Mは打たれ強い/敗者のその後 ◆BXyDW0iXKw
バーナビーは、そんな虎徹に、モヤモヤしていた……。
どうして、この人は、虎徹さんにこんなに似ているんだ……。
この人があの人にもっと似てなかったら、こんな気持ちにならなくていいのに……!
オーズロワ第101話
「Mは打たれ強い/敗者のその後」
「なあバーナビー、ちょっと休憩しねえか」
「休憩?そんなことしてる暇があるんですか」
「まあまあ、もうずっと歩いてんだし、ちょっとくらい休まねえと身が保たねえだろ?」
休憩の提案を受けたバーナビーは、釈然としないも伊達に従うことにした。
言われてみれば、あの少女との戦いから既に一時間近くも歩いているようだ。
伊達はまだしも、重たいスーツを着て歩くバーナビーが疲れていないわけがなかろう。
そこまで見越してバーナビーに休憩の提案をしてくれたのだとしたら、とても気の効くと思う。
そんな姿にまで虎徹さんを連想してしまって、バーナビーはまたモヤモヤする……。
「どうして……そんなに……似ているんだ……」
「ん?なんか言ったか?」
「……別に。何も言ってませんよ」
「そうか?変な奴だな」
思わず漏れた言葉は、どうやら伊達の耳には届いていなかったようなので、バーナビーは安心する。
もしも今の言葉が聞かれていたら……とても恥ずかしい。
きっと伊達さんは根掘り葉掘り聞いてくるからだ。
「それで?これからどうするんですか、伊達さん」
バーナビーはそこに立ち止まって、伊達に聞く。
虎徹のことを考えているとつらいので、話を逸らしたかった。
「そうだなぁ……俺ら二人だけじゃ、戦力的に無理があるってことはさっきの戦いで分かったんだ、となれば次は仲間集めかな?」
「そうですね、虎徹さんのような人ともっとたくさん合流して、巨大なチームを作れれば、きっと今度はあの少女にも……」
バーナビーの声には、苛立ちが混じっていた。
今の自分達の戦力では、
カオス級の敵には勝てない……。
恐らく、そこに鈴音のようなIS使いが一人加わったとしても……。
勝てない……悔しいので……力が欲しい……。
鈴音のような犠牲を出さなくていいような力。
もう、あんな悔しい思いをするのは沢山だ……。
鈴音のことを考えると、無力な自分に悔しさがこみ上げる……。
必要なのは力だ……。
誰にも負けない、とても強い力……。
そしてそれを最も手っ取り早く満たす方法が、純粋な戦力の増強……つまり、仲間との合流……!
バーナビーは今、一刻も早く虎徹と合流したいと思っていた。
「ハッ……!?」
いけない……。
また、虎徹のことを考えてしまっていた。
何かあると、すぐに虎徹さんのことを想ってしまう。
これでは、まるで恋する乙女だ……恥ずかしい……。
「にしても、ドクターもロクな支給品寄越してくんねえんだもんな、もっと強い武器がありゃ」
「ないものねだりをしても仕方ないでしょう」
「そりゃそうだけどさ、ほらISとか一回でいいから使ってみたくない?カッコいいし」
「ISは女性にしか使えませんよ」
「あれ?そうだっけ」
「そうですよ……」
「ははっ、いっけね」
まさか本当に忘れていたわけでもあるまいに、バーナビーはこの人のいい加減さにまたもため息をついた。
だが、もっと強い支給品があればというのは確かに同意する面もある。
「……これじゃ、飛べませんからね」
バーナビーは、デイバッグから自分に支給されていたガイアメモリなるアイテムを取り出した。
Mみたいなマークが書かれた黒いガイアメモリ、その名をマスカレイドメモリというらしい。
説明書によると、使用者に超人的な力を与える地球の記憶を内包したメモリ……とのことだ。
超人的な力という言葉をそのまま信用するなら、これを使用している限りはハンドレッドパワーが常時使用可能になるということにも等しいと思うが、慎重なバーナビーはこんな得体の知れないものを使う気にはなれなかった。
いや……。
もし、その慎重さが鈴音を死にいたらしめたのだとしたら……?
このメモリの能力を信じて、あの時使っていたなら、何か変わっていたのだろうか……?
そんなバーナビーの考えを読んだようなタイミングで、伊達が言った。
「変なことは考えんなよ、バーナビー」
「……分かってますよ、一応、持っているだけです。いざという時時のために」
「お前の言うようないざという時ってのには来て欲しくないもんだねぇ」
こんな気味の悪いもの、使わざるおえない状況にならない限りは使うべきでない。
それ故にこそにさっきの戦いでもこれを使うことはなかった。というか使っている余裕もなかった。
だが、これからの激化していく戦い……一つでも、戦力は多いほうがよかろう。
(いつか……これを使うべき時がくるなら、決断することも必要なのかもしれない……)
バーナビーは、伊達には悟られないうちに考えていた……。
デイバッグの中にある簡易型のL.C.O.Gを使って、自分の身体をマスカレイドメモリに適合させることを……。
伊達さんはバーナビーにこんなものは使うなと言った。
だが……禁忌の力に触れなければ勝てないと悟ってしまった時には……?
バーナビーは知らない……。
それが、実は最弱の下っ端メモリであることを……。
俗に言うところの、いわゆる一つのハズレ支給品であることを……。
超人的な力と、当たり障りのないことだけ説明書に書かれているが、それは一種の罠……。
バーナビーたちが主催にしかけられたハズレ支給の罠に気づくのは、一体いつになるのだろうか……。
夜の闇の中ーー
二人はそんな真実も知らず道路の端っこに立っていた……。
つづく。
【E-5/路上】
【D-6 夜(終了間際)】
【
バーナビー・ブルックスJr.@TIGER&BUNNY】
【所属】白
【状態】ダメージ(小)、伊達への苛立ち
【首輪】80枚:0枚
【装備】バーナビー専用ヒーロースーツ(腹部に罅)@TIGER&BUNNY
【道具】基本支給品、篠ノ之束のウサミミカチューシャ@インフィニット・ストラトス、マスカレイドメモリ+簡易型L.C.O.G@仮面ライダーW、ランダム支給品0~1(確認済み)
【思考・状況】
基本:虎徹さんのパートナーとして、殺し合いを止める。
0.どうしてこの人は……ッ!
1.伊達と共に行動する。
2.伊達さんは、本当によく虎徹さんに似ている……。
3.今度こそ勝ちたいので仲間を集めるが、いざという時はガイアメモリを使う。
【備考】
※本編最終話 ヒーロー引退後からの参戦です。
※仮面ライダーOOOの世界、インフィニット・ストラトスの世界からの参加者の情報を得ました。ただし別世界であるとは考えていません。
※時間軸のズレについて、その可能性を感じ取っています。
※マスカレイドメモリをそれなりな強いアタリ支給品だと思っています。
【伊達明@仮面ライダーOOO】
【所属】緑
【状態】健康、悔しさ
【首輪】85枚:0枚
【コア】スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ
【装備】バースドライバー(プロトタイプ)+バースバスター@仮面ライダーOOO、ミルク缶@仮面ライダーOOO、鴻上光生の手紙@オリジナル
月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)@Fate/zero
【道具】基本支給品
【思考・状況】
基本.殺し合いを止めて、ドクターも止めてやる。
1.バーナビー次第だけど、できれば会長の頼みを聞いて、火野を探す。
2.バーナビーと行動して、彼の戦う理由を見極める。
3.あの娘……可哀想にな。
4.仲間を集めたい。バーナビーにメモリは使わせなくて済むように。
【備考】
※本編第46話終了後からの参戦です。
※TIGER&BUNNYの世界、インフィニット・ストラトスの世界からの参加者の情報を得ました。ただし別世界であるとは考えていません。
※ミルク缶の中身は不明です。
最終更新:2013年12月02日 02:20