櫻國事変
Sakura Incidents
「揺れた二人の先に残された結末ならば」
——『禁じられた遊び』p.x
■CONTENTS
このページは現在新世界にて進行している"櫻國事変"の詳細や流れなどを説明しています。
"最新の情勢について"の頁を見て頂けると現在の思惑が直ぐ理解できると思います。
(最終更新2019/02/17)
■概要
≫"櫻國事変"とは
櫻の国に於ける三つの勢力、
"将軍家"、
"魔導海軍"、
"ヨシビ商会"が結託し引き起こしたインシデント。
水の国で起きた能力者テロを発端に、魔導海軍の武力介入、
"櫻州"の設立といったムーブメントを行っている。
その目的は
水の国の支配、並びにその先へと続く勢力拡大、──── 欲望は果てしなく。
また、その裏側に緻密な根回しと裏工作が張り巡らされている。
それぞれの勢力が櫻の国の"政治"、"軍事"、"経済"を司っているだけあり、非常に強固な関係で結ばれているとも言えよう。
故に能力者達は、十重二十重に巡らされた陰謀を暴き、世界に平穏をもたらす力が求められる。
■勢力
「ふふ、流れるわぁ、とぉってもいっぱい血が流れるの、そしていっぱぁいヒトが死ぬの」
「きっと犬死にするの、きっと無駄死にするの、そして無為に死んでいくの」
≫"将軍家"
櫻の国に於ける"政治"を司る勢力。表向きの統治者は"殿様"であるが、現在は殆ど傀儡と化している。
裏の支配者は正室である"妲己"──── "櫻國事変" の立案者であり、"計劃"を担当する傾世の美女。
会談する場では九つの狐尾と狐耳を携えた亜人の姿で出現する。少女然とした顔立ちに見合わぬ抜群のプロポーション。
その目的は定かでは無いが、数多の人間を誑かし、他者が傷つくことを愉悦と感じる異常者。
多くの悪女がそうである様に、彼女もまた退屈を嫌い、徒に他者を傷つける事を善としている。
特筆すべきはその"頭脳"。冴え渡る思考と悪魔的発想を兼ね備えた聡明さが、彼女の一番の武器である。
また、他者に狐面を装着させ、自死に追い込むといった能力の片鱗も見せつける。
「皆様優しき友人達へ送る精一杯の贈り物となるであろうと」
「水国の未来に栄光あれ! 水国と櫻国の友好と永遠であれ!!」
≫"魔導海軍"
櫻の国に於ける"軍事"を司る勢力。その軍事力は世界でも有数であり、櫻を強国たらしめる要因の一つ。
連合艦隊と呼ばれる艦隊は質量ともに最高峰、加えて兵員の練度も高くそれぞれが各分野に於けるエキスパートとして構成されている。
司令長官は
"蘆屋道賢"大将──── そして彼こそが、比類無き野望と実力を兼ね備えた危険人物であった。
前任者土御門晴峰の研究していた"魔導イージス艦"の計劃を知り、呪詛を持ってコレを掌握。
同時に
声明を出し、既存の
魔導海軍勢力を乗っ取り、支配へと動き出す。
二つの勢力と合わせ実権を握ると、類い希なる手腕を発揮し、
"櫻國事変"の実働を担う。
その野心とカリスマに於いては他の追随を許さず、巨大組織である魔導海軍の舵取りを行っている。
この世界の制海権の掌握と、軍事バランス崩壊を目的としており、彼にとっては水の国侵略など、手段の一つでしかない。
また〈黒幕〉ともコンタクトを取っており、ある種その一派とも言えよう。
──── 加えて、妲己達にも秘匿にしている謀りがあるようだが……?
「妖を退治する筈の家系として、それも高名なる陰陽家の生まれながら怪異を利用しようと目論むあの男が」
「人ならざる姿として生まれながらも同様に人ならざるものを虐げる法を思い付くあの雌狐が」
「それを考えると──たぎるのじゃよ、この老い先短き血がの」
≫"ヨシビ商会"
櫻の国に於ける"経済"を司る勢力。"怪異密輸会社"であり、自国の妖怪を輸出し利益を得ている。
発足は二年前と新しいが、将軍家による"政策"の後押しも受けて、急激にその利益を増やす。
また、表向きは
櫻の国に於ける貴重な外貨獲得を見込める企業であり、その職務を知らない国民からの支持も厚い。
社長の"馬酔木 悠玄"が絶大な権力を握っており、秘書の"馬酔木 善弥"と共に、その活動の大部分を行う。
悠玄には謎も多く、その活動の大半を秘匿にしているが、時折見せる愉悦の表情は奥に存在する深い闇の表れでもある。
"櫻國事変"に於ける"暗躍"を一手に引き受ける。〝長く短い祭〟に於ける能力者テロ集団を裏で操っていたのも彼らである。
■出来事ログ一覧
≫【ログ001】妲己、道賢との最初の会談。▶Play
魔導海軍静ヶ崎鎮守府に於ける参謀本部にて、現殿様の正室である"妲己"がその姿を現す。
道賢以下集まった上級士官達へ告げるのは、新たなる謀り、──── "櫻國事変"の計劃。
誰もが息を呑む中で、道賢だけが彼女に同調し、"ヨシビ商会"へと手を伸ばすことを承諾した。
≫【ログ002】みらい、Crystal Labyrinthに保護される。▶Play
魔導イージス艦みらいのホムンクルスである
"みらい"。逃げ出した彼女を保護したのは
Crystal Labyrinthの面々であった。
彼女を執拗に追いかける
魔導海軍の勢力、彼らを退け、CLのメンバー達は"みらい"を保護する決定をする。
加えて、魔導海軍の一員であった絹張を見せしめとばかりに"生き人形"にする。だが、これが後の騒乱を引き起こす切っ掛けともなる。
≫【ログ003】シモン、舞衣と取引をする。▶Play
ヨシビ商会の
黒鉄 シモンは
富嶽会の
霧崎舞衣とコンタクトを取る。
その内容は取引。ヨシビが作った水と櫻の海路による取引を、富嶽会が安全保障するという内容。
鋭い舞衣の指摘を潜り抜け、何とかシモンは契約を終結させる。
≫【ログ004】シモン、バスカヴィル、アリアと交戦する。▶Play
富嶽会との取引の後、水の国にて妖怪の運送業務に従事していたシモンとバスカヴィルはアリアに目を付けられる。
一瞬の油断に食いつき交戦状態へと入る、アリアの手口は狼の狩りに等しい、窮地に陥るシモン。
だが、煙に巻く言動と行動、不可思議な被害者の発言と合わせ逃走、紙一重で任務を遂行した。
≫【ログ005】妲己、道賢、悠弦との二度目の会談。▶Play
ヨシビ商会を支援するために〝櫻國法〟の一部を改正した妲己。希少生物輸出規制の緩和はヨシビへの大きな追い風となる。
踏まえた上で話すのは"櫻國事変"の詳細について。──── 後に〝序曲〟と呼ばれるその謀りを彼女は示す。
三つ首の龍は利害の一致で手を組む。それは何処までも危うい賭けに似て。
≫【ログ006】道賢、ミチカに『大和』を託す。▶Play
道賢は秘密裏にミチカと接触。
決戦級魔導戦艦大和を
〈黒幕〉の手へ譲渡する旨を伝えた。
ミチカはコレを快諾。大和とその乗組員、加えて魔道イージス艦の技術とを手に入れる。
報酬は沈黙。彼らが行う
"櫻國事変"への不干渉と、その先にある未来の協調であった。
≫【ログ007】水鶏、カニバディールと取引をする。▶Play
ヨシビ商会の社員
英群水鶏は
カニバディールと取引をする。
世間話がてら交わされるのは
"阿片夫人"の噂話。半年前に殺害された彼女の身の上。
緩やかな混迷の広がりを感じさせて、事態は進展していく。
≫【ログ008】風野、杉原、外務八課と邂逅する。▶Play
外務八課へと送られた暗号文、送り主は
"魔導海軍陸戦隊諜報部"であった。
会談場所へ向かった、
ライガと
アリア、
ミレーユを待っていたのは櫻國の国防陸軍である風野と杉原であった。
捕縛される寸前に厳島が送った『い号文書』示される作戦は一つ、駆逐艦への強襲と、諜報部の奪還。
≫【ログ009】風野、杉原、みらいとCrystal Labyrinthに接触する▶Play
風野と杉原は
"みらい"が保護されている
Crystal Labyrinthへと向かい、現在の状況を説明する。
店の主であるアーディン達は事の重大さと、みらいに秘められた巨大な陰謀とを理解する。
そして示すのは協力。力強い仲間との出会いが、一筋の光となり得るだろうか。
≫【ログ010】風野、杉原、舞衣と邂逅する。▶Play
海軍に追われていた風野と杉原は偶然にも
霧崎舞衣と接触する。
流れから情報交換に関わる事になった三人は、持っている陰謀に関する情報を共有するのだろう。
方法論は違えど、同じ正義の徒であった。頼りにならない筈が無い。
≫【ログ011】外務八課、魔導海軍に強襲を仕掛ける。▶Play
魔導海軍所属の強襲揚陸潜水艦『伊707号』──── その司令を受けるのは、
外務八課のエージェント二人。
目的は二つ。駆逐艦『雷』の中に捕らわれた捕虜の救出及び『雷』の沈没。──── 冗談の様なミッションであった。
しかし、遂行してみせるのが狼の手腕。鮮やかな潜入作戦の成功により、彼らは捕虜となっていた厳島達を保護、本部へと帰投する。
≫【ログ012】風野と杉原、ディミーアと邂逅する。▶Play
自警団所属のディミーアは強襲任務に就く。激しい戦闘を終えた彼を待っていたのは風野と杉原であった。
情報交換によりディミーアは水の国を取り巻く陰謀と、それに付随した一連のインシデントを知る。
増えていく協力者。大いなる悪に挑むのは、大いなる善。
≫【ログ013】水鶏、コニーと邂逅する。▶Play
ヨシビ商会の水鶏はひょんな事から
コニー・オブライエンと邂逅する。
交わされる微かな世間話、その裏に広がる魂胆に、聡明な二人は思惑を合致させて。
内に秘めるのは野望。水と櫻に交わるは絶対零度の氷が一粒。
≫【ログ014】厳島、ミチカと邂逅する。▶Play
ユメの中、浮遊する感覚と共に、厳島はミチカと相巡る。それは真実か、果たして虚構か。
それでも、と。進み続けるその意思に、僅かばかりの乱れが無いのなら。
──── 隻眼の諜報員は、されども、歩みを止めない。
≫【ログ015】妲己、道賢から報告を受ける。▶Play
招かれた妲己は道賢の報告を聞く。沈没した駆逐艦と、譲渡された戦艦とを。
けれども彼女の表情は変わらない、それすらも想定の範囲内と謀りを手繰る。
そうして進める破滅への序曲、演じられるのは近い。
≫【ログ016】風野、杉原、カニバディールと接触する。▶Play
風野と杉原は刑務所にてカニバディールと邂逅、虚神のインシデントの結末を聞く。
同時に彼らは今現在の情報を共有する。暴くべき真相の行方を確かに重ねたなら、
その先にある可能性へと賭けて、歩みを共にする事を約束する。
≫【ログ017】風野、杉原、白桜、つがると交戦する。▶Play
追われる風野と杉原、彼らの前に現れたのは白桜とつがるであった。
窮地を脱してまた窮地、戦いの連続に生まれるのは一筋の絆。
出会いはやがて大きな道しるべとなり、その未来を照らすのだろうか。
ヨシビ商会の社員、黒鉄シモンは久々の本土への帰還に気を抜いていた。そこに現れるのは秘書。
すっかり恐縮しながらも報告を行っていたが、社長の出現に動転、完全に萎縮する。
けれども疑問を殺せなかった。返ってくる言葉に怯えながらも、胸に秘めた野心を露わにする。
≫【ログ019】妲己、ブランルと邂逅する。▶Play
レヴォルツィオーン本社に訪れた妲己。その目的は狂気の研究者
ブランルとの邂逅。
半ば挑発する様に彼女は言葉を投げかける。彼の最愛の存在を餌にして。
ブランルを焚き付け、更なる渾沌を引き起こす。──── その狙いは何処へ。
≫【ログ020】道賢、ブランルと共謀する。▶Play
道賢は果心と共にブランルの元へと訪れる。伝えるのは依頼、新たなホムンクルスの生成をブランルへと頼む。
そして明かされる道賢の謀り。アカシックレコードと彼は言った。伝説上の代物を彼は指し示す。
緩やかな暗澹は自死に似て。深まる暗闇に足を踏み入れる。
≫【ログ021】櫻國事変"序曲"〝長く短い祭〟▶Play
水の国で起きた能力者テロに端を発した大規模事件。
"魔導海軍"、"能力者部隊"、"上位者"裏にある陰謀を隠しながら、事態は進む。
結果として水の国に"魔道海軍"が駐屯し、新たな勢力区域"櫻州"が樹立する。
≫【ログ022】妲己、道賢、悠玄、新たな計劃。▶Play
〝長く短い祭〟の成功を受け、再び彼女達は集まる。次なる計劃の詳細を詰めに。
妲己の思惑に困惑する二人であったが、リアルタイムで起こった
櫻州軍港爆破事件を切っ掛けに変容。
次なる謀りへと駒を進めると共に、道賢は
魔導海軍公式声明を発表する。
≫【ログ023】みらい、イスラフィールの元へ。▶Play
Crystal Labyrinthにやって来た
イスラフィール。彼女の目的は、ホムンクルスみらいを自身の元へと保護するというものであった。
店主であるアーディンを始め、風野、杉原も巻き込み交わされる激論。シャッテンというボディガードを付ける事で双方合意した。
──── そしてイスラフィールは電話をかける。櫻の国の内通者、ヨシビ商会の黒鉄 シモンの元へと。
■これまでの流れ
≫妲己、道賢、悠玄による〝長く短い祭〟【ログ001】【ログ005】【ログ015】【ログ021】参照
魔導イージス艦の計劃を知った
"蘆屋道賢"は前任者を呪詛により失脚させる。
魔導海軍の実権を握った彼は、将軍家の
"妲己"と
ヨシビ商会の
"馬酔木 悠玄"と結託、大規模な侵攻作戦を組み立てる。
その矛先となったのは
『魔能制限法』を始めとした
〈黒幕〉の思惑により疲弊した
水の国であった。
妲己は能力者のテロを水の国内部で発生させ、それを魔導海軍が鎮圧する形で正当性を持った武力支配をする計劃を考案。
実行部隊である魔導海軍の他に、能力者テロ部隊としてヨシビ商会の"闇狗部隊"を使う事を提案する。
そして決行された作戦、それが後の世に"櫻國事変"と呼ばれるインシデントの"序曲"であった。
符牒の様に使われる作戦名は〝長く短い祭〟。
道賢は
演説を行い、大々的に水の国に迎え入れられる。此処に一人のカリスマが登場した。
また、その後の話し合いにより以下の内容が決定された。
- 水の国首都フルーソの復興を支援するために、一時的に魔導海軍が中心となってフルーソの一部を駐屯地とする
- 範囲は主にフルーソ中央通りから港に至るまでの区間であり、此処は今回のテロで被害が大きかった部分でもある。
- 『水国特別陸戦隊』を此方に配備し、復興と治安維持を行う
結果として、フルーソ内に "魔導海軍駐屯地" ──── 通称 "櫻州" が設立される事となった。
表面上に大きな変化は無い、"櫻州" への出入りは禁止されておらず、国民ならば自由に出入りできる。
けれども、"本国との密な連携" を理由に、フルーソ市内にあった港は "魔導海軍" によって占有された。
国体の危機を未然に防ぐ、という理由から港を通じた "輸出入" も厳しくチェックされる事となった。
そして反対に、──── 水の国に停留している魔導海軍の船を、誰も捜査する事が出来なくなった。
つまりは、魔導海軍による実質的な支配であり、フルーソに於ける制海権を掌握したと言っても過言では無い。
当然の事ながら一般的に見れば櫻の国による侵略であり、国際社会からすれば厳しく追及すべき事件であった。
しかし、妲己を始めとした勢力によって練られた計劃は周到であり、国際社会にとってもおいそれと糾弾できない状況でもある。
まず、事の発端となった能力者テロであるが、その原因を突き詰めると
"ある少女の死"に行き着く。
詳しくは『
水国新聞20XX/02/09』に記されているが、ここで起きた出来事は単純に言えば虐殺である。
能力者であるという理由だけで罪も無き少女が殺され、しかもその犯人と思しき人物が無罪となった。
水の国は『魔制法』と呼ばれる異能制限の法律が施行されており、元々反異能の機運が高まっていた。
だからこそ、この判決に能力者達は強く不満を覚えた。元より能力者が反乱を起こす理由は十分にあったのである。
そして、能力者テロが勃発する。これまで数多のテロが起きてきたが、一線を画すのはその参加した人数である。
一説によると千人を越える能力者がテロを起こしたのだと言う。それ故に、水の国の軍隊も警察も二の足を踏んだ。
何より議会が出動を恐れた。魔制法を提案した〝野党〟も、体制側である〝与党〟もおいそれと決断できなかった。
故に彼らは市井の〝能力者〟を頼った。最早既存の戦力では集団になった能力者には叶わないと判断した様に。
それが為に魔導海軍の迅速な鎮圧は激しい賞賛を持って迎え入れられた。国民にとっては、自国を護らない治安部隊に用は無いのである。
他国からしてみれば、これを糾弾する事は、自国内で反乱が起きた場合の"命綱"を失う事に他ならない。
表面上だけ見たなら、魔導海軍の行いは、友好国の危機に駆けつけた誇り高き友軍のそれであるのだから。
故に、半ば黙認される形で"櫻州"の樹立は受け入れられた。
≫魔導イージス艦を巡る陰謀【ログ002】【ログ009】【ログ020】【ログ022】参照
道賢は魔導海軍の実権を握ると共に、凍結されていた魔導イージス艦の建造を進めた。
近代兵器と魔術の融合した決戦兵器は、完成したならば誰にも止められない禁忌の兵器であった。
しかし、その核となるホムンクルス"みらい"の脱走、そして
Crystal Labyrinthのメンバーに保護された。
魔導海軍ではみらいの行方すら掴めていなかった。加えて、件の酒場に与するメンバーは一騎当千の強者ばかり。
故に道賢は新たな魔導イージス艦の建造を進める。ホムンクルスの作成を狂気の研究者
ブランルに託し、新たな計劃を練る。
それと同時に、櫻州という橋頭堡を得た彼らは、今まで以上に本腰を入れて"みらい"を捜索する事となるだろう。
また、道賢は公的に
魔導海軍公式声明を発表し、"いぶき"完成の暁にはセレモニーを行うと発表した。
ブランルが新たなホムンクルス"いぶき"を完成させ、"みらい"を手に入れたならば、魔導イージス艦が二隻、並び立つ事となる。
魔導海軍のページも参照。魔導海軍が用いる決戦兵器。既存のどの兵器よりも強力な力を宿している。
その一方で運用の際には核となるホムンクルスが必要であり、その制作には多大なコストがかかる。
現状は唯一のホムンクルスである"みらい"が脱走した為運用が不可能な状況にある。
その為二番艦であるいぶきの建設が進められており、システムの一部には
オーウェル社の技術も使われている。
オーバーテクノロジーとロストテクノロジーの集大成であるこの艦が完成する事は、世界の軍事バランスが大きく傾く事を示す。
また、その艦そのものだけでなく、その兵装にも隠された秘密があると言われている。
故にこの艦が完成したならば、世界の制海権を魔導海軍が握ると言っても過言では無い。
無論、魔導イージス艦の建設を阻止すべきであるが、先述した魔道海軍公式声明により、この建造は
先の事件を受けてある種の正当性を宿している。
つまり、水の国を護るという大義名分がある以上、単なる戦力拡大であると指摘できないのが現状である。
その為、半ば黙認という状況で受け入れられている。自分達の身を焼く兵器を前に、指を咥えて黙っているしか無い。
■最新の情勢について
≫〝長く短い祭〟後の世界
長く短い祭により世界のパワーバランスが大きく変化し、一躍櫻の国が大きな力を握り始めている。
"櫻州"という形で水の国内に合法的な武力駐屯をしている他、
櫻州軍港爆破事件を受けて大々的な発表を行う。
その内容はより一層水の国と協力する他に、新型魔導イージス艦"いぶき"の建設並びに、完成セレモニーを行うというものである。
このムーブメントを許してしまったなら、魔導海軍の支配は絶対的なものとなってしまう。
しかし、このセレモニーは裏返せば好機でもあった。魔導海軍が櫻州を占拠しているのは、水の国の治安維持という名目が大前提と言える。
即ち、彼らの言う正当性をひっくり返す他、彼らを武力で以て叩き潰すのも一つの手段である。
何故なら、彼らが櫻州を維持できるのも、彼らの手によって水の国の安全保障を行うという理屈が由縁である。
彼らを支持するのは先日のテロによって被害を受けた国民達である。裏を返せば、彼らはよる強い庇護を求めているとも言えよう。
魔導海軍が支配者で居続ける為には、その力を証明し続けなければならないというリスクも生じているのである。
加えて国際社会からしてみれば、他国を侵略し力を付けている櫻の国は目の上の瘤である。虎視眈々とその隙を覗っている。
例えそれが侵略の上に侵略を重ねる行為であったとしても、国際社会はそれを認めるという可能性も十分にあった。
故に、求められているのは切っ掛けである。そしていぶき完成のセレモニーは、その最高の機会である。
≫新たなる妲己の思惑
新型魔導イージス艦いぶきのセレモニーは妲己の立案であった。他国から"攻められる"事を目的としている。
大義名分を元に侵略行為を開始した以上、次なる侵略にも確かな理屈が必要である。
妲己の策としては、他国が櫻州へ攻め入らなければならない状況を作り、これを撃退。
侵略行為であると国際社会に紛糾する事で、逆侵攻を開始するというものであった。
加えて、もし攻めてこられなかったならば、正式にいぶきを建設し運用する事が出来る。
今以上に水の国の支配を盤石のものにできる、そういう寸法であった。
故に、ある種の必然性をもって新たなる戦乱の火種が生まれた。能動的な行動は、結果として何処までも受動的でしか無い。
■関連ページ一覧
≫水国新聞20XX/02/09
〝長く短い祭〟の発端となる事件。能力者の少女が無残に殺された事件を報じている。
反異能ムーブメントの一つとして此処に記す。
最終更新:2019年02月22日 13:26