好きだったんだ、誰よりも。
◆ ◆ ◆
「は、ははっ」
空からの光を満遍なく浴びる早朝。木の一つもないまっ平らな草原の中、剛太はふらふらと彷徨い歩いていた。
足はガクガク、手はぶらぶら。その様はお化け屋敷に出そうな幽霊のようである。
眼からは意志の光は消え、時より石に蹴躓いて転ぶその姿は見ていて痛ましさを誘う。
足はガクガク、手はぶらぶら。その様はお化け屋敷に出そうな幽霊のようである。
眼からは意志の光は消え、時より石に蹴躓いて転ぶその姿は見ていて痛ましさを誘う。
「先輩が、死んだって?」
数分前にデバイスに送られてきた放送が剛太をこのような状態にした原因だった。
津村斗貴子。その名前を死者の読み上げで郷田は確かに告げていた。
何を馬鹿なことを言っている。先輩が死ぬものか。こんな簡単に。早く。
先輩は強い。俺なんかよりも、あの馬鹿なお人好しな奴よりも。
これは嘘だ、偽りの情報を流すことで自分たちを動揺させる作戦だ。
津村斗貴子。その名前を死者の読み上げで郷田は確かに告げていた。
何を馬鹿なことを言っている。先輩が死ぬものか。こんな簡単に。早く。
先輩は強い。俺なんかよりも、あの馬鹿なお人好しな奴よりも。
これは嘘だ、偽りの情報を流すことで自分たちを動揺させる作戦だ。
「嘘だ…………!」
斗貴子が死んだ現実など認めない。否、認めてなるものか。
それならば自分は何の為に要らないものを切り捨てる覚悟をしたのだ。
もう既に手は下したのだ。死体こそ残ってはいないがそれなりの手傷を負わせたことは間違いのない事実なのだ。
それが全部無駄ではないか。
剛太は頭の中で何度も何度も嘘だとわめきちらすが心の奥底にある冷静な心が理解をしてしまう。
斗貴子は死んでしまったと。
それならば自分は何の為に要らないものを切り捨てる覚悟をしたのだ。
もう既に手は下したのだ。死体こそ残ってはいないがそれなりの手傷を負わせたことは間違いのない事実なのだ。
それが全部無駄ではないか。
剛太は頭の中で何度も何度も嘘だとわめきちらすが心の奥底にある冷静な心が理解をしてしまう。
斗貴子は死んでしまったと。
(ああ、わかってるさ! わかってるよ! 本当は先輩が死んだんだって!
わざわざバレる可能性がある嘘なんかつくかよ……)
わざわざバレる可能性がある嘘なんかつくかよ……)
剛太はそこまで夢想家でもなく現実に足をつけてしっかりと物事を考えられる青年だ。
しかし、それは斗貴子以外のことに限ってだ。
剛太にとって斗貴子は自分にホムンクルスと戦うきっかけをくれ、錬金の戦士へとなる動機の源だった先輩。
何もかもがどうでもいいと斜に構えていた剛太が命を捨ててでも護りたいと思った唯一の存在なのだから。
しかし、それは斗貴子以外のことに限ってだ。
剛太にとって斗貴子は自分にホムンクルスと戦うきっかけをくれ、錬金の戦士へとなる動機の源だった先輩。
何もかもがどうでもいいと斜に構えていた剛太が命を捨ててでも護りたいと思った唯一の存在なのだから。
(俺は先輩のことが好きだった、この感情だけは間違いなんかない事実だ)
いつか自分の本心からの言葉を伝えよう。そう思って血を吐くような努力を続けてやっと錬金の戦士になれた。
これで一緒に戦える。自分はもうあの頼りない時とは違うのだと斗貴子に言ってそれから――。
これで一緒に戦える。自分はもうあの頼りない時とは違うのだと斗貴子に言ってそれから――。
(そんなことを伝えるには、もう遅かったのに)
剛太は図らずも初めて与えられた任務を通してカズキと斗貴子の深い絆を嫌という程に思い知らされた。
二人の関係に割り込む余地はもうないのだと。
二人の関係に割り込む余地はもうないのだと。
(俺の思いが報われないことは知っている。それについては今となってはどうでもいいんだ)
自身がどう足掻いても報われないことについては一応の納得はしている。
報われない恋、大いに結構だ。
例え自分に振り向かないとしても斗貴子を護り抜くと誓った決意に後悔などあるはずもない。
報われない恋、大いに結構だ。
例え自分に振り向かないとしても斗貴子を護り抜くと誓った決意に後悔などあるはずもない。
(ただ、俺は……先輩に幸せになって欲しかった……!)
彼女に幸せになって欲しかった。好きな人と笑うといった日常を過ごして欲しかった。
それだけで、大好きな先輩が笑ってくれるだけで俺は幸せな気持ちになれるから。
今となってはその願いも泡沫に消えてしまった。
死んでしまった人は生き返るはずもなくただの血肉へと変貌するだけなのだ。
笑顔など浮かべられるはずもない。
それだけで、大好きな先輩が笑ってくれるだけで俺は幸せな気持ちになれるから。
今となってはその願いも泡沫に消えてしまった。
死んでしまった人は生き返るはずもなくただの血肉へと変貌するだけなのだ。
笑顔など浮かべられるはずもない。
「どうすりゃいいんだろうな、俺」
大好きだった斗貴子に対して自分は何が出来るのだろう。
何通りもの方針は頭の中で湧き起こるがどれもピンとはこなかった。
何通りもの方針は頭の中で湧き起こるがどれもピンとはこなかった。
全員を殺して優勝する? 優勝して生きて還った所で斗貴子はいない。
今までの努力も苦労も斗貴子と再び会う為だったのだ、剛太にはもはや努力する必要もなく生きる理由もない。
今までの努力も苦労も斗貴子と再び会う為だったのだ、剛太にはもはや努力する必要もなく生きる理由もない。
他の参加者と協力して脱出? 優勝するよりはまだ意味はあるのかもしれない。
錬金の戦士として悪意ある参加者に虐げられている力なきものを護る。それは人として、戦士として誇るべき行動である。
だが、生憎ながら剛太が護りたいと思ったものは津村斗貴子ただ一つだけだ。他者など興味の範疇外、護る気などさらさらもない。
錬金の戦士として悪意ある参加者に虐げられている力なきものを護る。それは人として、戦士として誇るべき行動である。
だが、生憎ながら剛太が護りたいと思ったものは津村斗貴子ただ一つだけだ。他者など興味の範疇外、護る気などさらさらもない。
結局の所は何をするにもどうにでもなってしまえといった投げやりの感情が頭に充満していた。
前も見ずに俯いてふらふらするだけの抜け殻。今、敵と遭遇したら早々に殺されてしまうことだろう。
そんな剛太は格好の的みたいなものなのだから。
しかしながら剛太は数分後に結論を出すこととなる。ひどく醜い感情に左右されて。
前も見ずに俯いてふらふらするだけの抜け殻。今、敵と遭遇したら早々に殺されてしまうことだろう。
そんな剛太は格好の的みたいなものなのだから。
しかしながら剛太は数分後に結論を出すこととなる。ひどく醜い感情に左右されて。
◆ ◆ ◆
好きなんだよ、文句あるか!
◆ ◆ ◆
一方、別の場所では四人の少年少女が地面に座り込んでいた。
その中の一人、関口伊万里は現在進行形で困っている。
その中の一人、関口伊万里は現在進行形で困っている。
(き、気まずい……)
その原因を作っているのは横で泣き崩れている二人の少女である。
金髪の少女、フェイトは友人と決別された。加えて、放送で兄の死を知った。
茶髪の少女、優希は放送で二人の友達が呼ばれてしまった。放送内でも同じ部活の先輩が爆殺されたらしい。
仲の良い友達、家族が死んだことで精神的に多大なショックを受けているのだ。
金髪の少女、フェイトは友人と決別された。加えて、放送で兄の死を知った。
茶髪の少女、優希は放送で二人の友達が呼ばれてしまった。放送内でも同じ部活の先輩が爆殺されたらしい。
仲の良い友達、家族が死んだことで精神的に多大なショックを受けているのだ。
(あー……どうすればいいんだ)
大切な人の死。欠落。喪失。死んだ人とはもう生きて会うことは不可能。
それはきっと涙を流し、哀しむことに値するのだろう。
それはきっと涙を流し、哀しむことに値するのだろう。
(あのロリも死んだみたいだしな。殺し合いは確実に進行しているってことか)
最も、伊万里も放送で知り合いが呼ばれていた。
竹内理緒。雨苗雪音の事件でちょこちょこと裏で動き回っていたロリガキ。
浅月が人間火薬庫と評した彼女が死んだ。その事実は伊万里にも少なからず衝撃を与えていた。
竹内理緒。雨苗雪音の事件でちょこちょこと裏で動き回っていたロリガキ。
浅月が人間火薬庫と評した彼女が死んだ。その事実は伊万里にも少なからず衝撃を与えていた。
(メガネはさっきから黙りこくっているし)
そして残りの一人である浅月は他の少女達と違って涙は流していない。
放送が流れている間も名簿の名前欄に呼ばれた参加者を忘れないように赤線で消していたし禁止エリアもきちんとメモしていた。
今は何かを考えているかのようで言葉を発してはいないが冷静ではあるのだろう。
放送が流れている間も名簿の名前欄に呼ばれた参加者を忘れないように赤線で消していたし禁止エリアもきちんとメモしていた。
今は何かを考えているかのようで言葉を発してはいないが冷静ではあるのだろう。
(つうかさっきも思ったけどこいつは背の高さといい髪といい前会った時とは違ってるんだ?
超能力で成長したのかっつーの。何度考えてもあたしにはさっぱりだ!
そもそもバトル・ロワイアルとかにあたしを巻き込むなってんだよ!
とっととこの島からおさらばして沢村とデートしなくきゃいけないのに!)
超能力で成長したのかっつーの。何度考えてもあたしにはさっぱりだ!
そもそもバトル・ロワイアルとかにあたしを巻き込むなってんだよ!
とっととこの島からおさらばして沢村とデートしなくきゃいけないのに!)
伊万里がこの島に呼ばれた時はちょうど沢村と何処か買い物に行こうと待ち合わせ場所に向かって歩いていた時だった。
つまるところ、幸せ状態でルンルンと歩いていた時にこの殺し合いに巻き込まれたのだ。
伊万里は極上の餌を取り上げられたライオンのように歯をギリギリと噛み締める。
つまるところ、幸せ状態でルンルンと歩いていた時にこの殺し合いに巻き込まれたのだ。
伊万里は極上の餌を取り上げられたライオンのように歯をギリギリと噛み締める。
バトル・ロワイアル? 知らないよ、馬鹿野郎!
最後の一人まで殺しあえ? うるせえババア、そんなことより沢村との愛のデートだ!
何か願いを叶えてくれる? もうあたしと沢村はラブラブ(そう思っているのは伊万里だけ)だから願いなんてねえよ!
最後の一人まで殺しあえ? うるせえババア、そんなことより沢村との愛のデートだ!
何か願いを叶えてくれる? もうあたしと沢村はラブラブ(そう思っているのは伊万里だけ)だから願いなんてねえよ!
そんなこんなで伊万里はこのバトル・ロワイアルは人の恋路を邪魔するようなものだという認識しかしていなかった。
恋人(そう思っているのは伊万里だけ)である沢村史郎。
恋敵(そう思っているのは伊万里だけ)として沢村を巡って襲いかかったり生き返らせたりなど切っても切れない関係な雨苗雪音。
学校でもいつもつるんで遊んでいる友達な茜、萌貴。
彼女の狭いコミュニティの中にいる者はこの島に誰一人として呼ばれていない。
故に伊万里にとっては放送で泣き喚くといった可能性を全く持っていなかった。
恋人(そう思っているのは伊万里だけ)である沢村史郎。
恋敵(そう思っているのは伊万里だけ)として沢村を巡って襲いかかったり生き返らせたりなど切っても切れない関係な雨苗雪音。
学校でもいつもつるんで遊んでいる友達な茜、萌貴。
彼女の狭いコミュニティの中にいる者はこの島に誰一人として呼ばれていない。
故に伊万里にとっては放送で泣き喚くといった可能性を全く持っていなかった。
(あ~もうっ! こういう雰囲気苦手なんだよっ!)
だからといって伊万里にはこの場をぶち壊すような発言はできなかった。さすがの伊万里でも空気は読む。
ここで下手なことを言ったらやばい、火に油を注ぐこと間違いなしだ。
そうはいうもののもう耐えられない!
今こそ長年鍛えてきたエアリーディング能力を駆使してこの空気をぶち殺す!
伊万里はそう決意して何か場の雰囲気を和らげるウイットに富んだギャグを言おうと――。
ここで下手なことを言ったらやばい、火に油を注ぐこと間違いなしだ。
そうはいうもののもう耐えられない!
今こそ長年鍛えてきたエアリーディング能力を駆使してこの空気をぶち殺す!
伊万里はそう決意して何か場の雰囲気を和らげるウイットに富んだギャグを言おうと――。
「そろそろいいだろ」
伊万里が言葉を出す前に今まで何も言わずに座っていた浅月が泣いている二人に声をかけた。
二人は下を向いていた顔を上げて浅月の方を見る。
涙と鼻水で崩れた顔は可愛らしい少女の面影はどこにもなかった。
二人は下を向いていた顔を上げて浅月の方を見る。
涙と鼻水で崩れた顔は可愛らしい少女の面影はどこにもなかった。
「いつまで泣いてるんだ、お前ら」
その声には感情が灯っておらず氷の冷たさを感じさせるものだった。
鋭く尖った眼光は二人をびくつかせてひっと小さな悲鳴を上げさせる。
伊万里も顔には出してはいないが内心では驚いている。
浅月は雪音の事件の時でもここまでの冷たさを見せなかった。
鋭く尖った眼光は二人をびくつかせてひっと小さな悲鳴を上げさせる。
伊万里も顔には出してはいないが内心では驚いている。
浅月は雪音の事件の時でもここまでの冷たさを見せなかった。
「おい、メガネ」
「黙ってろ、俺はこいつらに言ってるんだ。てめえは引っ込んでろ」
「うぐぐ……! あたしをのけ者にするんじゃねーーー!」
「ったく、今はお前の相手をしてる場合じゃねえんだよ。頼むから黙っててくれ。
それよりもだ、ここがどこかわかって泣いてやがるのか。
夜だったら視界が暗くて少しはましかも知れねえけど今は朝だ。
それにこんな見晴らしのいい草原だから俺達の姿は丸見えだ。このまま立ち止まっていれば格好の的だろうな」
「黙ってろ、俺はこいつらに言ってるんだ。てめえは引っ込んでろ」
「うぐぐ……! あたしをのけ者にするんじゃねーーー!」
「ったく、今はお前の相手をしてる場合じゃねえんだよ。頼むから黙っててくれ。
それよりもだ、ここがどこかわかって泣いてやがるのか。
夜だったら視界が暗くて少しはましかも知れねえけど今は朝だ。
それにこんな見晴らしのいい草原だから俺達の姿は丸見えだ。このまま立ち止まっていれば格好の的だろうな」
あくまで浅月は客観的に事実を告げる。
ちょっと考えればわかるようなことを極々なんでもないことのようにに並び立てる。
“いつまで哀しみに浸っている”
直接にこそ言葉には出さないがそう言っているようなものだった。
ちょっと考えればわかるようなことを極々なんでもないことのようにに並び立てる。
“いつまで哀しみに浸っている”
直接にこそ言葉には出さないがそう言っているようなものだった。
「で、いつまで泣いてるんだ。一応、頭の中を整理するのには十分な時間は与えたぜ」
「……前……それ……かよ」
「ああ?」
「……っ! お前、それでも人間なのかよ!」
「……前……それ……かよ」
「ああ?」
「……っ! お前、それでも人間なのかよ!」
その余りにも情がない言葉に優希が吠える。
その叫び声に驚いて横で黙ってうつむいているフェイトが小さくうめき声を上げた。
優希はそのままの勢いで立ち上がり浅月の首を掴みかかろうとするが軽く避けられたことによって地面へと転がった。
その叫び声に驚いて横で黙ってうつむいているフェイトが小さくうめき声を上げた。
優希はそのままの勢いで立ち上がり浅月の首を掴みかかろうとするが軽く避けられたことによって地面へと転がった。
「大切な、大切な友達と先輩が死んだんだじぇ!? そんなの、すぐに立ち直れる訳ないだろ!」
「それがどうしたよ。バトル・ロワイアルなんだ、死ぬのは当然だ。
まさか自分の知り合いだけは絶対に死なないとか思っていたんじゃねえんだろうな」
「じゃあお前はどうなんだじょ、友達は、家族は! 死んでないのかよ!」
「ああ、死んだぜ。家族みてえなもんがな。それ以外にも知り合いが死んでる」
「それがどうしたよ。バトル・ロワイアルなんだ、死ぬのは当然だ。
まさか自分の知り合いだけは絶対に死なないとか思っていたんじゃねえんだろうな」
「じゃあお前はどうなんだじょ、友達は、家族は! 死んでないのかよ!」
「ああ、死んだぜ。家族みてえなもんがな。それ以外にも知り合いが死んでる」
結崎ひよの。竹内理緒。ひよのはともかくとして理緒は大切な友達であり仲間であり家族であった。
数少ない大切なものとして浅月の中では大部分を占めていたはずだったのだ。
なればこそ、その死を悲しまないのはなぜか。優希はそこを基点にして浅月へと突っかかる。
数少ない大切なものとして浅月の中では大部分を占めていたはずだったのだ。
なればこそ、その死を悲しまないのはなぜか。優希はそこを基点にして浅月へと突っかかる。
「じゃあどうして……!」
「悲しいとかさ……もう忘れちまったよ。大切なものが無くなったのだって初めてじゃねえ。
それに俺達はいつ殺されても文句は言えない立場だったからその時が少し早まっただけだって感じがあるしな。
通過そんな大声出すんじゃねえ。お陰で来ちまったじゃねえか――敵さんがよぉ!」
「悲しいとかさ……もう忘れちまったよ。大切なものが無くなったのだって初めてじゃねえ。
それに俺達はいつ殺されても文句は言えない立場だったからその時が少し早まっただけだって感じがあるしな。
通過そんな大声出すんじゃねえ。お陰で来ちまったじゃねえか――敵さんがよぉ!」
浅月は手元に置いていたP90を左手に持ち、そのままトリガーを引く。
銃口から放たれた弾丸は二人の少女を通り越して後方へと飛翔する。
しかしながら弾丸が目標を貫くことはなかった。代わりにカキンカキンと金属音が連続的に響く。
銃口から放たれた弾丸は二人の少女を通り越して後方へと飛翔する。
しかしながら弾丸が目標を貫くことはなかった。代わりにカキンカキンと金属音が連続的に響く。
「何なんだよ、それは!」
浅月は目の前にある光景に対しての理解が一瞬遅れてしまった。
無手の状態であった敵対者の右腕に一瞬で巨大な篭手が装着されたのだ。
浅月の短い人生の中でもそんな魔法じみた技術は見たことがない。
先の戦いでの鎖にひねり潰された悠人といいこの島は常識を超えていると心中で吐き捨てる。
無手の状態であった敵対者の右腕に一瞬で巨大な篭手が装着されたのだ。
浅月の短い人生の中でもそんな魔法じみた技術は見たことがない。
先の戦いでの鎖にひねり潰された悠人といいこの島は常識を超えていると心中で吐き捨てる。
「ひどいんじゃねえの? 俺は何もやってねえってのに」
「よく言うぜ、殺気を隠しもしてねえくせに。それに俺はそういうことには勘が冴えるんでな
人を殺すんならもっと殺気を消すことだな」
「ははっ。まあ隠すつもりもなかったしな。つーかそんなことしたらあっさり殺せちゃうだろ? そんなの認めねえよ。
この島にいる奴等全員苦しんで死んでもらわなくちゃ困るんだっての」
「よく言うぜ、殺気を隠しもしてねえくせに。それに俺はそういうことには勘が冴えるんでな
人を殺すんならもっと殺気を消すことだな」
「ははっ。まあ隠すつもりもなかったしな。つーかそんなことしたらあっさり殺せちゃうだろ? そんなの認めねえよ。
この島にいる奴等全員苦しんで死んでもらわなくちゃ困るんだっての」
口を三日月に。頬を緩ませて。青年、中村剛太はゆっくりと浅月達へとにじり寄る。
その顔を見た優希とフェイトは全身から放出されている殺気とは別に笑顔に恐怖を感じた。
壊れている。なぜ人を殺そうというのにそんなにも笑っていられるのだ。
ちなみに伊万里は殺気を当てられてるにもかかわらず全くケロッとした顔をしていた。
最も伊万里も別ベクトルに壊れているのだから当然である。
その顔を見た優希とフェイトは全身から放出されている殺気とは別に笑顔に恐怖を感じた。
壊れている。なぜ人を殺そうというのにそんなにも笑っていられるのだ。
ちなみに伊万里は殺気を当てられてるにもかかわらず全くケロッとした顔をしていた。
最も伊万里も別ベクトルに壊れているのだから当然である。
「お前ら見てるとすっげーイライラしたんでね。
先輩が死んでさ、何で草原のど真ん中で騒いでるバカな奴等が生き残ってるんだよ。
という訳でとりあえず殺す。俺はお前らを殺してこのイライラを抑えこむ」
「気が触れてんのか? よくわかんねえデカブツを何にも無いとこから出したり先輩が死んだから俺らを殺すとか俺にはどうでもいいことだっつーの。
ああもう、てめえは邪魔だ。生きててなんにもならねえよ。さっさと死にやがれ」
先輩が死んでさ、何で草原のど真ん中で騒いでるバカな奴等が生き残ってるんだよ。
という訳でとりあえず殺す。俺はお前らを殺してこのイライラを抑えこむ」
「気が触れてんのか? よくわかんねえデカブツを何にも無いとこから出したり先輩が死んだから俺らを殺すとか俺にはどうでもいいことだっつーの。
ああもう、てめえは邪魔だ。生きててなんにもならねえよ。さっさと死にやがれ」
再び浅月は剛太へと照準を向けてP90のトリガーを引き絞る。だが、弾丸は篭手を貫けない。
浅月も右に左に動いてトリガーを引くが剛太は右腕に装着された篭手を巧みに操り全ての弾丸を弾き飛ばす。
浅月も右に左に動いてトリガーを引くが剛太は右腕に装着された篭手を巧みに操り全ての弾丸を弾き飛ばす。
「俺は生きないといけねえ。生きるんだ、生きてよぉ…………。
生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて――――――生き抜かなくちゃならない」
「はっ、復讐か? わかりやすいな、おいっ!」
「当たり前だろ。復讐だ。胸が疼くんだ、先輩を殺した奴を惨めに最悪に滑稽にぶっ殺せってよぉぉオ!!!!!!」
生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて――――――生き抜かなくちゃならない」
「はっ、復讐か? わかりやすいな、おいっ!」
「当たり前だろ。復讐だ。胸が疼くんだ、先輩を殺した奴を惨めに最悪に滑稽にぶっ殺せってよぉぉオ!!!!!!」
剛太は地面を強く蹴り飛ばし浅月へと迫り右腕を強く振り払った。
それを黙って見ているはずもなく浅月は後方へと跳躍し、地面を削り取るほどの一撃を辛くも避ける。
それを黙って見ているはずもなく浅月は後方へと跳躍し、地面を削り取るほどの一撃を辛くも避ける。
「そこで黙ってる奴等も、お前も。全員、殺してやる。こんなクソみたいな世界なんて願い下げだぁっ!」
【I-6/一日目/朝】
【浅月香介@スパイラル~推理の絆~】
【状態】健康、
【装備】月臣学園の学生服、FN P90(10/50)@スパイラル~推理の絆~
【所持品】支給品一式、携帯電話、大量の五百円玉@魔法先生ネギま!、スクール水着@魔法先生ネギま!、予備弾倉×3
【思考】
基本:知り合いとの合流
0:めんどくさい時に厄介な……! さっさと殺すか。
1:とりあえず殺し合いには乗らない。
2:時間軸の違いと怪我の治りについて困惑。
※参戦時期は12巻終了後
【状態】健康、
【装備】月臣学園の学生服、FN P90(10/50)@スパイラル~推理の絆~
【所持品】支給品一式、携帯電話、大量の五百円玉@魔法先生ネギま!、スクール水着@魔法先生ネギま!、予備弾倉×3
【思考】
基本:知り合いとの合流
0:めんどくさい時に厄介な……! さっさと殺すか。
1:とりあえず殺し合いには乗らない。
2:時間軸の違いと怪我の治りについて困惑。
※参戦時期は12巻終了後
【片岡優希@咲-Saki-】
【状態】健康
【装備】
【所持品】支給品一式(水を三分の一消費) 不明支給品1~3
【思考】
基本:????
0:咲ちゃん、のどちゃん、染谷先輩……。
【状態】健康
【装備】
【所持品】支給品一式(水を三分の一消費) 不明支給品1~3
【思考】
基本:????
0:咲ちゃん、のどちゃん、染谷先輩……。
【関口伊万里@スパイラルアライヴ】
【状態】健康
【装備】
【所持品】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】
基本:沢村とデートしたい!
0:うひょーーーーっっ! なんか変な篭手が出たーーーーーーっ!
1:やべえ、あたし達って今ピンチじゃね?
※参戦時期は最終話終了後
【状態】健康
【装備】
【所持品】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】
基本:沢村とデートしたい!
0:うひょーーーーっっ! なんか変な篭手が出たーーーーーーっ!
1:やべえ、あたし達って今ピンチじゃね?
※参戦時期は最終話終了後
【フェイト・テスタロッサ・ハラオウン@魔法少女リリカルなのは】
【状態】:精神衰弱、肉体疲労(中)
【装備】:なし
【道具】:支給品一式、不明支給品0~2
【思考・状況】
基本:????
0:ユーノ……クロノ……。
※二期終了後からの参戦です。
※I-6に金属バット、葛葉刀子の野太刀@魔法先生ネギま!、支給品一式×2、不明支給品0~3は浅月達で分配されました。
【状態】:精神衰弱、肉体疲労(中)
【装備】:なし
【道具】:支給品一式、不明支給品0~2
【思考・状況】
基本:????
0:ユーノ……クロノ……。
※二期終了後からの参戦です。
※I-6に金属バット、葛葉刀子の野太刀@魔法先生ネギま!、支給品一式×2、不明支給品0~3は浅月達で分配されました。
【中村剛太@武装錬金】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、応急処置セット、M24型柄付手榴弾×4、ピーキーガリバー@武装錬金
[思考・状況]
基本:どうにでもなっちまえ。
0:ムカつくから殺す。
※7巻62話からの参戦。
※黒神めだか、坂上智代を殺したと思っています。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、応急処置セット、M24型柄付手榴弾×4、ピーキーガリバー@武装錬金
[思考・状況]
基本:どうにでもなっちまえ。
0:ムカつくから殺す。
※7巻62話からの参戦。
※黒神めだか、坂上智代を殺したと思っています。
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