「大丈夫!!みんなで力を合わせればきっと食い止められるよ!!!」
えい!えい!お~!!
と少女が力強く拳を天に振り上げた・・・・・・・言った本人一人だけ・・・・。
と少女が力強く拳を天に振り上げた・・・・・・・言った本人一人だけ・・・・。
ここは魔帆良の大樹前の広場。
その場にいる者達・・・・・20人程度の集団『極上生徒会執行委員と魔法使いの連合軍』は、巨大な闇と対峙していた。
形をもたない不定形な闇・・・・・冥魔。
大樹の魔力を狙った冥魔が現れ、近くにいた執行委員達と麻帆良の魔法使いが冥魔に対して戦闘を開始したのだが、
冥魔に対して致命傷を与えられず、とうとう広場まで押さこまれてしまったその時
行き成り現れ、膨大なプラーナを乗せた強力な一撃で一気に覆したのがこの少女だった。
その場にいる者達・・・・・20人程度の集団『極上生徒会執行委員と魔法使いの連合軍』は、巨大な闇と対峙していた。
形をもたない不定形な闇・・・・・冥魔。
大樹の魔力を狙った冥魔が現れ、近くにいた執行委員達と麻帆良の魔法使いが冥魔に対して戦闘を開始したのだが、
冥魔に対して致命傷を与えられず、とうとう広場まで押さこまれてしまったその時
行き成り現れ、膨大なプラーナを乗せた強力な一撃で一気に覆したのがこの少女だった。
歳のころ14程度、輝明学園の制服に胸当て、頭に鉢巻という滑稽な格好
それだけなら変わった少女で済むが、驚くべきは先ほどの一撃・・・明らかに人間の出せる一撃を超えたそれは
彼女が人ならざる存在である事を物語っていた。
それだけなら変わった少女で済むが、驚くべきは先ほどの一撃・・・明らかに人間の出せる一撃を超えたそれは
彼女が人ならざる存在である事を物語っていた。
「??あれ?どしたの皆?ほら!!元気だして!!気合だよ!!」
えい!えい!お~!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・再び沈黙。
「・・・・・え~っと。・・・・・お、お~~。」
少し遅れてその場にいた集団の中で一人だけ、
極上生徒会執行委員の一人、少し茶色の入ったロングヘアーにピンクのカチューシャの少女
弓さやかが困惑の表情を浮かべながら同じように拳を上にあげた。
極上生徒会執行委員の一人、少し茶色の入ったロングヘアーにピンクのカチューシャの少女
弓さやかが困惑の表情を浮かべながら同じように拳を上にあげた。
「もう!気合が足りないよ皆。もっと熱血でいこうよ!熱血で!!」
周囲の困惑を気にせず(気づいてないのかもしれないが・・・・)
三度目の正直!
と、三度気合を入れようと拳を振り上げる少女・・・・
三度目の正直!
と、三度気合を入れようと拳を振り上げる少女・・・・
「あ~あのね!ちょっとまって!」
しかしそんな少女にさやかが慌てて声を掛ける。
「うん??なに???」
「え~とね。気合を入れるのはいいんだけどね?
そもそも・・・・・・あなた・・・・・だれ?」
「私??ああ!そういえば自己紹介してなかったっけ!私の名前は・・・ムツミ!ムツミ・アマミ!!よろしくね!!!」
「え~とね。気合を入れるのはいいんだけどね?
そもそも・・・・・・あなた・・・・・だれ?」
「私??ああ!そういえば自己紹介してなかったっけ!私の名前は・・・ムツミ!ムツミ・アマミ!!よろしくね!!!」
その名前を聞いたとたんその場にいた執行委員たちの一部にどよめきが上がる。
ムツミ・アマミといえばラビリンス・シティに住むエミュレイター
・・・・・それも最悪の存在魔王級のエミュレイターの一柱だ。
執行委員の一部・・・・輝明学園所属のウィザード達にとって魔王は天敵である。
・・・・・それも最悪の存在魔王級のエミュレイターの一柱だ。
執行委員の一部・・・・輝明学園所属のウィザード達にとって魔王は天敵である。
『勇者魔王』と呼ばれ、人々にも進んで手を貸す変わり者の魔王であるムツミ・アマミとは言え
油断できる相手ではない。ウィザード陣に動揺が走る。
油断できる相手ではない。ウィザード陣に動揺が走る。
「あ、ムツミちゃん・・・ね?私は弓さやか、よろしくね。」
しかし魔王の事など知らないさやかにとっては
変わった娘だな程度の感想しかない。
変わった娘だな程度の感想しかない。
「うん!よろしく!さやか!!」
そういって元気よく手を差し出し握手を求めるムツミ。
それに困惑しながらも求めに応じるさやか
ガシ!と(ムツミが一方的に)結んだ握手に気を良くしたのか
今度は握手をしたまま手を上にあげだした。
どうやら
それに困惑しながらも求めに応じるさやか
ガシ!と(ムツミが一方的に)結んだ握手に気を良くしたのか
今度は握手をしたまま手を上にあげだした。
どうやら
「あ~~だから!ね?ムツミちゃん。気合入れるのもいいけどとにかくあいつを何とかしなきゃ~」
このままでは同じ事の繰り返しになると慌ててさやかがムツミに注意を施す。
ムツミも言われてやっと冥魔の存在を思い出したらしく、ようやく冥魔のほうに目をむける。
ムツミも言われてやっと冥魔の存在を思い出したらしく、ようやく冥魔のほうに目をむける。
「あ・・・・そうだね!ごめん!!・・・・・って?あれ???」
既に冥魔はある程度ムツミに受けたダメージも回復したらしく、再び魔帆良の大樹の魔力を奪うべくさっさとこちらに向かってきていた。
気が付けばさやかや動揺していたウィザードの一部以外の執行委員のメンバーや魔法使い達も既に交戦状態に入っている
気が付けばさやかや動揺していたウィザードの一部以外の執行委員のメンバーや魔法使い達も既に交戦状態に入っている
「あ~!!いつのまに!?そんな!私の気づかない内に動き出すなんて!!
なんて卑怯な奴なんだ!!さやか!油断しないで!コイツすごくずる賢いよ!!!」
なんて卑怯な奴なんだ!!さやか!油断しないで!コイツすごくずる賢いよ!!!」
自分に気付かれず再び暴れだした冥魔に驚愕しながらも慌てて戦闘態勢に入るムツミ
「ム、ムツミちゃん・・・・・はあぁぁ~。まあいいわ。とにかくアイツを何とかしなきゃ。・・・・・そうだ!!!ネギ君!!」
ムツミの天然ぶりに呆れながらも気を取り直して、
今現在この広場内にいるメンバーの一人、
魔帆良の教師でありメンバーの中でも数少ない冥魔にある程度ダメージを与えられる火力をもつ存在でもある
ネギ・スプリングフィールドに声を掛けるさやか
今現在この広場内にいるメンバーの一人、
魔帆良の教師でありメンバーの中でも数少ない冥魔にある程度ダメージを与えられる火力をもつ存在でもある
ネギ・スプリングフィールドに声を掛けるさやか
「はい?なんですか?さやかさん」
呼ばれて箒を操りながら上空からさやかの前に下りてくるネギ。
「・・・・ネギ君。たしかある程度時間を掛ければ大技が打てるって言ってたわよね?」
「え?あ、はい。・・・・ただ・・・・・僕の力だけじゃアイツを倒すのは・・・・」
「え?あ、はい。・・・・ただ・・・・・僕の力だけじゃアイツを倒すのは・・・・」
悔しいが冥魔を倒すにはネギの最強魔法だけでは足りない。
高位の魔物を完全に打ち滅ぼす超高等呪文――――――ネギの持つ魔法の中で取っておきの一撃だが
そもそも異世界の魔物たる冥魔を打ち倒すにはいささかネギ本人の自力が足りない。
己の力不足を嘆くネギにさやかが言う。
高位の魔物を完全に打ち滅ぼす超高等呪文――――――ネギの持つ魔法の中で取っておきの一撃だが
そもそも異世界の魔物たる冥魔を打ち倒すにはいささかネギ本人の自力が足りない。
己の力不足を嘆くネギにさやかが言う。
「・・・・確かにネギ君だけじゃ辛いかもしれない・・・・でも、さっきのムツミちゃんの力を合わせれば!」
「ええ!?」
「?うん??」よ~し!と冥魔に向かって突撃しようとしたムツミがさやかに呼ばれて振り向く
ようするにさやかはネギとムツミによる同時攻撃を提案してきたのだ。
単純な発想ではあるが、それゆえに効果は高いのは理解できる。
「ええ!?」
「?うん??」よ~し!と冥魔に向かって突撃しようとしたムツミがさやかに呼ばれて振り向く
ようするにさやかはネギとムツミによる同時攻撃を提案してきたのだ。
単純な発想ではあるが、それゆえに効果は高いのは理解できる。
「二人でタイミングを合わせて一気にあいつに攻撃して!
それが出来るのは多分・・・この場には貴方達二人しかいないわ!!」
それが出来るのは多分・・・この場には貴方達二人しかいないわ!!」
「とにかく!冥魔に反撃の機会を与えないで!!あの二人の時間を稼ぐよ!!」
実際問題、冥魔に対してこちらは今まで碌なダメージを与えてられていない。
実際問題、冥魔に対してこちらは今まで碌なダメージを与えてられていない。
「なるほど!よし!!やろう!!ネギ君!!」
さあ!!!とネギの方に期待の目を向けるムツミ
しかしネギも魔法使いの一人である以上、ムツミと言う存在の恐ろしさも理解できる
はっきり言ってかつて自分の村を襲った魔族達でさえここまでの力は持っていなかった
正直な所、力を合わせると言われてもムツミに対する恐怖が先に立つのが本音である。
とは言え、他に冥魔を倒すすべもない。
しかしネギも魔法使いの一人である以上、ムツミと言う存在の恐ろしさも理解できる
はっきり言ってかつて自分の村を襲った魔族達でさえここまでの力は持っていなかった
正直な所、力を合わせると言われてもムツミに対する恐怖が先に立つのが本音である。
とは言え、他に冥魔を倒すすべもない。
元々特に特殊な力を持たないさやかがこの場にいる理由は、元の世界においての彼女の経歴
特殊な犯罪者達と戦う秘密組織『マジンガーエンジェル』のリーダーポジションであった事を買われての事である。
ただでさえ学生達の集まりである執行委員において彼女のような特殊な訓練を正式に受けた存在は希少なのである。
その彼女が言う以上、他にすべもないだろう。
特殊な犯罪者達と戦う秘密組織『マジンガーエンジェル』のリーダーポジションであった事を買われての事である。
ただでさえ学生達の集まりである執行委員において彼女のような特殊な訓練を正式に受けた存在は希少なのである。
その彼女が言う以上、他にすべもないだろう。
「・・・・・わかりました・・。僕!やります!!」
ネギが決心を決める。
「うん。ありがとうネギ君。
みんな!聞いたわね!!とにかく二人のチャージの時間を作って!!」
みんな!聞いたわね!!とにかく二人のチャージの時間を作って!!」
ネギの返事を聞いてさやかが、他のメンバーに指示をだす。
中には魔王との共闘にいささか不満を持ってる者も多いようだが、そもそも今の戦力ではほとんど致命傷を与えられなかったのだからしかたない。
さやか自身も自分の持つ数少ない武器『光子銃』を手に冥魔に向かう。
たとえダメージを与えられなくても、ネギとムツミが力を溜める時間さえ稼げればいい。
中には魔王との共闘にいささか不満を持ってる者も多いようだが、そもそも今の戦力ではほとんど致命傷を与えられなかったのだからしかたない。
さやか自身も自分の持つ数少ない武器『光子銃』を手に冥魔に向かう。
たとえダメージを与えられなくても、ネギとムツミが力を溜める時間さえ稼げればいい。
「よし!いくよ!ネギ君!!!」
「は、はい!!ラス・テル マ・スキル マギステル・・・・」
「は、はい!!ラス・テル マ・スキル マギステル・・・・」
ムツミの合図にネギが答える。
意識を集中し魔力を蓄えるネギ
同じようにムツミも力を蓄える
その間二人は完全に無防備となる。
意識を集中し魔力を蓄えるネギ
同じようにムツミも力を蓄える
その間二人は完全に無防備となる。
「とにかく!冥魔に反撃の機会を与えないで!!あの二人の時間を稼ぐよ!!」
さやかが声を上げる。
攻撃こそ最大の防御!
とにかく攻撃して冥魔の反撃の機会を奪う
攻撃こそ最大の防御!
とにかく攻撃して冥魔の反撃の機会を奪う
しかし冥魔とて、致命傷にならないと判っている攻撃なぞ意識すらしない!!
「まずい!!」
さやかがさけぶ!!
冥魔も本能で理解しているのだ。
今、自分に攻撃している雑魚どもなぞより、力を溜めている二人が脅威である事を!!!
冥魔も本能で理解しているのだ。
今、自分に攻撃している雑魚どもなぞより、力を溜めている二人が脅威である事を!!!
周囲の攻撃を無視して二人に肉迫する冥魔!!
攻撃を喰らえばムツミはともかく、ネギは一溜まりもない!!!
攻撃を喰らえばムツミはともかく、ネギは一溜まりもない!!!
「二人とも!!逃げてぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
間に合わない!!!
さやかの叫びも虚しく二人に迫る冥魔!!!!!!!!!!!!
さやかの叫びも虚しく二人に迫る冥魔!!!!!!!!!!!!
・・・・・・しかし!!!
「デビルカッター!!!」
グギャアアァァァァ!!!
今、正にムツミとネギにその牙を振りかざさんとしていた冥魔を強力な刃をまとった斬撃が襲った!!!
今、正にムツミとネギにその牙を振りかざさんとしていた冥魔を強力な刃をまとった斬撃が襲った!!!
「い、今のは??!!」
突然の援護攻撃にネギが疑問の声を上げる。
それは執行部や魔法使い達にとっても同じだった。
それは執行部や魔法使い達にとっても同じだった。
「あ、あれは!?」
魔法使いの一人が斬撃の放たれた方を向いてさけぶ。
目線の先にいたのは宙に浮かぶ一人の人影
目線の先にいたのは宙に浮かぶ一人の人影
「だれだ!?」
だれだ!!と口々に疑問の声が上がる。
そこにいたのは緑色の人影
そこにいたのは緑色の人影
「あれは!!!!」
さやかが声を上げる!
忘れはしない!かつて共に戦った彼のことを!!
蝙蝠に酷似した頭!!!
赤い悪魔の翼!!!
彼は!彼こそは!!!!
蝙蝠に酷似した頭!!!
赤い悪魔の翼!!!
彼は!彼こそは!!!!
「デビル」
「「デビルマン!!!!!!!」」
「「デビルマン!!!!!!!」」
さやかと共にムツミが叫ぶ!
えっ?と、デビルマンという彼の名を知る事実に思わずお互いの声に顔を見合う二人
えっ?と、デビルマンという彼の名を知る事実に思わずお互いの声に顔を見合う二人
「!なにやってる!!さっさと片づけろ!!!」
デビルマンが二人に対して叱咤する。
「!そ、そうね!ネギ君!!」
「ハイ!!いけます!!!」
「よ~し!いくよ!!ネギ君!!」
いける!!と言うネギの返事にムツミが即座に攻撃の合図を送る!
そして!!!
そして!!!
「いっけえええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!」
「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
ムツミとネギの攻撃が濁流となって冥魔に迫る!!
慌てて避けようとする冥魔!!が、しかし!!
慌てて避けようとする冥魔!!が、しかし!!
「逃がさん!!!デビルアローーーーー!!!!!!!!!」
グギヤアアアァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!
デビルマンによって逃走を阻まれた冥魔はそのままムツミとネギの魔力の濁流に飲み込まれる!!
デビルマンによって逃走を阻まれた冥魔はそのままムツミとネギの魔力の濁流に飲み込まれる!!
「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
圧倒的な魔力が冥魔にたたき込まれる!!
「「あああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
グギゥラァァァァGFR4345H#$%&‘()!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
直撃をうけ断末魔の叫びをあげながらとうとう冥魔は消滅した。
後には、影も形も残らない。
無事な魔帆良の大樹とその静寂だけが人間側の勝利を証明していた。
後には、影も形も残らない。
無事な魔帆良の大樹とその静寂だけが人間側の勝利を証明していた。
「・・・・・や、やったの??」
さやかが疑問の声を上げる。
「…は、はい。・・・・・僕たちの勝ちです!!!!」
「うん。あいつのプラーナももう感じないし完全に消滅したと思う。私たちの勝利だよ!!!」
「うん。あいつのプラーナももう感じないし完全に消滅したと思う。私たちの勝利だよ!!!」
ネギとムツミがさやかに答える。
やっと終わった……さやかにも安堵の笑みが浮かんでいる。
執行部員や魔法使いにも大きな被害は出ていない、これは人間側の完全な勝利といえるだろう。
やっと終わった……さやかにも安堵の笑みが浮かんでいる。
執行部員や魔法使いにも大きな被害は出ていない、これは人間側の完全な勝利といえるだろう。
ところが……
「……………まだ終わってませんよ。弓さん」
「え?」
「早く離れるんだ!弓さん!!」
冥魔を倒し安堵していたさやかに執行委員のウィザード達が反論する。
周囲のメンバーを見れば一部の者達が戦闘態勢を解除せず、ある二人・・・・ムツミとデビルマンに各々の武器を向けていた。
周囲のメンバーを見れば一部の者達が戦闘態勢を解除せず、ある二人・・・・ムツミとデビルマンに各々の武器を向けていた。
「ちょ!ちょっと!!!なにをしているの!あなた達!!??この二人は敵じゃないのよ!?!?!?!?」
周囲の面々に対して声を荒げるさやか。
だが、彼らはさやかの声を聞こうとはしない。
だが、彼らはさやかの声を聞こうとはしない。
「・・・・・冥魔を倒すのに協力するのはただ単にそれが俺たちウィザードとの決まりで当然だからだ。
- でもな!!こいつらはエミュレイターだ!人間を餌として襲う化け物共なんだ!!!
しかも、こいつらはどう言うわけかファージ・アースじゃなく何故かわざわざこの学園世界に進入してきている・・・・。
わざわざこっちに来るなんてこっちの人間を襲うために決まってるんだよ!!!!!」
わざわざこっちに来るなんてこっちの人間を襲うために決まってるんだよ!!!!!」
そう言ってムツミとデビルマンを睨むウィザード
彼らは魔王の恐ろしさを理解している。
いくらムツミが人々を助けようと、ウィザード達にとっては魔王とは恐るべき敵でしかない。
さらに、それに追随するように一部の魔法使い達も武器を構え直す。
魔帆良の魔法使い達にとっても魔王や悪魔といった存在は敵なのである。
故に、彼等は二人に対して油断なく武器をかまえる。
今だ周囲には緊張した空気がただよっていた。
彼らは魔王の恐ろしさを理解している。
いくらムツミが人々を助けようと、ウィザード達にとっては魔王とは恐るべき敵でしかない。
さらに、それに追随するように一部の魔法使い達も武器を構え直す。
魔帆良の魔法使い達にとっても魔王や悪魔といった存在は敵なのである。
故に、彼等は二人に対して油断なく武器をかまえる。
今だ周囲には緊張した空気がただよっていた。
「な、何を言ってるの貴方達!??
ムツミちゃんがそんな事するなんて・・・私は思わない!!
それに彼は・・・・・デビルマンはそのエミュレイターとかいう存在じゃないわよ!!」
ムツミちゃんがそんな事するなんて・・・私は思わない!!
それに彼は・・・・・デビルマンはそのエミュレイターとかいう存在じゃないわよ!!」
さやかは魔力を感じられない・・・・・・だからこそ魔王の恐ろしさを理解できない。
故にムツミがそんな存在だといわれても正しいかどうかは判らない。
しかし、デビルマンに関しては違う!!
彼は、かつて共に戦った仲間であり、彼が人を守る為に戦い続けた戦士である事を知っている。
その彼がムツミと共に行動しているのだ!
それだけでも、さやかがムツミを信じるには十分だ!!
だからこそ、さやかはウィザード達に反論する。
故にムツミがそんな存在だといわれても正しいかどうかは判らない。
しかし、デビルマンに関しては違う!!
彼は、かつて共に戦った仲間であり、彼が人を守る為に戦い続けた戦士である事を知っている。
その彼がムツミと共に行動しているのだ!
それだけでも、さやかがムツミを信じるには十分だ!!
だからこそ、さやかはウィザード達に反論する。
「彼は・・・・デビルマンは私の世界で共に戦った仲間よ!!
私達と一緒に人を助けるために命をかけた!!ね!!
だから判る!!二人は敵じゃない!!」
私達と一緒に人を助けるために命をかけた!!ね!!
だから判る!!二人は敵じゃない!!」
叫ぶようにさやかが訴える。
そのさやかの気迫に押されうろたえるウィザード達・・・・・だが・・・・・
そのさやかの気迫に押されうろたえるウィザード達・・・・・だが・・・・・
「う、うるさい!!キミが何を言おうとそいつ等は化け物だ!!
俺たちの倒すべき敵なんだ!!!邪魔をするな!!引っ込んでてくれ!!!」
俺たちの倒すべき敵なんだ!!!邪魔をするな!!引っ込んでてくれ!!!」
彼等は聞く耳を持たない。
元々魔王との共闘に不信感を持つものは多い。
しかもここはファージアースではない、アンゼロットの代行の赤羽くれはがいるとはいえ
世界が違う上ファージアースと繋がっていないここでは協定はほとんど意味を持たない。
元々魔王との共闘に不信感を持つものは多い。
しかもここはファージアースではない、アンゼロットの代行の赤羽くれはがいるとはいえ
世界が違う上ファージアースと繋がっていないここでは協定はほとんど意味を持たない。
だから、彼等も不安なのだろう。
いつ魔王に襲われるかも判らないという不安が彼等を突き動かしていた。
いつ魔王に襲われるかも判らないという不安が彼等を突き動かしていた。
「さ、さやかさん・・・・・・」
ネギが不安そうにさやかを見る。
いまだ他の魔法使い達も武器をおろしていない。
いまだ他の魔法使い達も武器をおろしていない。
「み、皆さん・・・・どうして?
だって、ムツミさんは助けてくれたんですよ?」
だって、ムツミさんは助けてくれたんですよ?」
「・・・・それは判っている。
だけどね、ネギ君・・・・だからと言って相手が人を襲う可能性がある存在である以上
彼女達を信頼するわけにはいかないんだ。」
だけどね、ネギ君・・・・だからと言って相手が人を襲う可能性がある存在である以上
彼女達を信頼するわけにはいかないんだ。」
「そ、そんな・・・・」
魔法使い達もまた元の世界で悪魔達と戦う者達である。
だからこそ魔王と言う存在を味方として扱う事は出来ないし、彼等を信頼する事も出来ない。
だからこそ魔王と言う存在を味方として扱う事は出来ないし、彼等を信頼する事も出来ない。
「・・・・大丈夫だよ。ネギ君・・・・なれてるから・・・・・そんな悲しそうな顔しないで?」
・・・・・うろたえるネギに答えたのは非難されている当人たるムツミ自身
ラビリンス・シティにおいても迫害されている彼女にとってはこの程度の非難は慣れっこであった。
ラビリンス・シティにおいても迫害されている彼女にとってはこの程度の非難は慣れっこであった。
「でも!!」
「気にしないで。私は皆が助かっただけで満足だから!ね?」
己が非難されながらあくまでネギを気遣うムツミ・・・・
「ふんっ!!!誘惑は貴様等魔王の十八番だからな!!!
そうやってこちらの油断を誘うつもりだろうが!そうはいかんぞ!!!!!!!」
そうやってこちらの油断を誘うつもりだろうが!そうはいかんぞ!!!!!!!」
あくまで魔王と敵対しようとするウィザードや魔法使い達
そうだ!!そうだ!!!とムツミを非難する
彼らにとってあくまで魔王は敵でしかない
彼等の顔には魔王に対する殺意と・・・・・恐怖が浮かんでいた。
そうだ!!そうだ!!!とムツミを非難する
彼らにとってあくまで魔王は敵でしかない
彼等の顔には魔王に対する殺意と・・・・・恐怖が浮かんでいた。
「………ちっ。」
舌打ちするデビルマン・・・・・・・
判っているのだ、こうなる事は・・・・・・・
判っているのだ、こうなる事は・・・・・・・
「・・・・・・いくぞ・・・・・・・ムツミ。」
「え?」
「さっさと逃げるぞ!!デビルウィィィィング!!!!!!!!」
「!?ふわあぁ!!!」
デビルウイングを展開し、ガシッ!!!っとムツミを捕まえ音速で空に舞うデビルマン
敵意を向けられているからとは言え、彼等と敵対する訳にはいかない。
敵意を向けられているからとは言え、彼等と敵対する訳にはいかない。
「なっ!!!に、にがすな!!!!!」
慌てて追おうとするウィザード達
だが!
だが!
「!やめなさい!!!!」
逃がすまいとするウィザードを銃を構えて威嚇して止めるさやか
「な!邪魔をするな!!!」
「行って!!!デビルマン!!!」
「!?さやか!?!?」
叫ぶムツミ!
「くっ!!あいつは大丈夫だ!!行くぞ!!!」
デビルマンは元の世界でマジンガーエンジェルの一員たるさやかの強さを知っている。
それにウィザード達も仲間に危害は加えないだろう・・・・
だからこそ、今はここから離脱する事を優先する!!
それにウィザード達も仲間に危害は加えないだろう・・・・
だからこそ、今はここから離脱する事を優先する!!
「くそ!!!所詮は魔法関係に関しては素人か!!邪魔だ!!!」
さやかを振り解こうとするウイザード
だが!!!
だが!!!
「ラス・テル マ・スキル マギステル!!」
「なっ!!ネギ君!!何を!!!」
「フランス サルタティオ・ブルウェレア」
轟!!
ネギの起こした協力な風がそれを妨害する。
ネギの起こした協力な風がそれを妨害する。
「な、なにをする??ネギ君!!」
魔法使いたちが非難する。
「・・・・・・・・」
ネギはそれに答えずただデビルマンとムツミの去ったほうに目を向ける。
ネギが稼いだ一瞬ですでに二人はこの場から離脱していた。
ネギが稼いだ一瞬ですでに二人はこの場から離脱していた。
「・・・・やれやれ・・・・なんとか無事に離脱できたか・・・・」
デビルマン・・・人の姿に戻った不動明が安堵の息をもらす。
「・・・・さやか・・・・ネギ君・・・・・」
ムツミが心配そうに逃げてきた方向に顔を向ける
「・・・・心配するな。あいつらだっていくらなんでも仲間を襲ったりしないだろう。」
そう言ってムツミに気休めの言葉を掛ける明。
「・・・・うん。」
「全く、お前は・・・・。だからあまり連中と関わるなといったろう。
あいつ等だって決して無力な連中じゃない
おまえが関わらなくても後しばらくは持ったろうし、そうすれば援軍だってきたはずだぞ」
あいつ等だって決して無力な連中じゃない
おまえが関わらなくても後しばらくは持ったろうし、そうすれば援軍だってきたはずだぞ」
呆れながらやれやれと苦笑いで明がぼやく。
ムツミが学園世界のトラブルや戦いに首を突っ込むのは何も今回に限った事ではない。
毎回毎回同じように首を突っ込んでは、余計に事態を引っ掻き回したり、
一緒になって戦って、今回みたいにウィザードに追いかけられたり、
戦い以外でも迷子を捜して本人も迷子になったりと
余計なトラブルを普段から巻き起こしているのが彼女だった。
ムツミが学園世界のトラブルや戦いに首を突っ込むのは何も今回に限った事ではない。
毎回毎回同じように首を突っ込んでは、余計に事態を引っ掻き回したり、
一緒になって戦って、今回みたいにウィザードに追いかけられたり、
戦い以外でも迷子を捜して本人も迷子になったりと
余計なトラブルを普段から巻き起こしているのが彼女だった。
ちなみに、明はそのたびにムツミの尻拭いをしていたりする。
「・・・・ごめん。」
さやかとネギの事が気に掛かっているらしく、いつもの元気もなくただあやまるムツミ
その姿は勇者魔王と呼ばれる彼女からは想像できないほど弱弱しかった・・・・
その姿は勇者魔王と呼ばれる彼女からは想像できないほど弱弱しかった・・・・
「・・・・・まあ、気にするな。
それにあの子供の方はともかく、さやかは俺の知り合いだからな。心配なら学校で様子見て来てやるよ。
お前はいつもみたいに馬鹿みたいに笑ってりゃあいいんだ」
それにあの子供の方はともかく、さやかは俺の知り合いだからな。心配なら学校で様子見て来てやるよ。
お前はいつもみたいに馬鹿みたいに笑ってりゃあいいんだ」
この話はもう終わり。と、ぽんっとムツミの頭を軽く叩いて明は自分の寮の方へ帰っていく。
それで、少し安心したのかムツミにもほんの少しだけ笑みが戻る。
それで、少し安心したのかムツミにもほんの少しだけ笑みが戻る。
「うん・・・。ありがとう・・・・それじゃあ、また・・・・・。」
礼を言ってそのままムツミが闇に消える。
恐らくはラビリンス・シティーか裏界に戻ったのだろう。
恐らくはラビリンス・シティーか裏界に戻ったのだろう。
「また、か・・・やれやれ・・・・・。」
恐らくこれからもムツミはこの世界に来るだろう。
二人の事で今は落ち込んでいるが、無事を教えてやればどうせ懲りずになにかとトラブルに関わっていくだろう。
そして・・・・・また、その度に自分はアイツの尻拭いをするハメになるのだろう。
二人の事で今は落ち込んでいるが、無事を教えてやればどうせ懲りずになにかとトラブルに関わっていくだろう。
そして・・・・・また、その度に自分はアイツの尻拭いをするハメになるのだろう。
「全く・・・・・あいつらしいといえばらしいが・・・・・・まだしばらく面倒事が続きそうだな。」
もう慣れたといえば慣れたが・・・・・はあ、とため息を漏らす。
すると・・・・・・
すると・・・・・・
「あら?そう思われるのでしたら、あの者など放っておけばよろしいのではございませんか?明様」
いつのまにか現れたエイミーがそう明に声を掛ける。
「あの者とて魔王の端くれです。明様のお手を煩わせずともあの程度の事態、切り抜ける事など容易ですわ。」
それは判っている。判ってはいるがしかし・・・・・
楽しいのはどうして終わってしまうのだろう…
普通の時は歩いているときだ
楽しい時は走っているときだ…
走り続けているといつかは疲れてしまう、そうして楽しいのは終わってしまうのだ
アライグマくんもシマリスくんも、きっと僕より速く長く走れるのだろう
ひいらぎくんも、うぃざーどだからきっと長く速く走れるに違いない
でもいつかはアンゼロットがやってきて任務に連れて行かれてしまう
だから誰よりも楽しいのが早く終わってしまうに違いない
そうだ、きっとそうなんだ
ひいらぎくんは可哀想だぁ~…っ(泣
「あ~あぁ、そうだろうよ。でもな・・・・・」
・・・・・皆に非難の目を向けられながら、それでもなお、人々のために戦う彼女。
それはかつてデーモン族を裏切り、ミキのために戦い続けた自分に良く似ている。
化け物と呼ばれ、孤独に戦う事の辛さを知るデビルマンにとって、ムツミは放っておく事のできる存在ではないのだ。
それはかつてデーモン族を裏切り、ミキのために戦い続けた自分に良く似ている。
化け物と呼ばれ、孤独に戦う事の辛さを知るデビルマンにとって、ムツミは放っておく事のできる存在ではないのだ。
「・・・・放っておけないんだよ・・・・危なっかしくてな・・・・。」
小さく・・・・しかしはっきりと呟く明。
「まさかそれは・・・・・愛!ですか?」
「阿呆。どっちかつーとありゃ世話の掛かる弟だ。」
「阿呆。どっちかつーとありゃ世話の掛かる弟だ。」
エイミーの軽い冗談に呆れながら答える。
「弟?妹ではないのですか?」
「ふん。あんなおてんば、女とは思ってねえよ。」
「あらあら。」
エイミーはただ静かに笑いながら明の後を付いて来る。
「・・・・・所でおまえ。」
「はい?なんでしょうか。」
ふと、振り返りエイミーに何か聞こうとする明
しかし、しばらく考えて・・・・・
しかし、しばらく考えて・・・・・
「・・・・・・いや。てか!さっさと帰れよお前!もうすぐ寮に付いちまうだろうが!!」
既に寮は目の前になっていた。当然学生寮なのだから男子寮である。
こんな所に女それも“メイド”なんて連れてきたらどんな誤解を生むか判ったもんじゃない
こんな所に女それも“メイド”なんて連れてきたらどんな誤解を生むか判ったもんじゃない
「いえいえ。私はこのまま明様のお部屋までご一緒するつもりですよ?」
「やめろ!!!ただでさえ最近ムツミと一緒にいる事が多い所為でミキに誤解されてんのに!!!!」
「やめろ!!!ただでさえ最近ムツミと一緒にいる事が多い所為でミキに誤解されてんのに!!!!」
やいやいがやがやとエイミーと言い合いながら寮へと帰る明
後日しっかり寮生に目撃されていた事が発覚してまた恋人の牧村ミキに誤解されるわけだが・・・・
「はわあぁぁぁ~~~大変だったみたいだねぇ。
ごめんねぇ。ネギ君もさやかさんも。」
ごめんねぇ。ネギ君もさやかさんも。」
輝明学園の理事代理であり現在学園世界におけるウィザード達の責任者でもある赤羽くれはが二人に詫びる。
デビルマンとムツミが逃走してすぐ、柊と二人駆けつけたくれはが目撃したのは、
ネギとさやかに非難の目を向けるウィザード達と魔法使い達
そして、どちらに付く事も出来ず双方を見守る残りの執行委員たちの姿だった。
ネギとさやかに非難の目を向けるウィザード達と魔法使い達
そして、どちらに付く事も出来ず双方を見守る残りの執行委員たちの姿だった。
あわてて魔帆良の学園長に連絡を取り、自らの権限と学長の権限においてこの場を収め
二人に事情を聞いた彼女がまず最初に行ったのがこの謝罪である。
二人に事情を聞いた彼女がまず最初に行ったのがこの謝罪である。
「ったく!!あいつ等!!頭に血が昇りすぎだぜ!!」
ぱんぱんっ!と手をはたきながら柊蓮司がこちらにやって来る。
今さっきまで不満の収まらないウィザード達の相手をしていたのだ。主に拳で
因みに魔法使い達も急遽この場に駆けつけた学園長自らに説教を受け、皆既に解散している。
今さっきまで不満の収まらないウィザード達の相手をしていたのだ。主に拳で
因みに魔法使い達も急遽この場に駆けつけた学園長自らに説教を受け、皆既に解散している。
「やれやれ・・・・。
まあ不信がる気持ちはわからんでもないが・・・・・・手を差し出した相手に刃を向けるとは・・・・・。
『偉大な魔法使い』を目指す者の取るべき振る舞いではないのう・・・・。」
まあ不信がる気持ちはわからんでもないが・・・・・・手を差し出した相手に刃を向けるとは・・・・・。
『偉大な魔法使い』を目指す者の取るべき振る舞いではないのう・・・・。」
いくら相手が悪魔とはいえ・・・・・・これでは昔『エヴァンジェリン』を迫害し追い詰めた者達や、
以前の関東魔法協会と関西魔術協会の衝突の頃と全く変わらない
しかも、逃した事に腹をたて、
感情のままにネギとさやかを非難するとは・・・・・・
以前の関東魔法協会と関西魔術協会の衝突の頃と全く変わらない
しかも、逃した事に腹をたて、
感情のままにネギとさやかを非難するとは・・・・・・
「全く・・・・・情けない話じゃ・・・・・。
いや、わしの方からも謝罪させていただこう。
ネギ君、弓君、本当にすまなかったのう。
同じ魔法使いとして恥ずかしい限りじゃ。」
いや、わしの方からも謝罪させていただこう。
ネギ君、弓君、本当にすまなかったのう。
同じ魔法使いとして恥ずかしい限りじゃ。」
そういいながら学園長はさやかとネギに頭を下げた。
「い、いえ!そんな・・・・私たちは大丈夫ですから。」
「そ、そうですよ!頭を上げてください学園長先生!!」
学園世界のトップ二人の謝罪に恐縮しながら、二人は返答する。
実際、別に睨みあっていただけで、攻撃されたというわけではない
・・・・・・くれはと柊が来なければ時間の問題だったかもしれないが。
実際、別に睨みあっていただけで、攻撃されたというわけではない
・・・・・・くれはと柊が来なければ時間の問題だったかもしれないが。
「うん。ありがとうね二人とも!」
「ふむ・・・・。そう言ってもらえるとわし等も気が楽になると言うものじゃ。ありがとうネギ君。それに弓君も」
あらためて感謝の意を告げるトップ二人。
正直こうも謝罪や礼をいわれると逆にこちらが困ってしまうくらいなのだが・・・・・
ネギなどすでに緊張のあまりカチンコチンに固まってしまっている。
正直こうも謝罪や礼をいわれると逆にこちらが困ってしまうくらいなのだが・・・・・
ネギなどすでに緊張のあまりカチンコチンに固まってしまっている。
「それにしてもよ。あいつ等にも困ったもんだぜ・・・・・・
行き成り魔王に喧嘩売ろうとするなんてよ。いくらなんでもムチャってもんだろ!?」
行き成り魔王に喧嘩売ろうとするなんてよ。いくらなんでもムチャってもんだろ!?」
柊がイライラしながらウィザード達の無茶を非難する。
柊自身幾度となく魔王達と戦ったベテランのウィザードであるが、
だからこそ魔王達の恐ろしさは身をもって理解している。
柊自身幾度となく魔王達と戦ったベテランのウィザードであるが、
だからこそ魔王達の恐ろしさは身をもって理解している。
「ん~。ほんとこまっちゃうよねぇ~。
まあ、あの子達もまだ若いからさ~無茶しようとしちゃうのは仕方ないのかもしれないけどさ~」
まあ、あの子達もまだ若いからさ~無茶しようとしちゃうのは仕方ないのかもしれないけどさ~」
やれやれとくれはが柊に続く。まあ、本人もまだ若いはずだが・・・・。
学生が多い・・・・というより、ほとんど学生しかいないウィザード達には、当然無茶をする者も多い。
しかも、厄介な事にストッパーになれる経験豊富なウィザードは数が少ない。
だからこそさやかのような他校の戦闘経験豊富な人材に、なるべくチームを組んでもらっていたのだが・・・・・・
学生が多い・・・・というより、ほとんど学生しかいないウィザード達には、当然無茶をする者も多い。
しかも、厄介な事にストッパーになれる経験豊富なウィザードは数が少ない。
だからこそさやかのような他校の戦闘経験豊富な人材に、なるべくチームを組んでもらっていたのだが・・・・・・
「ごめんなさい・・・・・。私だけじゃ彼等を抑えられなかった・・・・・・。」
少し顔を伏せながら、こんどはさやかが謝罪する。
今回のような場合に彼等を抑えるのも自分の役割だったはずだ、
もしも相手が、デビルマンやムツミでは無く他の相手だったら恐らく全滅していただろう・・・・・・。
今回のような場合に彼等を抑えるのも自分の役割だったはずだ、
もしも相手が、デビルマンやムツミでは無く他の相手だったら恐らく全滅していただろう・・・・・・。
「は、はわあぁぁ!!そんな事ないよ!!さやかさんが抑えてくれたから下手に戦闘にならずに
こちらの被害もなかったんだから!!」
こちらの被害もなかったんだから!!」
悔やむさやかを精一杯励まそうとするくれは。
「うむそうじゃ。自信を持ちなさい。さやか君・・・君は上手くやっておるよ。」
学園長もそれに続く
「それに君が魔王達との間を取り持ってくれたから皆無事にすんだのじゃ。
それに不満を言うのはあやつ等の未熟ゆえの驕りじゃよ。
ウィザードとわし等魔法使いの・・・・・な・・・・」
それに不満を言うのはあやつ等の未熟ゆえの驕りじゃよ。
ウィザードとわし等魔法使いの・・・・・な・・・・」
ウィザードや魔法使いにとって一般人は守る者・・・弱者でしかない。
一般人を軽く見がちな者達がいるのも事実。
そしてさやかは特殊訓練を受けているとは言え、
ウィザードの区別ならばイノセントに分類される・・・・・・一般人の扱いだ。
一般人を軽く見がちな者達がいるのも事実。
そしてさやかは特殊訓練を受けているとは言え、
ウィザードの区別ならばイノセントに分類される・・・・・・一般人の扱いだ。
だからこそ、ウィザード達も魔法使いも、特別な力をもたないさやかを軽視し、制止を聞く事はなかったのである。
「そ、そんな事・・・・・」
「事実じゃよネギ君。
マギステル・マギを目指すものとしては恥ずべき事ではあるがのう・・・・・。」
「事実じゃよネギ君。
マギステル・マギを目指すものとしては恥ずべき事ではあるがのう・・・・・。」
そんな事はない!と反論しようとするネギをさえぎるように学園長が悲しげに呟く。
実際これは特殊な力を扱う者達を導く組織においては永遠の問題であった・・・
実際これは特殊な力を扱う者達を導く組織においては永遠の問題であった・・・
沈黙が辺りを包む。
その沈黙を破ったのはやはりこの男であった。
その沈黙を破ったのはやはりこの男であった。
「ん~・・・・まあ、過ぎた事は考えてもしょうがねえだろう。
さやかもあいつ等止められなかったからって、気にすんなよ?
さっき俺もこってり!絞っておいたし、じいさんも同じだろ?
あいつ等だってあんだけ絞りゃあ、いいかげん、さやかの言う事だってしっかり聞くさ!!」
さやかもあいつ等止められなかったからって、気にすんなよ?
さっき俺もこってり!絞っておいたし、じいさんも同じだろ?
あいつ等だってあんだけ絞りゃあ、いいかげん、さやかの言う事だってしっかり聞くさ!!」
柊の励ましにくれはが続く
「はわ!そうだよさやかさん!!
まあ・・・・・・それにほら!こうゆうのって、よくある麻疹みたいなもんだし!
その内ちゃんと皆、反省してくれるって!
だからさ。ネギ君も元気だして!ね?」
まあ・・・・・・それにほら!こうゆうのって、よくある麻疹みたいなもんだし!
その内ちゃんと皆、反省してくれるって!
だからさ。ネギ君も元気だして!ね?」
結局の所、この手の問題は多かれ少なかれ、力を持てばよくある事であろう。
自分達に出来るのは、ただその過ちに気付く手助けぐらいなものだ。
自分達に出来るのは、ただその過ちに気付く手助けぐらいなものだ。
「それよりもさあ。その助けてくれた二人にちゃんとお礼しないとね!!
・・・・・・う~ん。たしか勇者魔王ってラビリンス・シティにいる魔王だよね?柊」
・・・・・・う~ん。たしか勇者魔王ってラビリンス・シティにいる魔王だよね?柊」
気を取り直して手を貸してくれた二人の事を考えるくれは。
「へ?・・・・・・そうなのか??
いや、わりいんだが、俺ラビリンス・シティの事は全くしらねえから」
いや、わりいんだが、俺ラビリンス・シティの事は全くしらねえから」
あいにくとラビリンス・シティとファージアースが接触を計った頃は
すでに他の世界でどんぱちをやらかしてたのが柊である。
と、いうかここに帰って来るまでラビリンス・シティどころか
『金色の魔王ルー・サイファー』の復活もしらなかったのだから、
柊に魔王の話を聞くなど無駄でしかなかった。
すでに他の世界でどんぱちをやらかしてたのが柊である。
と、いうかここに帰って来るまでラビリンス・シティどころか
『金色の魔王ルー・サイファー』の復活もしらなかったのだから、
柊に魔王の話を聞くなど無駄でしかなかった。
「はわあぁぁ~。そ~だよねぇ~。ひ~らぎだもんね~。知ってるわけないかぁ」
「おい!俺だからってのはどうゆう意味だよ!?」
「はわ?口に出して言って欲しい??」
「・・・・・いや・・・・いい。」
「おい!俺だからってのはどうゆう意味だよ!?」
「はわ?口に出して言って欲しい??」
「・・・・・いや・・・・いい。」
どうせ口ではくれはに勝てないのは判っているのだから・・・・とはさすがに口に出さない。
「う~ん。でも困ったなぁ。怒ってないといいんだけどその二人・・・・」
彼女にしても、ただでさえ人手の足りない学園世界でわざわざ魔王級
しかも、こちらに協力的な相手に喧嘩を売る気など無い。
出来る事なら、これからも協力してもらいたいのが本音である。
まあ、魔王との協力に否定的な連中はまた何か言ってくるかも知れないが、
そう言う相手を黙らせるのもまた、責任者の務めである。
しかも、こちらに協力的な相手に喧嘩を売る気など無い。
出来る事なら、これからも協力してもらいたいのが本音である。
まあ、魔王との協力に否定的な連中はまた何か言ってくるかも知れないが、
そう言う相手を黙らせるのもまた、責任者の務めである。
とはいえムツミ・アマミはおそらくラビリンス・シティ
デビルマンとやらはさやかの話だと正体不明
学園世界からラビリンス・シティに行く術などエミュレイターではない自分達には無いし、
デビルマンはそもそも居場所がわからない。
デビルマンとやらはさやかの話だと正体不明
学園世界からラビリンス・シティに行く術などエミュレイターではない自分達には無いし、
デビルマンはそもそも居場所がわからない。
「・・・・・あの~もしかしてデビルマンの居場所判ったり・・・・しませんよねぇ?」
一抹の望みを掛けて、学園長に問うくれは
だが・・・・・
だが・・・・・
「むう・・・。調べられん事もないとは思うが・・・・あれだけの力の相手が今まで隠れていたわけだしのう・・・・。
時間が掛かる上、少々大人数で調べる事になるぞ。」
時間が掛かる上、少々大人数で調べる事になるぞ。」
そうなれば、彼の存在が公のものになってしまう可能性がある。
・・・・・・正体を隠している以上、無理やり白日のもとに正体をさらせば
デビルマンがこちらに危害を加えださないとも限らない。
・・・・・・正体を隠している以上、無理やり白日のもとに正体をさらせば
デビルマンがこちらに危害を加えださないとも限らない。
「はわわわわ!!!ダメダメダメ!!!!今のなし!!今のなし!!!!」
そんな事になれば、それこそやぶへびである。
侘びを入れようとして敵対されてはかなわない。
侘びを入れようとして敵対されてはかなわない。
「まあ、デビルマンの方はともかく、そのムツミって奴は、学園世界のあっちこっちでトラブルに首突っ込んでんだろう?
それならその内また会う事もあんだろ。礼ならその内、俺が言っとくさ」
それならその内また会う事もあんだろ。礼ならその内、俺が言っとくさ」
同じようにあっちこっちに首を突っ込む柊が答える。
デビルマンの正体を突き止める事が危険である以上、もう片方、ムツミに的を絞るしかない。
それなら普段からいろんな事件に首を突っ込んでいる柊が適任である。が・・・・・
デビルマンの正体を突き止める事が危険である以上、もう片方、ムツミに的を絞るしかない。
それなら普段からいろんな事件に首を突っ込んでいる柊が適任である。が・・・・・
「・・・・・でも柊あの子の顔知ってるの?」
じと~と半眼でくれはが柊を睨む。
うっ!と言葉に詰まる柊。
実際、マジカル・ウォーフェア以降現れた魔王であるムツミの顔など柊が知るわけなかった・・・・。
うっ!と言葉に詰まる柊。
実際、マジカル・ウォーフェア以降現れた魔王であるムツミの顔など柊が知るわけなかった・・・・。
「全く!ひ~らぎはぁ。一応執行部室にだって魔王の簡単なデーターぐらいはあるのに
全然見ようとしないんだから・・・・」
全然見ようとしないんだから・・・・」
「・・・・・・すまん・・・・・。」
柊蓮司・・・・・・調べ物の苦手な男である・・・・。
「はあぁぁ~。まあいいわ・・・・明日、資料見せてあげるから。柊、それ見て探してきてね?」
とはいえ手がかりが無い上、ほかの手段が危険な以上、柊に期待するしかないだろう。
「ふむ。どうやらそれが一番安全そうじゃのう。
さあ、それではもう夜も遅い・・・みな寮に帰りなさい。
ネギ君はわしが送るとしよう。このかやアスナちゃんも心配しておるじゃろうしの。」
さあ、それではもう夜も遅い・・・みな寮に帰りなさい。
ネギ君はわしが送るとしよう。このかやアスナちゃんも心配しておるじゃろうしの。」
見ればそろそろ時計が夜の12時を指そうとしている。
「あっ!そういえばアスナさんに帰るの遅くなるって伝えてない!
~~!!!どうしよう!!!」
~~!!!どうしよう!!!」
さっきまでまだ沈み気味だったネギがアスナの名前を聞いたとたん、それまでの表情を一変させ
半泣きになりながらうろたえだす。
アスナとこのかはネギのルームメイトであり、授業の時以外は基本この二人がネギの現在の保護者である。
当然二人ともネギが魔法使いとしてパトロールに出ている事は知っていたが、
まさか冥魔と戦ったり、その後いろいろあって今まで帰るのが遅れているとは思わないだろう。
下手をすれば帰ったとたんアスナのカミナリが落ちるかもしれない。
部屋でアスナ達と帰りを待っているオコジョ妖精のカモが何とかアスナを説得してくれているかも知れないが・・・・・
まあ無理だろう。正直、さっき冥魔と対峙したり他の人達に睨まれた時より帰ったときのアスナのカミナリのほうが怖い。
半泣きになりながらうろたえだす。
アスナとこのかはネギのルームメイトであり、授業の時以外は基本この二人がネギの現在の保護者である。
当然二人ともネギが魔法使いとしてパトロールに出ている事は知っていたが、
まさか冥魔と戦ったり、その後いろいろあって今まで帰るのが遅れているとは思わないだろう。
下手をすれば帰ったとたんアスナのカミナリが落ちるかもしれない。
部屋でアスナ達と帰りを待っているオコジョ妖精のカモが何とかアスナを説得してくれているかも知れないが・・・・・
まあ無理だろう。正直、さっき冥魔と対峙したり他の人達に睨まれた時より帰ったときのアスナのカミナリのほうが怖い。
「ほっほっほ。安心なさい。此処に来る前にネギ君が遅くなる事はわしがこのかに伝えておいたから」
「!!ほ、本当ですか!?学園長先生!?!?!?!?」
「!!ほ、本当ですか!?学園長先生!?!?!?!?」
震えるチワワのような瞳で学園長を見つめるネギ。
よっぽどアスナのカミナリが怖いのだろう
よっぽどアスナのカミナリが怖いのだろう
「うむ。安心なさい。それでは行こうかのう。くれは君達も早く帰りなさい。
柊君。すまんが彼女達を送ってやってくれ。」
柊君。すまんが彼女達を送ってやってくれ。」
「ああ。わかったよじいさん。
ほら、いくぞくれは、さやか。」
「それじゃあ学園長、これで失礼しますね。」
ほら、いくぞくれは、さやか。」
「それじゃあ学園長、これで失礼しますね。」
「うむ。それではのう。ゆくぞ。ネギ君」
「はい。それじゃあ皆さん、お休みなさい!」
「はい。それじゃあ皆さん、お休みなさい!」
ぺこり、っと一礼してネギが学園長に連れられて去っていく。
「応!じゃあな。ネギ!」
「はわ!それじゃあね。ネギ君!」
「はわ!それじゃあね。ネギ君!」
柊とくれはがネギに別れを告げる。
しかし、さやかはその後ろで黙り込んでいた。
「・・・・さやかさん。大丈夫??」
心配そうに声を掛けるくれは。
「え?ええ・・。」
「・・・・・もしかして・・・・まだ気にしてる?」
「・・・・・もしかして・・・・まだ気にしてる?」
曖昧な返答をするさやかにまだ先ほどの事を気にしているのかと不安になるくれは。
しかし・・・
しかし・・・
「うん?ああ・・いえ。そうじゃないんです。 ちょっと考え事してて・・・・・。」
「考え事?」
「考え事?」
「・・・・・ええ。あ、別に対した事じゃないんで気にしないで下さい。」
「はわ?そう??」
「はい。・・・・それじゃあ、帰りましょう二人とも!!」
「はわ?そう??」
「はい。・・・・それじゃあ、帰りましょう二人とも!!」
そういってさっさと歩きだすさやか。
「はわ~??」
「ん~??」
「ん~??」
そのさっきまでと打って変わった態度に少し疑問は残るが、
まあ元気を取り戻したならいいか、と二人もさやかを追ってその場を去っていった。
まあ元気を取り戻したならいいか、と二人もさやかを追ってその場を去っていった。
魔帆良の大樹の影に隠れ、彼等をずっと見つめていた存在に気付かず・・・・・
「・・・・・・やれやれ。デビルマンの正体・・・・・か。
・・・・・・さて?どうするのだ?」
・・・・・・さて?どうするのだ?」
影に隠れていた存在・・・・薄いローブを身にまとい緑の髪を夜風にたなびかせながら
魔王の一柱『風雷神フール・ムール』はここにいない相手に問いかけた。
魔王の一柱『風雷神フール・ムール』はここにいない相手に問いかけた。
―――――――なあ? よ・・・・・・・・
届くはずの無い相手への呟きは、彼女自身が起こした風の音にかき消され
誰にも聞こえることは無かった。
誰にも聞こえることは無かった。