ミゲルの貿易指南 - ネオアトラス博物館@wiki

ミゲルの貿易指南

おやご主人様、いかがなされました？
…ふむ、貿易のコツがいまいちつかめないと仰りますか？

ですからあの時に私がお伺いしたではありませんか。
私、こうみえても貿易には少々自信がありますと申しましたのに、
自力でやると仰ったのはご主人様でございますぞ？

それはともかくとして、改めて貿易のコツをお教え致しましょう。
何、大して難しい事ではございません。
ささ、そちらにお掛け下さいまし。

貿易の概念

先ずは貿易の何たるかからご説明申し上げましょう。
貿易とは｢町と町を貿易船で結び、特産品と人間を動かして
経済とする為の手段｣ですな。

需要のある物を運搬し、それぞれの国や町から課せられる
税金を納め、顧客の手まで安全に運ぶ。
これを１から手配し、全ての作業を代行する事によって、
こちらは手数料を頂くのです。

税金などの手数料は貿易船団維持費に組み込まれております故、
ご主人様が直接税金を目にする事はございますまい。

動くのは特産品だけではございません。新たな土地を夢見て移住する
人々も中には多く含まれるでしょう。
貿易は物品だけでなく、人材も円滑に動かす素晴らしい手段です。

また、見知らぬ物に対する好奇心というものは、どの土地の人間でも
共通して持っているはずです。
最初は信じてもらえなくとも、誠意を持って貿易を継続する事により
人々はやがて心を開くでしょう。

貿易は世界を一つにする力をも秘めている…
ご主人様はそうは思いませんかな？

基礎戦略

とは申せ、こちらも慈善事業ではございません故、儲けの出ない
話に飛びつくようなマネは避けなければなりませんぞ。
そこで、貿易を始める前に、以下の点にご留意下さいますよう…

町が持つ特産品の価値と生産量を把握する
どの特産品を掛け合わせると加工品が出来るのかを見極める
長い周期で安定した貿易が行える様に貿易ルートを定める
貿易ルートは、原産品貿易、加工品貿易までを一本と考える
2～3本の貿易ルートを確立し、ローテーションを組む

*

特産品を知る

特産品を知る事は非常に重要な事です。
わが国の周辺地域だけでも、実に様々な特産品が存在します。
それら全てについて把握せよと申し上げるのは簡単ですが、
最初はご主人様でも中々に難しい事と存じます。

故に、最初は特筆すべき原産品のみ、産出する町を覚えておくと
良いかと思われます。

例：

真珠…タレントムの町
マダス貝…クロイツカデアの町など
カイコ…ダマスカスの町など

これらの特産品は我が国周辺に存在する特産品でも取り扱いが
簡単で、効率よく利潤をあげる事が出来るものです。

町の所在については博物図鑑の産物か都市名で検索すると
簡単に見つかるでしょう。

加工品を作る

貿易を進めていくと、特定の原産品同士での貿易の副産物として
加工品が生産される場合があります。
この加工品は価値が高いものが多く、これを用いた貿易を行うと
さらに利益をあげる事が出来る事が出来ますぞ。

例1：

真珠＋マダス貝＝黒真珠
黒真珠＋首飾り＝黒真珠の首飾り

例2：

カイコ＋桑の木＝絹糸
絹糸＋綿織物＝絹織物

この二つが、私ミゲルのお勧めする加工品生産ですな。
特に例1は素晴らしい値段で取引されますぞ。

他にも火薬を作る方法などもございます。

ルートを定める

どの特産物で貿易を行うか、その計画が定まったら、実際に
貿易船を購入し、ルートを決めましょう。

しかしご主人様、ご注意下さい。
この貿易ルート、時間が経てばさほど変化はありませんが、
資金に余裕のない序盤ではこの一点をよく考えましょう。

貿易の始点と終点をきちんと決める

上記の加工品貿易例の1でご説明申し上げます。

先ず、真珠とマダス貝の貿易を行う必要がありますが、
真珠はタレントムにございますな。
タレントムからなるべく遠く、しかも遠すぎない場所にある、
マダス貝を産出する町は、北欧方面のクロイツカデアの町です。
では、タレントム⇔クロイツカデアに貿易ルートを敷きましょう。

しかしちょっとお待ち下さい。
この貿易ルートを確立すると黒真珠が生産されるようになりますが、
｢黒真珠が先ず生産されるのは貿易ルートの終点になります｣
これを踏まえ、黒真珠とかけあわせる予定の首飾りの所在地を確認しましょう。
首飾りを産出する町は、コンスタンチンですな。ここが手ごろです。

さて、ここで一つ貿易の心得をおさらいしましょう。

貿易船の能力を考慮しながら、なるべく遠い距離で貿易をする

そう、これが重要なのです、ご主人様。
コンスタンチンと貿易を行うには、タレントムは近すぎるのです。
クロイツカデアの町はどうでしょう？コンスタンチンから程よく離れていますな。
では、コンスタンチン⇔クロイツカデアの貿易ルートを確立しましょう。

そうすると、タレントム⇔クロイツカデアのルートで、どちらを始点にすれば、
早い時期にクロイツカデアに黒真珠が登場するでしょうか。
こう考えると、タレントムから船を出し、クロイツカデアに向かわせるルートを
定めると、時間的にも効率よく貿易を行う事が出来るとわかります。

この様に、貿易ルートを定める際にも、いかにすれば無駄を省くかを
考えれば、経済的にも時間的にもロスが少なくすみます。

貿易グループ

貿易グループの概念は非常に簡単です。
最終的に必要な加工品を産出し、その加工品と貿易する事によって
一番利益の上がる対象の特産品を含めた、複数の貿易ルートを指します。

上記の例１で見ますと、真珠のタレントム、マダス貝のクロイツカデア、
首飾りのコンスタンチンまでで2本の貿易航路を使用します。
さらに、コンスタンチンで出来上がった黒真珠の首飾りを貿易に使って、
初めて莫大な利益を生むことが出来るわけです。
序盤のルートで私のお勧めは、ソリス提督が発見してきたパナケイアですな。
それなりに距離もあり、価値も高い部類に入るので、お勧め致しますぞ。

上記の2本の貿易航路に加え、黒真珠の首飾りがあるコンスタンチンと、
パナケイアのあるラスパルマスを結ぶ貿易ルートをあわせ、ここでは
3本の貿易ルートが出来上がります。序盤を普通に過ごしていれば、
国王陛下から許可された貿易航路の数も3本のはずですから、丁度良い
具合に貿易が行えますな。

これが、貿易グループです。

どの特産品からどの加工品を作り出し、更にそれを何と貿易するか、
これはご主人の腕一つで、私めが口を挟む事ではございません。

そしてこれが重要ですが、損益計算は、この貿易グループ単位で考えます。
原産品の在庫が底を尽き、赤字路線に転落したとしましょう。
ここで貿易を廃止してしまうのは簡単ですが、廃止してしまうと、
加工品貿易まで廃止されてしまいます。

加工品貿易で十分な利益をあげていれば、原産品貿易が多少の赤字でも
十分にお釣りが来るので、この路線はそのままにしておき、加工品の在庫が
無くなるまで維持しておくのが得策です。

探検が進み、貿易も多種多様のものになっていくと思われますが、
この概念を抑えておけば、少なくとも大赤字により破産という事態だけは
免れる事が出来ると思いますぞ。

貿易のローテーション

上記の戦略をふまえ、加工品貿易を行っていくと、いずれは在庫が
なくなります。そうなると全く別のルートを開拓する必要がありますが、
別の貿易グループの計画は、予めきちんと決めておきましょう。
いざ貿易を開始する段階になって町を探したりルートを考えたり
するのでは、時間がもったいありませんぞ。

最終的に、2～3の貿易グループを確立させておけば、常に利益のあがる、
人材もあつまる大商会にのしあがる事も夢ではございません。

最後に
国王陛下から、暗黒大陸→インド→ジパングと探索を行うよう指示が
出ると思いますが、そこに至る過程で、次の特産品を持つ町はなるべく
発見するように致しましょう。

アフリカ：
カカオ
さとうきび
ダイヤモンド

インド：
シナモン
ナツメグ
コショウ

ジパング：
オキナ灰
金

これらは、状況によっては全く出現いたしません。
どれも高価な加工品に育つ産物ですので、これらは押さえておいた方が
よろしいかと存じます。

後、海賊どもが出現し始めたら、惜しむこと無く戦闘力の高い提督に
依頼し、討伐いたしましょう。ほうっておくととんでもない事になりますぞ。

以上、少々説明がこみいったやもしれませんが、お役に立ちましたかな？
このミゲル、いつでもご主人様のお力になります故、また何かありましたら
お声をおかけ下さい！