起承転結

  書き手であろうがなかろうが、どこかしらで「起承転結」という言葉を聞いたことがあるだろう(中学校の国語の授業、漢詩の単元あたりではないだろうか)。
  今さら繰り返すまでもないが、「起」で物語のとっかかりとなる前提条件が与えられ、「承」でそれが発展。そして「転」で物語に大きな転機が訪れ、「結」で話をまとめる、というのが大まかな流れになる。
「このようなものにはあまりとらわれない方がいい」という記述をどこかで読んだ記憶があるが、それはより練達した人への言葉だと思った方がいい。
「起承転結」に則った物語の構成はいわば基礎であり、それにとらわれない書き方というのは応用である。基礎がしっかりできていればこそ、それを正しく、効果的に崩すことができるのであって、基礎を知らないままに「崩した」などとうそぶいてみても、それはただ崩れたものを作っただけにすぎない。
  それぞれを見ていきたい。


最終更新:2007年04月29日 11:10