ウルトラマン超闘士激伝の最終回

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ウルトラマン超闘士激伝の最終回 - (2019/01/28 (月) 23:30:32) のソース

ブラック指令に操られたウルトラセブン&ruby(ツーワン){21}が、ウルトラの国の秘宝ウルトラキーを奪ったことで、地球は未曽有の危機に陥る。
だがそこにウルトラマンが、そして全宇宙に散っていたウルトラセブン、エース、タロウ、グレートの4人が現れた。


ブラック「あ あ…… あ……ッ!! よっ…四守護&ruby(ファイター){闘士}……!!! ま…まさか全員が現れるとはっ……!!!」
エース「フフフッ……! 驚いてくれちゃってるみたいだなっ!!」
グレート「オレたち東西南北の四守護闘士のそろいぶみなど めったに見られるもんじゃねぇ! 少々驚いてくれないとこまるぜ……!!」
セブン「宇宙最大の秘宝ウルトラキーを これ以上悪事に利用させるわけにはいかないっ! いまオレたちの全力をもって…… ブラック指令!! おまえを……叩く!!!」
ブラック「ぐっ……!!」
タロウ「……かくごしろッ!!」
タロウがウルトラホーンを巨大化させ、超闘士となった。
ジェロニモン「ブ ブ ブラック~ッ!!! 闘士怪獣をっ……!! メタルモンスをはやく総動員しろッ!!! このサタンモアに残る全空軍をっ……はやくゥゥゥッ!!!」
ブラック「ウウウッ!! &big(){&bold(){全軍出動ッ──!!!}}」

戦闘機械獣メタルモンスの大群が現れる。

セブン「…来るぞっ…!!」
エース「わかってねぇなぁ 強さの違いが…!!」
ウルトラマン「…ネオス……!!」
ネオス「……ハイッ!!!」
ウルトラマン「そのウルトラミラーを使えっ!!! そして21を救うんだっ!!!」
ネオス「ええッ!? そ それではっ…!!! このミラーは…自分たちのためにっ…!!!」
セブン「ウルトラミラーは“幻の鏡”…!! すなわちその隠し場所は異空間の中だったのさ…!! オレたち守護闘士が四人そろわないとミラーはこの宇宙に出現しないっ…!!」
ネオス「…!! それで…先輩がたが……!!」
タロウ「…そうだ! そのミラーの力があれば21はかならず救える ウルトラミラーはただの防御用アイテムじゃないんだ!!」
ネオス「……先輩がた… みなさんが… わざわざ我々のためにっ…!!!」
エース「ヘッ! いいってことよ! さあッ せっかく頭数をそろえたついでだあッ!!! エンペラ空軍っ! この場で… &bold(){ぶっつぶしたろうぜ──ッ!!!!}」

ウルトラマンたちとメタルモンスたちとの激闘が始まる。

ブラック「うううッ……」

一方でネオスは秘宝ウルトラミラーを手に、ブラック指令に操られたままのセブン21と対峙する。

ネオス「ハァ ハァ…」
セブン21「ゼエ ゼェッ……!!」

セブン21がウルトラキーで放つ攻撃を、ネオスがウルトラミラーで防ぐ。

セブン21「ゼエッ ゼエッ!!」
ネオス (い いかん!! このままでは救うまえに21が死ぬ……!! ウルトラキーの連続発射はすさまじい負担をかけているんだ!! だが… かといって…!! まともにこのミラーでキーのエネルギーをはねかえせば21とて ひとたまりもない!! どうすれば… どうすればいい!!? …21…!! …21…!! 21…ッ!!! &bold(){&big(){21…!!!}})
セブン21「&bold(){&big(){!!!}} ウウッ……」
ネオス「!」

ウルトラミラーの鏡面がセブン21を写し出す。鏡面の中では、セブン21は頭を抱えて苦しんでいる。

ネオス (そうか…!!! タロウ先輩は言った! ウルトラミラーはただの防御用アイテムではないと…!!! 魂を…真実を写し出す神秘の鏡!!!)
セブン21「ウウッ…!!」
ネオス (21が…苦しんでいるッ…!!!)

セブン21目がけ、ネオスがウルトラミラーを突きつける。

ネオス「21!!! 見ろッ!!! 私の魂をッ…!!! 心をッ!!! そして…!! &bold(){&big(){おまえのほんとうの心もっ…!!!}}」

セブン21「&bold(){うわああ──ッ!!}」
ネオス「&bold(){見ろォォッ──!!! 21──ッ!!!!!}」

|&br()セブン21「オイッ」&br()&br()ネオスとセブン21が宇宙警備隊に配属されたばかりの頃の回想──&br()セブン21がネオスに声をかけ、互いの額のビームポイントを指す。&br()&br()セブン21「おまえ なんかオレと同じようなのがついてるじゃねぇか 席番もとなりあわせだし なんか縁がありそうだな オレたち…!」&br()ネオス「遺伝的にビームポイントが直線になるウルトラ人は人口二千人に一人だという… ウルトラの星の人口は百八十億人だから 九百万人はいる計算になる それが出会うことは たいして珍しいことだとは思わんが…」&br()&br()セブン21 (&bold(){な なんだ この野郎…! まるっきし おもしろくねぇヤツ…!!})&br()&br()|

|&br()…そうさ まるっきし おもしろくないヤツ!&br()…いつもいつもオレに差をつける… アタマにくるヤツ……!!&br()&br()そんなヤツをいつから…? なんで…? なんで…&br()&br()&big(){こんなに好きになっちまったんだ!!?}&br()&br()|

セブン21「&bold(){&big(){アアアアアアア──ッ!!!!}} (ネオスッ!!!!)」


一方でウルトラマンたちの活躍により、メタルモンスたちは全滅する。

グレート「ホレ これでしまいだ…!! &bold(){!!}」

ブラック指令の乗る戦艦サタンモア自らが、ウルトラマンたちに迫る。

グレート「でけぇのできたかっ…!!!」
セブン「…せっぱつまったなっ!!!」
ブラック「&bold(){ウオオオ──ッ}」
エース「…お手上げだぜ! ものわかりの悪ィヤツはよ……!! 強さの次元がちがうのが まだわかんねぇのかいっ!!! &bold(){メタリウム光線!!}」
セブン「&bold(){ワイドショット!!!!}」
グレート「&bold(){バーニングプラズマ!!!!}」
タロウ「&bold(){ストリウム超光波!!!!}」

4人の必殺光線がサタンモアに命中。

ブラック「ぐああああッ…!!!」
ジェロニモン「なッ なんとかせいッ ブラック……!!!」

とどめのウルトラマンの鉄拳でサタンモアが真っ二つ。ジェロニモンはどうにか脱出する。

ジェロニモン「ひいッ… ひいいいッ も もうダメじゃッ ブラック指令 この責任はどうっ…!?」

ブラック指令は単身、空へ飛び去っている。

ジェロニモン「……あああッ……!! いつの間に…ッ!!?」
ブラック「も…もはやここまで……!! 命あってのモノダネよっ…!!!」

しかしそこに、ウルトラキーを手にしたネオスが立ち塞がる。

ネオス「どこへ行く…!!?」
ブラック「ネ…ネオスッ!!」
ネオス「…これだけのまねをしておいて 自分だけにげようなどとは… ゆるせんっ!!!」
ブラック「ウ…ウルトラキーを…ッ!!? す…すると」

背後には、正気を取り戻したセブン21が。

ブラック「闘士セブン21…!!!」
セブン21「オレの相棒の言うとおりだぜ… あんたにゃあ まだ礼も言ってねぇ… よくも…よくもオレを好きなようにあやつってくれたなァァッ…!!!」
ブラック「う… あああ──っ!!!」
セブン21「…受けとりなっ…!!! オレのこの…怒りのすべてをこめた &bold(){ヴェルザードをよッ!!!}」

セブン21の放った必殺のヴェルザードが、ブラック指令の体を裂く。

ブラック「&bold(){ぐえッ} くっ… くそっ… こっ こんなっ… こんなはずでは…なかったの…に…」

ブラック指令が消滅。

ジェロニモン「ブ…ブラック指令」
グレート「&ruby(ひと){他人}の心配してる場合じゃねぇぜ オッサン」
ウルトラマン「ウルトラベルのありか… すなわちエンペラ軍の本拠地を教えてもらおうか…!」
ジェロニモン「…うううっ…」

そのとき突如、空を裂いて巨大な手が現れる。

一同「&bold(){&big(){!!?}} な…なんだッ…!!?」

巨大な手が地面に突き刺さり、ジェロニモンを掴みとる。

一同「あッ ジェロニモンを…」「あ あれはっ…!! まさかッ…!!」

空を裂いて現れた巨大な異形の姿は、ウルトラ戦士たちの仇敵、エンペラ星人。

一同「&bold(){&big(){エンペラ星人!!!!!!}}」

ジェロニモン「おおお… エンペラ星人さま…!!!」
ウルトラマン「待て!! …あれは幻影だ…!」
エンペラ星人「そのとおり さすがは超闘士ウルトラマン だが この幻にもジェロニモンを救うくらいの力はあるぞ まだまだこいつには やってもらわねばならんことがあるのでは…! …今回は諸君らウルトラ戦士のすばらしい活躍に敬意を表して このように余の姿を明かした いずれかならず出会うことになるであろうからな そのとき…余は三つの秘宝すべてをこの手にしているであろうがっ…! ククククッ…!!」
ウルトラマン「そうはいかない! 秘宝はかならずとりもどす…!!」
エンペラ星人「…ウルトラマン… 余さえいなければ宇宙最強の男だったろうに かわいそうなやつよ 闘士ザム星人ではないが 余も楽しみにしておるぞ おまえと戦う日をな! フハハハッ!! ハハハッ…」

エンペラ星人が姿を消す。

一同「…あれがエンペラ星人か!!」「…おそるべき殺気だった…」「これからますます激しい戦いになりそうだぞっ!!」「おおっ のぞむところよ!!!」


セブン21「あ… あの…」
ネオス「隊長! 21を… 21をゆるしてやってください!!」
セブン21「!!」
ネオス「罰があるなら この私がっ……!!」
セブン21「…ネオス…!! チクショウッ」

涙をあふれさせるセブン21。

ウルトラマン「…… ゆるすもゆるさないもない だれもあれが21本人のしでかしたこととは思っていない ウルトラミラーが真実を写し出してくれたじゃないか ほんとうのおまえは…21! いま そうして友の胸に顔をうずめて泣いているおまえだ…!!」

セブンたち4人も、セブン21に笑顔を贈っている。

ネオス「隊長……」
ウルトラマン「…もし罪ほろぼしがしたいのなら 宇宙を守る戦いのなかでしろ! いいな!!」
ネオス「&bold(){ハイッ!!}」
セブン21「…ありがとうございます… 隊長!!! オレ…もっともっと強くなって かならずエンペラ軍をこの宇宙からたたきだしてみせますっ!!!」
ネオス「自分もでありますっ!!!」
エース「その意気だぜっ!!」
タロウ「だけど強さばかりじゃいけないぞ ほんとうにたいせつなのは  みんなの宇宙をかならず守りぬきたいというその気持ち…! ウルトラ魂なんだからね…!!」
ウルトラマン「ほぅ… いいことを言うな タロウ」
タロウ「なに言ってるんですか あなたがボクに教えてくれたことですよ! 闘士ウルトラマン…!」
ウルトラマン「ええッ!!?」
セブン「ぷ──っ」
一同「&bold(){&big(){}}アハハハッ」


#center(){|&br()&bold(){&big(){──彼らの戦いに終わりはない!!}}&br()&br()&bold(){&big(){&big(){輝け!! ウルトラマン!!! ぼくらの星たちよ!!!}}}&br()&br()|}


#center(){&bold(){&big(){ウルトラマン超闘士激伝 おわり}}}