなや
「さて……そのオモチャの剣が一体何なのかだ!」
「そ、そんなこと言われても俺にはまったくこっ心当たりも無く…
すいません、その刀はどうしたんですか?」
自分が気を失う前と大きな違いに気づいた、
それは目の前の男が刀を手に入れていることであった。
「どど、どうしたんですかその刀は」
「あぁ、これか?これはお前が気絶してる時に通りかかったおっさんからもらったんだ
で、この刀は一体何なんだ?」
「じ…実はディパックの中に入ってただけで誰の刀なのかもわからないんです。」
「何だ、そんならそうと言えばいいじゃないか…じゃあしょうがないな」
「へっ、というと……」
「わかんないならつべこべ聞いたってしょうがないだろ
この刀にしたって本来の持ち主は
トウカって奴らしいしな」
つまりこのディパックに支給された道具は他の参加者の持ち物の場合が多いんだな。
俺はそんなことを考えていると
「後は訳のワカンねえモンばっかだったぜ。
ひょっとしたらお前さんの持ち物かもしれねえしな」
そういって俺の前に出されたのは二種類の機械だった
「えっとこっちの丸い機械は解かりませんけどこれは多分ポケベルですね」
「ポケベル?何だそりゃ?」
その質問に俺は小さな疑問を感じた
ディスプレイには最寄の施設・キャンプ場と書かれていたがこれは間違いなくポケベルである
それなのに自分と同じか少し上の目の前の男がポケベルを知らない?
確かに携帯電話の普及したし、最近じゃ見かけなくなったけど
いくらなんでも知らないなんて流石におかしいぞ。
いや、外国なら地域によっちゃ使われなかった所もあるかも知れないし……
でもそれにしちゃ日本語が流暢なんだよな
「おいどうした??具合でも悪いのか?」
「あっ、別にそういうわけじゃ」
そういわれたので俺はとりあえず自分の知っている範囲で
ポケベルを説明することにした
「これはポケベルという少し前の世代の通信機器で電話から連絡ができ……」
なんて説明をしながら俺はなんとなくポケベルのボタンを押した
するとポケベルの表示画面に
「何だこれ、一体何なんだ??」
訳がわからない、ポケベルにこんな機能なんてあったのか?
そしてこれは一体誰なんだ
「おいおい、一体何が…」
ゾロが覗きこんだ瞬間思わず俺はもう一度同じボタンを押してしまった
すると
「こいつは……」
ゾロはポケベルに表示された文字を見て何かを考えていた
一方の俺はというと表示に出た一方通行という文字に目を向けていた
その名前はここに来てから目にした事のある名前だった
“一方通行?ーーえっ、道路標識?”
「そうだ、名簿!!」
そう思い出し俺は慌てて名簿を開いた。
するとそこにはやはりその中に一方通行と書かれた
名前があった、いやそれだけじゃない
バラライカ、クレアスタンフィールド、エルマー・C・アルバトロス等の名前も書かれていた
間違い無い、このポケベルは誰が誰を殺したのかが表示されるんだ。
ようやくこのポケベルの機能を理解してゾロと共にここまでのこの殺し合いの
状況を確認した。
それによるとまだ、ここに飛ばされてあまり時間がたっていないのに何人もの
人間が殺されているのがわかる
「なるほどな、この機械があれば誰が誰を殺したのかわかるって訳か」
「おそらくはそういうことでしょう、でもこんなのが判ったって……」
「よかったじゃねえか」
その発言に俺はびっくりしたが
「とりあえずお前さんの知り合いが無事って事は判ったんだろ?今はそれだけで十分じゃねえか
誰が危険な奴かもわかったしな、
まあもっとも、そんな奴が襲ってきても返り討ちにしてやるだけだからな」
たしかに伊波さんもゾロさんの仲間の名前もこのポケベルからは出てこなかった。
つまり、お互いの仲間はゲームに乗っていないし誰かに殺されてもいないというのは間違いない
それでいて誰がゲームに乗ったかも判っている。その情報が入っただけで十分じゃないのか!
そう考えると俺はなんか安心できた、その時!!!
もそもそもそっ
「おっ、おいお前さんのディパック今なんか動いたぞ!」
「なぜ!!?」
恐る恐る2人はディパックの中を見てみる
するとそこには、小さな猪のような生き物がいたのであった
「ふあぁぁぁ」
小さな獣がディパックの中から現れた
「何なんだこいつ!!!」
攻撃の意志はないものの持っている刀を構えるゾロ
一方の小鳥遊はというと
「はあぁぁぁ、かっ…可愛いぃ」
まるで何かに吸い寄せられるように獣へと近づいていった
「何だこいつは、もういい!!、さっさと近くにあるキャンプ場まで行くぞ」
「わぁぁちょっと待ってくださいよ」
「ふぁぁぁ」
「それに地図によるとキャンプ場はそっちじゃないですよ」
「なっ!!」
こうして二人キャンプ場へと向かっていった
ディパックに入ってた獏といっしょに
(キャンプ場にもこの子みたいにちっちゃくて可愛い子いるかなぁ
ははははははは)
はたしてこれから向かうキャンプ場で二人を待っているものは、
今の俺には知る由もない……
ぞくっっ!!
「いやなんか急に寒気が…」
【D-7 /1日目 黎明】
【
ロロノア・ゾロ@ワンピース】
[状態]:健康
[装備]:トウカの刀
[道具]:支給品一式 秘剣”電光丸” 迷路探査ボール@
ドラえもん
[思考・状況]
1・自分の刀(特に、和道一文字)を回収する。
2・とりあえず近くのキャンプ場に向かう。
3・ゲームにはのらないが、襲ってきたら斬る(強い剣士がいるなら戦ってみたい?)
4・ルフィ、
ウソップ、チョッパーを探す
※参戦時期は未定。
※秘剣”電光丸”の能力には気づいていません。
※
吉良吉影のことを海賊だと思っています。
※ポケベルの使い方をあまり理解していません。
※ここまでの死亡者と殺害者をポケベルから知りました。
※小鳥遊の事を敵視はしていませんがチョッパーに
近づけると危険かもしれないと感づいたかもしれません。
【同上】
【
小鳥遊宗太@WORKING!!】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 不明支給品(0~1) ポケベル@現実? 獏@終わりのクロニクル
[思考・状況]
1・小さい(獏)の可愛い
2・
伊波まひるを一刻も早く確保する。
3・ゲームに乗るつもりはない。
4.とりあえずキャンプ場をめざす
※参戦時期は具体的には不定。
※ポケベルによりここまでの死亡者と殺害者を知りました
※吉良吉影とは接触してません
【D-8 キャンプ場/一日目 】
【
佐山・御言@終わりのクロニクル】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3(確認済み)
[思考・状況]
1.新庄くんと合流する。
2.ひとまず蒼星石くんと協力する。
3.本気を出す。
【同上】
【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:健康、精神的疲労、睡眠
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2、天候棒(クリマ・タクト)@ワンピース
[思考・状況]
1.
翠星石と合流する。
2.佐山って人は信用できるのかな……。
3.現状では、ゲームに参加する意思は無い。
4.何だ、今の悪寒は……
※両コンビともお互い簡単な自己紹介は済ませました。
<支給品解説>
迷路探査ボール@ドラえもん
煙を出して迷路内を把握してゴールまで誘導してくれる
ボール、原作ではブリキの迷宮を突破するときに使用
獏@終わりのクロニクル
手の平大の猪に似た姿をしている7th-Gという世界の獣。現在絶滅の危機に瀕している、
Low-Gの中でも普通に行動する事が可能。全竜交渉を進める助力として佐山・御言に与えられた。
同一種かどうかは次の書き手さんに任せます。
条件が満たされると過去を夢として周囲の人間に見せる能力を持っている。
現在小鳥遊とゾロにはなついています。
ポケベル@現実?
一見すると普通のポケベル、しかし普通のポケベルの機能の他に
最寄の施設の表示と誰が誰を殺したかの情報を2時間毎(深夜・早朝などの時間ごとに更新されます。
が更新には多少の誤差ができます。要はその2時間の間に更新はされるが
その2時間の中のいつかはランダムです)
に表示する機能などが付いているまた他にも機能は残っているかもしれません
時系列順で読む
投下順で読む
最終更新:2012年11月27日 00:43