小日向 灯

『コヒナタ アカリ』

故人。
かつて勇者となる一人の少女と行動を共にした異世界人らしき人物。

ある日山間の森の中で一人立ち尽くしていた所を近くの村の住民が発見。
話を聞いても記憶はおぼろげで往く当ても無い為、以降は村の新たな住民として世話になる事となる。
村では同年代の一人の少女と仲良くなり、成長後は槍術を得意とする軽戦士として村の守備を買って出ていたようだ。

内容は曖昧であるが、元居た場所では空想小説や漫画をとても好んでいたらしい。
物語の中に出て来る『強さと優しさを兼ね備えた主人公』を素敵と考え、その考えは後に勇者となる友人にも影響を与えていた模様。
やがてその友人と共に冒険者として村を旅立ち、各地を巡りながら困難や葛藤に直面する事となる彼女を親友として支え続けたと言う。

しかし旅の最中に原因不明の病に倒れ、治療の甲斐も無く衰弱しパーティから離脱する事に。
そして床に伏す自分の手を涙ながらに握る親友に対し、『自分の信じた道を進んで欲しい』と伝えて微笑みながら送り出した。

その一年後。
親友から一つの戦いを終わらせたと言う手紙が届くと同時、静かに息を引き取った。
その表情は、心から満足げで安らかなものだったと言う。


関連



最終更新:2024年05月27日 10:05