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烈風伝について - (2015/05/15 (金) 11:32:32) の編集履歴(バックアップ)


「信長の野望・烈風伝」とは?

1999年に光栄(現コーエーテクモゲームス)から発売された歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズの第8作(Wikipediaでの解説)、箱庭内政システムの採用、道造りや支城作成が可能な事で自由度が高いのが特徴。また、Windows版PKの場合、ユーザー間で製作されたツール、及びそれらを用いて作成されたセーブデータも多数ある。

特徴

以下に挙げる長所と短所は表裏一体、長所は短所にもなり得るし、逆もまた然り。また、短所の中にはツールや縛りで解消出来る物もある。

長所

  • 内政の自由度が高く、各国の特産物が彩りを与えている
  • 道造りが楽しい
  • 戦闘はコツをつかめば簡単に勝利できる
  • (特に畿内や四国の)音楽が秀逸
  • 本作から顔画像のサイズが96×120になった
  • 『嵐世記』以降の作品の様に画面解像度が固定で無いので、高解像度のモニタなら全体を広く見渡せる

短所

  • 道造りや開発にはまれない場合、楽しさが実感出来ない
  • 前作『将星録』と違って、城規模を大きくしても支配範囲が広がらない等、箱庭の様で箱庭で無い
  • 大名の代替わりの際には、例え史実で鉄壁の絆を誇った間柄であろうとも独立する事がある
  • 大名従属の概念がない為、統一目前に同盟を解消される事がある
  • 本作以前の64×80サイズの顔画像を単純に引き延ばしただけの様な、情けない顔つきの者が多い
  • 現在となっては、ややグラフィックの派手さに欠ける

機種間の違い

機種間の違い
機種名 略称 備考
Windows95-XP Win PKは最もカスタマイズ性に富む
Macintosh Mac 無印のみ
プレイステーション PS PKにはシナリオ10「諸王の戦い」やチュートリアル「今川の野望」有
ドリームキャスト DC 無印のみ
プレイステーション・ポータブル PSP withPKのみ「諸王の戦い」有
『信長の野望DS』
(ニンテンドーDS)
DS 「諸王の戦い」や「今川の野望」有。
能力編集は新武将作成時のみ可能
『信長の野望2』
(ニンテンドー3DS)
DS 「諸王の戦い」「山崎合戦」「群雄集結」有。ダウンロードシナリオ配信予定。武将100名追加。新武将・家宝をすれちがい通信で受け渡し可能

「PC版」は殆ど「Win版」の意味になっているが、本来「Mac版」も含む。

Win版、PS版、PSP版のみ「パワーアップキット(PK)」或いは「with パワーアップキット(withPK、以下「PK」で「withPK」も含めて表す)」が発売されている。また、DSはシステム的にはPS版PKをベースにしているが、能力編集が可能なのは新武将作成時のみで既存武将については出来ない。

シナリオ

シナリオは、無印の初期状態では「桶狭間合戦」「信長包囲網」「本能寺の変」の3本。隠しシナリオ「信長元服」は、PC版では1回でも既存のシナリオをクリアすると、CS 版無印ではシナリオ選択画面でコマンド(PS:←→↓↑○×□△、DC:←→↓↑ABXY)を入力するとプレイ可能になる。パワーアップキット(PK)では無印の4本がデフォルトでプレイ出来る上にシナリオが6本追加されたので計10本。一部CS版では「諸王の戦い」シナリオもプレイ出来る。DC版は計7本。

機種別のシナリオ
シナリオ名PC無印PCPKPS無印PSPK/PSP/DSDC
0信長元服
1桶狭間合戦
2信長包囲網
3本能寺の変
4信長家督継承
5手取川合戦
6賤ヶ岳合戦
7小牧長久手合戦
8九州征伐
9小田原征伐
10諸王の戦い

Windows版について

Windows版は、2015年現在で最も入手しやすいのは、withPK仕様のKOEI The Best(税別3,800円)版のみ。2013年9月20日に発売された『「信長の野望」30周年記念歴代タイトル全集』(税別30,000円)は定価での入手は困難。殆どのWindows版ツールはPK用(全集版に対応しているかは不明)で、しかもWinPK単体は生産中止になっており、中古店を探せば単体も売っていない事も無いだろうけど、基本的には当該の物の購入を推奨。 他にも、無印の定番シリーズ(税別1,980円)、無印と『武将風雲録』が同梱されたツインキャンペーン(税別2,480円)版、withPKと『将星録withPK』が同梱されたバリューパック(税別17,800円)版、withPKのDVD-ROM(税別13,800円)版、等が発売されていたが、現在では店頭で見かける機会は少ないと思われる。 ツインキャンペーン版は、シリーズ第4作でWin版は出来がちょっと微妙な『武将風雲録』とセットでDVDサイズパッケージになった物。2作品を別々に買うより安い。BGMを聴く為の「ゲーム付サントラ」として、後でThe Bestを買い直すと割り切って買うのならいいかも。

なお、2006年7月11日でマイクロソフトのWindows95、98、Meら9x系OSへのサポートが終了したので、公式サイトやこれ以降に生産されたWin版パッケージの対応環境には、XPと2000しか記載されていない。Windows2000は2010年7月13日、XPは2014年4月8日にMSのサポートが終了しており、今後も対応環境の表記は変わるものと思われる。ただし、中身は変わっていないので、引き続き9x系OSでも動作する。Vista、Windows7でも基本的には動くが、各OSの仕様上生じる問題もある。詳しくはツールなどを参照。Windows8以降については、現時点で対応の有無についての公式発表はされていない。全集版は、XP(SP2以降)/Vista/7/8の64bit(XPは32bitのみ)版にも正式対応している。ただし、現時点で烈風伝に関しては動作報告が少なく仔細は不明。他の収録作でも対応OSでプレイしているにもかかわらず、不具合が見受けられるといった報告もあり、注意が必要。

家庭用版について

「諸王の戦い」やチュートリアルがある事等、Win版よりも良い部分もあるけど、マップが狭く武将の登場数上限が少ない等、Win版よりもプレイの幅は狭い。それでもPSPやDSなど携帯ゲーム機の長所を生かして場所を選ばずに出来るのは大きい。

PSP版はPSPKの移植だが、DSはPSPKがベース。上で述べた通り、既存武将の能力編集は出来ないが、DSの特徴を生かしたタッチペンでの操作や、武将グラフィックが『革新』や『天下創世』『太閤立志伝V』『三國志X』の物に差し替えられている等、DSの方が優れている部分もある。なお、PSP版、DS版それぞれに別々のバグが存在する。

PSP版
武将の中には支城に登場する武将も存在する。烈風伝は支城を自由に廃止出来る為、年が明け1月になって、本来武将が登場する予定の支城が既に廃止されていると、フリーズする。
対策 - 極力デフォルトで存在する支城は廃止しない様にする。廃止してフリーズした場合は、セーブデータがあるなら読み込んで、廃止したのと同じ場所かその近くに、城の名前が同じになる様に1月迄に支城を建てる様にする。
DS
道造をする際に一部のグラフィックが入れ替わっており、きれいな仕上がりにならない。

無印とPKの違い

  • 思考ルーチン変更(無印とPKで積極性が異なる大名家も)
  • 能力値や城等のエディタ機能追加
  • 設定した目標達成を目指すショートプレイモード追加
  • 新武将・新家宝作成機能追加(それぞれPC版は50人・50個迄、CS版は40人・30個迄)
  • 新大名プレイ追加(仮想・謀反・後継)
  • Win版のみ年表作成機能追加
  • シナリオ追加
  • 歴史イベント追加
  • 香木・隠し金山の追加

PC版とCS版の違い

PC(Windows)版とCS(家庭用ゲーム機)版の違い
PC CS
国数・大名数 多い 少ない
マップ 広い 狭い
特産品の数 多い 少ない
最大武将数上限 多い 少ない
1国ごとの支城の築城上限 4つ 3つ
一部のコマンド
(養子・勅許・推挙・討伐)
あり なし
歴史年表機能(PK) あり なし
シナリオ10「諸王の戦い」 なし あり
(PSPK,PSP,DS,3DSのみ)
セーブ・ロード中の武将紹介 なし あり
チュートリアル「今川の野望」 なし あり
(PSPK,DSのみ)

PCPKのバージョン

PCPKは何回か発売されているが、時期によっていくつかバージョン違いが存在する。最初にPCPKが発売されたのは1999年8月27日だが、KOEI The Best版のNobu8.EXEのタイムスタンプを見ると1999年9月7日になっている事からも分かる。

初期版では、作成したアイテムの画像が茶器の物になる、土手・柵を作ると地形効果が0/0になる等の不具合があった模様。また、修正版にもなおメッセージ・シナリオ設定ミス等、いくつか残っている不具合は、コーエーに問い合わせる事で無料で送ってもらえるフロッピーディスク3枚組もしくはCD-ROM同梱のパッチで修正出来る。適用後のNobu8.EXEのタイムスタンプは、2002年4月3日になる。便宜上それぞれ「Ver1.0」、「Ver1.1」、「Ver1.1+(Ver1.2)」等とも呼ばれる。

殆どのツールやセーブデータは、どのバージョンでも共通して使えるが、十和田要塞の最大兵数変更ツールだけはexeを書き換える性質上Ver1.0と1.1にしか対応しておらず、無理やり使うと起動不可能になり再インストールを強いられる。調整ツールは1.1+にも対応している。