夕方。とある公園。
走り出す幼少時代の穂乃果。
ことり「穂乃果ちゃん！」
裸足で走り出す穂乃果。木陰からその様子を海未が見ている。
海未「……あっ」
どうやら穂乃果は大きな水溜りを超えようとしているようだ。
助走をつけて
穂乃果「たあああぁぁぁぁ！！」
ジャンプ！ ……しかし。
ことり「あっ！」
海未「あっ！」
失敗し水溜りの中に大きく転ぶ穂乃果。
穂乃果「冷たーい！」
ことり「穂乃果ちゃーーん！」
穂乃果「むううぅぅぅぅ……
なんで……なんで！ なんで！ なんで～！？」
ことり「やっぱり無理だよ。帰ろう！」
穂乃果「大丈夫！ 次こそ出来る！！」
もう一度挑戦する穂乃果。
穂乃果「……いくよ！」
走り出すの穂乃果。勢いをさらにつけようとするとリズムが聞こえ（「SUNNY DAY SONG」の）勢いが一時弱まる。
すると穂乃果は穏やかな表情になりその滑らかな勢いで走り出し。
大きくジャンプ！ 水溜りを大きく超えようとしていた。その様子に驚くことりと海未。
着地と同時に舞台を戻して現代。廊下を走り出す穂乃果。
穂乃果（ナレーション）『私、高坂穂乃果！ 音ノ木坂学院に通う高校２年！
今日は３年生を見送る卒業式！ ……のハズだったんだけど……』
アイドル研究部部室。
パソコンのディスプレイ画面を見て驚いている顔をしている花陽。
花陽「ああああああああああっ！！」
部室に入ってくる穂乃果。
穂乃果「花陽ちゃん！」
穂乃果（ナレーション）『なにやら突然の知らせが……！』
花陽「……ドームです！」
穂乃果「うぇ？」
花陽「でゅ……でゅーむです！」
穂乃果「……でゅーむ？」
続けて部室に向かってきたことりと海未。
海未「穂乃果！？」
ことり「穂乃果ちゃん！？」
花陽「うう……ぐ……ドーム大会ですぅ！！」
いつの間にか来た他のμ's（ミューズ）のメンバー（真姫、凛、絵里、希、にこ）
花陽以外「ドーム大会！？」
花陽「アキバドームです！ 第３回ラブライブがアキバドームでの開催を検討しているんです！！」
凛「アキバドームって、いつも野球やってる？」
絵里「あんな大きな会場で！？」
にこ「私達、出演出来るの！？」
希「いやいや、ウチらはもう卒業したやん」
にこ「今月まではまだスクールアイドルでしょ！？」
そこに理事長が現れる。（理事長はことりの母でもある）
理事長「やっぱりここね」
μ's「！？ …………」
ことり「お母さん！」
絵里「理事長」
理事長「その顔は聞いたみたいね。次のラブライブの事」
穂乃果「あっ……あ、はい！ 本当にやるんですか！？ ドームで！？」
理事長「まだ確定ではないけどね。
……だから、その実現に向けて前回の大会優勝者の貴女達に協力して欲しいって、今知らせが来たわ」
と、理事長の手には一通の手紙があった。しかもそれは国際郵便であった。
μ's「！？」
真姫「それって、まさか……」
穂乃果「……まさか」
ラブライブ！ The School Idol Movie
最終更新：2018年01月08日 21:34
