鉄の臭いが鼻を襲う。ひどい臭いだ。
硝煙と血の臭いが混じり合い鬱蒼とした林の中をを充満している。
目も向けられない様な血と肉と殺戮の饗宴の後。
ただただ死が悪も正義も狂気さえも包み込んで沈黙を守っている。
硝煙と血の臭いが混じり合い鬱蒼とした林の中をを充満している。
目も向けられない様な血と肉と殺戮の饗宴の後。
ただただ死が悪も正義も狂気さえも包み込んで沈黙を守っている。
いや、そうではない。
薄暗いこの林の中、一人男が呆然と立っているではないか。
ただ肉塊と化したそれらを見つめ彼は無力さを感じると共に底知れない怒りを感じていた。
宿敵クッパと対峙する時さえこんな理不尽な怒りを感じた事はなかった。
唇を噛み締め、ただ怒りに震えたその手は空を切った。
薄暗いこの林の中、一人男が呆然と立っているではないか。
ただ肉塊と化したそれらを見つめ彼は無力さを感じると共に底知れない怒りを感じていた。
宿敵クッパと対峙する時さえこんな理不尽な怒りを感じた事はなかった。
唇を噛み締め、ただ怒りに震えたその手は空を切った。
「許せない。」
人の心の弱さを知ってこんな馬鹿げたゲームを主催した奴を。
安置に自らの手を血に染め罪がないだろう彼らを殺戮した奴を。
安置に自らの手を血に染め罪がないだろう彼らを殺戮した奴を。
許せない。
なんとしても一人でも多くの人を助けなければ。
マリオは再び心を奮い起こし踵を返し歩き出そうとしたその時。
マリオは再び心を奮い起こし踵を返し歩き出そうとしたその時。
「うっっ」
うめき声の様なか細い声がマリオの耳を捕らえた。
「誰だ!?」
……返事がない。生き残りか?
なんて運の良い。
なんて運の良い。
「どこだ?返事をしろ。俺は敵じゃない。」
返事はない。声がした辺りの茂みを掻き分けながら声の主を捜す。
瞬間、マリオの目に鮮やかな赤と青が飛び込んできた。
なんだあれは?
なんだあれは?
「怪我をしてるのか?」
倒れ込んでいるそれにそっと近付き声をかける。
足から血が出てるが息はあるようだ。
倒れ込んでいるそれにそっと近付き声をかける。
足から血が出てるが息はあるようだ。
「おい、しっかりしろ!」
なんとかして助けなければならない。その気持ちがマリオをただ突き動かす。
「おい!」
なんとかして助けなければならない。その気持ちがマリオをただ突き動かす。
「おい!」
「ん……」
4度目になるその呼びかけにやっと呼応した彼に安堵の息を漏らす。
うっすらと目を開けた彼は…
うっすらと目を開けた彼は…
「うわぁぁあ!!」
胸が苦しい。突き飛ばされたようだ。
「近付くなぁ!やめてくれぇ!」
後退り泣きわめきながら訴える彼の目はマリオを通り越しどこか遠くを捕らえている。
「落ち着け。もう敵はいない。」
可哀相に。もういない敵にただ恐れをなしまだ混乱している。
あんな殺戮を見たのであれば当然だろう。
可哀相に。もういない敵にただ恐れをなしまだ混乱している。
あんな殺戮を見たのであれば当然だろう。
「俺は君に危害を加えたりはしないよ。」
優しく話し掛けたその言葉に彼はやっと落ち着きを取り戻した様だ。
優しく話し掛けたその言葉に彼はやっと落ち着きを取り戻した様だ。
「助けてくれ……。奴が……奴が……」
ボロボロと涙を流しながら訴える彼を抱きしめマリオは強く答える。
「もう大丈夫だ。」
「もう大丈夫だ。」
マリオの腕を掴む彼の力はとても弱々しい。
はやく手当てをしなければ。
はやく手当てをしなければ。
急いで布を千切り足を固定する。
「今は応急処置で我慢してくれ」
「今は応急処置で我慢してくれ」
「そんな事よりも……彼らは?彼らはどうなった?」
あの惨状を彼はまだ知らないのか。マリオは思わず目を逸らす。
「そうか。なんて酷いのサ。あいつらめ……」
「見たのか!?」
その言葉にマリオは即座に反応した。
思わず彼、マルクの胸倉を掴み、問い詰める。
思わず彼、マルクの胸倉を掴み、問い詰める。
「ぐっっ、くる・・・し・・・」
「す……すまない。」
「奴らに関ってはいけないサ。」
慌てて手綱を緩め自分から手を離したマリオにマルクはボソリと告げる。
「?」
「奴らは……とても強く、そして残忍なのサ。」
「ボクが生き残れたのは奇跡に近いのサ。」
「ボクが生き残れたのは奇跡に近いのサ。」
マルクはポツリポツリと騙り始めた。
そう、とんでもない膨大な嘘の物語を。
「…そうすると、ディディー、メタナイト、ロイ、ドロッチェ
こいつらがこんな事を?」
こいつらがこんな事を?」
「そうなのサ。奴らはとにかく残虐なのサ。
遭遇したらすぐに逃げるのサ。」
遭遇したらすぐに逃げるのサ。」
「そんな訳にはいかないよ。こんな事……許せないよ。」
マリオはマルクに騙されているとも知らず、
語気を強めて反論した。
語気を強めて反論した。
「そんなに言うなら止めないけどサ。」
「どっちに行ったか分かるか?」
ほっほっほっ。なんて幸運なのサ。
こんなにも簡単に騙されてくれる奴がいると笑いが止まらないサ。
こんなにも簡単に騙されてくれる奴がいると笑いが止まらないサ。
マルクは笑いをかみ殺し、心配する振りを続けながら
マリオに念を押すべく口を開こうとする
マリオに念を押すべく口を開こうとする
……が、何かの気配を悟り二人同時に同方向を向く。
くそっ。こんな時に!
傷ついた足は回復していない。この男の様に騙されやすければ良いが。
もしも敵だったなら?
もしも敵だったなら?
もっと注意をしておくんだったのサ。
草を踏み分ける足音は刻々と近づいてきていた。
草を踏み分ける足音は刻々と近づいてきていた。
「ふはは!誰だか知らんが、我輩の手下となり働いてもらうぞ!」
不敵な笑いと共に黒い大きな手で藪がかきわけられる。
「む?」
既にそこには誰もいない。
しかしそんな事は意にも介せず、その黒い大きな男は辺りにブラスターを撃ち込む!
しかしそんな事は意にも介せず、その黒い大きな男は辺りにブラスターを撃ち込む!
ドシュ!ドシュ!ドシュ!
「くっ!!!」
「そこか!!」
黒いマントを翻し、声がした方向に向かって熱い炎を放つ。
「何をする!」
藪の中からマリオが姿を現す。
「ふふふ。お前だけか?」
「そうだ。」
マリオはその黒いスーツを着込んだその男を睨みながらそう答えた。
その黒スーツの男、高速の悪ことブラックシャドーはその答えを聞いて
ニヤニヤと目を細めながらも言葉を紡ぐ。
その黒スーツの男、高速の悪ことブラックシャドーはその答えを聞いて
ニヤニヤと目を細めながらも言葉を紡ぐ。
「ほう?誰か他にも声が聞こえたと思ったがな?」
「気のせいだろう?」
「ふむ。我輩の敵にならないというなら見過ごさないでもないが?」
馴れてない嘘を付く男の目だ。
悪の王であるブラックシャドーにはすぐに見抜けるくらい下手くそな嘘の付き方。
偽善を振りかざすあのファルコンと同じ匂いがする。
…気に食わない。
悪の王であるブラックシャドーにはすぐに見抜けるくらい下手くそな嘘の付き方。
偽善を振りかざすあのファルコンと同じ匂いがする。
…気に食わない。
「俺だけだと言ってるだろう。」
語気を荒げながら、マリオは思考を巡らす。
奴……マルクはもう逃げれただろうか?
彼は恐らく敵に違いない。
もし説得できなかった場合、足を怪我している彼は逃げるのが遅れるだろう。
ならば、俺が彼を救う為に足止めになってやらなければ。
奴……マルクはもう逃げれただろうか?
彼は恐らく敵に違いない。
もし説得できなかった場合、足を怪我している彼は逃げるのが遅れるだろう。
ならば、俺が彼を救う為に足止めになってやらなければ。
ほっほっほっ。馬鹿な男サ。
ちょっと足が痛いふりをしてみれば……案の定。
マルクは足を少し引きずりながらも笑みを浮かべる。
ちょっと足が痛いふりをしてみれば……案の定。
マルクは足を少し引きずりながらも笑みを浮かべる。
…どちらが生き残るにしろ、うまいとこどりしてやるのサ。
【一日目/日中/D-9】
【名前:マリオ・マリオ(マリオブラザーズ)
健康状態:良好
武装:デスビーム@MOTHER2
所持品:支給品一式 、ぎんの弓(矢×60本)@ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡
他支給武具×1
現在位置:D-9
第一行動方針:マルクを逃がす為、ブラックシャドーを引き止める。できれば説得。
第二行動方針:ルイージ、ピーチ達を捜す
第三行動方針:率先して説得を行う
最終行動方針:ゲームを潰す
備考:ディディー、メタナイト、ロイ、ドロッチェをマーダーだと誤認識しました】
健康状態:良好
武装:デスビーム@MOTHER2
所持品:支給品一式 、ぎんの弓(矢×60本)@ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡
他支給武具×1
現在位置:D-9
第一行動方針:マルクを逃がす為、ブラックシャドーを引き止める。できれば説得。
第二行動方針:ルイージ、ピーチ達を捜す
第三行動方針:率先して説得を行う
最終行動方針:ゲームを潰す
備考:ディディー、メタナイト、ロイ、ドロッチェをマーダーだと誤認識しました】
【名前:ブラックシャドー@F-ZEROシリーズ】
健康状態:健康
武装:ブラスター@スターフォックスシリーズ ファイアフラワー@マリオストーリー×残り2
所持品:支給品一式 、冥府の術符(使用回数:5) @ファイアーエムブレム暁の女神
現在位置:D-9
基本行動方針:ゲームに乗って悪の帝王の恐ろしさを思い知らせる
第一行動方針:気に食わないこの目の前の男を死に至らしめる。
第二行動方針:出会った相手には服従か、死か選ばせる
最終行動方針:ゲームに優勝し、理想郷を作り上げる】
健康状態:健康
武装:ブラスター@スターフォックスシリーズ ファイアフラワー@マリオストーリー×残り2
所持品:支給品一式 、冥府の術符(使用回数:5) @ファイアーエムブレム暁の女神
現在位置:D-9
基本行動方針:ゲームに乗って悪の帝王の恐ろしさを思い知らせる
第一行動方針:気に食わないこの目の前の男を死に至らしめる。
第二行動方針:出会った相手には服従か、死か選ばせる
最終行動方針:ゲームに優勝し、理想郷を作り上げる】
【名前:マルク@星のカービィ】
状態:頭、右足に重傷 出血中。
装備:無し
道具:支給品一式 ドラムマガジン2個 、パイナップル・ランチャー (弾×70)@ドンキーコング64
現在位置:D-9 森の中
思考:
第一行動方針:マリオがブラックシャドーを引き止めてる間に安全な所に逃げる。生き残った方を利用する。
第二行動方針:仲間を探し隊(ロイ、ドロッチェ、メタナイト、ディディー)らがゲームに乗っているというウソを他の人に言いふらす。
第三行動方針:弱っている参加者を探し、トドメを刺す。
第四行動方針:カービィは自分の手で息の根を止める。
最終行動方針:ゲームに優勝する
備考:仲間を探し隊の会話を大体聞き取りました。】
状態:頭、右足に重傷 出血中。
装備:無し
道具:支給品一式 ドラムマガジン2個 、パイナップル・ランチャー (弾×70)@ドンキーコング64
現在位置:D-9 森の中
思考:
第一行動方針:マリオがブラックシャドーを引き止めてる間に安全な所に逃げる。生き残った方を利用する。
第二行動方針:仲間を探し隊(ロイ、ドロッチェ、メタナイト、ディディー)らがゲームに乗っているというウソを他の人に言いふらす。
第三行動方針:弱っている参加者を探し、トドメを刺す。
第四行動方針:カービィは自分の手で息の根を止める。
最終行動方針:ゲームに優勝する
備考:仲間を探し隊の会話を大体聞き取りました。】