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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫
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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫

第01話03

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だれでも歓迎! 編集
  翌日 さやか達の学校

「ふあああぁぁぁ~・・・・・・。眠い・・・・・。」

半分ほど寝ぼけながら明は恋人のミキと共に登校してきていた。

昨日あの後、エイミーを追い返すのに手間が掛かってしまってほとんど眠る事が出来なかったのである。
いくら人並み外れた体力をもつデビルマンと言ったって、眠いものは眠いし、あくびも出るというものである。

「全くもう。夜遅くまで遊んでるのがわるいんでしょ!明君!!!」

ミキが呆れながら明をたしなめる。
元の世界でもちょくちょく夜に家を抜け出していた明ではあったが、
こちらに来てからは余計にその回数が増えた気がする。

「いやだからぁ~。そうじゃないんだってミキ。
どうしても抜けれない用事があって、しかたなく・・・・しかたなく!!夜出かけたんだってば!!」
「ふ~ん?ど~だか!!夜に、一体どんな大切な用があったのかしら!?」

ジト目で明につめよるミキ

「う~あ~。あの、だから・・・な?なんといえばいいか・・・・」
「いいわけは聞きたくありません!!男なら正直に本当の事いいなさい!!!」
(トホホ・・・・・。それが言えたら苦労はしないって・・・・・。)

デビルマンの正体はミキにも秘密である。
 当然昨日の事を話すわけには行かない。
 さて、どうするか?と考えあねぐ明

 「どうしたの!さあ、はっきりいいなさい!!」

 腰に手を当て顔を明にぐっと近づけて迫るミキ

 「(や、やばい・・・・)い、いやその・・・・だからな?用事ってのはさぁ・・・」

その時



 「あ!不動君!!昨日はごめんね~色々手伝わせちゃって。」
 「え??」
 「!!」

 声の方を振り向くとこちらに近づいてくる人影・・・・さやかが片手で謝るしぐさをしながらこちらにやってきた。

 「・・・・・さやか??」

 突然の乱入者に疑問符を浮かべ困惑するミキ。

 「・・・・・・・・」

 明はただ無言でさやかを睨む。
 どうゆうつもりだ!?と。

 だが、さやかもこの手の視線には慣れたもので
 まあ、まかせなさいって。とウインクしながらアイコンタクトで返答する。

 「ねえ?さやか・・・・もしかして昨日明君と一緒にいたの?」

 ミキがさやかに疑問を投げかける。

 「うん。そうよ。」

 あっけらかんとこたえるさやか

 「なんで!?」

 明はここの所ずっと夜に出かけていて、どこに行ってたのか全然教えてくれない。
そして昨日はさやかと一緒にいた。
まさか!!・・・・・それは一番考えたくなかった可能性。
しかも・・・・その相手が友人のさやかだなんて・・・・・そんな!!!!

「うん???あ、ああ!ちがうわよミキ。
いや~ほら。私、今執行委員やってるでしょう?
それで夜、数人でパトロールしてるんだけど人手全然足りなくて困っちゃっててさあ・・・・・。
だから、たまに不動君にも手伝ってもらってたのよ。昨日もそれでパトロール手伝ってもらってただけ。」
「へ?執行委員のパトロール?明くんが??」

明はどちらかというと一匹狼を気取って、人の集まりを嫌う不良である。
無論、執行委員のような集団行動はもっとも苦手なはずだが・・・・

「うん、そう!」
「いや、でも・・・・」

信じられない・・・と疑わしい視線をさやかに向けるミキ
だが・・・・


「いや。ほらやっぱ学園世界って、なんだかんだ言って物騒だし。
不動君も『どっかの誰かさん』が心配なんだってさ。そのためにしかたなく私達に力を貸してくれてるの。」

ぼん!!とミキの顔が真っ赤になる。

「!!!!お、おいこら!!??」
「あれ??違ったっけ??」

思わずさやかに詰め寄ろうとした明だが、ニヤニヤしたさやかにあっさり反論されてたじろいでしまう。

「うっ!」
「ねえ?どうだったっけ?」

ふふ~ん。とわざととぼけながら問いかけるさやか。
見ればミキも赤い顔をしながら、何かを期待するような目で明を見つめている。

「いや!だから!!その・・・・・つまり・・・・・・なんだ。
いや、まあ・・・・・そうゆう事だ」

顔を真っ赤にしながらやっとそう答える明。
「ミキは俺のモノ!」と普段から豪語している彼だが、こういうのははずかしいらしい。

「ね、ねえ・・・・・明君。そ、そうゆう事って・・・・・つまり・・・・」

ミキも顔を真っ赤にしながら答えを聞こうとする。

 「う、うん・・・・・まあ・・・・な?」

 恥ずかしさのあまりそっぽを向く明。
 恥ずかしがりながらも明にそっとくっつくミキ。
 二人の間にはなにやら甘い空気が流れはじめていた。
 おそらく二人だけの世界に入りこんでいるのだろう。
 ただ・・・・・

 「・・・・・・お~い。二人共~。朝っぱらからお熱いのはいいけど、場所考えなさい~。」

 ここは学校の中である。

 「はっ?!!!うっうわああああぁぁぁぁ~~~~~~~!!!!!」
 「え?あ!き、きゃあああああぁぁぁ~~~~!!!!!!!」

 さやかの一言で気が付いたらしくはじかれるように離れる二人。

 「全く・・・・・朝っぱらから見せ付けてくれるわねぇ。あ~あ、うらやましい。」 なんで私の周りには・・・・・・とさやかがぼやきながら恨みがましい目でじ~と二人を見つめる。
 弓さやか・・・・彼女の周りで言い寄ってくる男はボスとか直次郎とか何故かゴツい男ばっかなのである。



 「い、いや!これは!!違うっ!違うぞ!!なあミキちゃん!?」
 「う、うん!!そう!!そうなのよさやか!!ねえ明くん!?」

 慌てて否定する二人
 まあ、顔を真っ赤にしている時点で説得力はないのだが・・・・・

 「はいはい、ごちそうさま!!ま、そんなわけだからそっちの方も心配しなくていいわよ。」

 ぼんっ!とさらに真っ赤になるミキ
 明も顔を真っ赤にしながら、目で「もう勘弁してくれ。」と訴えていた。
 それを見て、さやかも本題に入る

 「と、それでね?悪いんだけど。
 今からちょっと不動君貸してもらえないかな?」

 お願い!とミキに手を合わせて頼むさやか

 「え?貸すって・・・・」
 「いやその・・・・ね?ここしばらくずっと手伝ってもらってたし、執行委員の上司が不動君にお礼したいって。
 まあ、たぶん勧誘も半分入ってるけど。」
 「って、今からなの?」
 「うん。なんだかんだで忙しいだから、悪いんだけど出来れば今から来てくれないかって。」

 ごめんね~。と軽く明に対して謝罪するさやか

 「うん・・まあ、私は別にいいけど・・・・」

 ミキが心配していたのは明が不在の理由を言わない事だけである。
 別に悪い連中と吊るんでいるわけではないなら、まあそれで一安心である。
 ちらり、と明の方に瞳で問いかける。

 「・・・・・しょうがないな。いいぜ。行ってやるよさやか。」
 「明君・・・・」
 「悪いなミキ。そう言うわけだから、ちょっと行ってくるわ。
 ・・・・・・黙っててごめんな。」
 「・・・・・ううん。いい。変な事に関わってないなら。
 あ。と言う事はあの女の子の事も?」

 ミキが言うあの女の子とはムツミの事である。

 「・・・・まあ、そんな所だ。」
 「・・・・そっか。そうだったんだ・・・・」

 それを聞いて安心するミキ


 「それじゃあごめんね。不動君、付いてきて」

 そういってさやかが歩きだす

「ああ。そんじゃあちょっと行ってくる。」
 「うん。いってらっしゃい。」

 いつも、家でしていたように挨拶をし合い、明はさやかの後に付いて行った。





 「で?一体何のつもりだ?」

 しばらく歩いて、人目に付かない所で明が話しを切り出した。
 ここは寮へと続く森の中、周りには誰もいない。

 「う~ん。まあ、ここなら木が邪魔で上からも見えないだろうし・・・・・大丈夫かな?」

 周囲に誰か隠れていないか気配を探りながらさやかが呟く。

 「・・・・・さっきの話・・・・ありゃ一体なんの事だ?」
 「なんの事って・・・・言ったでしょう?昨日はありがとうって。」
 「・・・・俺は昨日お前に会ってないはずだが?」

 そう、不動明は昨日さやかにあってはいない。
 ―――――――不動明としては・・・・・・・

 「そんな事ないでしょう?一緒に冥魔を倒すの手伝ってくれたじゃない。ねえ?」

 ―――――――デビルマン

 と、さやかが確信を突く。
 ふぅ、と風が吹き周囲の木々がざわざわと揺れていた。

 「・・・・・・・」

 黙り込む明
 しばらく二人の間に沈黙が訪れた。
 そして

 「・・・・・・・・くっ、くっくっくっくっく・・・・・くはははは!・・・・はぁ~!はっはっはっはっはっは!!!!!」

 突然笑い出す明
 さやかはただじっと明を見つめている・・・・・


 「はぁ~ははははは!!はあぁ~。なんだよ?ったく。やっぱ気付いてたのか?さやか?」

 笑いながらさやかに問う明
 それを聞いてやっとさやかも、ふっと笑みを浮かべ

 「と~ぜん。とっくの昔に気が付いてたわよ。」

 えっへん!と胸を張ってさやかが答える。
 実の所、さやかは前元の世界でのデビルマンとの共闘の後で正体には気が付いていたのだ。
 あの事件の時、さらわれDr・ヘルの人質にされた女性達、
その中に牧村ミキもいたのだが、彼女だけは何故か助けられた人々の中にいなかったのだ。
 それに・・・・・

 「私の仲間、ジュンとマリアが貴方の名前を聞いてたしね。」

 「ああ。そりゃそうか。」

 くくく、と笑いながら明が満足げにうなずく。

 あの時Dr・ヘルの飛行要塞に忍び込んだエンジェルの二人
『炎ジュン』と『マリア・フリード』の二人には名前を聞かれている。
 それにミキだけはこっそり自分が連れ帰っているのだ。
 他のエンジェル達はともかく、同じ学校に通うさやかには自分とデビルマンを繋げるのは簡単な事だ。

 「って、いうかこれで気付いてなかったら私、凄いまぬけじゃない?」
 「違いない。」

 あれだけヒントがあって気付かない方がどうかしている。
 どうやら、まぬけなのは自分の方だったようだ。

 「・・・・それで?目的はさっき言ってたお前の上司との面会ってわけか?」
 「・・・・うん。ていうか・・・・・謝罪。」
 「謝罪?」
 「昨日さ。私の仲間達が二人に武器を向けたでしょ?その謝罪」

 ・・・・・・どうやら昨日のことを気にしているのはムツミだけではなかったらしい。
 それにしても

 「それはお前の所為じゃないだろ?」


さやかはあの時俺達をあのネギという少年とともに庇った側だ。
 敵意を向けられるのにはなれているし、何より今回襲い掛かってきた連中は・・・・・



 「さやかぁ~~!!!」
 「え?!!きゃ!!」

 と、その時どこからとも無く行き成りムツミがあらわれて、さやかに抱きついてきた。
 恐らくさやかが心配で放課後までまてなかったんだろう。
 行き成り抱きつかれて倒れ込むさやか

 「っ!!いった~ぁぁ!!」
 「ああ!ごめんさやか!!!私ったら嬉しくてつい・・・・・・」

 あわてて飛び起きて謝罪するムツミ。

 「ム、ムツミちゃん?ま、まあ別に気にしないでいいから・・・・ね?」
 「!許してくれるの!?」

 相変わらずテンションの高いムツミに気圧されるさやか。


 「え、ええ。別に怪我もないし。」
 「ほんと!よかった~。」

  ・・・・・・どうやら昨日の落ち込みはさやかを見たとたん吹っ飛んだらしい。
 やれやれとため息をもらす明

 「ん?あれ??そういえば何でさやかと明が一緒に・・・・・・・
 はっ!!まさか私、今来たらまずかったんじゃ!?」
 「今気付いたのか!?」

 考えなしに飛び込んできたらしい

 「ご、ごめ~ん!!!」

 涙目になって謝罪するムツミ

 「~~っ!!はあぁぁぁ~。・・・・・・まあいい。どうせさやかにはばれていたからな・・・・・。」
 「へ?そうなの???」
 「ええ。まあ・・・・・・・・」
 「ただし!次からは気を付けろよ!!さやか以外は知らないんだからな!!!」
 「うん!わかった!!」

 呆れながらも念を押す明。
 ・・・・・・・・正直不安だが・・・・・・


「あ!そうだ!!さやか、昨日は大丈夫だった??ごめんね。私の所為で・・・・・・」

 さやかに昨日の事を詫びるムツミ

 「え?いやそんな!!こっちこそ助けてもらったのに」

 お互いに詫びをしあう二人
 二人とも相手を心配し合っていたのだろう。
 お互い謝り合うという滑稽な状態に
 お互い顔を見合わせてどちらからともなく笑い合う二人。

「ふ、ふふふ。」
「あはははは。」

 その二人の姿を見ながら苦笑する明。
 お互いを気遣うやさしさ・・・・それこそがかつてデビルマンが心を打たれ、デーモン族を裏切ったきっかけだった。


 この人間の持つやさしさを信じられるから・・・・・・俺は・・・・・・っ?!?!!!!

 「危ない!!さやか!!ムツミ!!!」
 「「え?」」

 突然、明が叫ぶやいなや二人の腰に腕を回し、超人的な脚力でその場から飛び退ける!!
 次の瞬間!!今まで彼等がいた場所に強力な雷が打ちこまれた!!!

 「くぅっ!大丈夫か?二人共!!」
 「う、うん。」
 「一体なにが・・・??」
 「それは・・・・・あいつ等に聞いてみるんだな!!」

 言うが早いか、明は立ち上がり雷の飛んできた方向を睨みつける。
 それにつられてさやかとムツミもそちらに目をむける。

 「え、何で!?」
 「そんな!?いつの間に??」

 二人が目を向けた先にいたのは50人ほどの人間達・・・・・・
昨日の連中をふくむウィザードや魔法使いの一部・・・・・更には他の学校の戦士達の集まった集団だった。

皆、昨日と同じようにこちらに向けて殺意を発している。

「あ!貴方達!!!一体何のつもりよ!?」

さやかが彼等に声を掛ける。
結界も何も張らず、しかも自分達に向けて魔法を撃ってくるなど正気の沙汰ではない。

だが、彼等は悪びれもせずに


「・・・・・・・ふん。何のつもりだと?この裏切り者共が!!
貴様等こそ魔王と密会して何を企んでいる?」
「魔王に魂を売った愚か者共め!貴様等を生かしはせんぞ!!!」
「魔王の犬共め!!」

こちらに対して罵倒を投げかけてくる。
そこにあるのは自分達に対する・・・・・・・殺意

「裏切り者・・・・・って。何を言ってるの貴方達は!?私はただ昨日の誤解を解くために!!」
「黙れ!!!」

さやかの弁明にも彼等は耳を貸さない。
それどころか武器を手に部隊を展開して、こちらを包囲してくる。

「・・・・・・・ちっ!無駄ださやか!!!こいつらどうやら聞く耳持たないらしい!!」

拳を握り閉めファイティングポーズをとり周囲を威嚇しながら明がさやかに叫ぶ。
こいつ等は、完全にこちらを敵として見なしている。何を言っても無駄だろう。

「そ、そんな・・・・・」
「ま、まって!!貴方達!私が狙いなんでしょ!?
二人は関係ないはずよ!?」

彼等は明とさやかを一括りにしている。
恐らくデビルマンの正体はまだ知らないはずだ。
なら彼等の狙いは自分だけのはずだ。
ムツミが狙うなら自分だけを!と叫ぶ
しかし・・・・

「ふざけるな!!つるんでいた以上、二人も同罪だ!!」
「悪魔の手先共め!!!」

彼等の狙いはすでにこの場にいる三人全員に向けられていた。
しかし

(ちっ!!・・・・・・とはいえ・・・・やはり、すぐには攻撃してこない・・・・・か。)

そう・・・・明は気が付いていた。
50人もの人間が相手なら一斉に掛かってこられれば魔王たるムツミはともかく、
ただの人間と考えられている自分とさやかは、一溜まりもないのは判っているはずだ・・・・・。
だが、奴等は周囲を包囲して威嚇はしてきても、攻撃は最初の一撃以降行われていない。


(こいつ等は俺達に攻撃させる為に威嚇してくるんだ。
ウィザードや魔法使い達・・・・・・この世界を守る者達と敵対させるために!!)

その対象はムツミではない・・・・・エミュレイターとして、以前から敵と見なされている彼女に攻撃させた所で意味はない。
つまり!!

(この茶番のターゲットは・・・・!!!)


その時!!


ビヨオオオオォォォォォォ!!!!!!と激しい突風が吹き

「うおおおおおぉぉぉぉ!!!!!!エンチャント・フレイム!!!!」
「ヴォーテックス・トライデント!!!!!!」

圧倒的な火力をまとったウイッチ・ブルームの一撃と、三方向に撃ち込まれた冥属性の攻撃が明達を包囲していた集団に撃ち込まれた!!!

「「「「「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」

ウィザード達の悲鳴が上がる!!!
その悲鳴の中を駆け抜けて明達の前に飛びだしてきた人影が二つ!!!


「大丈夫か!?お前等!!??柊蓮司!!ただいま参上!!!!!!」

人影の一つは柊蓮司
何度も世界の危機を救ってきたベテランのウィザード!!!!

「大丈夫!?さやかさん!?それにムツミ・アマミちゃんだよね!?
助けにきたよ!!もう大丈夫!!!!!」

もう一人の人影は赤羽くれは
ファージアースを守る世界の守護者代行であり輝明学園の理事代理のウィザード

幾度と無く世界を救ってきた二人の戦士がウィザードを含む世界を守る戦士達から
魔王達を守るために駆けつける!!!!!

「え?え?ええ!!」

「く、くれはさんに柊さん???ど、どうして???」


ムツミとさやかが疑問と驚愕の声を上げる。
なぜ!?どうして!??と
しかもくれはは学園の理事代理だ。こんな場所に現れるなんて・・・・

「いやあ~昨日別れるときのさやかさんの表情が気になってさあ~。
どうしても心配になってね?様子を見にきたんだよ~。」

くれはがあっけらかんと答える

「全く、くれはの奴・・・・仕事ほったらかしてきたんだぜ。まぁ、来て正解だったみたいだったけどな!!!!!」

そう言いながら柊がウィッチ・ブルームを構える。
この世界におけるウィザードのトップたるくれはとベテランの柊の登場にうろたえる戦士達。

「な、何のつもりだ!?赤羽守護者代行!!!」
「世界の平和を見捨て,魔王に組するつもりか!?」

ウィザードや魔法使い達がムツミを庇うくれはを非難する。
しかし!!

「なんとでも言いなさい!!世界を守るために共に戦ってくれる彼女を・・・・・仲間を襲う貴方達を、
たとえウィザードだろうと私は許さない!!!!!!」

くれはが堂々と叫ぶ!!!
たとえ魔王だろうと、共に戦ってくれる仲間を彼女は見捨てない!!
己が欲望に身を任せて、仲間に牙を向くものを彼女は許さない!!!!!!

それに・・・・

「大体、妙なんだよなあ。お前達・・・・・・。
何だって、こいつ等を敵視するんだ!?」

 柊が核心を突く。
そもそも、昨日の時点でおかしかったのだ。
いくら魔王とはいえ、雑魚冥魔相手にもまともにダメージを与えられなかった連中が
妙にムツミとデビルマン相手には強気だったのは、いくらなんでも不自然と言うものだ。


「うっ!!!!」

「なんであの二人相手には強気で攻められたの?」

「そ、それは・・・・」

彼等に答えられるわけはない・・・・・・

「昨日から不思議に思ってたけど、ようやく分かったわ。 
・・・・・知っていたんでしょ?ムツミちゃんとデビルマンが『攻撃してこない』って。」

くれはが、止めを刺す。
 そう・・・・あの時デビルマン達を攻撃しようとした連中は初めから知っていたのだ。
 ムツミとデビルマンがあの場に現れるのも・・・・・・二人がこちらに手を出さないことも!!!!

 包囲している者達に動揺が走る。 それは、知られてはならない事実。
 そもそも、此処に柊と赤羽くれはが来るなんて聞いていない。

 「さあ!どうなんだ!?はっきり答えやがれ!!!!」

 柊が吼える!!

 「く、くそう!!!」
 「うるさい!!魔王に手を貸す愚か者がぁぁ!!!貴様等も裏切者だ!!!!」

 矛盾点を突かれた愚者達が吼える。
 それは説得力の欠片もない暴言、ただのやけくそで放たれた言葉
 しかし、それゆえに彼等のブレーキをいとも簡単に破壊する言葉

 「こうなれば!お前達も同罪だ!!!
 魔王に手を貸した事を後悔しながら死ねぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

 自暴自棄になりながら愚者の大群が一斉に襲い掛かってくる。
 もはや、彼等を止める術などない。

 「ちっ!!馬鹿野郎どもが!!!!」

 一斉に襲い掛かってくる愚者達を睨みながら、明が変身するために構える

 「デッ!ビィィィ「駄目!!私達に任せて!!!!」っ!!!?!?!!?!」

 しかし、それをさやかが止める!!
 この場にいる者達が、何か裏があってムツミや自分達を襲ったのは判った。
 彼等の作戦の中には、恐らく明に変身させる事も含まれているはずだ。
 それを彼等が知っているかどうかは知らないが、それでは黒幕の思いのままになってしまう!!!

 「!!!そう言う事か!!それならお前はおとなしくしてろ!!!」

 直感で理解した柊がさやかに続く!!

 「そうだよ明!!ここは私達に任せて!!!」


さらにそれにムツミが続く。
 彼等を殺してしまうつもりは無いが、何者かに操られているのなら、気を失わせれば何とかなるはずだ!!

 「ごめんね!!!」

 意識を奪う方向で、ムツミも手加減しながら迎撃する。
 明に変身させない。そのためにも!!!

 「そうだよ!!不動明君!!!私達にまかせておきなさいって!!!!」

 くれはもそれに続く!!!


 「お、お前等・・・・くっ!!!すまん!!!!!」

 デビルマンに変身すればもっと早くこいつ等を鎮圧できる。
 だが、さやかが!!ムツミが!!!柊が!!!!くれはが!!!!
 皆がデビルマンの正体を隠すために力を振り絞っているのにそれを裏切る事は出来ない。
 黒幕の・・・・アイツの策に乗るわけにはいかないのだ!!!!!!

 「ち、畜生!!!!
 怯むな!!!相手は魔王を含むとはいえ、たかだか5人だ!!!魔王以外に的を絞れ!!!!」

 愚者達が声を荒げる。
 やられてたまるか!と、ここでばれてたまるか!!!という自己保身のために

「かかってきやがれ馬鹿野郎共!!!!昨日の説教の続きだああぁぁぁぁ!!!!!」

 柊が吼える!!!

「はわ!!いくよ!!!ダンブリングダウン!!おまけにヴォーッテクス!!!!」

 くれはも魔法を惜しみなく放つ

 「く、くそう!!それならせめてあのイノセント二人だけでも!!!死ねぇぇぇぇ!!!!」

 特に特殊な力を持たないさやかと明に狙いを絞る者達。
 しかし、

 「そんな攻撃!!当たりはしない!!!エンジェルロッド!!!!」
 「ふん・・・。甘いぜ!!!これでもくらいな!!!!」

 さやかは強力なスタンロッドである携帯武器エンジェルロッドを駆使して、
 明は変身せずとも持っているその超人的な体と鋼の拳を駆使して、それぞれ確実に一人ずつ敵を昏倒させていく!!!

   さらに

 「いっ!!!けええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!」

 勇者としての膨大なプラーナを惜しみなく使い、それでもなお命を奪わないように気を使いながら
 心やさしい魔王・・・・勇者魔王の一撃が哀れな愚者の群れを包み込む!!!!!!!!!!!

 彼等の怒涛の攻撃に、包囲していた愚者達は一たまりもなかった!!!!
 愚者達が叫ぶ

 「「「「「「「「「「「「「「うわぁぁぁぁ!!!!!!!!もう駄目だああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」




「・・・・・それじゃあくれは・・・・。私達は彼等を護送してくる・・・・・・・。」
「くれはさんと柊先輩も後で詳しい報告お願いしますね。」

「うん、お願いね、あかりんに命くん!!」

『緋室灯』と『真行寺命』くれはの信頼できる仲間達である。

ほらさっさと行くぞ!!とくれはや柊の知り合いのウィザードやロンギヌス、この学園世界で知り合った仲間たちが
明達を襲った連中を連行して行く。

「ずいぶん大変だったみたいね?柊蓮司??」

やってきた者達の一人・・・・・あきらかに見物に来ただけの銀髪の少女がからかうように声を掛ける。

「ベルか。まあな・・・・・・」

はあ~と疲れたため息を漏らしながらベルと呼ばれた少女に同意する柊
そこに

「あ、あれ??なんで『蠅の女王』がこんな所に!??」

 ムツミが疑問の声を上げる。

「ああ、そういえばあなたもちょくちょくこっちにきてたのね『勇者魔王』。」

ふう、とため息を漏らしながらベルと呼ばれた少女・・・・・輝明学園の生徒であるベル・フライがムツミの疑問に答える。

「まあ、普段から他の魔王とあまり関わらない貴方が知らないのも無理ないわね。
いろいろウィザード達に気を使って、くれは達には接触しないようにしてたみたいだけど・・・・・・
元々、学園世界が出来てすぐ私やアゼルは輝明学園に生徒として入り込んでいたのよ?」

「え?ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!」

ベル・フライ―――――――大魔王ベール・ゼファーのあっけらかんとした回答に驚愕するムツミ
散々今まで、この学園世界においても数々の事件に首を突っ込んで来た彼女が、極上生徒会や世界の守護者代行のくれはに
接触を計らなかったのは・・・・・裏界やラビリンス・シティにおいて、今まで迫害されていた事実が大きい。
自分が関われば協力を求めた相手に迷惑が掛かると思い込んでいたのが、今まで接触を計らなかった理由だ。

「アンゼロットならともかく、お人よしの赤羽くれはが、貴方を拒むわけがないでしょう?」


そんな事にも気が付かなかったのか?と呆れながらベルが補足で説明する。
くれはは魔王相手でも苦しんでいれば、それが世界の危機に関わらない限り手を差し出すほどのお人よしだ。
それも魔王として幾度となく敵対した自分にすら手を差し出すと言う筋金入りのお人よし。
そのくれはが、魔王だからと言う理由だけでムツミと敵対するわけが無い。
現に今回もムツミ達を助けるために、ウィザード達とすら戦ったではないか。

「要するに、あんたの取り越し苦労だったのよ。残念だったわね、今までの苦労が水の泡に成って。
・・・・・・まあ、おかげで私は、面白いものが見れたけど・・・・・・・」

「そ、そんなあああぁぁぁぁぁ~~~~~~。」

へろへろへろ、とムツミが力なくその場に崩れ落ちる。
基本的に猪突猛進な彼女だが、彼女なりにいろいろ気を使っていたのだ。
それが、自分の気にしすぎでしかなかったのだからこうなるのも仕方がない。

「は、はわわ。
ド、ドンマイ!!ドンマイだよムツミちゃん!!!それにさあ、こうして会う事ができたんだから!!気にしないで!?ね?」

「そ、そうそう!!過ぎたことはもういいじゃない!!」

「ううぅ~。くれは・・・さやか~。」

半泣きになりながら二人にすがり付くムツミ。
・・・・・・・これが魔王だなどと、誰が思うのだろう。
その場に駆けつけた人々も皆面白いものを見る目でムツミを見ていた。

「はわあぁぁ~。・・・・・・あっそうだ!!ムツミちゃん。今からお茶しよっか!?お茶!!!もうお昼だし!!!!
私おいしいお茶いっぱいもってるんだよ!!ね?おいしいお茶いっぱい淹れてあげるから元気だして!!ね?ね??お菓子もあるよ?」

くれはがムツミを元気付けるためにお茶会を提案すろ。

「お茶いれてやるって・・・・・・いつも淹れてんの『グリーンティー』の連中じゃねえか。」

『特務戦隊グリーンティー』その任務は赤羽くれはの為に日々おいしいお茶を入れることである。

「柊うっさい!!あっ!!さやかさんも来るよね?」


「え、ええ!もちろん!!!さ!行こう!!ムツミちゃん」

「ううぅぅ~。うん。わかったぁ~・・・・・。」

自分の努力が無駄だったのが悲しいやら、くれはとさやかの気遣いが嬉しいやらで、
半泣きの表情のままでくれは達についていくムツミ

「お~いひ~らぎぃ!それに明君も!!付いてこないと置いてくよ~!!!なんならベルも一緒にくる?」

くれはが残りの三人に声を掛ける。

「あら、私もいいのかしら?」

「当然!!あかりん達も後でくるよね?」

「・・・・・・行く。」

こくりと灯がうなずく。

 「そうだ!!エリスちゃんやアゼル・イブリスもよんじゃおっか!!」

せっかくのお茶会だ、どうせなら大人数の方が楽しいというものだ。


「・・・・・・ふふふ、そうね。折角のお誘いだし、受けるとしましょうか。
ついでにリオンも呼んでいいかしら?」

ファージアースでならともかくここではベルも魔王ベールゼファーではなく、
輝明学園の生徒ベル・フライである。
折角のお誘いをわざわざ断る必要もあるまい・・・・・・それに

(まあ、アゼルまで呼ばれちゃったら・・・・・断れないわよねぇ。)

ふう、と心の中でため息を付く。
自分が断ればアゼルも辞退するだろう・・・・・どれだけ参加したくても。

「やれやれ。しょうがないわね。
ほら、柊蓮司行くわよ。」

「お、おう。・・・・っておい。お前は来ねえのかよ?」

皆が撤収するなかその場から一歩も動かない不動明に柊が声を掛ける。

「・・・・・ああ。悪いな・・・・。俺はちょっと・・・・・な。」


そういいながらふと空を睨む明。

「・・・・・そうか。そんじゃあ・・・・・・・俺も、ちょっと残ろうかな?」

その明の表情に何かを感じ、自分も残ろうとする柊・・・・・・だが

「だめよ。あんたは私と一緒にさっさと行くわよ。」

ぐっ!と柊の腕を掴んでくれはの方に引っ張っていくベル

「お!おい!!なにすんだベル!!!」

「いいから!!無粋な事するんじゃないの。」

「無粋??何がだよ???」

「・・・・・はあぁぁ~。これだから柊蓮司はぁ・・・・・・・。と・に・か・く!余計な事しないの!!」

ほとんど小さな子供に言い聞かせるような感じで柊に言い聞かせるベル。

「・・・・・・・いいのか?」

そんなベルに明が声を掛ける

「・・・・・見くびらないでくれる?異界の悪魔ごときが。
たしかにさっきよりも更に面白いものが見れるかもしれないけど・・・・・私、出歯亀なんてする趣味はないの。」

「・・・・・・すまん。」

「ふん。まあいいわ。今の失言は貸しにしとくわ。」


そう言いいながらベルはくれは達の後を付いていく。
掴む所を腕から首根っこに変えてズルズルと柊を引きずりながら。

「ぐっ!ちょ!!おい!!・・・・・あ~もう!!おい不動明つったなお前!!!」

引きずられながら明に声をかける柊

「あ、ああ・・・・・。」

「詳しいことはわかんねーけど・・・・・無茶はすんなよ!?」

引っ張られながらも明の心配をする柊。

「・・・・・・・ふっ。」

「って、おい笑うな!!」

「すまんすまん。・・・・・心配するな・・・・・ただちょっと話をして来るだけだ。」

「・・・・・・・そうかよ。気をつけろよ?明」

「ああ、ありがとう。蓮司。」

「おう!ってベル!!いつまで引きずってんだぁぁ~~~~!?!?!?!?!」

「あ~もう!うるさいわねえ。あんたが、ちんたらしてるからでしょうが!!」

やいやいがやがや!!と言い合いながらベルと柊もこの場を去った。

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