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医療 - (2007/06/16 (土) 15:11:03) のソース

*医療

**作戦
○蘇生現場は経験済みで見慣れている
○砂地を予測して器具を防菌袋にしまってある
○辛い戦いの連続で、命のやりとりを多数経験しており、冷静な対処が可能である。
○白衣を広げ、傷口に砂が混ざらないように配慮する。
○倒れた後すばやく蘇生に入っているため、成功率が高い
○ネコリスが力を貸してくれているような気がする
◯蘇生の方法や手段によって、患者を在る程度分けておく
○倒れる状況を視認しているので怪我の状況がわかりやすい
○ミハダイスがデレている気がする

**事前RP
はやて@るしにゃん王国「傷の手当たのむっ!はやいとこ戻らねーと…!」
スゥ・アンコ@るしにゃん王国「防御壁も意味なかったアルか…っ。後はもう、医療にお任せするしかないアル。応援しか出来ないけど、大声はりあげるのは得意だから任せろアル…っ」
はやて@るしにゃん王国「信頼してんぜ、はやいとこ治してやってくれよ!」
ノーマ・リー@るしにゃん王国「手伝える所は手伝います…時間、ありませんから」
南無@るしにゃん王国「大丈夫、るしにゃんの医師は有能ですよ、さあ、何から手伝いますか」
はやて@るしにゃん王国「戦場の治療だってお手のものだよな?頼むぜ!」
ちゃき@るしにゃん王国「か、かのうさーん」
スゥ・アンコ@るしにゃん王国「死んだら駄目アルよ。お礼貰うまでは意地でも死んだら駄目アルからなっ。絶対復活させるヨロシ。これは義務アルよ…!」
はやて@るしにゃん王国「生き返らせるんだっ、一緒に闘った仲間なんだからな…!」
ノーマ・リー@るしにゃん王国「脈拍、弱い……蘇生法はこっちで。機器の必要な人を先に!」
テル@るしにゃん王国「きっと助かります! みんな頑張って!」
S43@るしにゃん王国「かえってこーい!いっちゃだめだー」
スゥ・アンコ@るしにゃん王国「袋から医療器具出すぐらいならお手伝い出来るアルよ。」


**イラスト
#ref(http://www.kotonet.com/~gamechaki/bbsl/data/IMG_000213.jpg)

【ミハダイスの祝福】
#ref(http://gamechaki.kotonet.com/tellur/miha.jpg)

**SS
これで何度目だろうか、見えぬ戦況を思い描き七海は声には出さずに呟いた。
即席で用意された殆ど野ざらしと変わらぬ治療の場。
決して陽気の為などではない汗を拭う事も出来ぬ白衣、あるいはオペ服を纏う者達。
傷ついた兵士。血の香。漏れ聞こえる前線の気配。
コパイロットとして前線に出た事もあるが、戦場というのはそれがどこであっても同様の緊迫感に包まれる。
誰一人手を休める事は出来ず、足を止める事も出来ない、もしここでそれをする者がいればたちまち前線の死者が増えるのだ。
早く平和が来るといい、誰もが戦わず、この様な死との境界近くまで踏み込まず、生きていける世界が。
そんな、誰しも思っているだろうことを今更口にすることはなかったが。

外の景色が入り口を塞ぐ影によって遮られた。
小さな手術用テントの中にいることを思い出す。
今から自分はここに運ばれる重傷者を救わねばならない。
自分にしか出来ないことではない、だが、自分にできることだ。
この手に培った技術が有り難い。
以前戦場に出たときよりも、医療技術は向上している。
額を束縛する頭冠が、精神の集中を助けてくれた。
高位森国人、と自分が提唱した未知の知識、精神と言うべきか、それの発見によって、
今るしにゃん王国民は各々の分野での成果を高めることに成功していた。
何事もおこらない暢気な風土の中ではそれはまるで無敵の技術のようであったが、戦場に出ると必ずしもそうではないのを痛感する。
ぴっちりとした手袋をはめ、メスを手渡される。蒸した空気の中、患者の止まらぬ血液に塗れた肉を切り裂き、内から蝕む異物を除去する。
血管を繋ぐ。肉を繋ぐ。折れた骨を接ぐ。
これで何人目か、主な治療が終わると直ぐに次が来る。テント外に運ばれ、見えなくなった患者は生きているのか、
常ならば予測もつこうものだが、今は判断が出来ない。
(違う、思い出せる。まだ5人だ……もう5人か)
医者は自分だけではない。誰もが今手を尽くしている。息絶えようとする人々を救っている。自分が処置した数などたかが知れていた。
5人目の傷を塞ぐ。処置は衛生が徹底しきれないし、道具も少ない、だが縫い目は恐ろしく細かい。
この、今は意識のない人は恐らくまた戦場へ向かってしまうのだ、だからせめて強く、動きに少しでも馴染むように、正確に傷口を塞ぐ。
(落ち着け。必要とされている今、全力を尽くせなくてどうする)
一瞬乱れかけた集中力は直ぐに取り戻された。頭冠はこの人々の熱気を受けてなお、冷たい。
この力は誰の為のものだ、七海は自問する。既に今日幾度も自分に問いかけた言葉だ。
目前に意識のない男の身体が運ばれる。そうだ、今この瞬間からこの力の全ては彼の為のものだ。この処置が終わるそのときまで。

「手術開始します」

必要最低限の言葉を紡ぐ。スタッフが痺れる手を動かす。自分もまた消毒されたばかりの器具を手に取った。
夜明けは、訪れただろうか。
過る思考はたちまちの内に霧散する。
自身の戦場に再び没頭し始めた七海の耳に、外からの声はもう聞こえなかった。
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