概要
1999年発売。Q-BERTシグネチャー・モデル
PMC-05ProQのレイアウトを元にデザインされた。
PMC-05Pro2からの変更点は
1...EQが+12/-12dBのロータリー2BANDから+6/-24dBのスライダー3BANDに
2...セッション端子の搭載
3...PANのノブがロータリー式からスライダー式に
4...モニターフェーダーが右上に移動
5...縦フェーダーと左右の入力チャンネルにおけるリバーススイッチの搭載
6...CUE以外にMASTERのモニタリングが可能に
7...PGM CUEのモニター取り位置をPOST EQに変更
8...マスターアウトのノブがロータリー式からスライダー式に
9...縦フェーダーのカーブがロータリーノブで微調整可能に。
カーブを一番急にして05(06)と07を比較すると07は音量が急激に変わる場所が若干下にあるため07はキレが悪い。
07の縦のフェードカーブはMIX、SCRATCH共に評判悪し。
10...縦フェーダーの間隔が若干狭くなった
11...電源アダプターがAC12Vになり、05/06との互換性がなくなった
12...各chの音量調節がTrimからGainに変わって調整幅が広くなった
- ユーロスクラッチなど05では不可な技が可能
- VESTAX EXTRAVAGANZA公式ミキサー
PMC-07Pro
+
|
以下レビュー |
機能面としては過不足なしといったところ。一般的なスクラッチ/ジャグリングをするのでであれば不満はないかと。本体は大柄に見えるが横幅はSH-EX 1200とほぼ同じ(EX: 260mm/07Pro: 262mm)のため意外と使用感覚は変わらず。注意点としてはアルプス製フェーダー搭載機種はフェーダーキャップが外れやすくなってる可能性あり。
スライド式EQ搭載だが上記の通り意外とサイズは大きくは無いため各フェーダーは隣接気味で、油断すると隣のフェーダーも一緒に操作してしまうことも。またせっかくPANもスライド式なのにPhono/Line切り替えスイッチが邪魔して100%活かしきれていないのが残念。それ以外には特に不満なし。
さすがは一昔前とはいえフラグシップモデルなのでそのへんの安ミキサーの薄っぺらい音とは比較にならず。ただし後年に登場するモデルと比べるとさすがに劣る印象。また一昔前のベスタ製品の特徴である片側チャンネルの音量レベルが低くなる症状はこのモデルにも健在。
いろいろ書きましたが、PGM/IFリバース機能、スライド式のEQ/PAN、セッション入出力などこのミキサーが初めて搭載した機能が存在し、またそれを利用したテクニック(ユーロスクラッチ、フィードバック等)も存在する昨今貴重なバトルミキサーで、現在は中古でおよそ2万円前後で入手できるので1台持っておいて損はないかと。これ書いてる人はISP含めて全部で3台所有してます。
ちなみにこのモデルにはCF・IF共にベスタクス製とアルプス製が存在する。
発売当初はアルプス製のフェーダーが搭載されていたようで、取り扱い説明書には「CF・IF共通(CF-05PRO)」と書かれている。後にCF・IFがベスタクス製(CF-PCV)になった。(時期は不明)
なお、インプットフェーダーは現在でもベスタクス・アルプスどちらも市場在庫があるため入手可能である。
メーカー破産のため現在在庫状況は不明。
CF-05PRO/IF05PRO(アルプス製は先端が先割れタイプのためつまみの交換がしやすいが代わりに非常に取れやすい)
IF07PRO
CF-05PCV/IF05PCV(ベスタクス製・IFはCF-PCVと同じ物で基盤のみ変更しているだけのため耐久性が高い)
IF07PCV
|
+
|
スペック表・PMC-07Pro |
■入力
LINE IN (RCA) x 2, PHONO IN (RCA) x 2,
SESSION IN (RCA) x 1,
MIC IN (φ6.3PHONE) x 2,
■出力
MASTER OUT(φ6.3PHONE) x 1, MASTER OUT(RCA) x 1,
HEADPHONE OUT (φ6.3PHONE) x 1,
- イコライザー PGM 1 & PGM 2 : 3 BAND ISOLATOR,
- 周波数特性 25Hz~25kHz
- クロストーク ≧100dB
- S/N比 MIC ≧80dB. LINE ≧90dB
- 寸法 / 重量 262(W) x 105(H)x 362(D)mm / 4.0kg
- 電源 / 専用ACアダプター AC-12
■価格
|
PMC-07Pro25th Anniversary
Vestax25周年記念モデル。トップパネルは黒のみで右下に25周年記念文字が印刷されている。また、このモデルから内部機構が軽量化(内部ユニットが金属からプラ製に変更)された新型のCF-PCVクロスフェーダーが搭載されている。
※基本スペック/機能は上記ノーマル07Proと相違無いため割愛。
PMC-07Pro ISP
Invisibl Skratch Piklzシグネチャー・モデル。ノーマルのPMC-07Proとの違いは、クアドロフォニックシステムを搭載、SEND/RETURN搭載とMIC端子の廃止、LINE入力の廃止とそれに伴うPHONO/LINE切り替えスイッチの廃止など。バランスコントロールフェーダーも存在しないが、クアドロフォニックスイッチでLRのバランス調整可能。
+
|
以下レビュー |
以下追記
本来は無いLINE入力を増設するカスタムがアメリカに存在している。これを書いている人は面倒だったので大阪の某ショップに依頼して同様のカスタムをして頂きました。ワンオフだったため期間は半年、費用はDJ-Tech DIF-1S、1台分くらいでした。
|
+
|
スペック表・PMC-07Pro ISP |
RATED INPUT MAXMUM INPUT INPEDANCE
INPUT PHONO 1~2 L/R(RCA PIN JACK) -46dBv -22.4dBv 56kΩ
SECTION SESSION IN L/R(1/4'PHONE JACK) -6dBv 11.4dBv 48kΩ
RETURN IN L/R(1/4'PHONE JACK) -10dBv 14dBv 18kΩ
RATED OUTPUT MAXMUM OUTPUT LOAD INPEDANCE
OUTPUT MASTER L/R(TRS BALANCE) 0dBv 17.5dBv 3kΩ以上
SECTION SUB MASTER L/R(1/4'PHONE UNBALANCE) -6dBv 11.4dBv 3kΩ以上
SEND OUT L/R(1/4'PHONEJACK) 0dBv 14dBv 3kΩ以上
HEADPHONE(1/4'PHONE JACK) (47Ω負荷時) 100mW 8~600Ω
FREQUENCY RESPONSE 20Hz ~ 20kHz POWER SUPPLY AC12V 1000mA
S/N RATIO -65dB以上 DIMENSIONS(W×H×D)mm 262×105×375
WEIGHT 3.5kg
価格
|
最終更新:2018年11月14日 23:57