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トキワ英雄伝説 その2 - (2007/07/01 (日) 01:19:55) のソース

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最早この学校が、ポケモン消失事件と関わっているのは間違いないだろう。
事件の謎を解く為、のび太たちは意を決してラムパルドの向かった方向へ進む。
そして辿り着いた場所は……

「ここは……科学室?」
薬品の特異な匂いが微かに漂うそこは、間違いなく科学室であった。
「でも、ラムパルドはどこにもいないねえ……」
たしかに、ラムパルドはここの部屋に入ったはずだ。
しかし、この部屋には怪しい匂いを放つ薬品位しか目に付く物はない。
一体ラムパルドはどこに消えたのだろうか? そんな疑問を男三人が頭に浮かべていたその時だった。

「ねえ、ちょった!」
静香が声をひそめながら足下を指差す。
そこには、鍵穴がついている一つだけ色の違う床があった。
この床なら科学室での授業で見たことがある、この下は収納スペースか何かだと思っていたが、もしや?
静香が口に人差し指を当てて『静かに』という仕草をしながら床を空ける、鍵は開いているようだ。

床を取り外すと、地下へと続く階段が現れた。

おそらく誰も知らないであろうこの下の地下室。
そこに、ポケモン消失事件の真相があるはずだ……
のび太はゴクリと唾を飲む。
そして、まるで地獄へ続いているような禍々しい階段を一歩、また一歩と下りていった……

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地下室では、衝撃的な光景が待ち構えていた。

そこには先程のラムパルドに、エスパータイプのポケモンフーディン、そして……
この日、この学校の警備担当になっている教職員、藤山の姿があった。

この瞬間、だれもが悟った。
ポケモン消失事件の真犯人が、この学校の教師である藤山だったことを。

しかし、自分の教師が犯罪者だったという驚くべき光景を見ても、誰も言葉を発しない、
この部屋に入る前、何があっても声を出さないようにすることは決めていた。
いくら石ころ帽子を被っていても、声を聞かれたらおしまいだからだ。
……でもこの場合は、声を出さないではなく、『出せない』というべきだろう。
彼らの予想を遥かに上回っていたこの展開に、だれもが腰を抜かしていた。

当の藤山は、教え子が間近で見ていること気付くよしもない。
自分の手持ちであるフーディンの頭を撫で、『よくやった』と微笑みかけている。
その光景を見た4人のうち、頭の回る静香はあることに気付いていた。
ラムパルドは、フーディンの念力で運ばれていた、だから浮いて移動していた、ということだ。

そして、のび太も別の光景を捉えていた。
彼は普段は頼りないが、いざという時に物凄い集中力と観察力を発揮する。
そんな彼の目は見逃していなかった……フーディンに向かって微笑む藤山の口元が、醜くゆがんでいることを……

そして次の瞬間、藤山はフーディンにサイコキネシスを命じた。
サイコキネシスによって空間が歪められ、ラムパルドの体が変形していく……
そして次の瞬間、ラムパルドの首が吹き飛んだ。
藤山は落ちた首を拾い上げると、悪魔のように高笑いをした。
あまりにもグロテスクな光景を目の当たりにし、ラムパルドの飛び散った血を体に浴びた4人の精神的ダメージは、あまりにも大きかった。

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のび太たち4人に、数時間前までの勇ましい姿はなかった。
嗚咽を必死に堪えているのび太と静香。
放心状態になり、下半身を少し濡らしているスネ夫。
口をポカンと開け、その場に立ち尽くしているジャイアン。
どの人物も、この世のものとは思えない絶望の表情を浮かべていた。

一方、藤山はラムパルドの首を持ったまま壁にあるスイッチを押す。
すると、奥から巨大なカプセルが現れた。
中にはポケモン……のような物が入っていた。
だが、それはとてもこの世のものとは思えない姿をしていた。

胴体+足、腕、翼、尻尾の4つの部分が、色も構成も違うのだ。
まるで、いろいろのポケモンの部位をつぎはぎして作られたかのように……
しかもこの物体……
「あ、頭がない……」
のび太が思わず呟いたが、カプセルに目を奪われている藤山は気付かなかったようだ。

そして、藤山は狂ったように独り言を言う。
「後はラムパルドの頭と、フーディンの脳を加えるだけ……
こいつを完成させれば、この世界をぶっ壊すことだってできる! ハハハハハ、アーッハハッハッハ!」

おぞましいその姿を目の当たりにしたのび太が思わず後退する。
その時壁に当たって、ドスンという鈍い音が部屋中に響いた。
さすがの藤山も、これを聞き逃すことはなかった。
「やっぱり誰かいるのか! 出て来い、さもなくばこいつの餌にするぞ!」

その一言を聞いた4人は慌てて逃げ出した。
何とか校舎外まで逃げてきた3人は、一言も喋らずにそれぞれの家へ戻っていった。

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―――翌日、野比家

「のび太君、起き……あれ、起きてたの?」
「……うん。」
パッチリと目を開けているのび太の姿に、ドラえもんは目を丸くしていた。
「昨日は眠れなかったんだ……さっさと学校に行ってくるよ。」
のび太がそう告げるとドラえもんはさらに、満月のように目を丸くした。
世界一寝付きがよいのび太が眠れなかった……明日は嵐が来るかもしれない。

のび太本人から言わせてもらえば、眠れなくて当然である。
昨晩、あんな光景を目の当たりにしたのだから……

授業は全く頭に入らなかった、頭の中では昨日の光景が何度も繰り返し再生されている。
放課後、ジャイアンとスネ夫がのび太の席まで近づいて来た。
藤山がポケモン消失事件の犯人で、とんでもない怪物を生み出そうとしていることを先生に告げようという相談だった。
先生なら何とかしてくれるかもしれない……その考えに同調したのび太は早速先生の元へ向かう。
だが先生から返ってきたのは残酷な対応だった。
「何を言っているんだお前たちは!藤山先生がそんなことするわけないじゃないか。」

後に優等生である静香も加えてもう一度言ったが、やはり先生の答えは変わらなかった。
4人は裏切られた気分で空き地へ向かう、これからのことを相談するために……
「このまま放っておいたらこの世界がどうなるかわからねぇ! 一体どうすればいいんだよ!」
苛立つジャイアンの姿を見て、スネ夫は涙ぐみながら言う。
「ジャイアンが、ポケモンを盗もうなんて言わなきゃこんなことに巻き込まれなかったのに!」

「やっぱり、ポケモンを盗んだのは君たちだったのか……」

スネ夫が発言した瞬間、突然1人の少年が空き地に現れた。

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少年の名前は出木杉英才という、彼ものび太たちと同期に入学した1人だ。
同時期の生徒で唯一、一度も昇級試験に落ちずに5年生になっている。
おまけに容姿端麗でスポーツも得意、美術や音楽の才もある。
いわば、筋金入りの『天才』である。
そんな彼は見抜いていた、教師ですらわからなかったポケモン窃盗事件の犯人を。

出木杉には何を隠しても無駄だろう、のび太たちは彼に全てを話した……昨夜のことも、だ。
全て聞き終えた出木杉は予想外の言葉を投げかける。

「よし、僕も手伝うよ! 藤山先生をこのまま放っておくのは危険だ!」
昨夜静香と同じような展開を繰り広げたが、昨日以上にのび太は驚かされた。
出木杉はかつて有名なトレーナーで悪の組織とも戦った父の正義感を受けついでいる。
そんな彼がいまの話を聞いて、黙っていられるわけがなかったのだ。
それに彼は父のバトルセンスを受け継いでいる、加わればかなり役に立つだろう

とりあえず出木杉の提案で、いろいろなところに助けを求めることにした。
だが警察や軍隊に電話しても、先程の先生のような反応しか返ってこない。
「やっぱり、僕たちだけで戦うしかないのかな……」
諦めたように呟く出木杉に、のび太は言った。

「協力してくれる人、1人心当たりがあるよ!」

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その時、ドラえもんはのび太の部屋で好物のドラ焼きを堪能していた。
虫の音一つ聞こえない静かな空間……だがそれは突然崩壊する。
部屋のドアが開き、突然5人の子供たちが入ってきたのだ、驚いたドラえもんはドラ焼きを喉に詰まらせてしまった。
そんな様子など気にとめずのび太は言う。

「ドラえもん、僕たちに協力して欲しいんだ! 頼れるのは君しかいないんだよ。」
のび太はドラえもんに全ての事情を説明した。
話を聞き終えたドラえもんは言う。
「それで最近おかしかったのか……のび太君、君には言いたいことがたくさんある。
でも、今はその藤山という先生を止めるのが先だ。
僕にできることがあるなら何でも協力する、誓うよ!」
めでたく、ドラえもんも仲間に加えることができた。

静香が今日チェックしてきたところ、今日も警備担当は藤山になっているそうだ。
つまり、あのポケモンらしきものが完成するのも今日ということになる。
その時に備え、6人は作戦を立て始めた。

「相手はどんな手を使ってくるかわからない、でも僕には秘策があるんだ。」
出木杉のアイデアを聞いた他の5人は、彼の考えに感心する。
さすがは出木杉、といったところか。

さらにスネ夫が家にある戦闘用道具を持ち出してきてくれることになった。
気合の襷などの強力アイテムもあるらしい、あるのとないのでは大違いだ。
一通りの話し合いを終えたところで、皆はそれぞれの家へ帰ることになった。

「じゃあ今日の12時に、空き地に集合だよ!」
ドラえもんが念を押すように告げる。

―――決戦の刻は、もうそこまで近づいてきていた。

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時は午後11時30分、ドラえもんは押入れから出てのび太を起こしに行く。
だが、のび太は起こすまでもなくすでに目覚めていた。
「あれ、のび太君起きてたの?」
「うん、全然眠れないんだ……」
「そうか……最近いろいろあったもんね。」
ドラえもんが意味深に呟いた。

「じゃあ、行こうか!」
服を着替え、のび太はドラえもんとともに玄関を出る。

のび太とドラえもんが来たとき、空き地にはまだ誰もいなかった。
しばらくして1人、2人と集まり始め、集合時間の5分前ぐらいには全員が集まった。

「スネ夫君、例のものは持ってきた?」
「もちろんさ、こっそり持ち出してきたんだから丁重に扱ってよね。」
出木杉に問われたスネ夫が、持っていた袋の中身を取り出す。
気合の襷、先制の爪、貝殻の鈴……などなど、かなり貴重かつ強力なアイテムである。
「何もなしで戦うのは危険だからね、皆で手分けして使おう。」
出木杉に言われて、みんながアイテムを一つずつ取る。

「じゃああとは今日立てた作戦通りに行こう。
そのためには早く行かなければいかない、急ごう!」
「よっしゃあ、行くぜえ!」
出木杉の言葉を聞いたジャイアンが早速走り出した。
「もう、武さんったら。」
「ハハハ、頼もしいなあ。」
その姿を見て、静香と出木杉が笑いあう。

そんな光景を見て、のび太は軽く舌打ちをした。

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出木杉英才と源静香、どちらも優等生である。
勤勉な静香は出木杉によく勉強を教えてもらっている。
また2人は仲がいい、2人で遊んでいる風景をのび太も見たことがある。
仲良しの美少年と美少女……そんな2人は学校でも『ベストカップル」として評判である。

のび太は、そんな出木杉が憎かった。
静香に好意を抱くのび太にとって、出木杉は恋敵だったのだ。
だからこの戦いに出木杉が加わると言ったときも、のび太はあまり嬉しくなかった。
でものび太は気付いていない……

自分が抱いているのは『憎しみ』ではなく『妬み』そして、『憧れ』であることを。

「静香に近づきたい、仲良くしたい。」
そんな自分の願望を見事に実現してみせている出木杉。
5年生までストレート進級し、頭もよくてバトルの才能もある出木杉。
自分がいつしかそんな出木杉に憧れ、目標としていることにのび太はまだ気付いていない。

「おいのび太、ビビッてんのかぁ?」
いきなり、ジャイアンがのび太の背中をおもいっきり叩いた。
「もー、やめてよジャイアン、僕は全然怖がってなんかいないよ!」
「またまた……ん?」
ジャイアンが驚いて目を見開く。
自身の言うとおり、今ののび太の顔にいつもの怖気づいた様子は見られなかった。

「着いたよ、トキワトレーナーズスクールだ。」
何度も潜り、見慣れてきたはずの校門が、なぜか禍々しい気配を漂わせているように見える。
「じゃあ皆、石ころ帽子を被って!」
ドラえもんの合図で全員が帽子を被る。
その瞬間、急に仲間の気配が消えて自分1人になった気になる。
闇の中孤独に立たされた6人、その心には恐怖という感情が湧き上がっていた。

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学校内へ繋がる通り抜けフープ、そこを最初にくぐりぬけたのは以外にものび太だった。
「みんな、早くきてよー!」
校門の向こう側から聞こえる声を聞き、残りの5人はのび太が既に第一関門をクリアしたことを知る。
「のび太が行ったんだ、俺だって!」
ジャイアンがのび太に続いてフープをくぐりぬける。
他の4人も続いて建物内へと入っていく。

「ねえ、はぐれたらいけないから手を繋いで行こうよ。」
スネ夫が提案する、内心ではおそらく孤独が怖くなったのだろう。
他の5人はそれに賛同し、手を握り合って校舎内へと向かった。

他の人物が闘いのことを考えているなか、のび太だけは別のことを考えていた。
自分の右手に握られている丸い手、これは間違いなくドラえもんだろう。
しかし左手を硬く握ってくるこの手は?
小さな手のひら、細い指……間違いない、静香の手だ。
静香と手を繋げる機会が来るなんて……おそらく今自分の顔はにやけていることだろう。

廊下を恐る恐る進んでいると、突然物音が聞こえてきた。
ガタガタと、机が動いている音だ。
発生源は、のび太たちが見慣れた3年生の教室だった。
その音が怖くなったのか、静香は手をさらにキツく握る。
それに合わせて、のび太の顔もますますにやけてくる。

「とりあえず、音の正体を確かめなきゃね。」
ドラえもんが声をひそめて言い、6人は勇気を出して教室へと入る。
中に入った瞬間、ジャイアンが驚いて声を出す。
「ズ、ズル木!」

そこにはクラスメイトの1人、ズル木の姿があった……

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ジャイアンたちが驚いているが、もっと驚いているにはズル木の方である。

石ころ帽子を被っている6人の姿をズル木は見ることができない。
つまり、彼の視界には誰も映っていないのだ。
しかし、たしかに今声が聞こえてきた。
それも、何もない空間から、だ……

どういうことだ? 今のは確かにクラスメイト、剛田武の声だった。
しかし、そこには誰もいない。
混乱するズル木の思考が出したのは、とんでもない結論だった。

「まさか、剛田が幽霊になって僕を呪いにきたんじゃ……」

ジャイアンはまだ生きている、だから幽霊になるわけがない。
というかそもそも、幽霊なんて存在するかどうかもわからない。
しかし、ズル木はこの状況をこんな風にしか捉えることができなかった。
そして、いもしない幽霊に対しての恐怖がこみ上げてくる。

「う、うわあああああ! た、助けてえええ!」
下半身を濡らしながら必死に教室を駆け回るズル木。
そんな彼に、いつもの優等生の姿は微塵も見当たらなかった。

「ったく……黙ってろ!」
ジャイアンがズル木の頭をしばいて静まらせる。
「とりあえず、今日ここで起こったことは忘れてもらったほうがいいよね。
……本人のためにも。」
ドラえもんはポケットから『忘れろ草』を取り出し、ズル木に嗅がせる。
ズル木を保健室まで移動させると、6人は科学室へと向かった。

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―――科学室の地下室

怪しげなカプセルの前に立ち、同じくらい怪しい笑みを浮かべる男が1人。
男の名は藤山、この学校の教師である。

「待て、そこまでだ!」

突然、部屋の中に大声が響き渡った。
声の主は剛田武という彼の教え子だ、他にも4人の教え子がいる。
藤山は一瞬何が起こったのか理解できなかったが、状況を把握すると落ち着きを取り戻した。

「そうか、昨日ここにいたのはお前たちだったのか……
おそらく、ポケモンを盗んだのもそこにいる落ちこぼれ三人なんだろう?」
藤山がのび太、スネ夫、ジャイアンの三人を指差して嘲笑う。
「このやろ・・・「待って」
藤山に向かっていこうとするジャイアンを出木杉が止める。

「……それにしても君たちはラッキーだよ、こんな瞬間に立ち会えるなんてね。」
藤山は不気味な笑顔を浮かべて言う。
「見せてあげよう、私のポケモンを!」
藤山が壁のスイッチを押すと、奥にあったカプセルが開き、中のポケモンがでてきた。

「鉄をも砕くラムパルドの頭! どんな敵も絞め殺すハッサムの腕!
バンギラスのダイアモンドの如き強度を持つ胴体と、大事を揺るがす強靭な脚!
鋼のように硬いボスゴドラの尻尾! 目にも止まらぬスピードで空を翔るプテラの翼!
そしてコンピューターを軽く凌駕するフーディンの頭脳!
ミュウから作られた伝説のポケモンはミュウツー……
なら私が生み出したこの最強のポケモンは、『フジツー』だ!」

藤山の言葉を聞いた静香が呟く。
「この人、完全にイカれてる……」

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「みんな、作戦通り行くよ!」
出木杉の合図とともに、5人はモンスターボールをフィールドに投げた。
のび太は昼間、出木杉が言っていたことを思い出す。

『どんなに強いポケモンだろうと、生まれた時は必ず『レベル1』なんだ。
だからそのポケモンがレベルを上げて強くなる前……
つまり、生まれたばかりのときに速攻で倒してしまえばいいのさ。』

かなり単純だが、言っていることはもっともである。
いくら強いポケモンの強い箇所を組み合わせて出来たポケモンでも、レベル1なら大したことはない。
今こそが、フジツーを倒せる最初で最後のチャンスなのだ。

「行くぜヒトカゲ、体当たりだ!」
ジャイアンの命令を聞いたヒトカゲはフジツーの前へ向かう。
だがヒトカゲはフジツーの前に立つと、攻撃をやめてしまった。
援護に向かったスネ夫のミズゴロウ同じ状態になる。

「ど、どうなってるんだ?」
ジャイアンが不思議に思っている間にヒトカゲとミズゴロウはやられてしまった。
「これでレベルは6、まあヒトカゲにたとえてやるとレベル30くらいかな、ハハハハハ!」
藤山が勝利を確信したかのように笑い出した。

「な、何が起こってるの? スボミー、吸い取るよ!」
主人である静香の命令にスボミーは答えない。
それを見た出木杉が驚きながら言う。
「そんな、まるでポケモンが操られてるみたいだ……ん、操る? まさか!」

「そのまさかだよ、私はポケモンを洗脳することが出来るのさ。」

藤山の一言を聞いた瞬間、少年たちの頭から『希望』の2文字は消えてしまった。

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