光戦隊マスクマンの第22話

ナレーター「マスクマンは、姿長官の親友、山形博士が作ったギャラクシーロボに乗り込み、巨大キメンドグラーに戦いを挑んだ。しかし・・・・」

キメンドグラーとギャラクシーロボが爆発の中に消えた。

姿「応答せよ!応答せよマスクマン!応答せよ!」

爆煙の中から、巨大トレーラー、ランドギャラクシーが出てきた。

風雲!オーラの嵐

姿「ランドギャラクシー!無事だったか」

ブルー「ど、どうなってるんだ、トレーラーになったちまったぜ」
ピンク「ギャラクシーロボは変形システムを持っていたのよ」

イエロー「凄いスピードよ!」
ブラック「これならグレートファイブまでひとっ走り!」
レッド「長官!グレートファイブを救出しに急行します!」


ゼーバ「グレートファイブを渡してはならん!」
アナグマス「ヒッヒッヒ、来るなら来てみろです。目にものを見せてやります。
立ち上がれ!巨大キメンドグラー!」

キメンドグラーが立ち上がり、寄生獣キメンと地帝ドグラーに分離し、キメンがランドギャラクシーを追った。

キメンが目からの光線でランドギャラクシーを攻撃する。

レッド「ランドミサイル!」
ランドギャラクシーの後部コンテナの側面が展開し、2発のミサイルが出された。
レッド「発射!」
ランドミサイルが発射され、キメンに命中した。

ブルー「命中したぞ」

ランドミサイルを受けたキメンは、煙を噴きながら飛んでいく。

レッド「早くグレートファイブを!」

キメンが下からの光線で地面を撃つと、地震が起きた。

ピンク「何なの!この地震!?」

キメンの光線は地中に沈んだグレートファイブを引き上げ、
キメンがグレートファイブの上に覆い被さった。

ブルー「あっ、グレートファイブだ」
レッド「危ない!」

キメンが目からの光線でランドギャラクシーを撃つ。

ピンク「止めて!グレートファイブ!」
ブラック「だめだ!グレートファイブはあいつに操られているんだ!」
レッド「グレートファイブと戦えというのか・・・攻撃するなんて俺には出来ん!」

ピンク「挟み撃ちよ!」

ドグラーもやって来て、目からの光線でランドギャラクシーを攻撃する。


アナグマス「今分かったか、マスクマン。地帝獣キメンドグラーの恐ろしさ」
ゼーバ「グレートファイブを使って敵を倒そうとは流石アナグマス」
アナグマス「もはやあんなものは敵ではありません。今度と言う今度こそ、マスクマンも終わりだ!」


レッド「脱出するぞ、フルパワー!」
ランドギャラクシーが加速して、その場から離れたが・・・

レッド「コントロール出来ない!」
ブルー「何だって!」

ランドギャラクシーが進む方は崖だった。

レッド「崖だ!」

ブルー「どうなってるんだ!」

ランドギャラクシーが崖から転げ落ちていく。

ブルー「やっぱり殺人ロボットなのか!?」

ランドギャラクシーが地面に叩きつけられ、マスクマンが投げ出され、変身が解除された。

姿「大丈夫か!」


モモコ「長官・・・すみません、私達の力が足りなくて・・・」
姿「いや、そんな事は無い。私の選んだ戦士に間違いはない。私は君達と山形を信じている。
山形は心を持ったロボットを作ったと言った、信じるんだ。山形の言葉を」

アキラ「心を持ったロボットなんて、一体どういうことだ?」
ケンタ「ギャラクシーロボを作りながら、山形博士は願いを託しただと思う。ギャラクシーロボの心とは、山形博士の心。山形博士の、願いなんじゃないか?」
タケル「それは、平和を願うこと。科学と正義の心で平和を願うこと・・・」

(正義の心で平和を願うこと)

由美は、壁に掛けられたハイテク曼荼羅の絵を見た。
由美「これだわ、これだったんだわ。お父さんのお墓にお参りした時・・・」

由美はかって、山形博士の墓参りに来た際に空にハイテク曼荼羅を見たことを思い返す。

弓美「タケルさんの言葉で分かったんです。これに象徴されるのが、お父さんの心、ギャラクシーロボの心だったんです」


タケル「そうか・・・ギャラクシーロボにも、オーラパワーが秘められているのかもしれない」

ハルカ「そう言えば、あの時・・・」

前回、キメンドグラーとの戦いでマスクマンがオーラパラーを出したのと同時に、ギャラクシーロボが起動したのだ。

タケル「オーラに反応したに違いない!ギャラクシーロボにはオーラパワーが秘められているんだ!」

姿「引き出すんだ、オーラパワーを!」


バラバとフーミンがアングラー兵を引き連れて、ランドギャラクシーの元に来ていた。

バラバ「破壊しろ!」

そこへタケル達が駆けつけた。
タケル「待て!お前達には指一本触れさせん!オーラマスク!」

タケル「レッドマスク!」

タケル達がマスクマンに変身し、バラバ達と戦いながら、
ランドギャラクシーに乗り込んだ。


レッド「ランドギャラクシー発進!」

ランドギャラクシーが起動し、走り出した。

レッド「ギャラクシーチェンジ!」

ランドギャラクシーが前部から両腕を出し、後部を両足へと変形させる。
そこから機体を起き上がらせ、前面を折りたたむと同時に頭部が出現し、
ギャラクシーロボへの変形が完了した。


ギャラクシーロボは崖へと来た。

姿「メディテーション!」

レッド「メディテーション!」

マスクマンがオーラパワーを滾らせ、瞑想を始めると、
ギャラクシーロボは座禅を組んだ。

しかしそれと同時に、空に暗雲が立ちこめ、雷がギャラクシーロボを撃った。
衝撃がコックピットまで届き、マスクマンの変身が解除され、タケル達も傷を負った。

タケル「頑張ろう・・・これはギャラシーロボに天が与えた試練なんだ・・・俺達がオーラパワーを引き出した時のことを、思い出すんだ・・・」

かって、タケル達も絶体絶命の危機の中で、オーラパワーを会得したのだ。
タケル「みんな・・・心を一つに・・・メディテーション!」

タケル「この試練に耐えた時、俺達と同じようにギャラクシーロボ自身が、秘められた未知の力を発揮してくれるはずだ!信じよう・・・みんな」

ケンタ「タケル」
タケル「行くぞ!メディテーション!」

ギャラクシーロボは激しい雨に晒されながらも、瞑想を続けるが、
ドグラーがやって来て、光線でギャラクシーロボを撃った。


アキラ「タケル!」
イエロー「タケル!」
タケル「落ち着け!もう少しだ!信じろ、オーラパワーを・・・」


由美「止めて――マスクマン!殺されちゃうわ!もう止めて!止めて―――!」
姿「オーラパワーの戦士は負けん!マスクマンのオーラが必ずギャラクシーロボのオーラを引き出す。その時こそ、科学と正義の心で平和を願うロボットは完成するんだ」


やがて、タケル達の体からオーラパワーが沸き上がり、マスクマンへと変身した。

ギャラクシーロボからもオーラパワーが沸き上がり、
やがて宙へ浮かび上がり、その後ろにハイテク曼荼羅が浮かび上がり、
ドグラーが怯んだ。

そして、ギャラクシーロボの目に光が点った。

レッド「立て!ギャラクシーロボ!!」

ギャラクシーロボが地上に降りた。

レッド「オーラの力を見せてやる!」


ギャラクシーロボがドグラーと戦い、
そこへキメンがやって来た。

2体はギャラクシーロボをグレートガンと光線で撃った。

マスクマン「「「うわーーー!」」」

キメンがギャラクシーロボにマスキーカッターを投げるも、ギャラクシーロボはかわし、後ろにいたドグラーに当たった。

その隙にギャラクシーロボは、光線銃ランドバルカンでキメンを撃ち、
キメンがグレートファイブから引き離された。
キメンはドグラーと合体し、再びキメンドグラーになった。

ギャラクシーロボはグレートファイブの前に立ち、キメンドグラーと戦う。

ギャラクシーロボがジャンプしての回転チョップをキメンドグラーに炸裂させた。

レッド「ギャラクシーバズーカ!」

ギャラクシーロボがランドバルカンともう一つの光線銃ランドキャノンを合体させたギャラクシーバズーカからの光弾をキメンドグラーに炸裂させた。

レッド「ギャラクシーチェンジ!」

ギャラクシーロボがランドギャラクシーに変形し、前進する。

レッド「オーラロードスパート!」

ランドギャラクシーが光の道、オーラロードを加速、上昇していき、
頂上でギャラクシーロボに変形し、回転しながら降下していく。

レッド「鉄拳オーラギャラクシー!!」

ギャラクシーロボの回転しながらの手刀がキメンドグラーに炸裂し、
ギャラクシーロボの背後でキメンドグラーが大爆発、ギャラクシーロボが合掌した。


ギャラクシーロボがグレートファイブの元へ歩み寄る。
ブラック「グレートファイブ、お前に友達が出来たぞ」
レッド「姿長官の親友、山形博士が作ったギャラクシーロボはお前にとってもかけがえの無い友達なのさ」

ギャラクシーロボがグレートファイブと握手を交わした。


戦い終わって、タケル達は山形博士の墓へ来た。
姿「ありがとう山形、由美さんのことは心配するな。光戦隊は私とマスクマンに任せてくれ。必ず、地球に平和を取り戻してみせる」

由美「みなさんありがとう」


ナレーター「姿長官は山形博士の友情に感謝し、そして由美は、亡き父の偉大さを確認した。
マスクマンはグレートファイブと、ギャラクシーロボと共に戦い抜くことを誓った」


つづく

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最終更新:2020年02月09日 11:19