医療 - (2007/06/16 (土) 12:11:03) の最新版との変更点
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*医療
**事前RP
**イラスト
#ref(http://www.kotonet.com/~gamechaki/bbsl/data/IMG_000213.jpg)
**SS
これで何度目だろうか、見えぬ戦況を思い描き七海は声には出さずに呟いた。
即席で用意された殆ど野ざらしと変わらぬ治療の場。
決して陽気の為などではない汗を拭う事も出来ぬ白衣、あるいはオペ服を纏う者達。
傷ついた兵士。血の香。漏れ聞こえる前線の気配。
コパイロットとして前線に出た事もあるが、戦場というのはそれがどこであっても同様の緊迫感に包まれる。
誰一人手を休める事は出来ず、足を止める事も出来ない、もしここでそれをする者がいればたちまち前線の死者が増えるのだ。
早く平和が来るといい、誰もが戦わず、この様な死との境界近くまで踏み込まず、生きていける世界が。
そんな、誰しも思っているだろうことを今更口にすることはなかったが。
外の景色が入り口を塞ぐ影によって遮られた。
小さな手術用テントの中にいることを思い出す。
今から自分はここに運ばれる重傷者を救わねばならない。
自分にしか出来ないことではない、だが、自分にできることだ。
この手に培った技術が有り難い。
以前戦場に出たときよりも、医療技術は向上している。
額を束縛する頭冠が、精神の集中を助けてくれた。
高位森国人、と自分が提唱した未知の知識、精神と言うべきか、それの発見によって、
今るしにゃん王国民は各々の分野での成果を高めることに成功していた。
何事もおこらない暢気な風土の中ではそれはまるで無敵の技術のようであったが、戦場に出ると必ずしもそうではないのを痛感する。
ぴっちりとした手袋をはめ、メスを手渡される。蒸した空気の中、患者の止まらぬ血液に塗れた肉を切り裂き、内から蝕む異物を除去する。
血管を繋ぐ。肉を繋ぐ。折れた骨を接ぐ。
これで何人目か、主な治療が終わると直ぐに次が来る。テント外に運ばれ、見えなくなった患者は生きているのか、
常ならば予測もつこうものだが、今は判断が出来ない。
(違う、思い出せる。まだ5人だ……もう5人か)
医者は自分だけではない。誰もが今手を尽くしている。息絶えようとする人々を救っている。自分が処置した数などたかが知れていた。
5人目の傷を塞ぐ。処置は衛生が徹底しきれないし、道具も少ない、だが縫い目は恐ろしく細かい。
この、今は意識のない人は恐らくまた戦場へ向かってしまうのだ、だからせめて強く、動きに少しでも馴染むように、正確に傷口を塞ぐ。
(落ち着け。必要とされている今、全力を尽くせなくてどうする)
一瞬乱れかけた集中力は直ぐに取り戻された。頭冠はこの人々の熱気を受けてなお、冷たい。
この力は誰の為のものだ、七海は自問する。既に今日幾度も自分に問いかけた言葉だ。
目前に意識のない男の身体が運ばれる。そうだ、今この瞬間からこの力の全ては彼の為のものだ。この処置が終わるそのときまで。
「手術開始します」
必要最低限の言葉を紡ぐ。スタッフが痺れる手を動かす。自分もまた消毒されたばかりの器具を手に取った。
夜明けは、訪れただろうか。
過る思考はたちまちの内に霧散する。
自身の戦場に再び没頭し始めた七海の耳に、外からの声はもう聞こえなかった。
*蘇生
**作戦
【蘇生!】
○心臓停止からの経過時間が重要なので,出来るだけ迅速に蘇生作業を行います。
○強心剤の投与をします。
○人工呼吸,心臓マッサージ,を行います。
○魔法使いの魔法を借りて,電気ショックも試みます。
○それでもだめな場合は開胸し,直接心臓をマッサージします。
○これまでも蘇生に立ち会って、手順がわかっている
○戦闘にも参加し死者を見慣れているので落ち着いて作業できる
【お手伝い!】
○必要な道具はみんなが直ぐに差し出せます。
○意思疎通が抜群!
○お手伝いの南無とパンダの絶妙なコンビ
【補助】
○ゆうみからの手ほどきで、ぷーとらは針治療もマスターしている
○全員に針治療を行いつつ蘇生するので、時間に無駄がない
○医療系アイドレスを着たことがある者が多く、心マッサージはお手の物
**事前RP
Chess@るしにゃん王国「(耳としっぽをみつめる)ぷーとらさん、がんばるにゃ」
Chess@るしにゃん王国「痛いの見るだけでもいややってー!早く治ってー」
テル@るしにゃん王国「ええと、ここを押せばいいのかな?頑張って!」
テル@るしにゃん王国「がんばってがんばって! 帰って来て!」
鷹臣@るしにゃん王国「大丈夫、死ななきゃ生きれる!気合だ気合!!」
**応援RP
S43@るしにゃん王国「よし!疲れた時は甘いモノだ」
幽@るしにゃん王国「必ず生きて帰ること。アルフォンス様の笑顔を曇らせるようなことがあってはなりません」
S43@るしにゃん王国「甘い物好きの更夜さんの秘蔵の菓子を袋に詰めておいたので、皆で食べてー」
たいふーん@るしにゃん王国「だいじょうぶかー!傷は浅いぞー!」
ちゃき@るしにゃん王国「横になれる場所を探して!」
たいふーん@るしにゃん王国「元気になれよー!」
ゆうみ@るしにゃん王国「そこをゴスっと手刀で。やりすぎんなよ。そうそう、そんなかんじで」
S43@るしにゃん王国「かえってこーい!あの懐かしいゴロネコに帰ろう!」
**イラスト
#ref(http://www.kotonet.com/~gamechaki/bbsl/data/IMG_000225.jpg)
スゥ・アンコ@るしにゃん王国
#ref(http://www.kotonet.com/~gamechaki/bbsl/data/IMG_000206.jpg,,width=400)
ゆうみ@るしにゃん王国
**SS ぷーとら@るしにゃん王国
ぷーとらは、みんなが探索をするなか、一人みんなの様子に気を配っていた。
彼女…げふんげふん、彼はこの部隊唯一の医者であった。
けが人がでるとすぐさま回復、疲れが出た時のために
それが、誰でも気づいてから動くのでは遅いことは、医者としての経験で分かっていた。
彼が、何故今回唯一の医者となったからいくつかの理由があった。
一つは、この洞窟の場所であった。
二つの故郷を持つぷーとらは、同じく東京にあるよけ藩国の人間でもあった。
そのため関東の地層については、避け藩国図書館を利用することで、情報を得ていた。
関東の洞窟は、鍾乳洞が多く比較的緩やかな斜面が多く横になることが可能だと調べたぷーとらはそれだけの準備をしていたのだった。
ぷーとらは、みなの顔を見つめると
-----……更夜さん、わたしがんばりますから
/*/
旅立ちの朝、朝日が出るか出ないかそんな時間帯
更夜は、たばこに火をつけると目覚めたばかりのぷーとらにささやく
更夜「俺がいなくても、いくのか?」
ぷーとらは、目をこすりながら笑顔で
ぷーとら「はい、わたしも負けてられませんから」
更夜は口元だけでふっと微笑むと煙を吐き出した。
もう、何回目になるか忘れたが、ぷーとらは更夜に笑顔で
ぷーとら「タバコは体によくないですよ!」
更夜は、苦笑いをしながらタバコを吸い続けた。
もしかした、ぷーとらは戻らないかもしれない
それよりも、いままでと同じ更夜であり続けたかった。
更夜は、最後まで更夜を貫いておかねばならないと信じていた。
ぷーとらもそれは、分かっていた。
結局、それっきりぷーとらが部屋を出るまで会話はなかった。
どちらかというと必要なかったのかもしれない…
/*/
暗い洞窟のなかで誰よりも気を配りつつ
…わたし、がんばりますから、貴方に認めてもらうまでは、絶対に
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