世にも珍しい顔
「はわっ、リストが多すぎるよ!
監視なんていわれても…どうしようか、柊?」
「…頼む…今話しかけないでくれ…。」
昼休み…何事もなく進む学園生活に安心感を覚えたことに気付き、若干落ち込んだ柊蓮司
彼はくれはと共に図書室で情報端末を動かしていた。
「あんまり、すんなりいった事件じゃなかったようだな…
まぁ魔王級の敵を含めた組織との戦いだからそうなるのもおかしくねぇか…。」
監視なんていわれても…どうしようか、柊?」
「…頼む…今話しかけないでくれ…。」
昼休み…何事もなく進む学園生活に安心感を覚えたことに気付き、若干落ち込んだ柊蓮司
彼はくれはと共に図書室で情報端末を動かしていた。
「あんまり、すんなりいった事件じゃなかったようだな…
まぁ魔王級の敵を含めた組織との戦いだからそうなるのもおかしくねぇか…。」
事の始まりは、成人した一般人達が『土蜘蛛の巫女』と呼ばれる能力に覚醒したことだった。
ウィザードと違い、能力者達は個人によって常識と非常識の摩擦を起こして狂気に侵されてしまうことがある。
狂気に侵された巫女たちは、かつて信仰していたエミュレイターの子孫を封印から呼び覚ました。
ウィザードと違い、能力者達は個人によって常識と非常識の摩擦を起こして狂気に侵されてしまうことがある。
狂気に侵された巫女たちは、かつて信仰していたエミュレイターの子孫を封印から呼び覚ました。
学園に保護された来訪者『土蜘蛛衆』は、幼生体である『蜘蛛童』から『土蜘蛛』『鋏角衆』へと進化し
この蜘蛛童の卵を生み出せる存在『土蜘蛛の女王』をリーダーとして現代日本における能力者の組織、銀誓館学園に反乱を起こした。
さらに不幸なことに、学園勢は当時来訪者の存在を知らず、妖獣タイプのゴーストとして対処し
土蜘蛛衆もまた現代に対してあまりにも無知すぎたことが双方に多大な犠牲を出させた原因となった。
この一連の事件は『土蜘蛛戦争』と呼ばれる。
この蜘蛛童の卵を生み出せる存在『土蜘蛛の女王』をリーダーとして現代日本における能力者の組織、銀誓館学園に反乱を起こした。
さらに不幸なことに、学園勢は当時来訪者の存在を知らず、妖獣タイプのゴーストとして対処し
土蜘蛛衆もまた現代に対してあまりにも無知すぎたことが双方に多大な犠牲を出させた原因となった。
この一連の事件は『土蜘蛛戦争』と呼ばれる。
「…マジカル・ウォーフェアの終わったすぐ後か。
アンゼロットの話しだとあの後世界結界が薄くなったとか言ってたな。」
「うん、私たちにも関係のない話しじゃない…。」
結果から言って、最後の戦いに終止符を打ったのは自分達なのだ。
アンゼロットの話しだとあの後世界結界が薄くなったとか言ってたな。」
「うん、私たちにも関係のない話しじゃない…。」
結果から言って、最後の戦いに終止符を打ったのは自分達なのだ。
神の一人を失った事が、世界に大きな影響を与えたのは確かだろう。
「…はわ、柊が言ってた子ってこの子じゃない?」
そう言ってくれはは保護された土蜘蛛のリストに手を延ばした。
銀色の髪に紫の瞳…それはまさしく初めてであった能力者、覩槝梢だった。
「…あ、そうだ!知ってる奴からどんな奴か調べていけば十分なんじゃねぇか?」
そう言った柊蓮司をくれははジト目で見る。
「な…何だよ?」
「また柊が女の子とフラグ立てようとしてる気がする。
こりゃ柊の恥ずかしい話を校内放送に流すしかないね。」
「意味わかんねぇよオイ!!」
「…はわ、柊が言ってた子ってこの子じゃない?」
そう言ってくれはは保護された土蜘蛛のリストに手を延ばした。
銀色の髪に紫の瞳…それはまさしく初めてであった能力者、覩槝梢だった。
「…あ、そうだ!知ってる奴からどんな奴か調べていけば十分なんじゃねぇか?」
そう言った柊蓮司をくれははジト目で見る。
「な…何だよ?」
「また柊が女の子とフラグ立てようとしてる気がする。
こりゃ柊の恥ずかしい話を校内放送に流すしかないね。」
「意味わかんねぇよオイ!!」
前回述べたように、銀誓館学園は鎌倉の至る所を占める(埋める)学園都市であり
その中で柊蓮司たちの向かうキャンバスが近かったのは幸運である。
依頼の際に予報士達や校長の言う『運命の糸』や『優先度』というものも
実は予報士のいるキャンバスが近いか否かで決まるという噂もある。
…さておき、意外に早く覩槝梢のいる中等部の彼女のクラスに辿り着くことができた。
「しかし、教室にそのまま入るわけにもなぁ。」
柊蓮司がそうぼやいたとき、廊下の先から呼ぶ声がした。
振り返った二人は意外な人物を目撃する。
「柊先輩~。」
「はわ~!あかりん、エリスちゃん!」
「な、お前らも来てたのか!」
「今回は私の任務。
エリスに付いて来てもらった。
他に護衛に就ける人がいなかったから。」
抑揚なくこたえる緋室灯、彼女は隣にいる少女志宝エリスの護衛でもある。
灯本人が嬉しそうにしているところを見ると、理由は他にもありそうだが。
「コイズミはどうした?」
「クビになったけど、連れ戻されてここに転入してる。」
灯の答えに「なんだそりゃ?」と疑問の声をもらす柊蓮司。
その中で柊蓮司たちの向かうキャンバスが近かったのは幸運である。
依頼の際に予報士達や校長の言う『運命の糸』や『優先度』というものも
実は予報士のいるキャンバスが近いか否かで決まるという噂もある。
…さておき、意外に早く覩槝梢のいる中等部の彼女のクラスに辿り着くことができた。
「しかし、教室にそのまま入るわけにもなぁ。」
柊蓮司がそうぼやいたとき、廊下の先から呼ぶ声がした。
振り返った二人は意外な人物を目撃する。
「柊先輩~。」
「はわ~!あかりん、エリスちゃん!」
「な、お前らも来てたのか!」
「今回は私の任務。
エリスに付いて来てもらった。
他に護衛に就ける人がいなかったから。」
抑揚なくこたえる緋室灯、彼女は隣にいる少女志宝エリスの護衛でもある。
灯本人が嬉しそうにしているところを見ると、理由は他にもありそうだが。
「コイズミはどうした?」
「クビになったけど、連れ戻されてここに転入してる。」
灯の答えに「なんだそりゃ?」と疑問の声をもらす柊蓮司。
「あぁ…俺…私は一体…何処へ向かっているのですか…アンゼロット様…」
目に見えるような重いため息を吐きながら
仮面の男コイズミは机に突っ伏していた。
目に見えるような重いため息を吐きながら
仮面の男コイズミは机に突っ伏していた。
「どうやらもうゴースト退治に出掛けてしまったみたいです。」
覩槝梢のクラスを調査したエリスが言った。
「ん?あそこの席にいる奴は違うのか?」
教室の奥を見る柊蓮司。
振り向くと、緋室灯がほんの少しだが目を見開いて柊蓮司を見ていた。
「な…なんだよ、そんな世にも珍しい顔して?」
「柊蓮司、知っていると思っていたのに…」
今度はほんの少しだが呆れたように言う緋室灯に「だからなんなんだよ?」と問う柊蓮司。
「この学園の能力者の人達は、ここでいう陰陽師…符術士の人に偽身符っていうお札の分身を貰って
ゴースト退治にいく時はそれを身代わりにして出席をとって貰うんだそうです。」
エリスの説明を聞いた柊蓮司は、ショックなのか嬉しいのか
その場にいる全員が引くほど絶妙な…
それこそ世にも珍しい顔をして暫く茫然としていた。
覩槝梢のクラスを調査したエリスが言った。
「ん?あそこの席にいる奴は違うのか?」
教室の奥を見る柊蓮司。
振り向くと、緋室灯がほんの少しだが目を見開いて柊蓮司を見ていた。
「な…なんだよ、そんな世にも珍しい顔して?」
「柊蓮司、知っていると思っていたのに…」
今度はほんの少しだが呆れたように言う緋室灯に「だからなんなんだよ?」と問う柊蓮司。
「この学園の能力者の人達は、ここでいう陰陽師…符術士の人に偽身符っていうお札の分身を貰って
ゴースト退治にいく時はそれを身代わりにして出席をとって貰うんだそうです。」
エリスの説明を聞いた柊蓮司は、ショックなのか嬉しいのか
その場にいる全員が引くほど絶妙な…
それこそ世にも珍しい顔をして暫く茫然としていた。