概要
ハーバーの有力者は海上交易の源となる港を抑えている事を利用して、他の地区に対して優位に立とうとしている。船乗り相手の酒場や宿屋が多数存在し、シースト・カトラスの中で最も活気ある地区と言える。人口は約3500人とされているが、人の出入りが激しいため正確な数字は不明である。
政治体制
『ハーバーマスター』による統治
防衛力
港湾警備隊『ドローン・カトラス』、太陽魂教会の僧兵団。
主要な区画
アンダードック
「下水道を探索したい? それならオーガの奴隷などいかがかな?」(マインドフレイヤーの奴隷商人)
アンダードックは下水道内に作られた小さな街である。この街のルールはたった一つ、他の商人や客といざこざを起こさないということである。この街では金さえ払えば誰であろうと(ハーバーマスターだろうが下水道に住むコボルトだろうが)一人の客として扱われる。そして望むのであれば誰であろうと商人として振る舞うことができる。この街では対価さえ払えば武器や防具などは勿論、奴隷や傭兵・情報などを買うこともできるが、価格は非常に高い(市価の1.5倍)。また、この街にはシャア神の神殿、デュエルガーの店主が経営する宿屋、リザードフォークがマスターの酒場など一通りの施設がある。
下水道
シースト・カトラスの下水道の歴史はシースト・カトラス自身の歴史よりも古い。下水道は街が作られる前から存在し、おそらくは海賊たちが住み着く前から存在していたとされる遺跡である。街の全域に複雑に張り巡らされたこの遺跡の全容を把握しようとする試みは、街が作られて以来幾度となく行われ、そしてその悉くが危険な先住民の妨害によって失敗してきた。シースト・カトラスの下水道では考えられる限りのあらゆる危険と遭遇しうるとされている。マインドフレイヤーを見たという者もいれば、コボルトの部族が棲みついていると主張する者もいる。しかし下水道から地上への攻撃といった事件が発生していないことから、これらの先住民を統一する勢力は未だ存在していないと考えられている。こうした様々な危険があるにもかかわらず、下水道に立ち入る冒険者は後を絶たない。この下水道の奥底に、宝の眠る「本物の」遺跡があると信じられているからだ。アンダードックはこうした冒険者たちを相手にサービスを提供する、下水道の中に作られたもう一つの街である。もっとも、並の冒険者ではアンダードックに到達することさえ困難だろう。
寺院区画
「ミストラの死による災害は呪文荒廃で終わりではありません。間もなく“織り”の崩壊により世界に破滅が訪れるでしょう! 唯一の超越神たる“見えざる目”だけが、我々を護ることができるのです」
寺院区画はシースト・カトラスの全ての地区に対して開かれている中立の区画であり、その管理費を全ての地区が負担しているが、他に固有の神殿を有していない港湾地区が実質的に管理を行っている。この地区には小さな祠から有人の礼拝堂や修道院まで様々な規模の神殿がある。祀られている神も様々で、中には邪神を祀っている祠も存在する。この地区にある代表的な建築物としては、ホウ・ガンボウ(人間、モンク&モーニングロード)が代表を務める太陽魂会の修道院、メローラ神の礼拝堂、ケレンヴォ―神の教会が挙げられる。また、共同墓所や売国奴の墓があるのもこの区画である。
最近、この区画の道端で“見えざる目”という謎の神(エイオーではないかという噂もあるが定かではない)の信者を名乗る人々が熱心に勧誘を行い、勢力を拡大していることが話題になっている。“見えざる目”やエイオーの神殿は寺院区画に存在していないこともあり、寺院関係者はこの新しい宗教集団の動向に神経を尖らせているようだ。
最近、この区画の道端で“見えざる目”という謎の神(エイオーではないかという噂もあるが定かではない)の信者を名乗る人々が熱心に勧誘を行い、勢力を拡大していることが話題になっている。“見えざる目”やエイオーの神殿は寺院区画に存在していないこともあり、寺院関係者はこの新しい宗教集団の動向に神経を尖らせているようだ。
倉庫街
酔いどれ横丁(仮)
主要な場所
「浮かんだ酒瓶」亭
「さすがにメッコールはねえだろう」
「…あるよ」
![]() |
「浮かんだ酒瓶」亭は酔いどれ横丁(仮)にある5階建ての宿屋である。やや高めの値段設定のため船乗りはほとんど利用しないが、清潔で落ち着いた雰囲気が商人たちに好まれているようだ。この宿屋は4階に出入りできないことで有名である。4階に相当する高さには窓が存在せず、階段を上っていっても4階に相当する場所には踊り場があるだけでフロアーに出ることができない。3階の天井が高いということも無く、この「入ることのできない」4階の存在は常連客の間ではよく知られた謎となっている。 1階は宿泊客専用のバーとなっている。このバーにはメニューが存在せず、宿泊客は好き勝手に自分の食べ物・飲み物を注文する。マスターに「無い」と言われた客はまだいないとされている。 |
商人協会
交易商人たちはシースト・カトラスの港で降ろした荷を倉庫に蓄積し、周辺都市の需要・供給にあわせてキャラバンを編成している。このような交易を行う商人のグループは十を超えるが、これら全てのグループのこの街における責任者がいるのが商人協会である。責任者達はここで在庫の管理からキャラバンの編成、護衛の募集などの業務を行っている。商人協会内に事務所を持たない交易会社はこの街の倉庫を利用することができないため、この街を拠点に交易を行おうとする商人は必ず商人協会に所属することになる。協会内に席を持つ主要な交易会社として、友愛会(属性:善)、愛を超え憎しみを超え宿命に(属性:無)、砂漠の裁判官(属性:悪)が挙げられる。また、ワキーン神の礼拝堂も商人協会内に存在している。
商人協会の納める税金が港湾地区の財源に占めるウェイトは非常に大きいため、主要な交易会社の責任者はハーバーマスターに対して大きな発言権を持っているとされる。
商人協会の納める税金が港湾地区の財源に占めるウェイトは非常に大きいため、主要な交易会社の責任者はハーバーマスターに対して大きな発言権を持っているとされる。
太陽魂会の修道院
| 太陽魂会はモンクの修道会の一つだが、明確に組織化されていないため修道院によって信仰が異なる。この修道院ではアモーネイターが主に信仰されているが、修道院長のホウ・ガンボウ(人間、モンク&モーニングロード)の方針によってセルーネイまたはスーニーを信仰することも許されている。一般人にも開放されている修道院の1階は礼拝堂になっており、正面奥にアモーネイターのシンボル、左右にセルーネイとスーニーの像が安置されている。また、奥の小部屋には女神の足“だけ”の彫像という風変わりなものが安置されている。修道院関係者によれば、これはホウ・ガンボウの古い友人のためのものなのだが、その友人がこの修道院を訪れたことは未だ無いらしい。 |
港湾管理事務所
売国奴の墓
ミリオンネーム号
「ここのマスターは元鳩麦海賊団のひとりだったんだよ」
「よしてください、だんな…。それに、まだ現役でもあるんですぜ」
港の南端にはいつも同じ船が停泊している。前方にとりつけられた巨大な黄金獅子のレリーフが目を引くこの元海賊船は港湾地区のシンボルと言える存在だ。シースト・カトラスの住民で、海賊(及び海賊と結託した海軍)を襲う海賊団・鳩麦海賊団の旗艦であったこのミリオンネーム号を知らない者はいないが、この船が“営業中”の酒場であることを知る者はほんのわずかだ。ミリオンネーム号の船室を改造して作られた「輝くハイドラ」亭には船の甲板から入ることは出来ず、アンダードックに巧みに隠された瞬間移動の魔法陣からしか入ることが出来ない。
狭い店内には5人が座れるカウンターと6人掛けのテーブルが2つあり、カウンターの奥では中年のマスター・****(人間の男性、ファイター)が静かにグラスを磨いている。客は少なく、2・3人あるいは5~6人程度の1グループの客がいる程度だが、注意深く観察するといずれも高い実力をそなえた冒険者であることが分かる。
(サービス:飲食及びマスターや常連客からの情報・援助。仕事の斡旋は無い)
狭い店内には5人が座れるカウンターと6人掛けのテーブルが2つあり、カウンターの奥では中年のマスター・****(人間の男性、ファイター)が静かにグラスを磨いている。客は少なく、2・3人あるいは5~6人程度の1グループの客がいる程度だが、注意深く観察するといずれも高い実力をそなえた冒険者であることが分かる。
(サービス:飲食及びマスターや常連客からの情報・援助。仕事の斡旋は無い)
主要な組織・NPC
港湾警備隊『ドローン・カトラス』
「ただの人型生物には興味ありません! この中に異形、来訪者、魔獣、生ける人造が居たらあたしの所に来なさい! 以上!」マナ軍曹の新兵募集演説
抜かれたカトラス、の名を冠した港湾警備隊は、『ハーバーマスター』の指揮下にある正規の衛兵団だ。呪文荒廃以前は街全体の治安維持にあたっていたが、現在その権限は港湾地区内にしか及んでいない。主な仕事は喧嘩の仲裁と密輸の摘発で、荒っぽい船乗り同士の喧嘩は時に血を見る事もあるため、秩序の維持には不可欠な存在である。
隊員はおよそ40名ほどで、10人ずつの小隊に分かれ交代で任務にあたっている。第1小隊(通称:MANA隊)の長マナ軍曹(人間の女性)は「刺激が欲しいからこの仕事についた」と公言しており、何か騒乱が起こったと聞くや例え非番であっても嬉々として駆けつける(そしてしばしば、さらなる混乱を呼ぶ)その姿は港湾地区の名物となっている。
隊員はおよそ40名ほどで、10人ずつの小隊に分かれ交代で任務にあたっている。第1小隊(通称:MANA隊)の長マナ軍曹(人間の女性)は「刺激が欲しいからこの仕事についた」と公言しており、何か騒乱が起こったと聞くや例え非番であっても嬉々として駆けつける(そしてしばしば、さらなる混乱を呼ぶ)その姿は港湾地区の名物となっている。
ハーバーマスター
「ゴースト、君はずっと前から僕を裏切っていたんだね…そして踏みにじったんだ、僕の気持ちを」
![]() |
ハーバーマスターとしか呼ばれないこの40代の優男(独身)は毎日、港に程近い港湾管理事務所で朝から晩まで忙しく働いている。彼の仕事は街の治安維持、船の出航スケジュールの管理、海賊の指名手配など多岐に及ぶが、彼を補佐する事務員は僅か10名ほどである。数年前まではこの5倍ほどの事務員が港湾管理事務所で働いていたのだが、ある時一斉に解雇され、現在の体制に移行したらしい。かつては酔いどれ横丁(仮)に並ぶ店に頻繁に顔を出していた彼が、全く顔を出さなくなったのもちょうどその頃だと言われている。一斉解雇が行われる直前の時期に彼は特定の女性と一緒に店に来ることが多かったらしく、巷では「女に振られたのを引きずってるんじゃねえの」という噂が流れている。 |
ホウ・ガンボウ
「俺の拳が真っ赤に燃える! 貴様を倒せと轟き叫ぶ!! 日輪の力を借りて、今必殺の不動明王拳!!!」
「ぶってぇぇぇき! めっさぁぁぁぁぁつ!! サンソウル・クラッシュ!!!」
ブルーザー・ブロディ
![]() |
ホウ・ガンボウの不肖の弟子。15年前、ミルテシュタイン城にて消息を絶ったが、PCたちの活躍により復活。師匠のもとで再び研鑽を積んでいる。 |



