イヴ
対となる存在である
アダムのろっ骨から神の手によって作られた人類最初の女性。
全ての食物が存在し働かずともよいエデンの園に住むが、
アダムの留守中にエデンの園に住む一匹の狡猾な蛇にそそのかされ「善悪の知識の木の実」(簡略化され「知恵の木の実」、神により食べてはいけないといわれていたため「禁断の果実」とも呼ばれる)をむしりとり食べると共に、帰宅した
アダムにも食べさせて楽園を追われる。彼女の犯した罪は後に人が生まれながらにして背負う原罪とされ、それによって人は限られた生を与えられ、病気や飢えによる苦しみをえる事になった。また、この罪によって彼女は男を求め子を体に宿す体へと変わる事になる。
なお、この話から男(
アダム)を堕落させる事や、男を強く求める体となる事から彼女を悪魔
リリスと同一視する事が多い。また、それに伴い一部の新約聖書では彼女を貶めた蛇を人々を悪しき道へと誘う
サタン(もしくは共に楽園を追われたものとして
ルシファー)であると書かれている。
彼女の名前はヘブライ語で「命」にあたり、神の手によって命あるものの母となる事から名付けられたと言われている。
最終更新:2021年12月09日 13:44