燃えろ! 魔球リーグ編 THE ORIGIN

あらすじ

今から11年前のある日、そっくりな顔でメガネをかけた
湯田浩一と山田平吉と落田太二の野球大好きな3人が夜の道を歩いていた。
帰り道の途中、道端に倒れている赤ん坊を抱き抱えていたパワポケの母親を見つけ、
母親が亡くなる寸前に赤ん坊を託される。
湯田と山田と落田は赤ん坊であるパワポケを育てることを決心し、
立派な野球少年へ育て上げることになった。
そして、小学6年生になったパワポケは少年野球のエクスリーグの
フィンチーズという野球チームへ入ることになった。
果てさて、この先のパワポケの運命やいかに...

魔球に目覚めたパワポケ 第一話
超能力少女・天月紗矢香 第二話
タイムマシンの設計図 ~ 地方大会 第三話
カタストロフの真実 ~ 全国大会 第四話
ホンフーの真意 ~ さやかを狙うダークマスター 第五話
世界大会へ ~ ヒーローチームとジオット軍の戦争 第六話
失われた者たちへの鎮魂歌 ~ VSブラックホールズ 第七話
さやかの心が闇に染まるとき 第八話
黄泉への誘い 転び風のやむ時 第九話
神の哭く夜 千年の夢の終わりに 第十話
地球消滅! イグドラシルの決断 最終話


登場人物

主要人物

パワポケ(14表主人公)

ある日突然、魔球が投げられるようになり注目され始めた小学6年生。
11年前、母親から湯田、山田、落田のメガネ達に託され、育てられた。
人付き合いが苦手で友達がほとんどいなかったが、
フィンチーズに入ってからは自分に自信がついたことで友達ができるようになり、
同級生でチームメイトのヒカル、タロウ、ハンナ、リョウらと友情を深めていく。
偏った知識と性格の3人のメガネに育てられた割には、
大人に対しきっちり敬語を使うなどまともな子供に育っており、
小学生にしては落ち着いた性格をしている。小さい頃から特殊な訓練を受けているため、
身体能力は他の小学生と比べても段違いに高い。本当の両親はすでに他界している。
ポジションは投手で、左投左打。ブラックホールズ戦前に天月紗矢香にかけられた超能力を
マスターリングとマスタークラウンの力で祓い、ブラックホールズを撃破。
しかし、ブラックホールズ戦前にダークマスターに憑依された紗矢香にかけられた弱体化の超能力のせいか、
ダークマスターに身も心も支配され、表面に映った月にイザナギの剣を突き刺して月を破壊してしまう。
紗矢香が正気に戻った後もダークマスターに取りつかれたままであり、黄泉比良坂へ入る。

湯田 浩一(ゆだ こういち)

パワポケの父親の一人。パワポケ7で初登場。花丸高校出身で甲子園優勝経験者。
ホッパーズの帽子を被っている。3人のメガネの中で一番若いが、
元プロ野球選手ということもありリーダー的存在。母親代わりで家事や教育に専念している。
厳しく過酷な特訓をパワポケに課すが、それは一重にパワポケの行く末を見越しての親心。

山田 平吉(やまだ へいきち)

パワポケの父親の一人。パワポケ4で初登場。日の出高校出身で甲子園優勝経験者。
ヘルメットを被っている。3人のメガネの中で一番まともだが、押しに弱い。
3人中唯一働いており、現在はワギリ製作所の工場長となっている。
ジャジメント日本支社の大神社長は高校時代の後輩。

落田 太二(おちた たいじ)

パワポケの父親の一人。パワポケ6のしあわせ島編で初登場。軍人のような帽子を被っている。
3人のメガネの中で一番フリーダムであり、非常識であり武闘派。特訓施設の開発に勤しんでいる。

ビクトリーフィンチーズ関係者

千条 光(せんじょう ひかる)

ゲーム開始直後に転校してくる青髪の少年でしっかりした性格。
パワポケと同じクラスで愛称は「ヒカル」。本作における相棒役。ポジションは投手。
野球経験があり、後にフィンチーズに入団。パワポケと魔球の特訓もするが、
その特訓内容自体はマンガじみたものでどこかおかしな思考をしている。
見た目は普通の少年だが、実は少女。しかもその正体はTXシリーズのリーダー、
TXQ0006こと「TXクイーン」である(「12」で名前とプロフィールのみ登場したクイーンは暗殺されている為、
彼女自身は二代目)。しかし、胸に仲間と通信できる装置がある事以外は普通の人間に過ぎない。
最後にはパワポケが地球に帰ってきた後にバッテリーを組むと約束し、キャッチャーの練習に励んだ。

上守 阪奈(かみもり はんな)

フィンチーズのチームメイト。愛称は「ハンナ」。パワポケと同い年の少女。
男勝りな性格で一人称は「オレ」。逆立った髪をしている。ポジションは一塁手。
井石が投手デケガで離脱すると、投手に回ることがある。
突然魔球が使えるようになったパワポケを罵倒するも、憧れるようになり、
魔球を習得したがっているが上手くいっていない。叔父である犬井灰根と同居している。
その正体は「反エントロピー」という、本来増大するだけのエントロピーを
収束させる(端的に言えばエネルギーを無限に取り出せる)力を持つ超能力者で、
旧ジャジメントの人造超能力者量産計画の中で生まれたアンドロイドで
世界に四人しかいないSランク超能力者の一人で最強の超能力者ピースメーカー。
ジオットが当初カタストロフに利用する予定であり、計画が変更されるまでは未来において世界人口の半分を死滅させるはずの存在だった。
ピースメーカーという名前自体ならパワポケ11からすでに登場している。
赤子の頃、力が暴走し研究所を三つもマグマに沈めてしまったことがきっかけで封印されることになったが、
それを憐れんだ上守甲斐により能力を封印する腕輪をつけられ、引き取られ
娘として育てられた(犬井が叔父、赤炎・青炎は従姉妹ということになっており、
家族のように過ごしていた)。甲斐の死後は犬井に引き取られ常に彼の庇護のもと生活していた。
しかし、その力を狙う人間が後を絶たず、12で激闘の末甲斐を倒した相手である白瀬芙喜子とその協力者に護衛されることになる。

水口 太郎(みずぐち たろう)

フィンチーズのチームメイト。愛称は「タロウ」。パワポケと同い年の少年。ポジションは外野手。
バッティングセンターに頻繁に通っているが、「普通」ということで写真を飾られていない。
しかしパワポケ、光、ハンナ、井石といった曲者揃いの仲間たちにも気兼ねなく意見できる存在であり、
地味だが引っ張りには強い優秀な人材。

中杉 雅史(なかすぎ まさし)

フィンチーズのキャプテン。中学2年生。ポジションは捕手。
真面目な性格で実力も高く、チームメイトや監督からも信頼されている。
後に渡米しホワイトファルコンズに入団しスタメン入りする。

生瀬 健(なませ たける)

チームに誘える一人。愛称は「タケル」。まるなまスーパーの御曹司。ポジションは二塁手。
強豪チームのマシンガンズに所属していたが、スーパーで出会ったパワポケに興味を抱きフィンチーズに移籍する。

宇都向 椋夫(うつむき むきお)

チームに誘える一人。愛称は「ムキオ」。去年まで太郎と同じベースリーグのチームだった。ポジションは三塁手。
とぎれとぎれの口調で話す。母親が魔球を投げられない息子のために、毎日家事に支障をきたすほどのお祈りをしている。

具志堅 修太(ぐしけん しゅうた)

チームに誘える一人。愛称は「グシ」。阪奈と同じ小学校に通う。ポジションは三塁手。
パワポケの魔球を間近で見るためグラウンドに乱入する。アニメ「野球英雄伝説」の大ファン。

世納 香紀(せのう こうき)

チームに誘える一人。愛称は「コウキ」。
父親の友人らと野球をした経験があるが、本来の野球のやり方を誤認している面があり若干逸れている。
ポジションは外野手。父親はパワポケ9に登場した世納香太。

新田 忠志(にった ただし)

フィンチーズの監督。どこにでもいるごく普通の野球関係者。魔球騒動の後に監督を辞める。

外藤 侠二(がいとう きょうじ)

パワポケ1で初登場で、パワポケ3以来の登場。極亜久高校出身。47歳。
逃げ出した新田監督の穴埋めとして指名され、フィンチーズの監督になる。
魔球を投げたというパワポケに対して親切に接する、
生瀬ヤスシの孫への過保護な行為を窘めるなど、相変わらずいい人。

ライバル

同地区

ビビリーズ

安心 望(あんしん のぞむ)

ビビリーズのキャプテンでエース。いつもオドオドしている。自信もなさそうだが野球は大好きである。

男ホームランズ

南 健(みなみ つよし)

男ホームランズのキャプテンで4番。世界で初めて魔球を投げられた少年。ポジションは三塁手。言動が何かと暑苦しい。

スキヤキッズ

鍋田 大輔(なべた だいすけ)

スキヤキッズのキャプテンでエース。自分の名字である鍋は大嫌い。

フルスロットルズ

井石 遼(いせき りょう)

フルスロットルズに所属。必殺技に目覚めた3人目の少年。
強気な性格でかなりのバカだが実力は高い。後にフィンチーズに入団し、
他の仲間たちと同様に「リョウ」と名前で呼ばれるようになり、徐々に友情を深めていく。
必殺技は水属性。ポジションはオリジン基準のため、捕手。
彼の移籍にはブラスジョーカーズの親会社と彼の両親が絡んでおり、
また移籍後に暴漢に怪我を負いスランプに陥るが、パワポケに諭され再びやる気を取り戻す。

全国大会

SGKGK+

合弁 明夫(ごうべん あきお)

SGKGKプラスのキャプテンでエース。『パワポケ10』のスクール学園高校学院とはまた別のリアルな顔をしている。

ガンバーズ

虎造(とらぞう)

ガンバーズの監督。『ダッシュ』で登場した主人公の育ての親。
『ダッシュ』で野球ボール姿だったが、野球仙人に特別に復活させてもらい人間に戻った。

ブラスジョーカーズ

黒羽 九郎(くろば くろう)

ブラスジョーカーズのキャプテンでエース。父はマフィアのボス。
ルールは破らないがルールの範囲内ならどんな汚い作戦でも使ってくる。必殺技は闇属性。

世界大会

東方全勝

チャーハン

東方全勝のキャプテンでエース。食欲旺盛でプロフィールのよるとかなり太っているとのこと。必殺技は炎属性。

コサックベアーズ

ルーコ・ヴィッツア

コサックベアーズのキャプテンでエース。青い帽子をかぶっている。必殺技は地属性。

ホワイトファルコンズ

デリック・マクダニエル

ホワイトファルコンズのキャプテンでエース。14オリジンのパワポケのライバル。
世界で2番目に魔球を投げた金髪少年で世界で最初に魔球を投げたパワポケをライバル視している。
パワポケより年上で中学生だが、自信満々な性格で言動は子供っぽい。
しかし野球の実力は本物で将来はプロ入りが確実視されている。
気合を入れると髪が逆立つ。必殺技は光属性。

ブラックホールズ

野球漫画の登場人物(名前はすべて現実の野球漫画の登場人物を捩ったもの)だけで構成されたフィクションのチーム。
カタストロフによって生じたホールから現れた。
本作のラスボスチームであり、歴代屈指の総合力を誇る。
全員が必殺技を持ち、終盤になると必殺技を多用する。
ダークマスターに憑依された紗矢香によってさらに強化されたりしたが、その力は
精神攻撃を自力で打ち破ったパワポケたちによって強化はかき消され、
最後にはパワポケの魔打法のきょじゅうざんによるサヨナラホームランで敗北した。

この物語に関わる人物

天月 紗矢香(あまつき さやか)

パワポケ10で登場した天月五十鈴の娘。パワポケと同じ学校に通う小学三年生。
自身の力と世界の異変に気づき、ひょんなことで出会ったパワポケから練習試合の観戦を誘われ、
その試合で起こった魔球騒動をきっかけにパワポケを「自分とともに戦ってくれる人」と確信する。
冬の中盤で自身の力を狙っているダークマスターに取りつかれてしまう。
ブラックホールズとの最終決戦前にフィンチーズメンバーの前に現れ
自分ではなくチームメイトと共に暗躍達と戦いながらも自分には黙秘していた事、
具現化の消滅によって魔球が投げられなくなる事、倒すべき敵が消えてパワポケと一緒に居られなくなる事、
家に居ない父親(10の主人公)への寂しさや悲しさが募り、試合にわざと負けることを懇願し、
パワポケの体力とやる気とガッツを0にし、その上に全てのプラス特殊能力と
超特殊能力の除去・全てのマイナス特殊能力を付加させるという史上最悪のハンデを与える。
しかし、それは全てダークマスター(10の主人公)による紗矢香自身の負の力の増大させるための策略だった。
一回目は紗矢香の超能力によって思うように力が発揮できずブラックホールズに
一方的にやられてしまう負けイベントであり、しばらく試合をした後、
ダークマスターに意識を乗っ取られ、ブラックホールズとの試合中に
ブラックホールズの選手全員を強化させ、フィンチーズの選手全員を弱体化させてパワポケたちを苦しめる。
試合前に自分のわがままでパワポケに史上最悪のハンデを与えたこと、
そしてフィンチーズを不可思議空間で弱体化させるという行状を引き起こした影響で闇の力に次第に蝕まれていく。
ここからは二回目の対決でマスターリングとクラウンの力で
体力とやる気とガッツが最大になり、マイナス特殊能力を全て消してプラス特殊能力を全部取得し、
その上でプレイヤーチームのガッツが無限という状態が本当の勝負となる。
ブラックホールズに勝った後、もうパワポケと一緒にいられなくなると嘆き、
その直後にダークマスターとイザナミに肉体と意識を完全に乗っ取られてしまう。
乗っ取られた後はイザナミに憑依された五十鈴に利用され、黄泉の国への扉を開ける。
正気に戻ったあとは自分の心が闇に染まった過去を振り返り、
マスタークラウンと再会し、自分の罪の贖罪のためにパワポケに協力する。

ジャジメント関係者

ジオット・セヴェルス

「12」から登場したジャジメント3代目会長。
本作では「カタストロフ」なる計画のために部下共々暗躍する。
彼の計画するカタストロフとは旧作で6人組やサブロー博士が
止めようとしていたもの(エネルギー危機から起きる大戦争による人類の滅亡)とは全く違うものであり、
具現化(人の空想や願いが形となる現象)を促進させる機械「ドリームマシン」を使って、
人類のあらゆる空想が実現する世界を作り出し現実とフィクションの境界を消しさるという恐るべき計画である。
これと言って射撃や武術の心得はないが、マゼンタによって倒されたヒーローの一員である
ブルーの変身スーツを改造したものを着用しており、それにより人並みに戦うことができるようになった。
「人や物には役割に応じた名前が必要」をポリシーとしており、部下のコードネームをそれぞれ決めている。

ウ・ホンフー

ジオットの腹心で、コピー能力を持つ超能力者。前作パワポケ13から引き続き登場。
マスコミに追われたパワポケを助けたのち度々現れ魔球に関するアドバイスをする。
ジオットの計画の進行には協力しているが、想像以上の被害をもたらす可能性があるにもかかわらず
全くジオットが意に介さないことに危機感を抱いている。犬井を除けば世界最強の実力者。
コードネームはバッドエンドでジャジメント内ではナンバー3。
ゲーム2周目以降は彼を選ぶことが出来、ミーナを伝い大神から連絡を受けパワポケの前に現れる。
過去に恋人を失っており、彼女を生き返らせるために「時を戻す能力」を渇望して
超能力者を増やし続けていたが実現に至らず苦悩している。
また「生き疲れた」同士である和那とは敵でありながら不思議と息が合い、
彼女の活動に勝手に協力したり、意気消沈気味な彼女を発奮させようとしたりする。

マー力ス

ジオットの最も古い部下。常に深く帽子を被り、ごろつきのような喋り方をする謎めいた男。
ジャジメントに入る前からジオットの部下であり、彼の部下たちが徐々に苦悩したり考えを変えたりする中、
エアレイドと共に一貫して彼に絶対の忠義を誓う。取り立てて優れた能力があるわけではないが、
ジオットは彼を信頼しており、命令を確実に実行することに長ける。

ジナイダ

ジオットの部下である戦闘用サイボーグ。前作パワポケ13から引き続き登場。
ジャジメント内ではナンバー7。ボディの材質は和那の槍や犬井の刀と同じ重金属でできており、
人力ではまずダメージをほとんど受け付けない。さらにジナイダ自身はプログラムが本体であり、
本体を破壊されても腕等のパーツが無事ならそのパーツを体として活動可能。
和那との一騎討ちでは優勢に立ったが、浜野の介入により本体を破壊され、
和那によって腕のバーニアを全て破壊されて敗北する。前作では木村庄之助(ミスターK)、
及びその娘である木村冴花の護衛を任されており、その一件からか、無闇に敵の命を奪うような事を好んでおらず、
また黒羽とその家族の間を平気で引き裂くルチアの行為には疑問を投げ掛けていた。

エアレイド

ジオットの「見えない護衛」。「12」、「13」ではセリフと名前のみの登場だった。
空気を自在に操る力を持ち、肺の中の酸素を変化させ人間を体内から爆発させるなどの戦い方ができる。
その正体は太古の昔に人間の憎悪や怒りが具現化した復讐を代行する悪霊であり、
復讐を望む者が自らの最も大切な人間を生贄に捧げることでこの世に降臨する。
ジオットは妻を生贄にして召喚した。人格は生贄のものを受け継ぎ、
本来は復讐が終わった後召喚者を殺すことで生贄にとっての復讐も果たすが、
ジオットの妻は自分の運命を受け入れていたためジオットを殺すことなく留まり、
彼に心酔し深い愛情を抱くようになる。エアレイドとは後にジオットから与えられた名で、本名はイズベルガ。
カタストロフによって人間となりジオットと結ばれることが夢。ジャジメント内ではナンバー2。「4」の悪魔。
「12」のデウエス同様、他のパワポケキャラにはない口がある。

マゼンタ

ジオット直属の部下である全身に包帯を巻いた人物で、
第四世代サイボーグ最強の戦闘力を持つ(第三世代最強の犬井には劣るとされる)。
クリスマスソングの不気味な替え歌を歌いながら登場するが、本人はクリスマスを嫌悪している。
口調は「ボク」だが、性別は女性。戦闘においては具現化により生まれたありえない機械「ガジェット」を
使用した攻撃「センノヤイバ」により、分子結合を切断することで霊体以外の
あらゆる物体を瞬時に分子分解させる(その様子は標的が霧に変わったように見える)。
あくまでもこのガジェットは具現化の産物であるため、たとえ複製しても同じ機能を持たせることはできず、
ホンフーの超能力でもコピー不能である。さらに、レーザーなどの高熱による攻撃を無効化する
「蒸発装甲」を包帯の下に纏っており、防御面でもほぼ盤石の性能を誇っている。
直接戦闘の際は二本のナタ状大剣とロボットアームを用いた四刀流で戦う。
この四刀流は数々のシミュレーションを経て完成されたプログラムにより自律作動する「最強の武術」であり、
センノヤイバが無くともトップクラスの戦闘力を持つ。ジャジメント内ではナンバー5で、ホンフーをライバル視している。
本名はコウシ・マカイヴァ。旧ジャジメントの人間でありルッカの部下である女性だったが、
彼女の秘密の取引を目撃したことで口封じのために銃撃され死にかけたところをジオットに救われる。
その経緯もあり、特にルッカには異常なまでの憎しみを抱く。

ルチア

ジャジメントグループが南の島で見つけ出した最強の具現化能力者。
自身を「虫の神ガガブブに仕える神官」と思い込んでおり、具現化によってその力を引き出して使うことができる。
笑い方は「ケケケ」で、心を操る術を持ち、対象の心の中の感情や性質を覗き見たり、増幅させることが出来る。
これにより心のバランスを崩すことで、対象の性格をねじ曲げて崩してしまうことができる。
意図的に猜疑心や攻撃性を高めることで自滅や同士討ちを誘ったりする他、
時間をかければ対象の性格をよりルチアにとって都合の良いモノに変えることも可能。
これにより人喰いゴキブリやドラコといった生物兵器を自在に操っている。
ただし、最初からバランスが傾ききっている人間に対しては武器として使っても効果が薄い。
ジャジメント内ではナンバー8。

ハームレス

パワポケ13に登場した雨崎千羽矢のクローンで、無限の再生能力を持つ怪物。
容姿は千羽矢とほぼ瓜二つだが、千羽矢の目の色が青いのに対し彼女の目の色は赤い。
6人目のジオット直属の部下であり、新人ながらもその実力をジオットに買われた。
自由自在に身体を変形させることができ、脳や心臓を失っても回復できるという驚異の再生力を持つ。
よっていかなる攻撃も彼女にとっては「無害」であり、それが彼女のコードネームの由来となっている。
しかし身体を再生できるとはいえ、再生する度に細胞が少しずつ減っていくという弱点がある。
戦力は長い射程と切れ味を誇る触手。科学的に説明できない理由でオリジナルの千羽矢の記憶が蘇ってくることに
苦しんでおり、度々ルチアによる「治療」を受けている。ジオット着任後に入った為、ランキング対象外。

大神 博之(おおがみ ひろゆき)

4から登場したジャジメントグループ日本支社長で元プロ野球選手。
父・美智男譲りの経営手腕はジオットも認めているが、
グループ内では彼と敵対する立場にあり、
ホンフーや反ジャジメント活動を行う武内ミーナとも交流がある。

犬井 灰根(いぬい はいね)

「11」で初登場した博之の護衛でジャジメント日本専務を務める、
ジャジメント最強にして世界最強のアンドロイド。
今作では甲斐の忘れ形見とも言える上守阪奈の叔父(当然血の繋がりはない)としても登場し、
世界を混沌に飲み込もうとするジオットを止めるため、居城であるジャジメントタワービルへ単身乗り込む。
開発されたとき偶然にも霊能力に目覚めており、刀に仕込まれた呪禁道(古代の呪術の一種)により、
人間だろうと具現化だろうと、斬った相手を呪いで殺す事ができる。

洗谷(あらたに)

「13」に登場した犬井の腹心で、天候を操作する超能力を持つジャジメント日本の工作部隊長。
ジャジメント内ではナンバー4でコードネームはストームレイン。
ジオットを倒すため犬井と共に反乱を起こし、サハラ砂漠でホンフーと対峙する。

グントラム

先祖返りをする人体実験の中で偶然誕生した、無限の再生能力を持つ狼男。
コードネームはウルフェンで、ジャジメント内では元ナンバー9だった。
その再生能力は非常に強力で、頭が吹き飛んでもすぐに生え、
「裏技」として自爆しても安全な場所に細胞を隠しておけばそこから復活が可能。
ジャジメントを離反してアメリカ軍に所属している。ジャジメントを倒すため、
ヒーローをはじめ反ジャジメントの人々と手を組む。
勝利のためなら子供でも戦場に駆り出すが、部下思いの上官でもある。
部下の兵士は『6』で登場したBB団の兵士の模様だが服装が違う。
彼は元々パワポケ12、13の裏サクセスに登場していたキャラクターで、表サクセスに逆輸入される形となった。
「13」で登場していた雨崎千羽矢には彼の再生能力遺伝子が使われている。
またドラコの内の一体に、同様に彼の遺伝子を持つレッドタイラントという個体が存在している。

その他登場人物

武内 ミーナ(たけうち)

パワポケ10から登場し続けているフリーの記者で、魔球を投げたパワポケと接触する。
ジャジメントに批判的な記事を書くため大手出版社からは敬遠される存在。
ヒーローや大神など、ジオットをよく思わない人々と上手く付き合っている。

茨木 和那(いばらき かずな)

パワポケ10以降登場する超能力者で、ダークスピアの異名を持つ戦闘の達人。
ミーナの護衛としてパワポケと出会い、普通の選手でいたければ魔球を使うなと忠告する。
「12」のアルバムで好きだった人と再会したが、現在は不仲になっている。
今回は「大江」ではなく旧姓となっている。

芹沢 真央(せりざわ まお)/ブラック

ヒーローのリーダーを務める女性。パワポケ7に登場したポケレンジャーのメンバー。
ヒーローとしての能力は自身を透明にすること。その様々な活動は世界中で高く評価されている(ただし都市伝説として)。
ジオットの進める計画の情報を掴み、仲間やミーナと協力してジャジメントを探っている。
彼氏と喧嘩中であり、幸せな生活を送るピンクを和那と一緒におちょくるのが最近の趣味。

桃井 百花(ももい ももか)/ピンク

パワポケ7に登場したヒーローの一員である小心者の女性でポケレンジャーの一人。
ずば抜けた聴覚・視覚とそれらを活かした探知能力を持つ。
共にヒーローの活動を行う彼氏(普通の人間)がおり、
体内に取り込むことで戦闘能力が格段に上昇する。
彼氏との仲は円満であり、嫉妬したブラックによく悪戯される。

浜野 朱里(はまの あかり)

旧ジャジメントに作り出され、和那と共に離反してヒーローに所属していたアンドロイド(ガイノイド)。
パワポケ10で初登場。ある一件を機にヒーローとしての記憶を全て消し、一般人として生活し結婚も控えている。
スーパーで働いているところをパワポケや和那と出会い、様々な出来事に巻き込まれるうちに過去の記憶が徐々に覚醒していく。

レッド

ポケレンジャーのリーダー。「7」で主人公にやられた以降長らく姿を消していたが、現在は遠前町のブギウギ商店街に佇んでいる。
かつて商店街のチームで野球をしていたらしく、商店街に対し強い思い入れを抱いている。
「10年前…たしかに俺たちは勝った。」と語るなど、「9」の主人公を想起させる点が多いことから、同一人物とされることが多い。
当初は「正義の味方」が勝っても結局は商店街が廃れてしまったことに、現実におけるヒーローの無力を嘆いていた。
しかし、かつての仲間が今なお渦中にある事をパワポケに伝えられると、もう一度ヒーローとして戦う道を選ぶことになる。

ルッカ

パワポケ9より登場し続けている、旧ジャジメントのナンバー2。
もはやすっかりただのテロリストとなっており、
本作では超能力者ピースメーカーを狙って行動を起こすが失敗し犬井に一網打尽にされ、
ヤケを起こしてルッカの敵であることを知らずにマゼンタと手を組む。
前作でジナイダによってプログラムをハッキングされており、
相手に対して敵意を抱くと所々でクシャミをしてしまうようプログラムを書き換えられている。

白瀬 芙喜子(しらせ ふきこ)

オオガミによって作り出されたアンドロイド(ガイノイド)で、開発に携わった坂田博士の「最高傑作」とされる女性。
パワポケ8で初登場。一人で反ジャジメント活動を行っていたが、既に耐用年数を超えて寿命が限界に近付いており、
自分の生まれた街である本作の舞台に戻ってきたところを犬井に頼まれ、阪奈の護衛を務めることになる。

渦木 淳二(うずき じゅんじ)

パワポケ12に登場した有能な刑事。ツナミ(当時)の幹部であり
重要なプログラムであるデウエス破壊に関わったことで南の島に左遷されていたが、
戦友である白瀬の呼びかけに応じ阪奈の護衛を務めることになる。
腕はサイボーグ化された義手であり、射撃の達人。
既婚者ではあるが妻とは不仲であり、また密かに白瀬に想いを寄せている。

TX-110(システム)

パワポケ11に登場したジャジメント製の重戦闘ロボット。
すでに旧型であり、リーダーであるTXクイーンに率いられてジャジメントから逃走し、
現在は暗殺された先代に代わって自分達を率いている二代目クイーンこと、ヒカルの元で活動している。
ジャジメント側では改良型が造られており、それらはJX-122「ジェノサイド」と
呼ばれる(元々は「オーディン」という名だったが、ジオットの提案によって改められた)。

坂田博士(さかたはかせ)

旧オオガミの時代からアンドロイド開発の責任者を務めていた天才科学者。
白瀬の製作者であり、少なくとも合併前のオオガミで製造された
ほとんどのアンドロイドの開発に関わっていると思われる。「13」でも彼と思われる名前が出ている。
自身の「作品」である白瀬とはいろいろあったが現在では和解し、ジャジメント離反後は彼女に守られている。
その胸中には「老い」への極度の恐れがあり、反応速度を上げるためアンドロイドが感情から涙を流さないようにし、
さらに老いることなく短い寿命の中で最期まで人生の輝かしい時代を生きることのできるアンドロイドたちを
人間のあるべき姿としての羨ましさから寿命を短くするなど、倫理観が破綻している狂人。

野崎 維織(のざき いおり)

NOZAKIグローバルシステムの社長。パワポケ9で初登場。
部下の多くをジオットの配下たちによって殺されているが、平静を保とうとしている。

川田 由良里(かわた ゆらり)

NOZAKIグローバルシステムの社長秘書。パワポケ13から登場。維織の腹違いの妹。

天月 五十鈴(あまつき いすず)

パワポケ10に登場した紗矢香の母親。
かつて自分が持っていた超能力がそのまま娘に遺伝したため、何かと娘を気にかけている。
夫は現役のプロ野球選手らしい。しかし、その夫が全く家に戻らないことで娘の寂しさが
実り、紗矢香共々その心に目をつけたダークマスターに攫われて黄泉津大神イザナミに乗っ取られてしまう。
憑依された時は現世に憎悪を抱き、裏切った夫そして、人間界へ復讐しようと考える。

浅井 漣(あさい れん)

パワポケ12から登場したワギリ製作所の従業員。
五十鈴とは友人であり、紗矢香から「レンおねーさま」と慕われている。
紗矢香の超能力を把握している模様。

シズヤ

紗矢香の家の近所に引っ越してきた、神秘的な雰囲気の主婦。
パワポケ11に登場したシズヤと同じ容姿であるが、知識を共有した別人。

真の黒幕

ダークマスター

天月紗矢香に取りついてマスターリングとマスタークラウンを狙おうと暗躍する闇の影で、
仮面と黒衣を身につけており、ダークマスターリングの所持者である。
性格は冷酷非道かつ残虐。目的のためには手段を選ばない。
正体は紗矢香の父であり、五十鈴の夫であるパワポケ10の主人公
マスターリング・クラウン・ダークマスターリングを手中に収め、カタストロフの力を得ようと目論んでいる。
紗矢香のことは「宿主」や「我が娘」とも呼んでいる。
ダークマスターが本当に求めていたものは天月親子に宿った超能力だという真実を話した。
普段は紳士的な振る舞いをするが、罪悪感に苦しみ絶望する五十鈴と紗矢香を見て歓喜する外道である。
パワポケとはマスターアイテムと関係にあり、ジオットにかわる真のラスボスである。
最終更新:2023年12月24日 15:00