濫読者の羅針盤 @ ウィキ
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#022 Dorcas Dene, Detective / George R. Sims
女探偵ドーカス・ディーン / ジョージ・R・シムズ
- The Council of Four
- The Helsham Mystery
- The Man with the Wild Eyes
- The Secret of the Lake
- The Diamond Lizard
- The Prick of a Pin
- The Mysterious Millionaire
- The Empty House
- The Clothes in the Cupboard
- The Haverstock Hill Murder
- The Brown Bear Lamp
おそらく邦訳されたことはないと思います。原文もネット上には見当たらず、全く読んだことがありません。
作者George Robert Sims は劇作家であり、小説家であり、コラムニストであり、ジャーナリストでもあった人物。今も"Dorcas Dene"を含めたいくつかの本が入手可能ではあるが、当時は劇作家としての方がメジャーだったようだ。
短編集の主人公ドーカス・ディーンは、もともと大部屋女優であったが、結婚して引退。ところが画家である夫が失明してしまったため、彼女が働かねばならなくなり、紆余曲折を経て探偵として働くことになるそうです。ワトソン役にはMr.Saxonなる人物が配されているようですが、なんせ物語を読んだことがないのでこれがどんな人物なのかもわかりません。
クイーンの定員(EQ掲載の解説記事)では、1984年刊の『淑女探偵ラヴデイ・ブルックの体験』(ネット上に一編邦訳あり)に続いて、「より重要度の高い女性探偵」としてDorcas Deneを紹介している。だが、いったいなぜ重要度が高いのかはこれを読んだだけではわかりません。それだけ売れていたということなのでしょうか?
なお、Dorcas Deneシリーズの短編集としては、1897年にこれが出て、翌1898年には第二シリーズが出ている。第二シリーズも本のタイトルは同じで、この中身は以下の通り。
- The missing prince
- The morganatic wife
- The house in Regent's Park
- The co-respondent
- The handkerchief sachet
- A bank holiday mystery
- A piece of brown paper
- Presented to the Queen
- The one who knew