パリス(Paris)
美貌のトロイア王子。
プリアモス?王と
ヘカベの子。
アレクサンドロスともよばれる。
将来トロイアの滅亡をもたらすと予言されたため、生後まもなくイダ山中に置き去りにされ、羊飼いにそだてられた。
羊の番をしていたときに、
ヘラ、
アテナ、
アフロディテの3人の女神のうち、誰がもっとも美しいかをきめる審判の場にであい、判定をゆだねられる。
女神たちはそれぞれにパリスを買収しようとして、
ヘラはヨーロッパとアジアの支配者の地位を、
アテナはギリシアとの戦いでのトロイアの勝利を、そして
アフロディテは世界一の美女をあたえると約束した。
彼には
ニンフのオイノネという妻がいたにもかかわらず、
アフロディテを一番の美女とした。
パリスがメネラオスの隙をみて
ヘレネを略奪したことから、
トロイア戦争がおきた。
この判定に怒った
ヘラと
アテナはトロイアの敵にまわった。
トロイアがギリシアに包囲されて10年目、パリスはメネラオスと一騎討ちをする。
アフロディテは劣勢のパリスを助け、雲に隠してトロイア城内へはこんだ。
トロイア陥落前にパリスは、ギリシアの名射手フィロクテテスの矢で瀕死の重傷をおう。
彼は魔法の治療法を知っているオイノネの元へ帰るが、治療を拒否されて死ぬ。これを後悔したオイノネも後を追って自殺した。
最終更新:2005年09月25日 09:17