W6-
W7間の
中継ポータル。名称は不明であったが、590話において
テレポート使用時の記述で名前が「無い」ことが明記されている。
314話で進入すると、高位
NPCの
カロンや
ケルベロス(NPC)が暮らしていた。315話で
アデル、
イリーナ、
文楽が料理イベントを達成したことにより解放された。
どうやら冥府の入り口となっているようだが、ケルベロスが番犬として守っているため容易には通れない。
ここ以外にも冥界
マップへの入り口となる場所があることは判明している。(907話)
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料理イベントインフォ |
・インフォ
『この河の先は冥府、生者は通せぬぞ?』
「いえ。行き先は冥府ではなく、西へ抜けたいんですが」
その老人は無言で櫂を持っていない左手を差し出した。掌は上を向いている。1ディネだけを掌の上に乗せてみた。
『その門の先は確かに西へと通じておる』
『では試練を受けて貰おうか!』
『この子ってば可愛い!ねえ?撫でていい?』
『これ!試練が終わってからにせんかい!』
『奇妙な男じゃの』
『普通、お主のような者には向かない戦い方ではないかな?』
イリーナがお題魚介の料理を仕上げる。
『では、どうぞ!』
『ふむ、鍋か』
『でもこのケルベロスにはどうやって食べさせたら?』
『それは任せるがいい』
鍋の中身を少し味見をしたかと思うと鍋そのものが宙を浮いた。
ケルベロスの右端の頭が目を大きく開くと口を開けた。そして天空を向く。
鍋の中身がケルベロスの口の中へ投下されて行く。
そのケルベロスの頭は目を細めているようです。そして咀嚼。尻尾の蛇が急に動き出す。
『ふむ。中々の出来のようじゃな』
『自信作ですから』
そして文楽も肉料理を仕上げたようだ。それは数種の肉が盛られた大皿料理になっている。蒸したのは闘牛肉かな?
雷撃山羊の腿肉は炙っていた奴のようだ。切り口は旨そうなピンク色になっている。そして大皿の手前にはレモンが添えた唐揚げ。
『ふむ。これも中々旨そうじゃな』
カロンの爺さんはレモンを唐揚げの上で絞って回し掛け、1個を口にした。
ケルベロスもレモンを掛けた唐揚げを口にして気にしないようだ。
左端の頭が豪快に食っています。
最後はアデルの出番だ。お題デザートの料理を仕上げた。2枚のクッキーの間には何かが挟んであるようなものが大皿に山盛りになってる。
『ほう、焼き菓子であるか』
手を伸ばすカロン爺さんだが。
アデルがその手を叩いた。
『はいはい!つまみ食い禁止!』
『ぬぬ?』
『ダメでしょ?これはこの子の分!』
『なんじゃ、これだけあって1つ食ってもええじゃろうに』
『ダメったらダメ!』
『もう、この子にも示しがつかないでしょ?ダメなものはダメ!』
『ぬう』
『それにお爺ちゃんの分は別にあるし!』
『それを早く言わんかい!』
おい爺さん。アデルにいいように転がされてるぞ!
真ん中の頭が菓子を咀嚼する。
どうやら気に入ったようだが、ある変化が。
両脇の首の目が光る。
その視線の先にお菓子。
カロン爺さんの分だ。
『こ、こりゃ!これはわしの分じゃ!』
『気に入ったかにゃ?』
『そうみたいね』
カロン爺さんはクッキー1枚を口にしたものの、残りはケルベロスに与える事に。実に渋い顔だ。
一方でケルベロスはアデルになついてしまっている。
これも台無しだ。
かなり凶悪な印象の魔物っぽいんだが。
今やアデルに撫でられるがままになってるし。
「試練は?」
『合格とせねばいかんだろうの』
カロン爺さんはケルベロスを一瞥する。
ケルベロスはといえば知らん顔だ。
『ここを使うも良し。門の向こう側へ行くのもまあええじゃろ』
『やったね!』
『じゃがこれは警告じゃ。冥府には行かぬ事。まあこいつが通さぬがの』
「はあ」
『それに洞窟の中は亡者を狩る者達がおる。生者であっても襲う故、そのつもりで』
そう言い残すとカロン爺さんは小舟に乗り込んだ。
地下湖の奥へと消えていく。
そしてケルベロスの姿は霞のように消えていく。結局、最後までアデルに撫でられまくってました。
初出:315話
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称号【冥界門の通行証】イベントインフォ |
・お題インフォ
『何じゃ。お前さんか』
「覚えているので?」
『 忘却の川の力を借りねばワシは忘れる事が出来んのじゃ』
『何のつもりじゃな?』
「地下に行く方法なんですが」
『分かっておらぬな。人の身で行かせてはならぬ場所故にワシとアレが守っておるんじゃが』
「そこを何とか」
爺様の手には既にディネ硬貨が合計7枚。
『確かに、以前と比べたら格段に強くなっておるの』
「では」
『慌てるでない。試練を受けて貰わねばならぬでな』
爺様の視線の先にケルベロス。料理を待つ様子を見ると、梃子を使っても動くとは思えない。
『本来であればアレと戦って貰う所なんじゃがの』
「ケルベロスと、ですか」
『これでは手が離せぬ。故に別の試練とせねばなるまい』
『この洞窟が穿たれておる山々の上に巨人が繋がれておる』
「プロメテウス、ですね」
『ほう、知っておったか』
カロン爺様は難しそうな顔をしている。
『その巨人を苦しめておる巨大な鳥を仕留めて来るがいい』
「仕留めるだけでいいので?」
『うむ。仕留めた証は翼で良い。忘れてはならんぞ?』
・達成インフォ
『なんと。もう持ってきおったのか!』
目の前にあるのは神威鳥の翼。
ケルベロスが興味を示しているようです。
カロン爺様も本気で阻止している様子だ。
魔力がこれまでになく、高い。
空気が震えそうだ。
それでも喰いたがる様子を隠そうともしないケルベロス。
『数日は稼げるかと思ったんじゃがの』
『まあ、良いか。門を通過する事は許そう』
《 称号【 冥界門の通行証】を得ました!》
『ワシは忙しいのでな。洞窟を進むがいい』
『だが心せよ。突破するのは並大抵の事では叶わぬものと知るじゃろう』
初出:590話
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識別不能の英霊は、毎回一名が出現。魔力は桁違いらしい。例えば足の速い女性などが挙げられている。
カノープスがりゅうこつ座の星であり、りゅうこつ座が巨大星座アルゴ座の一部であることと、アルゴナウタイなどの名前から、アルゴ号に搭乗した英雄たちがかわるがわる出現している可能性が高い。例えば足の速い女性は
アタランテなど。但し、五十名以上が全て出現しうるかは不明であり、その中には
ヘラクレス、
テセウスなども含まれているため、可能性は低いと思われる。
ヘラクレスのいる通路を
ケルベロス(NPC)が抑えていられるとは考えにくい。
洞窟を進んでいくと川幅がかなりある川が流れる谷に出る。川を越えた対岸には洞窟の続きは無く、川に沿って上流もしくは下流に進むしかない。そこには
レーテーが静かに佇んでいる。
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レーテーイベントインフォ |
・イベントインフォ
『妾は忘却』
『忘却の果てに残るのが真実なればこそ、忘却もまた無意味に非ず』
その右手には、杖。
杖を使い、川の下流を指し示した。
『まだ間に合う。この先を進めば人の世界に還るであろう』
レーテーは杖で上流を指し示す。
『この先を進めば本流の川がある。そこを越えた先は冥府なり』
その後レーテーが川の中へと飛び込み、人魚の姿となり川の流れの中に消えていった。
初出:591話
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その警告を無視して上流に進むとより大きな川に合流する。対岸が見えないまるで湖のようである。天井はより高くなっている。
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ステュクス、ムネモシュネイベントインフォ |
・イベントインフォ
『試練を受けし者か』
『冥界門の通行証を持つとは』
『 カロンめ、あれを渡し守にしているのは得心出来ぬ』
『 レーテーの水の洗礼も受けておらぬか』
『中庸であればこそやもしれぬ』
『 レーテーも ラダマンティスも妾に仕事をさせぬ性であるらしい』
ムネモシュネ
『妾は記憶、或いは癒し』
『だが汝に妾は不要であるようだな』
そう呟くと女神様の姿が目の前から消える。
ステュクス
『妾は誓約、或いは権威』
手に持った松明を軽く振ると、大きな壁面がオレの目の前に浮かび上がる。
『証を立てている者を通すのは誓約のうちである。心配するでない』
『汝は長く楽な道を望むか?苦しくとも短い道を望むか?』
「危険な方がいいですね」
『危険、か。人によりその定義は曖昧となるであろうに』
『そうであるな。汝の称号にふさわしき道が良かろう』
再び女神様が松明を振る。
巨大な壁面に洞窟が生じた。
『心せよ。汝が直面するのは何になるのかは妾にも知れぬ』
『これだけは確かであるな。ただ、足掻くがよい。それもまた人として相応しき姿故に』
女神様の姿が瞬時に消える。
初出:592話
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新たな洞窟は熱気に包まれている。周囲は溶岩の池。洞窟を抜けると一本道で溶岩の池の中央にある島へと続いている。
そこには6つの人魂がある。そこでの戦闘後、
ニュクスが出現し、最終的に冥府マップ
W8d1の
喜びの地に飛ばされる。
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冥府マップ突入イベントボス戦開始・終了インフォ |
・開始インフォ
《人は死から逃れられぬ》
《狂気に囚われて愚行を犯し身の破滅をもたらす》
《愛欲からも逃れる事は出来ない》
《他人を非難し中傷し皮肉の目を向ける事を止めない》
《他人から奪う事に暗い悦びを見出すであろう》
《その生は欺瞞と不誠実に満ちる》
《罪の精算は生あるうちに行えないのが人だ》
《それは神々ですら同様であるのだ》
・終了インフォ
《人は死を恐れる》
《望まずとも狂気を呼び込み愚行を犯す》
《愛欲に溺れて現実から逃れようとする》
《他人を見下す事でした心の均衡を保てない》
《他人から奪う事にも躊躇しない》
《欺瞞に満ちた生が常となるだろう》
《罪の上に罪を重ね続ける》
《それは神々も同じであるのだ》
行き止まりであったが、いきなり声をかけられる。振り向くと ニュクスがいる。
・ ニュクスインフォ
『汝の戦いは見届けた』
『誓約と盟約に従い、汝を約束の場所へと送るとしよう』
彼女は両手を広げて、そのまま上に掲げた。
その両手には肘の辺りまである黒く精緻な飾りの施された手袋があり、まさに全身真っ黒。
次の瞬間、風景は一気に明るくなっていた。そこは W8d1のエリアポータル 喜びの地であった。
初出:592話
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何回かの転移を挟むとはいえ、最終的に
W8d1に到達したことを考えると、合計で1マップ分くらいの距離があったとも考えられる。
最終更新:2015年12月31日 00:28