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その42 - (2007/01/12 (金) 22:52:59) のソース

のび太「ドラえもん・・・こんなところに居たんだね・・会いたかったよ・・・ドラえもーん!」
あの日別れ、ずっと探していた友に会えたのび太の心は嬉しさが埋め尽くしている、
嬉しさのあまり、ドラえもんに抱きつこうとしたが・・・対するドラえもんは飛びつこうとするのび太を拒否するかのように殴り飛ばした
のび太「いたたた・・・ど、どうしたんだよドラえもん!僕だよ、のび太だよ!」
ドラえもん「のび太・・?ドラえもん・・?私の記憶にはないな・・・」
のび太「な・・何を言ってるんだよ!君の名前はドラえもん・・僕はのび太だよ!?」
ドラえもん「私に名前など無い・・ただロケット団に忠誠を誓う者・・・そして貴様の名前など知らぬ、会うのも初めてだ・・」
この衝撃の言葉にのび太は絶句した、久しぶりの親友はのび太の名前どころか、自分自身の名前さえ覚えてないと言う
言葉を失ったのび太にこんどはドラえもんが話を切り出す
ドラえもん「無駄話は終わりにしよう・・・早く貴様を始末せねば幹部様が気を悪くする」
のび太「な、何を・・・」
ドラえもん「行け・・・ペルシアン!」
のび太「くっ・・・頼むオコリザル」
襲い掛かるペルシアンをオコリザルが受け止めた
ドラえもん「押しつぶせ!ペルシアン」
オコリザルとペルシアンはほぼ互角の押し合いを続けている
のび太「そうだ!解ったぞ・・・ドラえもんも出来杉に操られてるんだ、ドラえもんが僕を忘れるわけない!そうに違いない!」
僅かに冷静さを取り戻したのび太はドラえもんが操られてると考え、ドラえもんを正気に戻す方法も考えた
のび太「同じように操られたスネオはジャイアンに殴られて解放された・・・なら同じようにすれば!」
方法を考え付いたのび太は早速実行に移した
のび太「まずは・・・影分身だ!」
ペルシアンとつば競り合い状態になっていたオコリザルは影分身でペルシアンの爪をかわし、ドラえもんに突っ込んだ
のび太「ゴメンドラえもん・・・からてチョップだ!」
オコリザルのからてチョップはドラえもんの脳天を捕らえた、これで記憶を取り戻すはずだが・・・
ドラえもん「ぐぐっ・・・おのれえ!」
のび太「戻らない!?何で・・・」
必死ののび太の願いも虚しく、ドラえもんは鋭い目つきでのび太を睨みつけている・・

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一方、出来杉はエレベーターで最上階を目指していた
出来杉「ついにこの日が来たか・・・アレが手に入れば僕は・・・ふふふふ・・」
誰もいないエレベーターで一人、静かに笑っていた
間もなく最上階につき、サカキのいる部屋の扉を震える手で開けた
出来杉「お待たせしましたサカキ様、幹部です」
サカキ「来たか、入れ」
部屋の中央には、ニヤニヤと笑い顔のサカキが椅子に腰掛けていた
サカキ「気になることがあるのだが・・・お前の代わりに侵入者と戦っているというのは誰だ?」
出来杉「ロケット団の戦闘兵器でございます」
サカキ「戦闘兵器?」
出来杉「この前アンズさんが捕らえてきた青狸型ロボットです、私が少し改造して我がロケット団の僕にしました」
サカキ「ああ・・・話には聞いている、だが裏切る危険性はないのか?」
出来杉「御心配なく、奴の記憶のメモリーを書き換えておきましたから、以前の記憶はありませんし戻ることもありません」
サカキ「そうか、ならば良い」
出来杉「ところでサカキ様・・・例の物は・・」
サカキ「ふふふふ・・・焦るな、ここにある」
すると懐からその「例の物」を取り出し出来杉に手渡した
出来杉「これが・・・マスターボール・・」
両手でボールを握り締め確認した
サカキ「手に入れるのは苦労したぞ、此処の社長はなかなかの頑固者でな・・何度も拷問しやっと手に入れた・・・で、どうしてこれを欲しがる?」
出来杉「ふふふふ、貴方が知る必要はありませんよ・・・前ロケット団総帥さん・・・」

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サカキ「出来杉・・貴様今何を言った?前ロケット団総帥?・・この意味を言うんだな」
そう言って腰のボールに手をかけようとするサカキを出来杉が静止させた
出来杉「おっと、動いちゃいけませんよ・・・動くと僕のサンダースのミサイル針が貴方を貫きますよ?」
いつの間にか出来杉の足元には毛を逆立てたサンダースが現れていた
サカキ「ふふふ・・・これは何のまねだ?」
出来杉「何のまねと聞かれましても困りますね、初めからこうするつもりだったんですから」
サカキ「・・・目的を聞こう」
出来杉「何も難しいことはないですよ、今日から僕がロケット団を統一する・・・それだけです」
サカキ「なるほど、私を殺してロケット団を乗っ取るつもりか・・・」
出来杉「ご名答、この組織は僕が新しく立て直す、貴方はこのマスターボールを手に入れるために僕の手で踊らされていたんですよ」
サカキ「何故そのボールにこだわる?どうしても欲しいポケモンでもいるのか?」
出来杉「貴方が知る必要はないと言ったはずだ・・・それよりも貴方は僕にロケット団のボスの坐を譲ると言いなさい」
サカキ「私の後継者か・・・いつかは現れるだろうな・・だが」
口調をどんどん強くしていきながら話を進める
サカキ「それにはまだ早い!」
出来杉「それは殺してくださいと言っているのと同じですよ?命が惜しくないんですか」
問いかけられたがサカキはふふっと笑うだけだ
出来杉「なら試してみましょうか?サンダース、ミサイル・・・グワッ!!」
突如出来杉の背中に激痛が走り、痛みに耐えられなくなった出来杉はその場に倒れこんだ
自由の効かなくなった体では後ろを見れず、視線だけで後ろを見た
出来杉「ペ・・ペルシアンだと?」
サカキ「残念だったな出来杉、あと少しだったのにな・・・」
哀れなものを見る目で倒れた出来杉を見下ろしている
サカキ「このペルシアンは私のペット用のポケモンだ・・・普段からボールに入れていなかったのが幸いしたよ、この用に非常時でも動けるからな」
出来杉「くそ・・こんなところで・・・僕の計算が狂うだと・・?」

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サカキ「さあどうする出来杉?一気に立場逆転だな」
出来杉「く・・サンダース、ミサイル針だ・・」
サンダースのミサイル針はサカキ目掛けて飛んでいったが・・・
サカキ「サイホーン!」
ボールから飛び出したサイホーンがサカキの盾になり、ミサイル針は堅いサイホーンの体に阻まれた
サカキ「今ので最後か?なら楽にしてやろう」
出来杉「させるか・・・サンダース、交代を・・」
痛みに耐えながらヨロヨロと立ち上がり、ポケモンの交代をしようとしたが・・・
サカキ「無駄よ、角ドリルだ」
サイホーンが角を立てて出来杉に突っ込んできた
出来杉「間に合わない・・・くそ・・!」
とっさに目を瞑り、死を覚悟した
だが痛みはない、恐る恐る目を開けるとサイホーンは出来杉のすぐ横の壁に大きな穴を開けていた
サカキ「出来杉よ・・お前は賢い、ロケット団の有能な人物だ・・・だが」
目を鋭くし次を言う
サカキ「賢くなりすぎると人は愚かな行動にでるものだ、もうお前は使えないな・・・代わりに・・最後に華々しい最後をくれてやろう」
出来杉「そんなもの・・お断りだ!・・・ぐわああ!!!」
サイホーンは出来杉に突進を食らわし、先ほど開けた大穴に出来杉を吹き飛ばした
当然・・・下には地面が広がっている、そして出来杉はそこ目掛け勢い良く落ちていくのだった
出来杉「馬鹿な・・・僕はこんなところで死ぬのか?・・あと一歩で・・・夢が叶ったの・・に・・・」
それを最後に、最上階から突き落とされた出来杉は頭から落ちて行った・・・
サカキ「ふふふ・・貴様の死を見るのは忍びない、死は見届けないでやろう・・・はっはっはっは!」
出来杉が落ちていった大穴を背にサカキは高々と笑いだした・・

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その頃のび太達は・・・
のび太「オコリザル、乱れ引っかきだ!」
ドラえもん「ペルシアン!切り裂くで押し返せ!」
オコリザルはペルシアンの切り裂くに吹っ飛ばされる
ドラえもん「空からも攻めよう、オニドリル!ドリル嘴だ!」
空から勢い良く突っ込むオニドリルはオコリザルをドリル嘴で仕留めた
のび太「くっ・・ライチュウ、オニドリルに10万ボルト!」
ドラえもん「隙だらけだ、ペルシアンやれ!」
空ばかり意識するライチュウをペルシアンが攻撃する
のび太「ペルシアンからの攻撃にも気をつけるんだ!」
ドラえもん「ならこんどは空から攻めよう」
オニドリルがライチュウを襲う
のび太「うっ・・これじゃどっちにも攻撃できない・・・どうすれば?」
そう考えたその時、のび太の後ろからリザードンが飛んでいきオニドリルと対峙した
ジャイアン「手を貸すぞ・・のび太」
のび太「ジャイアン!破壊光線を受けた後なのに・・・」
ジャイアン「もう治った!それより行くぜ!」
ドラえもん「新手か!だが戦いの優勢は変わらない、そのまま空から攻め続けろ」
ジャイアン「じゃあ空を飛べないようにしてやるぜ!リザードン、天井に火炎放射だ!」
リザードンの放つ火炎放射は天井を燃やし、炎は天井いっぱいに広がった
ジャイアン「これで空を飛べないだろう、戦法が崩れたな!」
ドラえもん「くそ・・面倒な・・・」

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ジャイアン「よしオニドリルはリザードンに任せるぜ!ペルシアンには・・ゴーリキーだ!」
ドラえもん「ペルシアン、切り裂くだ!」
ジャイアン「この野郎・・・かまわず攻撃しろ!」
ペルシアンの攻撃を振りほどきながら攻撃するが思ったようなダメージは与えられない
ジャイアン「パワー不足か・・進化でもさせておけば良かったかな・・・」
一方スネオ達
スネオ「ゴローン!メガトンパンチだ!」
アンズ「ベトベトン、とける!」
防御を上げたベトベトンにメガトンパンチはいつも以上の効果を発揮しない
スネオ「くっ!進化すればこれくらいなんとかなるのに・・・!」
この言葉を聴きジャイアンとスネオが顔を合わせた
ジャイアン「へっ・・・言わなくても解るな?」
スネオ「仕方ないな、通信だ!」
2人はポケモン図鑑を出し交換を始める
アンズ「何をしている?戦いの最中だぞ」
スネオ「もう少しだ早く早く・・・来た!」
ジャイアン「来たぜ!スネオ、ゴローニャを借りるぜ!」
スネオ「OK!僕も借りるよジャイアン!」
双方とも、交換しあったポケモンでベトベトン、ペルシアンを撃破した
ドラえもん「くそ!」
ジャイアン「よし!突破口を開いたぜ!スネオ、ゴローニャ返すぜ、お前のポケモンにしちゃ中々だったぞ!」
スネオ「ありがとう、ジャイアンの筋肉パンツも強かったよ」
うっかり口を滑らせたスネオにジャイアン&筋肉パンツ(カイリキー)の怒りの鉄拳が飛んだのは言うまでも無い

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のび太   ギャラドス(レベル45)、ライチュウ(レベル43) 、オコリザル(レベル40)、スリーパー(レベル40)、カビゴン(レベル41)、メタモン(レベル39)
ドラえもん ペルシアン(レベル53)、オニドリル(レベル49)残り不明
ジャイアン リザードン(レベル57)、ウツボット(レベル48)、カイリキー(レベル44)、サイドン(レベル42)、ガルーラ(レベル37)
スネオ   カメックス(レベル57)、ゴローニャ(レベル45)、キュウコン(レベル45)、モルフォン(レベル41)、ストライク(レベル41)
しずか   フシギバナ(レベル69)、プクリン(レベル55)、ピクシー(レベル54) 、ドードリオ(レベル53)、ナッシー(レベル52)
出来杉  死亡?
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