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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫
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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫

第03話

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エピローグ

 数日後、学校の屋上。

 「ふぁああ~。眠い・・・・・。」

 屋上で明はあくびをしながら昼寝をしていた。
 執行委員と協力関係を結んだとは言え、それはデビルマンの身分を証明する為のものであり、
 基本的に明は一人で動いていた。
 昨日も、夜中にどっか別の世界のモンスター達と戦って一人寝不足である。

 ぐ~、と腹の虫がなった。
 そういえば朝から何も喰ってない・・・・・。

 「腹減った~。」
 「明様。軽い物ですが、お食事をお持ちいたしましたわ。あとこちらに食後のコーヒーも。」

 そう言ってエイミーがホットサンドウィッチのセットを持ち出す。
 月衣にでも入れていたのか焼きたてのままのサンドウィッチは明の胃を激しく刺激していた。

 「おう。・・・・悪いな。」

 そういって起き上がり、もぐもぐと食事を始める明。
 朝から何も入れてなかった胃にハムサンドの味が染み渡る。

 「・・・・・うん。うまい。」
 「それはよかったですわ。」

 明の横でコーヒーをカップに入れているエイミー。

「・・・・・・ところで、・・・・・・・・なんでお前がここにいる!?」

 明がエイミーの存在に疑問を持ったのはサンドウィッチを全部平らげ、食後のコーヒーもしっかりいただいた後であった。
 よっぽど腹が減っていたらしい。

 「あら?ルー様がおっしゃってませんでしたか?
私“誘惑者エイミー”は意地でも明様を堕としてみせると」

 たしかに、意地になってるとか何とか言ってた気がする。
 前回の事件もエイミーの独断だったわけだし。

 「・・・・・・確かに、前回の私は、いささか急きすぎていましたわ。
 ですから・・・・・・今度こそ、じっくりと誘惑し堕とさせていただきます。」

 覚悟してくださいましね?と笑顔で告げてくるエイミー。

 「・・・・・・いや、なんというか・・・・・。まあいい。勝手にしてくれ。」
 「ええ、当然、勝手にさせていただきますわ。」


どうせ何をいっても、エイミーのでかい面の皮を破ることは出来まい。
 それに正直・・・・・飯作るのとか面倒くさいからありがたいし・・・・。

 (・・・・・・・・・・って!まずい!!それじゃあ完全にコイツの思う壺じゃねえか!!)

 慌てて考えなおす明

 「おい!」

 しかし・・・・・

 「ところで明様。あの者がウィザード達とまたなにやら関わっているようですが?」

 あっさりと別の話題をとりだすエイミー

 「ん?そりぁあムツミの奴はウィザード達と行動してるはずだし当然なんじゃあ?」

 ムツミはウィザード達に協力を惜しまずこの世界を守り続けている。
 ちょくちょく自分を揉め事に引っ張り込んでくるのが悩みどころだが、
まあいつもの事なんじゃあ・・・・・・・・・っ!!ってちょっと待て!!!!!!!!

 「ま、まさか・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!」

嫌な予感が走る・・・・・・たしかに以前はムツミはウィザード達と一緒には行動していなかった。
だが、手を貸したウィザードの中には、今まで個人的にムツミと交流を続けていた者達も少しはいたのだ。
しかも、ムツミに共感した連中が・・・・・

「まずい!!!!!!!!!!」

あいつ等!!『アレ』を実現するつもりだ!!!!
別にあいつ等が勝手にやってるならかまわないが、自分をその仲間に勝手に加えられては困る!!!!!
今まではムツミが大っぴらに表舞台で動けなかったから実現してなかったが!!!!!

「明様?」

「どこだ!!!!あいつは今、どこに居る!!!?!?!?」

「え!?えっ、ええ。私の下僕の話では『まじしゃんず=あかでみぃー』の方に向かったとか・・・・・・」

「ちっ!!また人の多い面倒くさいとこに!!!間にあえよ!!!デッ!!ビイイイイィィ!!!!ルゥッ!!!!!!!!」

言うが早いか、デビルマンに変身して慌ててまじしゃんず=あかでみぃーの方に飛んでいく明

「デビルウイィィィィング!!!!!」

「あ、明様!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・行ってしまわれた。・・・・・・・・・誰かに見られたらどうするつもりだったのかしら?」

まあ、それならそれでエイミーとしてはありがたいが・・・・・・・・
エイミーの疑問に答える事無くデビルマンはまじしゃんず=あかでみぃーの方に飛んでいってしまった。




その頃、まじしゃんず=あかでみぃーは(ある意味で)世界の危機に瀕していた

「ふ、ふふふふふ!!!!!!は~はははははははははは!!!!!!!!!!!!!!」

「なぁぁぁ~はっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!!!!」

「わあ~はっはっは!!!なのである~~!!!!」

やたらテンションの高い人達(主に男二人)のせいで・・・・・・
学園に三人の笑い声が響く

はっきりいって凄くうるさい。

「よ~し、いい笑いだ!!!タナロット君!!!!!!
さあ!!!この私の最新兵器!!!!『ミミガー00ライザートランザムすぺしゃる』を使って
この学園中を!!いや!!!!学園世界中をケモノミミで埋め尽くすのだぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

暑苦しい叫びを上げながら学園の教授の一人・・・・
ケモノミミに命を掛ける漢フランクラム・シュタイン教授が生徒の一人タナロットに命令する。

「らじゃ~なのである!!!!!」

元気よく教授の作り出したミミガー00ライザートランザムすぺしゃるの砲台を背負うタナロット
・・・・・・・・あきらかに何やってるかは理解していないだろう。
ミミガー00ライザートランザムすぺしゃるに自らの有り余る魔力を
エネルギーチューブを通して充電していくタナロット

「よぉぉ~し!!!いいぞぉ~!!!!タナちゃん!!!
魔力の調整は任せろ!!!!」

そう言いながらタナロットの後ろで計器をガチャガチャやっているのは最後の一人佐久間榮太郎
萌えキャラをこよなく愛し、萌えに命を掛ける漢であり、トラブルに首を突っ込んでさらにしっちゃかめっちゃかにしてしまう
トラブル・ブースターでもある困った奴・・・・・・ちなみに、一応こんなんでも学園の準教師である。

「そう!!!!我がミミガー00ライザートランザムすぺしゃるの力とタナロット君の魔力が重なればぁ!!!
学園世界中をケモノミミの楽園にすることなど!!!!!
巨神兵が世界を焼き尽くすよりも簡単な事だああぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
「お~う!!!今だ!!!火を放て!!!!である!!」

・・・・とりあえず凄いらしい。

「むっ!!!シュタイン教授!!!!執行委員達が来たようだ!!!!!!」

ドタドタ!!!といろんな武器を掲げながら執行委員達がこちらに迫ってくる。
まあ、こんだけ騒いでれば誰だって気が付くと言う者だろう・・・・・。

「ふん!!我々の崇高な野望。ケモミミ帝国の建国を阻む愚か者共め。
佐久間君エネルギーは!?」

シュタイン教授の問いに、グッ!っと親指を突き立てて力強く答える榮太郎!!!!!!

「エネルギー循環率100%!!!!!いけるぞ!!!!タナちゃん!!!!」
「よ~し!!!タナロット君!!!!我が野望の邪魔をする愚か者共に正義の鉄槌を下すのだぁぁぁ~!!!!!!!!」

シュタイン教授がビシィ!!!と執行委員達の方を指差して叫ぶ!!!!

「了解である!!!ケモミミライザーふるば~すとおおぉぉぉ!!!!!!」


実に楽しそうに執行委員達にミミガー00ライザートランザムすぺしゃるの攻撃をぶつけるタナロット
・・・・実の所タナロット自体並の存在ではなく『未分化魔神』と呼ばれる存在である。
そんなもんの一撃をまともに耐えれるわけも無く・・・・・・・

「「「「「「「「「うわあああああぁぁぁぁ~~~~~~~~もうだめだ~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」

ケモミミライザーの一撃が放たれたあとその場に残っているのは・・・・・・・

「ぎゃ~!!!!耳が~~!!!!耳が~~~~!!!!」
「なんで豚ミミなのよ~!!!!!!」
「み、皆落ち着くんだにゃ~。気をしっかり持つんだにゃ~!!!!」
「にゃ~にゃ~うるさいワン!!!!!!静かにしろワン!!!!!!!」
「ってまずいですよみぃ~。だんだんなんかしゃべり方も動物っぽくなってきたですみぃ~~!!!!」
「あっ!なんかドックフ~ド食べたくなってきた・・・・・。」
「マ、マタタビが~!!マタタビがよう~!!!マタタビが足りね~んだにゃあ~!!!!!」
「ヒヒ~ン!!!私は馬です~。もっと罵ってください~!!!」

「いや~猫的には、ネコミミ仲間が増えるのはグレートキャッツビレッジ的にもハッピ~にゃんだけど~。
イヌミミだけはノ~センキュ~。こう~なんてゆうか?カレー的な意味で?」
「ガウ!ガウ!!ガア~!!!!(みんなおそろい~!!)」

「うっほっほ!!!ほっほっほっほ!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ゴリラ!!!!フレディー!!!!!!!!ちぃ~まずいぜ。うっ!!!俺もだんだん・・・・・体がメカっぽく!!!」

「いや、君たち変わらないでしょ」

完全に阿鼻叫喚の図とかしたケモミミ人間達の姿
先ほどの一撃の範囲・・・・・少なくとも直線で十キロはこれと同じ光景が広がっているだろう。

まあ、元から動物だったり、動物みたいなもんだったり、そもそも生物じゃないものには効いてないようだが


「か、完璧だぁぁぁぁああああ~~~~!!!!!」
「やりましたね!!!シュタイン教授!!!!!!」
「うにゅ??」
「うむ!これも二人が私に協力してくれたおかげだ!!!!
さあ!!このまま一気に学園世界をケモノミミの楽園に作り変えてしまおう!!!!!!!」
「おう!!!!!」
「う~みゅ。よくわかんないけど・・・・・楽しそうだからいいのである~~!!!!!」

ケモミミライザーの威力に満足し、さらに学園世界すべてに進軍しようとするバカ三人
しかし・・・・・・・




「よ~し!みんな!!いくよ!?」

学園の塔の上に隠れていた4人の影の一人が答える

「ああ!!!いよいよだぜ!!!みんな!!!準備はいいか!?
ピンク!!ホワイト!!」

4人の中の一人、この中で唯一の男である少年が残りの二人に問いかける。

「・・・・・ね、ねえ。やっぱりやめない?」

ホワイトと呼ばれた少女が恥ずかしそうに答える。

「なにを言ってるんだよ。ホワイト!!あんな悪い人達、放っておけないよ!!その為に私達が居るんだから!!」

ピンクと呼ばれた少女がそれに反論する。

「い、いやあのね、マ「ピンク!!!」・・・・・はいはい。
ほら、まだグリーンも来てないし・・・・・それに、私ホワイトって言っても、ただ普段着が白いの多いだけで別に・・・・・」

「大丈夫!!!胸に熱い正義の炎があれば!!!キミは立派なホワイトになれるよ!!!!なあピンク!!!ブラック!!!」

「「うん!!!レッドの言うとおりだよ!!!!さあ!!!!!!!!!」」

そう言いながらホワイトに手を差し出すブラックとピンクの二人
・・・・・これだけ騒いでるのにばれないものだろうか?
まあ、下は下で騒がしいわけだし。

「それにグリーンなら大丈夫!!!!こっちに飛んできてるのを感じるから!!!!!!」

ブラックと呼ばれた少女が追い討ちを掛ける。すでにホワイトに逃げ場はない。

「う、うう~~。(誰か助けて~)」

元々親友であるピンクの付き添いで巻き込まれたようなものである。
彼女だけが乗り気でないのは仕方ない。
もう一人・・・・グリーンと呼ばれる彼が来てくれれば、止める事も出来たかも知れないが・・・・・・間に合いそうもない。

既に、レッドが下の三人に向かって叫んでいた。

「待て!!!悪党共!!」




「うん?」

シュタイン教授達がその声を聞いたのは、学園の外に出ようと校門前に移動した直後である。
周囲にはケモミミライザーの一撃を喰らった者達が、完全に動物になりきってゴロゴロしている。

「己の欲望のために人々をケモミミにしようとする悪のケモミミ帝国!!!
 お前達の野望も此処までだ!!!!!!!」

「な、なんだ!?」
「お~!!!!なんだかわからないけどかっちょいいのである!!!」
「くっ!!!私の夢が悪だと!?だれだ!!?姿を見せろ!!!!」

シュタイン教授が叫ぶ!!!

「私達なら!」

「ここにいるよ!!!」

「何!?」
「!!!上だ!!アカデミィーの塔の上だ!!!」
「くっ!!!逆光で何も見えん!!!!!」

「ふん!!心配しなくても今からそっちに行ってやるよ!!!!!トウ!!!!」

そういって4人の内の一人が真っ先に飛び降りる!!!

「私達もいくよ!!ピンク!!!!ホワイト!!!!トウ!!!!!!!」

「うん!!!!行こうホワイト!!!!!!トウ!!!!!!!!」

「はぁぁぁぁ。しょうがないな~。もう!!!!!!」

そういって次々と飛び降りてくる残り3人

「「な!?」」
「おお~~!!!」

普通なら自殺行為でしかないこの行為だが、彼等・・・・『ウィザード』達には関係ない!!!!

呆気に取られている教授達三人の前に降り立ち、それぞれのポーズを取るレッド達!!!

「ジャスティス=レッド!!山瀬京介!!!!!!」

「ジャスティス=ブラック!!ムツミ=アマミ!!!!」

「ジャスティス=ピンク!!蘭堂舞!!!!!!!!!!」

「・・・・ジャスティス=ホワイト。朔野美景・・・・・・」

「「「我等!!!!超☆正義戦隊『真・ジャスティスV』!!!!!!!!」」」

ドド~ン!!!!と4人の背後で爆発が響き、彼等の名乗りは終了した。


『ジャスティスV』それはかつてウィザードの一人山瀬京介が所属していた
だが、互いに譲らないその激しいまでの正義性故に、わずか一日で解散した伝説のウィザード部隊である!!

その存在は、しばしば失われた過去として扱われ、人々の間から忘れ去られていった・・・・・
しかし!ここに京介とその新たな仲間のもとジャスティスVは新たな組織『真・ジャスティスV』として蘇ったのである!!!!

・・・・・・ちなみに・・・・・『中坊戦隊』ではないのは京介が中学を既に卒業しているからである。

「お~かっこいいのである!!!!すごいのである!!!!!」

パチパチパチ!っと無邪気に感心して彼等に拍手を送るタナロット
しかし・・・・・

「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」

残りの二人は思いっきり胡散臭げな目を向けていた。

「ほ、ほらぁ~。だからやめとこうって言ったんだよ。あの人達、呆れてるじゃない。」

ホワイト=美景が恥ずかしさから顔を真っ赤にしてピンク“蘭堂舞”に詰め寄る。

「あれ~。おっかしいな~????」

ピンク=舞も予想外に反応が薄いのに困惑していた。

「大丈夫!!きっと俺達のあまりのジャスティス性に声もでないんだよ!!!」

自信満々にレッド=京介が言い切る。

「その通り!!!と、いうわけで!!!貴方達のたくらみもここまでだよ!!!!
覚悟しなさい!!!!!」

ブラック=ムツミも京介に同意して、もう一度シュタイン教授達に向かって宣言する。

だが・・・・・・

「・・・・・・違う」

ボソリ、とシュタイン教授が呟く

「「「へ?」」」
「・・・・・・だから・・・・違うって。」

榮太郎が、むしろ可哀想なものを見る目で教授に続く

「大体ね?おかしいじゃないか?なんでVなのに4人しかいないんだよ?」
「「「!!!!うっ!!!!!」」」

 「・・・・だから言ったのに。」

 やれやれ、と呆れながら美景が呟く
 残りの三人は、まさか行き成り核心を突かれると思っていなかったのか衝撃にたじろいでいた。

「Vなんだろ?Vなんだよなあ?Vってことは5人じゃないの~?な~んで4人なのよ?ん~?
俺が間違えてんのかなあ~?」
「い~ち、に~、さん、よん!大丈夫4人しかいないのである!!」
「だよねぇぇぇぇ??なんで4人なのかなぁ~???ジャスティス『V』さん???」

榮太郎がいやらしい笑みでジャスティスVに詰め寄る。

「そ、それは!!ちょっとグリーンが遅れてるだけだ!!!!
 グリーンがくればちゃんと5人になるんだよ!!」

京介が反論する。どっちにしろレッド、ピンク、ホワイト、ブラック、グリーンとかなりバランス悪いのだが・・・・・
しかし

「ふ~んそう。でもさ・・・・・・・・」

榮太郎がさらに詰め寄る。

「な、なんだよ!?」
「戦隊なのにさあ・・・・・な~んで5色のスーツ着てないのかなぁぁぁぁ~~~!!!!!」
「「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」

ひぃ~ひひひひひひいひひ!!!!!!
と、とても嬉しそうな笑顔で止めを刺す榮太郎
そう、ジャスティスVの面々はいつもの格好・・・・・・輝明学園の制服で現れたのである。

はあぁぁぁ。とため息しか出ない美景。

「そ、それは・・・・・」
「うううう。ま、まずいよレッド、ブラック、ホワイト。ジャスティスV始まって以来のピンチだよ!?」
「・・・・・舞ちゃん「ピンク!!!」・・・・・ピンク。始まっても何も、今日初めて出てきたばかりでしょ?」
「うう!!どうしよう!!!そうだ!!!この制服がユニフォームだって事にすれば!!!!」
「いや、それもまずいよピンク!!!だってグリーンは他の学校の学生だし!!!!」
「くそう!!!こんな所で俺達のジャスティス性が試されるなんて!!!どうすればいいんだ~!!!!!」

「・・・・・・なんか、ほんとにgdgdだなキミ等。」
「・・・・ええ、まあ。お恥ずかしい事に・・・・」

すばらしいまでのgdgdぶりにあきれ返る榮太郎。
美景も思わずそれに同意する。

敵前の目の前で作戦会議を繰り返す戦隊という、かなりシュールな光景が繰り広げられていた。

「・・・・・・・まあいいか。さあ!!シュタイン教授!!!!!タナロット!!!!!!!!
ミミガー00ライザートランザムすぺしゃるの再チャージはぁ!!!!!!!!!!??????」

「「「え!?」」」「・・・・え?」

榮太郎が突然後ろを振り返り、シュタイン教授に聞く。
驚いているジャスティスVの面々を置いて、
シュタイン教授がグッ!!!!と指を立てて答える。

「超オッケエエェェェェェ!!!!!!
いつでも発射できるぞ!!!!!」
「準備OKなのである~!!」

そう言うタナロットの背負っているケモミミライザーの銃身は思いっきりジャスティスVの方を向いていた・・・・・

「「「「えええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」」」」

「な~はっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!!!!
愚かなりジャスティスV!!!!!俺が貴様等の気を引いている間にエネルギーの再チャージをしていたのだ!!!!!!
さあぁぁぁぁ!!!!貴様等もケモミミになってしまえええぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!
そして!!!俺達を萌えさせろおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!」

「よ~し!!!タナロット!!!!!キミが勝利の鍵だあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
「よ~し!了解である!!」

ニコニコとケモミミライザーを発射しようとするタナロット。
この距離ではジャスティスVに逃げ場はない!!
 しかも・・・・・・ジャスティスVのメンバーはほぼアタッカーであり・・・・・ぶっちゃけガードが苦手だった!!


 「ま、まずい!!!!」
 「逃げられないよ!!!!!!どうしよう!?!?」
 「と、とりあえず私が月匣を展開して!!!!!」
 「だめ!!!間に合わない!!!!!」

 ジャスティスVの叫び虚しくケモミミライザーの魔力が彼等にも降りかかろうとしていた

 「ひっさ~つ!!ケモミミ~」

 ・・・・・その時!!!

 「ライ「デビルカッター!!」ざ、あ?・・・・・・うにゃ?」

 ぷしゅうぅぅ~~。と
ミミガー00ライザートランザムすぺしゃるとタナロットを繋いでいたエネルギーチューブが切断されて
そこから、チャージされてた魔力が風船の空気みたいに抜けていく。

「なああぁぁぁぁ!?!?!?ミミガー00ライザートランザムすぺしゃるがああぁぁぁ!!!!!!!!!
俺達の希望があああぁぁあ!!!勇気の証がああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

シュタイン教授の悲鳴が轟く

「ば,馬鹿な!!!エネルギーチューブだけを狙うなど・・・・・。何ものだ!!!」
「む~!これ動かなくなったのである~。」

榮太郎が衝撃波の方向、遥か上空を睨みつける。

そこにいたのは・・・・・・・

「貴様は・・・・・・!??」

「「「ジャスティスグリーン!!!!!!」」」
「だれがグリーンだ・・・・・。」

ジャスティスVの三人の叫びに頭を抱えながらデビルマンが言い返す。
ふとホワイト=美景の方を見るとジェスチャーで“止められなかった。ごめんなさい”と詫びて来ていた。

やっぱり間に合わなかったらしい・・・・・。
山瀬京介、蘭堂舞、朔野美景の三人は、執行委員達からなるべく隠れていた頃に偶然出会い、互いに協力し合った仲だ。
その時、京介と舞、ムツミがやたら意気投合して、いつかやろうとしていたのがこの『真・ジャスティスV』というわけだ・・・・
美景と二人何とか止めようと、せめて俺たちと関わらない所でやるように説得したが・・・・・・・・・・・無駄だったらしい。

「くそうっ!!!!!よくも俺達の夢をおおおぉぉぉ!!!!こうなればぁぁぁ~。
・・・・・・・・・タナちゃん!!!!!!や~っておしまいなさい!!!!!!!!!」
「アラホラサッサ~~である!!!」

いうが早いがタナロットがエネルギーチューブを取り外しいつもの軽装な衣装でこちらに向かってジャンプしてくる!!!!
 だが・・・・・

 「・・・・・・・・・」

 更に高くまで上がるデビルマン

 「はにゃ??」

 ひゅ~~んと落下していくタナロット・・・・・地面に付いたらまたジャンプしてくる。

 飛ぶタナロット・・・・・避けるデビルマン・・・・・落下していくタナロット・・・・また飛ぶタナロット・・・・・・

 「しぃまつったあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!
空中戦闘用のロケットウェポンぐらい用意しておけばよかったああああぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
「なああぁぁぁんてこったああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

ぴょんぴょん飛んでるタナロットを尻目に馬鹿二人が、頭を抱えて叫んでいた。

それを呆れた目で見ているデビルマン。

「むうぅぅぅ!!卑怯であるぞ~!!!正々堂々と降りてきて勝負するのである~!!」

タナロットが下で喚いているが、あんな子供とやりあう気はない
それに・・・・・

「・・・・・・・・お。どうやらここの『用務員』がやっとここまで来たらしいな・・・・・。」

ニヤリっ、と珍しく悪魔らしい顔をしながら榮太郎達に向かってある忠告を行う。

「別に戦ってもいいんだがな。・・・・けどいいのか?ぼやぼやしてると用務員がここにやってくるぞ?」

「「えっ・・・・・???!!」」

榮太郎とシュタイン教授の顔が固まる。
更に・・・・デビルマンは周囲で完全に動物になってるケモミミ人間達を見ながら・・・・・・

「なかなかおもしろい事をしてたらしいが・・・・・・さて『ヤツ』はどうなっているのかな?」
「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

と、とんでもない事を言ってくるデビルマン

「「「「?????」」」」
「お~い!!なんでもいいから降りてくるのである~!!!」

事情が分からないジャスティスVのメンバーとヤバさに気が付いていないタナロットを傍目にみながら

「さて、俺もあまり、あんなのと関わりたくないからな・・・・・さっさと退散させてもらうぜ。
ジャスティスV!!!お前等も早く逃げた方がいいぞ!!!」

「「「「へ?」」」」

「じゃあ、おれは注意はしたからな!!!デビルウィーング!!!!!!!!」
「あ~~~!!待つのである~~!!!!!!」
「あ、ちょっと!!!!」

一目散に去っていくデビルマンとよっぽど相手にされてないのが悔しく
それを追って去っていくタナロット・・・・・・まあ、タナロットは飽きたらすぐに戻ってくるだろうが・・・・・・

「・・・・なんなんだ?一体???」
「さあ??」

京介と舞が頭を捻る

「デビルマン・・・・急いでたみたいだったけど?」
「うん。それに早く逃げろって・・・・?」

美景とムツミもなんの事かと頭を捻る。

「・・・・まあとにかく!!この機械を破壊しないと!!」
「うん!!そうだね!!!」

と、ジャスティスVの面々がミミガー00ライザートランザムすぺしゃるを破壊しようと各々の武器を月衣から取り出した

・・・・・・・・ちょうどその時

「あっら~~ん。何か騒がしいと思って来てみれば~~!!!!!
なんてかわいらしい格好で吾輩を向かえてくれるのかしら~~!!!!
もう!!!!!吾輩その格好見てるだけでイっちゃいそう~~!!!!」

きゃ~~!!と気色悪い野太い悲鳴を上げながら・・・・・・ナニカガヤッテキタ・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何だ?
何だあれ・・・・・?・・・・・・・・・何なんだあれ!!!


それは、6対の純白の羽を持っていた。
それは、一般の人間が想像するような天使のリングを頭に付けていた。
それは、やたら盛大なファンファーレと共にやって来た。

それは・・・肉だった。
ただの肉ではない。・・・・・・筋骨隆々としたムキムキマッチョマン。
しかもそれがやたらとピッチピチのスパッツを穿いて下腹部のへその辺りから鈴をたらして
くねくね腰を振りながらこっちにやってくるのだ!!

おまけにさっきのケモミミライザーをしっかり喰らっていたらしく
その頭には美しい豹柄のネコミミと尻尾がしっかりと付いていた・・・・・・・・。

「「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

榮太郎とシュタイン教授はそれを見て声にならない悲鳴を上げていた。

さらに!!!!

「あら?大変。怖がらなくていいのよ~。それじゃあ~吾輩がたくさんかわいがってあ・げ・る」

筋肉はそこらへんで本能から縮こまっているケモミミ人間達を一匹ずつ捕まえ、
ハグして、テッカテカに光ってる分厚い唇でディープな口付けを行いだしたのだ!!!!!

やめてくれ!!!!と言う事も動物化しているからできない周囲に散らばるケモミミ人間達
筋肉天使の接吻のショックで皆、悲鳴を上げながら深い・・・・・・不快、眠りに落ちていってしまう・・・・・・・

榮太郎とシュタイン教授は恐怖のあまり真っ白になってガタガタと震えていた。

ジャスティスVの面々もあまりのおぞましい光景に固まっている。
デビルマンが言っていたのはコレか!!!コレの事なのか!!!!!!!
・・・・・・・・今更気付いてももう遅い!・・・・ヤツは・・・・まじしゃんず=あかでみぃーの用務員ハプシエルは
既に皆の目の前、榮太郎とシュタイン教授の目前にたどり着いているのだから!!!!!!!

「あ~らもう!!二人とも吾輩の愛をずっと待っていてくれたのねぇ~。かわいらしい~~!!!
いいわぁ~吾輩の愛でいっぱい甘えさせてあ・げ・る。」

語尾にハートマークが付く勢いで二人を抱きしめるハプシエル

「「~~~~~!!!!~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

「あん!もう。そんな激しくじゃれついちゃってもう~甘えんぼさん達なんだから~!!!!」

「「!!!!!!!!!!~~~~~~~~~~~!ブクブクブクブクブク・・・・・・・ (ガク!)」」

段々と体の色が真っ白から真っ青に・・・・とうとう真紫になった所で泡を吹いて気を失った二人

「あらあら。安心したら寝ちゃったのね~。」

ほんと子供なんだから~と微笑みながら、残りのターゲット・・・・・ジャスティスVの面々に目を向けるハプシエル

「あらあらまあまあ~!!!!!!今日は本当に千客万来ね~。
でも、大丈夫。貴方達にもちゃ~んと愛を分けてあ・げ・る」

「「「!!!!!!!」」」

恐怖のあまり声もでないジャスティスV
 しかし

「げっ月匣~!!!!!!!!」
 「あら?」

 間一髪!!!!ムツミの展開した月匣が間に合い、ハプシエルを月匣内に封印する事に成功した。
 へなへなへな~。とその場に崩れ落ちるムツミ

 「な、なんとか間にあった~。」
 「・・・・・・・・助かった・・・・・のか?」

 京介が問う

 「うん・・・・・多分・・・。」
 「そ、そっか・・・・・・美景ちゃ~ん怖かったよぉぉ~~。」

 そう言いながら美景に抱きつく舞。・・・・・・よっぽどの恐怖だったのだろう・・・・いまだに体が震えている。

 「そ、そうね。恐ろしい相手だったわ。ムツミちゃんがいなかったらどうなっていたか・・・・・・」

 正直、美景の体も震えていた・・・・・もしかして以前戦った冥魔なんかよりよっぽど恐ろしかったんじゃないだろうか?

 「ま、まあ、とにかく・・・・・悪人も滅んだみたいだし!!これで解決だな!!!」

 京介が榮太郎とシュタイン教授の亡骸にちらっと目をやって締める。
 本当はこの後勝利のポーズとか色々考えてたんだけど・・・・・・今は、一刻もはやくこの場から離れたい!
 それは、残りのメンバーも同じだった。
 少し早歩きで去っていこうとするジャスティスV・・・・・・・しかし

 ピシリッ!!

 嫌な音が空間に響き渡った。

 「「「「・・・・・・・・え?」」」」

 ピシリッ!!ピシリッ!!!!!

 音が段々大きくなってくる・・・・・・これは・・・・・まさか!!!!!!!!!

 ガッシャーン!!!!!と空間が割れる音がしてそこから丸太のように太い腕が出てきた
 その腕にはしっかりと『ラブ&ピース』の文字が!!!!

 「に!!!!「うふううぅぅぅん!!!!吾輩こんな拘束プレイなんて初めて~!!!!
 初めての感覚に吾輩ちょっぴりDO・KI・DO・KI~!!!!!」逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
 「「「「うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」」」」

 皆が一斉に逃げ出す!!!!
 ヤツから少しでも逃れるために!!!!

 「あらあら~。今度は鬼ごっこなのね~。
 うっふっふ~。おまちなさ~い、子猫ちゃん達~~。」
 「来るなああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 「「「嫌ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」」」

 学園世界に少年と少女達の悲鳴が響きわたった。
 『真・ジャスティスV』・・・・彼等がこの最大の危機を乗り越える事が出来たかどうかは・・・・・・・誰にもわからない。




「きゃああああああああああああ~~~~~~~~~~」

ムツミ達の悲鳴が聞こえてくる。
学園世界のはるか上空で腕組みをしながらデビルマンはムツミ達を眺めていた。

「やれやれ。ま、死ぬわけじゃないし・・・・・精々頑張れよ?」

まあ、美景ぐらいは助けてやったほうがよかったかな?と思わなくもないが
あそこのメンバーのウィザードの中では彼女が一番経験豊富だし大丈夫だろう・・・・・・・

「ああ!!京介君が~~~~!!!!!!」
「お、俺の事は良いから逃げろおおぉぉぉぉぉぉ~~~!!!!!!!!!!!」



ふと、他の所に目を向けると、別の所ではまたこことは別の事件が起きていて、
それを執行委員達や、他の者達がそれぞれ、時に必死に、時に面白おかしく解決している。

「まったく・・・・。騒がしい世界だ。」

クスリと笑いながらデビルマンは呟く。

あちこちで精一杯生きる学園世界の住人達。
皆、泣きながら、笑いながら日々を仲間達と共に楽しく生きている。

「・・・・・やっぱり。美しいな」

精一杯に生きる人々の・・・・・そんな人間達が作っていくこの世界のなんと美しい事か・・・・・・

この美しい世界(もの)を守りたいと思ったからこそ、デビルマンは戦うことができた。

そして・・・・・・これからも・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「・・・・・さて!行くか!!」

そう言ってデビルマンは赤い羽根を広げてこの学園世界の空を飛ぶ。
この世界を守る戦士として・・・・・・・・
今日もどこかで。


「はわ?さやかさん。あれって・・・・・・・」
「あ!そうですね。」
「どこに行かれるんでしょうか?」
「馬っ鹿!!簡単じゃねぇか、ネギ。そうゆう事は本人に聞けばいいんだよ!!」
「はわぁ。ひ~らぎらしいと言うか何というか・・・・・・」
「「あはははは・・・・・・」」
「いいじゃねえかよ。お~~い!!!」



―――――――デビルマン―――――――







「・・・・・よかったのか?」
「うん?何の事だ・・・・・」

赤い・・・・赤い闇の中・・・・・・・・・フール=ムールがルー=サイファーに問う

「・・・・・・・・デビルマンの事だ。・・・・・・・求めてたんじゃないのか?」

“風雷神フール=ムール”時に男女の仲を取り持つ為に奔走する彼女だからこその疑問をルーにぶつける。
これで良かったのかと・・・・・・・・・・一緒に居たかっんじゃないのか?と・・・・・・・・だが・・・・・・・・・

「ふん。笑わせるなフール=ムールよ。あやつを求めるのは、ただ戦力としての事・・・・・・貴様の思っているような事はない・・・・・・・・・」

そう言いながらルー=サイファーは、学園世界が映っている水晶を眺めていた。
水晶の中ではムツミ達が必死にハプシエルから逃げており、それをデビルマンが笑いながら見ている。

「・・・・・・・まあ、それならばよいのだがな。」

やれやれと、ため息をつきながらフール=ムールが去ろうとする。
男女の仲を取り持つのが彼女の生きがいだ。
この学園世界に数多くの学生達がいて、恋愛を育んでいる以上、彼女にルーだけにかまっている暇はない。

「ああ、そうだ。・・・・・・以前はご苦労であった。」
「別に。ただ・・・・・・アレではデビルマン・・・・・不動明は私達にも牙を向くだろうと考えた結果だよ。」

アレ・・・・以前のエイミーの策の時、万が一、柊達が間に合わず、デビルマンが学園世界の敵になっていたとしても、
裏でエイミーが動いていた事に気付いてた以上、ルーの配下になる事は無かっただろう。

それこそ、飛鳥了の記憶の中にある牧村ミキの時のように。
単にその対象が、ミキからさやかに変わっただけだろう。
それでは、意味がない・・・・・・
デビルマンはただ、ウィザードにもエミュレイターにも牙を向く存在として、打ち倒されるだけだったろう。

それでは、あの記憶の世界と同じ、ただの繰り返しだ。

「・・・・・・それで、デビルマンの事はまだ諦めてないのかい?」

フール=ムールが問う

「当然だ。あれだけの存在。今後の冥魔共や超至高神との戦いにおいて、放っておくには惜しい存在だ。」

あくまで、戦力としてデビルマンを欲するルー

「・・・・・戦力として・・・・ねぇ?」
「ふん。なにが言いたい?」
「いや別に。・・・・・・それでは、今度こそ、私は失礼させてもらうよ。」
「ああ、せいぜい人間共を交わらせてやればいい。」
 「ふふ、そうさせてもらおう。」


軽口を叩きながらフール=ムールは闇に消えた。
 恐らく、今頃学園世界のどこかで新しいカップルが出来上がっている事だろう。

 「ふん。可笑しな奴だ。」

 男女の仲を取り持つことに生きがいを感じる彼女、
 だからこそ、自分とデビルマンの間に関わってくるのだろう。
己の好奇心を満たす為に・・・・・・・・・。だが・・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・あいにくと、我は奴だけに関わっているほど暇ではない。」

そう、ルーには他にやるべき事が山ほどある。
己が力の回復、裏界の統治、冥魔共への対処などなど・・・・・・・・
少なくともデビルマンだけに絡んでいる暇は彼女にない。
だが・・・・・

「まあ、だからこそ、我を楽しませる為に頑張ってくれよ?」

明―――と、水晶を見ながらルーが呟く。

彼との記憶はあくまで、この学園世界が見せる夢でしかない。
しかし・・・・・・

「貴様を求めるのもまた、この学園世界の見せる幻とはいえ・・・・我の本心なのだからな。」

笑いながら、ルー=サイファーは囁く。
飛鳥了の影響とは言え、彼にある程度の好意を向けているのも事実・・・・・だからこそ

「せいぜい、我に飽きられないようにな?明」

そう笑いながら、ルー=サイファーは学園世界に生きる者達をやさしく見守る。

彼女は魔王、裏界を統べる史上最悪の魔王。
だからこそ、

「さあ、我を楽しませてくれ、学園世界よ」

我が愛しき者達が、幸福の内に生きていけるように。と、金色の魔王は学園世界に語りかける。

彼女は金色の魔王ルー=サイファー・・・彼女こそ学園世界を見守り、人々を慈しみ見下す最悪の魔王

魔王はただ、妖艶に、美しく、優しく、そして冷たく世界を見つめ続ける。
いつか来たる神々との戦いのその日まで・・・・・・・・・


Fin

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