〝暴帝ミーメ〟


                        暴君にもっとも都合の良い観念は

                            神の観念である

                         『スタンダール〝赤と黒〟』




―――≪人物≫


〝零番目の男〟〝戦団長〟〝暴帝〟様々な呼び名を持つ、創世戦団/ジェネシスのリーダー
その素性は全く不明だがセロ・ワンダーショットを導き、そして彼の死後にその肉体へ憑依したと自ら語っている
そして夜の国の電波施設にて世界へ声明を発表し、〝選定〟を開始しようとしているが、どうやら復活前から戦団のメンバーには
指示を送っていた模様である。自身を遥か昔に天獄門に封印された存在と語っているが、詳細は不明である、だがセロの肉体への憑依
そしてセロを上回るそのプレッシャーが信憑性を高めている。どうやらセロの時に受けた傷は無くなっていないようで、右腕と左足は義手である
と言ってもゾロアスターの作った精巧な魔道義手であるので、実際の腕となんら変わりのない風貌と動作を持っている
性格は自認するほど傲慢で、自身の判断で世界の〝必要な存在〟と〝不要な存在〟で区別しようと考えている
無能な者には非情な鉄槌を下すが、自身が有能だと判断した者に対しては敬意を払い、その力を発揮するように導こうとする。
戦闘能力は、ラッシュ・ワンスドッグ八攫 柊の二人を圧倒する力を持っており、柊の研ぎ澄まされた斬撃を受けても
軽度のダメージであり、さらにセロの能力をさらに強化した攻撃力は、地形すら変動させるほどの力がある。
そして二人の全霊をかけた一撃を受け、ついに膝をつき、そこでさらなる超越をもった姿へと変貌し、二人を戦闘不能にした。

愚鈍な現体制を破壊し、本当に優秀な者が統率者に立つべきと言う思想はセロのモノであり、ミーメ自身セロには敬意を払っており
自身の深層下で同化していると言う発言は真実と考えられる。

果たして、〝暴帝〟は世界に何をもたらすのだろうか
ディネム山脈での戦いが終わった瞬間〝魔導要塞 ジェネシス〟に乗って姿を露わし挑発的な言動を残したが
後の〝魔導要塞 ジェネシス〟攻略戦では姿を見せないまま組織は事実的な壊滅に陥ったが、果たして―――。

だがその数週間後―――ミーメは夜の国の貿易都市カンデラを襲撃、中心地にある貿易タワーを占拠する。
そして自らの討伐の為に現れた能力者達と交戦そこで自身もかつては英雄として人々の為に戦った事やその人々に裏切られ封印された事を語る。
―――凄まじい戦い、想いのぶつかり合いの後、自らが最初から誰かに止めて貰う事を望んでいたと悟り
後を託して、本来あるべき場所へとかえっていった。

そしてその肉体は再びセロの物へと―――?

―――≪容姿≫


【腰ほどまで伸びる真紅の長髪に、金色の三つのラインのメッシュが染まっており】
【まるで蛇のような黄金の瞳の瞳孔には十字架が浮かんでおり、両耳には金色のピアスが光っている】
【軍服のような装飾が成された真っ赤なロングコートの下には同じく真っ赤なスーツ】
【黒いシャツ、ネクタイ、ベルト、そしてコンバットブーツの全身が〝黒〟〝赤〟〝金〟の三色で彩られた服装】
【右手の甲には〝零〟の文字左手の甲には〝自身の尾を噛む赤い蛇の描く円の中に12の星〟のエンブレムの刺青をしている】
【身長190cmはある、全身から黒みがかった銀色のオーラを放っている長身の青年】


―――≪異能≫


≪〝波動万象〟/ウェーブ・ジョーカー〟≫

セロ・ワンダーショットの所持していた能力であり、憑依後もそれを継承している
しかしその出力は、疑似的な魔人となったセロを上回る程であると思われ、さらに万能、かつ強力な能力になっている
大気を自在に操る事が出来、それにより自身の前面に大気のシールドを展開したり、自身に波動を纏い、斬撃も通さぬ程の
鋼の防御力を得る事も可能となっている。

『〝風帝掃槍/グラン・ボルグ〟』

大気を高密度に圧縮した槍を創造し、それを正面に向けて放つ技、技自体はセロも使用していたが
ミーメの潜在能力によってその数は数えきれぬほどになり、一度の攻撃で広範囲を打ち抜くことが可能になっている。

『〝大いなる風層/ウィン・グラビトン〟』

大気の壁を発生させる技、自身の前面に展開してシールドとして使用したり
敵の頭上から叩きつけて動きを封じる事も可能、壁を圧縮・限定して相手を完全に空気の檻に閉じ込める事も出来る

『ツインヘッド・ドラコ・サイクロン』

中心部がミキサーのように高速回転している竜巻を二つ自身の腕に創造し、それを相手へ放つ技
龍のように荒れ狂いながら敵へ接近し、その回転を持って相手を切り刻む。

『〝絶対なる王球/グラディウス・エフェクト〟』

指定した座標に赤黒いスパークを放つ巨大な球体を出現させ、そこに全ての大気を取り込ませる技
球体の創造には時間がかかるが、球体は一度発生すれば通常の攻撃ではほぼ破壊が不可能であり、周囲はさながら
台風の近くのように、凄まじい暴風と、荒れ狂う周囲の物体に晒され、もし吸い込まれればそのまま潰されてしまうだろう。

『〝龍槍・アルマグニル〟』

超高密度で圧縮された数mの風の龍を想像し、それを相手へと放つ技、その密度は大気の槍の数倍もあり
貫通力・速度・攻撃範囲、全てにおいて、想像を絶する力を持っている、この一撃は、地形おも変動させる力を持つ。

≪〝絶対王声/カバーノイズ〟≫

ミーメの保有能力、戦闘向きではなく、自身の声を広範囲に、さらに生物の脳内へ直接送り込むと言うモノ
それを聞いた者は、一種の催眠状態になるが、極度の疲労状態でない限り、意識を失ったり洗脳されたりすることはないだろう

≪〝聖帝〟≫

全力を解き放ったミーメが変貌した超越形態でありその姿は〝天使/エグリゴリ〟に似ている
この携帯で戦闘行為は行っていないため戦闘能力は不明だが、移動しただけで凄まじい衝撃波を発生させた。

【ミーメの烈火の如く赤い長髪は、真っ白な白髪へと変貌し、瞳は完全なる黄金色へと変貌した】
【さらにその背には、黒みがかった銀色のオーラで創造された三対の翼が顕現している】

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年03月25日 12:22