柊蓮司、雨に降られる
紅き月が昇るとき、世界は否定される
今夜もまた紅き月の下、柊蓮司は異世界からの侵略者、エミュレーターと戦っていた。
「でぇりゃあ!」
最後の一撃でエミュレーターは消滅し
仕事を終えた柊蓮司は溜息を着いた。
「…ったく、アンゼロットの奴、卒業して暇になったとはいえ
容赦なく人をこき使いやがって…」
説明的な愚痴をこぼしながらアンゼロット宮殿へ報告しに戻ろうとした刹那、それは降って来た。
「でぇりゃあ!」
最後の一撃でエミュレーターは消滅し
仕事を終えた柊蓮司は溜息を着いた。
「…ったく、アンゼロットの奴、卒業して暇になったとはいえ
容赦なく人をこき使いやがって…」
説明的な愚痴をこぼしながらアンゼロット宮殿へ報告しに戻ろうとした刹那、それは降って来た。
ポッ…ポツポツポツポツ…ざあぁぁぁ…
「しかも雨かよ、ついてねぇ…ぜ…?」
突然の雨に足を早めるが、柊蓮司は不思議なことに少しも濡れていなかった。
「なんだ…この雨…?」
突然の雨に足を早めるが、柊蓮司は不思議なことに少しも濡れていなかった。
「なんだ…この雨…?」
世界が否定されるとき、銀の雨が降り注ぐ
その時、周囲の空気が変わった。
「月匣!?…違う、何だこれ!?」
空には紅い月が昇っていない。
ジャラ…ジャラ…
どこからか鎖を引きずる音が聞こえた。
「後ろ!!」
どこからか聞こえた声を合図に柊蓮司は大きく屈む。
紙一重、柊蓮司の首があった位置を
鋭利な爪が横切る。
そして夜の闇を抜けて銀色の髪の少女が走って来た。
少女は懐から取り出したカードを構えて叫ぶ。
「…イグニッション!!」
少女の持っていたカードが消えて、銀色の粒子が集まって新しい形を成していく。
それは、剣だった。
しかし、普通の剣と違う所が二つある。
一つは、塚の部分にマニ車のような機械が埋め込まれていたこと。
もう一つは、その剣が地面に落下せず少女の視線の先にて静止していたこと。
「こいつは私が抑える、はよう逃げて!!」
そう言って少女は、剣を敵に向かって飛ばした。
ガキン!!
攻撃は防がれたものの、空間が歪み爪の主が姿を表した。
長い爪、白いローブ、霧のように朧げになった足から長い鎖が地面にに延びていた。
「地縛霊…何の怨みがあるかは知らへんけど厄介なレベルのが来たな。」
地縛霊と呼ばれた存在は、悲鳴のような雄叫びをあげて少女に襲い掛かる。
「くっ…!!」
爪による斬撃を念動剣でふせぐ
だが、地縛霊の力は凄まじく、少女の力では支えきれない。
もう一撃加えようと、地縛霊はもう片方の腕を振り下ろした。
「月匣!?…違う、何だこれ!?」
空には紅い月が昇っていない。
ジャラ…ジャラ…
どこからか鎖を引きずる音が聞こえた。
「後ろ!!」
どこからか聞こえた声を合図に柊蓮司は大きく屈む。
紙一重、柊蓮司の首があった位置を
鋭利な爪が横切る。
そして夜の闇を抜けて銀色の髪の少女が走って来た。
少女は懐から取り出したカードを構えて叫ぶ。
「…イグニッション!!」
少女の持っていたカードが消えて、銀色の粒子が集まって新しい形を成していく。
それは、剣だった。
しかし、普通の剣と違う所が二つある。
一つは、塚の部分にマニ車のような機械が埋め込まれていたこと。
もう一つは、その剣が地面に落下せず少女の視線の先にて静止していたこと。
「こいつは私が抑える、はよう逃げて!!」
そう言って少女は、剣を敵に向かって飛ばした。
ガキン!!
攻撃は防がれたものの、空間が歪み爪の主が姿を表した。
長い爪、白いローブ、霧のように朧げになった足から長い鎖が地面にに延びていた。
「地縛霊…何の怨みがあるかは知らへんけど厄介なレベルのが来たな。」
地縛霊と呼ばれた存在は、悲鳴のような雄叫びをあげて少女に襲い掛かる。
「くっ…!!」
爪による斬撃を念動剣でふせぐ
だが、地縛霊の力は凄まじく、少女の力では支えきれない。
もう一撃加えようと、地縛霊はもう片方の腕を振り下ろした。
その時、振り下ろした地縛霊の腕が切り落とされた
「誰だか知らねえが、言ってくれるぜ。
だがそう言われて下がってられるかってんだ!」
地縛霊の腕を切り落としたのは、柊蓮司の魔剣だった。
地縛霊が苦しみ悶えている隙に、柊蓮司は少女を抱えて後ずさる。
「貴方も、能力者!?…違う、貴方は一体?」
「ウィザードの柊蓮司、お前は?」
「…私は、銀誓館学園の魔弾術士、覩槝 梢(みるかし こずえ)。」
お互い、聞いたこともない単語に疑問の表情を浮かべる、しかし
「聞いたことねぇな…だが
ここは、共同戦線といこうじゃねぇか。」
柊蓮司の案に頷き、覩槝梢は言う。
「私の力じゃあ、あの地縛霊の攻撃に堪えられへん。
でも、二十秒だけ時間を稼いでくれれば…」
「…わかった!」
そう言うと柊蓮司は地縛霊に向かって走り出した。
覩槝梢は念動剣を地縛霊に向けて術式を組み立てる。
「…我は魔弾の射手、我が力を組みてここに指標を立てん…」
覩槝梢の眼前に、複雑な魔法陣が形成される。
地縛霊は苦し紛れに爪を振るうが、柊蓮司にことごとく防がれる。
「エンチャント、フレイム!!」
柊蓮司の掛け声と共に炎を纏った魔剣が振り上げられ地縛霊に深い傷を負わせる。
「今や…穿て、雷の魔弾!!」
魔法陣で増幅されたエネルギーが電気の塊になって念動剣の剣先から放たれる。
着弾の瞬間、凄まじい電気エネルギーが地縛霊を焼き焦がし
魔弾は地縛霊を貫通し、四散した。
地縛霊は、足元からゆっくり蒸散していく。
「やったじゃねえか!」
そう言って、覩槝梢を振り向く柊蓮司に最後のあがきか
地縛霊は爪を振るう。
「…危ない!!」
覩槝梢は全力で柊蓮司に駆け寄った。
そして…
「誰だか知らねえが、言ってくれるぜ。
だがそう言われて下がってられるかってんだ!」
地縛霊の腕を切り落としたのは、柊蓮司の魔剣だった。
地縛霊が苦しみ悶えている隙に、柊蓮司は少女を抱えて後ずさる。
「貴方も、能力者!?…違う、貴方は一体?」
「ウィザードの柊蓮司、お前は?」
「…私は、銀誓館学園の魔弾術士、覩槝 梢(みるかし こずえ)。」
お互い、聞いたこともない単語に疑問の表情を浮かべる、しかし
「聞いたことねぇな…だが
ここは、共同戦線といこうじゃねぇか。」
柊蓮司の案に頷き、覩槝梢は言う。
「私の力じゃあ、あの地縛霊の攻撃に堪えられへん。
でも、二十秒だけ時間を稼いでくれれば…」
「…わかった!」
そう言うと柊蓮司は地縛霊に向かって走り出した。
覩槝梢は念動剣を地縛霊に向けて術式を組み立てる。
「…我は魔弾の射手、我が力を組みてここに指標を立てん…」
覩槝梢の眼前に、複雑な魔法陣が形成される。
地縛霊は苦し紛れに爪を振るうが、柊蓮司にことごとく防がれる。
「エンチャント、フレイム!!」
柊蓮司の掛け声と共に炎を纏った魔剣が振り上げられ地縛霊に深い傷を負わせる。
「今や…穿て、雷の魔弾!!」
魔法陣で増幅されたエネルギーが電気の塊になって念動剣の剣先から放たれる。
着弾の瞬間、凄まじい電気エネルギーが地縛霊を焼き焦がし
魔弾は地縛霊を貫通し、四散した。
地縛霊は、足元からゆっくり蒸散していく。
「やったじゃねえか!」
そう言って、覩槝梢を振り向く柊蓮司に最後のあがきか
地縛霊は爪を振るう。
「…危ない!!」
覩槝梢は全力で柊蓮司に駆け寄った。
そして…
グシャアッ
吹き上がる血飛沫、その主は地縛霊だった。
地縛霊の腕を…黒く、長い節足が刺し貫いていた。
その節足は八本、覩槝梢の背中から生えていた。
なおもあがく地縛霊に柊蓮司はとどめの一撃を与える。
「魔器、開放!!」
変形した魔剣で刺し貫かれた地縛霊は、魔剣から送られる魔力によって内側から致命傷を負っていく。
そして地縛霊は、完全に消滅した。
地縛霊の腕を…黒く、長い節足が刺し貫いていた。
その節足は八本、覩槝梢の背中から生えていた。
なおもあがく地縛霊に柊蓮司はとどめの一撃を与える。
「魔器、開放!!」
変形した魔剣で刺し貫かれた地縛霊は、魔剣から送られる魔力によって内側から致命傷を負っていく。
そして地縛霊は、完全に消滅した。
やがて、周囲の特殊空間も消滅する。
…しばらく間をおいてから、柊蓮司は節足を仕舞った覩槝梢に聞いた。
「…エミュレーター、なのか?」
そう聞かれた覩槝梢は、聞き慣れない単語ながらも、聞こうとしている内容は理解した。
自分達の節足は、本来この世にあってはならないもの…その象徴なのだから。
「…えみゅれぃたぁいうのが何なのかはわからへんよ。
でも、それが化け物いう意味なら…。」
そう言い残して、覩槝梢は闇の中へと消えていった。
聞いてはいけない事だったのかもしれない…
そう後悔しながら、柊蓮司は宮殿へと向かった。
…しばらく間をおいてから、柊蓮司は節足を仕舞った覩槝梢に聞いた。
「…エミュレーター、なのか?」
そう聞かれた覩槝梢は、聞き慣れない単語ながらも、聞こうとしている内容は理解した。
自分達の節足は、本来この世にあってはならないもの…その象徴なのだから。
「…えみゅれぃたぁいうのが何なのかはわからへんよ。
でも、それが化け物いう意味なら…。」
そう言い残して、覩槝梢は闇の中へと消えていった。
聞いてはいけない事だったのかもしれない…
そう後悔しながら、柊蓮司は宮殿へと向かった。