亡国 - VP@wiki

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内容

　かつて仕え、王殺しの事件をきっかけに去ってしまった国、ラッヘへの未練に決着をつけることに決めたパ(*1)。彼の国へと向かう旅の道中、救国の事件を聞かされ、今の王都を案じながら国を訪れる。
　道すがら出会ったヴェと共に城へと赴くと、そこではイザベラと彼女に仕えるガレスが待ち構えていた。襲撃を退けつつ、囚われていたランを救い出し、一度近くの村に身を隠す。そこでヴェと仲違いをし、いがみ合ったまま次の日に再び王都へ。そして、そこで見たのは蔓延る魔物だった。
　魔物が出てきたという城へ向かい、そこで再びイザベラ達と相対する一行。相手を追い詰めるが、そこでガレスから「自分はウェ家の手のもの」「こうしている間にも王都は軍に占領される」と告げられる。イザベラは自らの魂を代償にかくりよの者を呼びだし、一行は駆けつけたジさんを加えて敵を撃ち倒す。
　戦場となった玉座の間は崩落し、ガレスとイザベラは行方不明。ウェ家による侵略を心配するパだったが、侵略軍はジが撃退しており、またウェ家の動きについてもすでに調べていた。
　数日後、国民の前で演説をする国王に、パは「無能なのになぜ王をやっている」と問いかける。「国民が認めてくれるから」だと答える王に、国民は惜しみない拍手を送る。「国王が甘ければそれを慕う国民もまた同じ」と理解したパは、王の在り方は一つではないのではと考えるようになる。
　ジに過去の件を謝罪するパ。過去とまた一つ決着をつけたパのもとに、ヴェとラン、そして団長一行がやってくる。そこで「パ一さん」と呼ばれてヴェに揶揄われたパは、彼を「駄犬」と呼んでキレるのだった。

べぱしポイント

• 「こんな単純な道で迷うなど、よほどの愚か者以外ありえん」(1-2)

• べぱ再会(1-3)

...

パ　「おい家臣共。日が暮れる前に急ぐぞ。」
ヴェ「ああ、アンタも一緒に助けてくれてありがとよ！　俺は白竜騎士団の……って……パ、パ、パ、パーシウ゛ァル！？」
パ　「誰だ貴様は。」
ヴェ「俺だよ俺！　ええとほら！　団長のラン…トと幼馴染の！　ウ゛ェインだよ！　ウ゛ェイン！」
パ　「記憶に無い。」
ヴェ「わははは！　そっかそっか！　そういやパ一シヴァルとは全然話したことなかったもんなー！」
パ　「騒がしい奴だ。少し黙れ。」
ヴェ「おっ！　そうかわかったぞ！　みんなでランちゃんの晴れ舞台を見に来たんだろ！　だったら一緒に行こうぜ！　ほら！　こっちこっちー！」
パ　「貴様！　俺に指図するな！」

• パ一シヴァルって、いつもあんな感じなのかぁ？(台詞集/Ep2/ヴェ2)

• 初めての言い合い(3-1)

...

パ　「無様だな。ランスロット。」
ラ　「パーシヴァル！？　お前まで、どうして……」
　パとラは、言葉にならない表情でお互いの顔を見合わせる。
パ　「話は後だ。ひとまずここから撤退するぞ。」
ラ　「ま、待ってくれ！　陛下や皆を、助けないと……」
パ　「馬鹿者が！　そんな体で何ができる。今は大人しく退いて、頭を冷やせ。」
ヴェ「まぁまぁ！　パーシヴァルのいう事はもっともだけどさ……仲間を思うランちゃんの気持ちも考えてやってくれよ？」
パ　「……却下だ、くだらん。これ以上、個人的な感情に流されている場合では無い。考えなしに戻れば、今ここにいる仲間を危険にさらすことも理解できないのか？」
ヴェ「そんなの俺だってわかってるさ！　でも、だからってキツイ言い方しなくてもいいだろ？」

• ったく……なんであんな言い方しかできないんだよ、パ一シヴァルは……(台詞集/Ep4/ヴェ1)

• 喧嘩(4-1)

...

ラ　「……俺が王都へ行く。」
ヴェ「ランちゃん……でも、もう少し休んでからの方が……」
ラ　「だがこうしている間にも陛下や仲間達が！」
パ　「……待て、少し落ち着け。お前は同じことを何度言わせる？　冷静さを欠いた様では、拾った命をみすみす捨てるだけだ。」
ヴェ「おいおい……何でお前はそんな言い方しか出来ないんだよ？」
パ　「ふん。生まれつきだ。まぁ貴様が死ぬのは勝手だ。どこへでも尻尾を振って付いて行くがいい。」
　パの辛辣な言葉に、血相を変えるヴェ。
ヴェ「……ああ。そうだな！　騎士団を見捨てたお前には……わかんねーよ。」
パ　「何だと？　貴様、もう一度言ってみろ。」
ヴェ「へっ、何度でも言ってやるよ！　お前みたいな薄情者には……ランちゃんの気持ちは一生わかんねーよ！」
パ「くだらん戯言だ……いつから騎士団は仲良しごっこになったのだ？　無知蒙昧な将の下では助かる命も助からん……貴様の下につく部下は、さぞかし苦労しているだろうな。」
ヴェ「んだとぉ！！」

• 一晩経って、喧嘩している二人(4-3)

...

　翌朝、村の入り口に集まる(団長)一行。
ラ　「…………」
ヴェ「ランちゃん！　早く出発しようぜ！」
ラ　「あ、ああ……」
ビィ「あれ、パ一シヴァルのやつどこ行ったんだ？」
ヴェ「さぁな……俺達を見捨ててどっか行っちまったんじゃねぇのか？」
ル　「でも……パ一シヴァルさんは、そんな人じゃないと思います。」
ヴェ「まぁ……俺もカッとなって少し言い過ぎちまったけどよ……」
パ　「遅いぞ。」
ヴェ「うわっ！」
パ　「俺を待たせるとは何事だ。」
ラ　「パ一シヴァル！　お前……」
パ　「……カ゛レスの痣の件が気がかりなのでな。」
ラ　「ありがとう……パ一シヴァル」
ル　「ふふふ……パ一シヴァルさんが一緒だと心強いです！」
ビィ「へへっ！　(団長)も嬉しそうだぜ！」
パ　「ふん……王たる俺が家臣共を見捨てる訳がなかろう。」
ヴェ「んなっ！？　いつ俺が家臣なんかになったんだよ！」
パ　「貴様は未熟者だからな。　むしろ感謝してほしいくらいだ。」
ヴェ「んだとぉー！」
パ　「おまけに頭も弱いときては、救いようがない。」
ヴェ「ムキーッ！　あったまきたぁ！　今すぐここで勝負しやがれ！」
パ　「構わん。一瞬で終わらせてやろう。貴様がのこのこついて来て、敵陣で捕虜になっても困るからな。」
ル　「あはは……冷たいんだか優しいんだ……」

• surprisingly good couple(4-3)

...

ビィ「まぁまぁ二人とも！　そう言わずに仲良くいこうぜ！」
ヴェ「やーだね！」
パ　「断る。」
ラ　「ぷっ……ふふっ……」
ヴェ「ど、どうしたランちゃん？」
ラ　「いや……お前達って……案外いいコンビなんじゃないかって……」
ヴェ「じょ、冗談はやめてくれよ！　ランちゃん！」
ル　「うふふっ……本当ですね！」
パ　「……くだらん。これ以上は時間の無駄だ。行くぞ、(団長)。」
ヴェ「あっ！　おいパ一シヴァル！　テメェ待ちやがれ！」

• あの単細胞は、救いようが無いな。(台詞集/Ep4/パ1)

• くっそー！　アイツにだけは、ぜーっったい負けねぇかんな！(台詞集/Ep4/ヴェ1)

• パに助けられるヴェ(5-3)

...

ヴェ　「見ろ！あそこに怪我人がいるぞ！」
負傷兵「うぐっ……」
ヴェ　「大丈夫か！？」
負傷兵「玉座の間……魔物が……」
ヴェ　「玉座の間がどうしたって！　おい！　しっかりしろ！」
魔物　「グォォォン！」
ラ　　「ウ゛ェイン、危ない！」
パ　　「はぁっ！」
魔物　「グガフ……」
ヴェ　「あ、ありがと。」
パ　　「来るぞ……早く立て。」
　無愛想な表情でヴェの手を引っ張り上げるパ。

• 初めて名前を呼ばれるヴェ(ED)

...

ジ　「今だ！　お前達！　続けぇええええ！」
ヴェ「俺が奴を足止めする！　パ一シヴァル！　ランス口ット！　後は頼んだぞ！」
パ　「任せろ。　仕損じるなよ、ウ゛ェイン。」
ヴェ「お？　ああ！」

• 駄犬とパーさん(ED)

...

ヴェ「おいおい！　なんだなんだぁ！　二人で内緒話かー！」
パ　「ふん……煩いやつが来た。まったく。貴様は駄犬の様に落ち着きが無いな。」
ヴェ「ウゥーツ！　ワンワンワン！」
パ　「んなっ！？　何の真似だ！」
ヴェ「駄犬で結構コケコッコー！　結構毛だらけ猫灰だらけ！」
　突然、ヴェの胸元から顔を出した成猫が、高らかに鳴き声を上げる。
パ　「ラ、ランス口ット！　こいつの奇行をやめさせろ！」
ラ　「はははっ！　お前が焦るのは珍しいな。パ一シヴァル。」
ヴェ「なんかさー　俺、分かっちゃったんだよね！　パーさんが、こう…………とりあえず挨拶代わりに皮肉を言っちゃう性格だって！」
パ　「きっ貴様……！？　パ、パーさんなどと気安く呼ぶな！」
ヴェ「なんでさ？　カワイイじゃん、パーさん！」
ル　「確かに……なんかカワイイかもです、パーさん！」
ヴェ「だろだろぉ？　さすがル…アはわかってらっしゃる！」
パ　「ふざけるなこの駄犬が！　訂正しろ！　今すぐ！」
ジ　「ふっ。」
ビィ「おっ！　今ジ…トも笑ったぞ！」
　つられて(団長)も笑みをこぼす。
ヴェ「ほらほら！　パーさん呼びになって、ぐんと親しみやすくなったよ！」
パ　「良かろう……俺をそこまで愚弄するとは……どうやら死に急ぎたいらしいな？」
ヴェ「うわ……やっば……パーさんがキレた……」
パ　「そこを動くなよ……駄犬？　一瞬で楽にしてやろう……」
ヴェ「ご、ごめんごめん！　ほんの冗談だって！」
パ　「わかった……それが貴様の遺言でいいんだな？」
ヴェ「ゆ、許してください！　パ一シヴァル様ァァァ！」

• 駄犬でも、番犬ぐらいは務まるだろう。ふむ……飯ぐらいは三食与えてやる。(台詞集/ED/パ６)

• パ一シヴァルがさ……最近、「ハウス！」とか言い始めてさ、俺、なめられすぎてない？(台詞集/ED/ヴェ６)

解説

　4-3で喧嘩をしていたヴェとパを、ランは「案外いいコンビ」と評した。これの英語訳は「surprisingly good couple」になっている。goodなcoupleになっている。カップル。カップル？

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　EDで出てくる猫はムートと思われる。

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　ちなみにヴェの付けた愛称の英語は「Percy」。パの家族からの愛称と同じである。
　そして駄犬は「mongrel」。

余談

　この時点では、ランは執政官を兼務している。遊学したことで自国の軍事力を外貨に変えることを思いつき、騎士団を他国へ派遣する政策をとった。叙任式が終われば戦線に出られると言っていることから、式で新たな執政官が据えられる予定だったのだろう。なので亡国後には執政官が変わったと思われる。(OP)

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　一行が身を隠した王都の傍の村は、イベSRヴェで出てきた村と思われる。

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　ジさんの圧倒的な能力に対して、ヴェは「ヒーロー」だと言い、パは人外扱いをしている。これは、ヴェは土SSRジさん最終でも言っており、パは氷炎でも言っている。これをジさんはめちゃくちゃ気にしており、水SSRヴェではヴェにヒーローと言ってくれたことに感謝の意を述べている。ここに関しては完全にヴェに軍配である。