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クレールtoヴィクトリー - (2007/12/23 (日) 19:44:30) の最新版との変更点

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*プレゼントの中身 その1 ・月長石をはめた小さなペンダントトップ&シルバーチェーン その2 ・バンバンジーの出てくるゲームソフト *プレゼント内容ショートストーリー #openclose(show=これをクリックすると本文が出ます){ プレゼント配達のお知らせを受け取ったクレールは,同じお知らせを受け取ったものがそうしてきたように,その最初の1行を見ただけでお知らせの続きを無視してプレゼントの用意をはじめた。 自室にとび戻り,机の引き出しの置くから古びたメモを取り出す。 /*/ ○ゴージャス歌のダブルキャスト案   :   : ○戦術メモ   :   : ○カトーさん支援案  ・  ・成長で得るマジックアイテムをプレゼントする    →指輪とか,何かアクセサリーを。 /*/ メモの最後の二行を確認し,何か納得したように頷いてメモを元の場所にしまうと衣装を調えて王城を飛び出した。 行き先は,るしにゃん王国の忍びの里である。 /*/ ししおどしの音が響く。 掛け軸を背に,年老いた里の長が女性を見据えている。 「・・・最高級の鋼でぺんだんととっぷを作ってほしいと?」 ピンクのメッシュを差した女はその声にうなずいた。 「武器とするための貴重な素材を,そんなおちゃらけた物を作るために差し出せというのか?」 女は口を開かず,黙して里の長を見つめた。ふざけたつもりはないと確固たる意思をその瞳に宿して。 しばしの沈黙。また,ししおどしの音が響いた。 やがて,折れたように老人は口を開いた。 「・・・わかった。鍛冶屋に用意させよう。届け先は王城でよかったか?」 やや間があって,お礼と共に送り先を告げる声が静かな部屋に響いた。 /*/ どこかの店で指輪を買うのが早いのだろうけど,と里から出たクレールは考える。 (どこかの店で指輪を買うのが早いのだろうけど,それじゃだめだと思う。  マジックアイテムなんてそんなに簡単に手に入るものじゃないし,だったらせめてオリジナルの品がいい。  それも,もしかすると魔法がかかっているかもしれないような。) ややうつむきながら足早に次の目的地へと向かうクレールは,森の中にある露骨に怪しい露店を通り過ぎた。 「はいはーい,いらんかねー。クリスマスプレゼントに最適な魔法の指輪はいらんかねー。」 思わず10mくらい顔から地面を滑りそうになる衝動を抑えながら,とりあえず足を止めて振り向く。 知恵者だった。 「いらんかね?」 「・・・いくらですか。」 迷わず尋ねるクレール。本物のマジックアイテムが手に入るに越したことはない。 「500マイル。」 「…結構です。」 さっきまでの倍の速度で回頭して立ち去ろうとするクレール。 「いらんのかね?」 「10分の1も持っていませんっ!!」 現実は,やっぱり苦かった。 /*/ 次に向かった先は金属加工の街として発展している北部市街地である。 理力建築士でない以上詠唱戦行為で彫金なんて器用な真似は到底無理であり, ならばせめてプロの人に良いものを作ってもらおうと,思っていた。 市街地のはずれのほうにそっとたたずむお店が一件。 国の事務仕事を手伝う中で偶然名前を聞いた,るしにゃん屈指の名工の住まいである。 開店中の札を確認し,そっと,扉を開いた。 そこで一つ選んだのは,銀の鎖である。 男物として十分通用する大きさで,かつ邪魔にならない大きさにした。 これでプレゼントSSは終わりかと思えば,最後にクレールは今度は商店街に向かった。 その顔にはやや疲労の色が見えるが,自分で手作りしない分これくらいの疲れはどうということはないと,自らを奮い立たせていた。 商店街で向かったのはゲームショップである。小笠原でできなかったことを取り戻そうと思ったらしい。 ほどなくして,一つの包みを抱えてクレールは家路についた。 /*/ そうして23日。二つの包みを一つの箱に入れ,プレゼントはヴィクトリーの元へ送られる。 ひとつは,魔法からの加護を比喩する銀を使った鎖に,6月の誕生石である月長石をあしらい身を護る盾を比喩する鋼で作ったペンダントトップ。 ひとつは,ゲームショップで現実世界のゲームと対比させつつ選んだ,面白そうでかつバンバンジーが出演しているゲーム。 どうか無事に,届きますように。 }
**クリスマスプレゼント クレールtoヴィクトリー *プレゼントの中身 その1 ・月長石をはめた小さなペンダントトップ&シルバーチェーン その2 ・バンバンジーの出てくるゲームソフト *プレゼント内容ショートストーリー #openclose(show=これをクリックすると本文が出ます){ プレゼント配達のお知らせを受け取ったクレールは,同じお知らせを受け取ったものがそうしてきたように,その最初の1行を見ただけでお知らせの続きを無視してプレゼントの用意をはじめた。 自室にとび戻り,机の引き出しの置くから古びたメモを取り出す。 /*/ ○ゴージャス歌のダブルキャスト案   :   : ○戦術メモ   :   : ○カトーさん支援案  ・  ・成長で得るマジックアイテムをプレゼントする    →指輪とか,何かアクセサリーを。 /*/ メモの最後の二行を確認し,何か納得したように頷いてメモを元の場所にしまうと衣装を調えて王城を飛び出した。 行き先は,るしにゃん王国の忍びの里である。 /*/ ししおどしの音が響く。 掛け軸を背に,年老いた里の長が女性を見据えている。 「・・・最高級の鋼でぺんだんととっぷを作ってほしいと?」 ピンクのメッシュを差した女はその声にうなずいた。 「武器とするための貴重な素材を,そんなおちゃらけた物を作るために差し出せというのか?」 女は口を開かず,黙して里の長を見つめた。ふざけたつもりはないと確固たる意思をその瞳に宿して。 しばしの沈黙。また,ししおどしの音が響いた。 やがて,折れたように老人は口を開いた。 「・・・わかった。鍛冶屋に用意させよう。届け先は王城でよかったか?」 やや間があって,お礼と共に送り先を告げる声が静かな部屋に響いた。 /*/ どこかの店で指輪を買うのが早いのだろうけど,と里から出たクレールは考える。 (どこかの店で指輪を買うのが早いのだろうけど,それじゃだめだと思う。  マジックアイテムなんてそんなに簡単に手に入るものじゃないし,だったらせめてオリジナルの品がいい。  それも,もしかすると魔法がかかっているかもしれないような。) ややうつむきながら足早に次の目的地へと向かうクレールは,森の中にある露骨に怪しい露店を通り過ぎた。 「はいはーい,いらんかねー。クリスマスプレゼントに最適な魔法の指輪はいらんかねー。」 思わず10mくらい顔から地面を滑りそうになる衝動を抑えながら,とりあえず足を止めて振り向く。 知恵者だった。 「いらんかね?」 「・・・いくらですか。」 迷わず尋ねるクレール。本物のマジックアイテムが手に入るに越したことはない。 「500マイル。」 「…結構です。」 さっきまでの倍の速度で回頭して立ち去ろうとするクレール。 「いらんのかね?」 「10分の1も持っていませんっ!!」 現実は,やっぱり苦かった。 /*/ 次に向かった先は金属加工の街として発展している北部市街地である。 理力建築士でない以上詠唱戦行為で彫金なんて器用な真似は到底無理であり, ならばせめてプロの人に良いものを作ってもらおうと,思っていた。 市街地のはずれのほうにそっとたたずむお店が一件。 国の事務仕事を手伝う中で偶然名前を聞いた,るしにゃん屈指の名工の住まいである。 開店中の札を確認し,そっと,扉を開いた。 そこで一つ選んだのは,銀の鎖である。 男物として十分通用する大きさで,かつ邪魔にならない大きさにした。 これでプレゼントSSは終わりかと思えば,最後にクレールは今度は商店街に向かった。 その顔にはやや疲労の色が見えるが,自分で手作りしない分これくらいの疲れはどうということはないと,自らを奮い立たせていた。 商店街で向かったのはゲームショップである。小笠原でできなかったことを取り戻そうと思ったらしい。 ほどなくして,一つの包みを抱えてクレールは家路についた。 /*/ そうして23日。二つの包みを一つの箱に入れ,プレゼントはヴィクトリーの元へ送られる。 ひとつは,魔法からの加護を比喩する銀を使った鎖に,6月の誕生石である月長石をあしらい身を護る盾を比喩する鋼で作ったペンダントトップ。 ひとつは,ゲームショップで現実世界のゲームと対比させつつ選んだ,面白そうでかつバンバンジーが出演しているゲーム。 どうか無事に,届きますように。 }

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