ラズワルド地下遺跡


◆概要

イウサール大砂漠東部で発見された、およそ数千年の古代文明のものと思われる地下遺跡。周囲に吹き荒ぶ猛烈な砂嵐のせいで陸路での進入はほぼ不可能。
かつて巨大なサンドワームが掘り進んだ跡が偶然にもこの遺跡に通じており、現在はそれを地下通路に加工して侵入することが可能となった。

内部は黒色の壁に藍色の光のラインが多数走った宇宙船のような外観で、古代遺跡であるにも関わらず非常に近未来的な印象を受ける。
敷地はかなり広大だが、地表の過酷な環境の影響を受けてかあちこち崩落していたり砂で埋まってしまっていたりして、まだ踏み込めないフロアも。
また、遺跡付近からは謎の〝波長〟が鼓動のように断続的に感知され、時に通信障害などの弊害を引き起こしていたが、長らく詳細は不明であった。


◆正体

近年行われた調査によって、内部の性質が少しだが判明した。
残されていた装置や記録、数千年の時を経て未だに稼動するトラップや機動兵器の存在が示すように、ここは古代文明の中でも相当重要な施設であったらしい。
その記録のひとつによれば、かつてイウサール大砂漠は緑溢れる肥沃な大地で、巨大な都市がいくつも存在していたようだが……。
他にも、何か青い球体が都市から都市へ移動していく行動予測のようなデータも見つかった。後々の発見を合わせて考えると、これはイクストゥムのことか。
――そして遺跡の奥地では、現代には存在しない言語によって〝意思を直接心に伝える歌〟を紡ぎ出す謎の少女の存在が確認された。
壁面や床の材質が音が非常に反響しやすいものであったのも、もしかするとその歌を遺跡全域に届けるための設備だったのかもしれない。
また、SCARLETによって彼女が遺跡の外へ連れ出されて以降、遺跡から発せられていた〝波長〟が一気に弱まり、トラップのいくつかも稼動を停止した模様。

また、ガルマ=ハド=ラジャルードが遺跡を襲撃した際、彼の強引な進入方法のせいで通れなかった道が一部開通し、最深部へ到達する事も可能に。
そこにはイクストゥムの本体たる"地底湖"があり、厳重に封印されていたが、ガルマによって破られ奪取されることとなった。
元々この遺跡自体、イクストゥムと『鍵』を封印する為の場所だったのだろう。中枢たるイクストゥムが奪われて以降、遺跡の機能は殆ど停止した。
まだ全てではなく、一部でトラップや機械兵などが駆動している場所も残っているが、探索に際しての危険度は大幅に下がったといえる。


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最終更新:2015年07月05日 17:05